あいあいのひとりごと

ローマ在住あいあいの暇つぶし日記。

夕闇のサンピエトロ

2008-11-27 04:31:20 | ローマの平日
毎週水曜日にダニィの姪っ子(12歳)に日本語を教えています。お互い家が離れているので、ヴァチカン市国の近くのダニィの実家での家庭教師です。学校ではフランス語の授業があるのだそうですが、12歳で日本語を勉強している子はまだ少ないでしょう。今回で4回目ですが、まだやる気は続いています。

若いうちに異文化に接するのはとても良いことだと思いますね。語学の勉強を通して別のことも気付くようになります。イタリアでは普通なことが外の世界では違うことなど、小さいうちから感じ取る機会があるのは幸せなことだと思います。

今日は「~はどこですか」を勉強したわけですけど、世界地図を見せて「アメリカはどこですか」のようにやっていた時のことです。私の地図は日本の教科書からのコピーでしたから、当然アジアが地図の中心にある。でも彼女はヨーロッパに住んでいて、学校で見る世界地図はヨーロッパが真ん中なのです。なんだか変な世界地図だと最初に思ったようです。そんな小さな違いもずっとイタリアだけにいたら気付きませんね。

さて、折角ヴァチカン市国の近くまで来ているので、帰りにサンピエトロ寺院の郵便局に行くことにしました。ダニィパパがバイクで送ってくれたのですが、バイクでローマを走るというのはいいですね。ローマにいるって感じがしますよ。


郵便局前からのサンピエトロ寺院の正面。着いたときはまだ明るかったですよ。
水曜日は法王謁見の日なので、スクリーンや法王席などがまだ残っていました。

郵便局は寺院の両側にあるのですが、正面に向かって右側の方は知らない人が多いですね。なので比較的人が少ないのは右側。ただ寺院を訪問した後、出口が左側になってしまうので、訪問前に行かないと面倒臭いですね。
ここから手紙を出すとヴァチカンのきれいな切手が貼れるので機会があると寄ることにしています。今回はバースデーカードを出したのですが、クリスマス向けの切手でさらに美しい。郵便局の中には手紙を書く机もあります。いつも観光客でいっぱいなのに今日はなんと私一人でした。

そんなわけでバースデーカードが長文のお手紙化してしまったために、外に出るとすっかり夜でした。証明に照らされたサンピエトロ寺院はなんと神秘的!
 ちょっと怖い感じも!?

オベリスクの下に囲いがされているのは、クリスマスの準備中だからです。プレゼーピオというキリストの降誕のシーンが等身大で飾られます。大きなクリスマスツリーも横に設置されるはず。去年と同様、私は日本にいるので見られない・・・。


このプレゼーピオ、クリスマスには色々なところで見られますが、このサンピエトロ寺院のはかなり素晴らしいですよ。またスペイン階段上に設置されるのも立派です。一般家庭でも飾るので、そのお店がナボナ広場にたくさん出ます。見てまわるだけでも楽しいです。プレゼーピオは特にナポリが有名で、一年中パーツを売るお店がたくさん並ぶ有名な通りがあります。一見の価値ありですよ。

 噴水もイルミネーション


何か神の啓示!?ちょっと怖い空模様。
この建物の間には、サンピエトロ寺院の表参道というような道が続きます。この道沿いにある教会で私とダニィは結婚式をあげました。なぜサンピエトロ寺院を背景に写真を撮らなかったんだろうとこれが最大の後悔です。

最近夜の写真ばかりですね・・・。