あいあいのひとりごと

ローマ在住あいあいの暇つぶし日記。

うえをむ~いて あ~るこお~~

2008-11-04 08:40:23 | ローマの平日
外国にいると日本のことが話題になることがよくありますよね。気を遣って話題にしてくれるときもあるのでしょうが、時に「それってなんだっけ?」とむしろ恥ずかしい状況に直面することもあります。

先週モザイク教室で、いつもニコニコ挨拶をしてくれるおじさんが「これって日本の歌でしょ?」って坂本九さんの「上を向いて歩こう」を歌ってくれました。意味もわからずよくあれだけ歌えるなと感心しただけでなく、さすがはオペラの国の方、お声の出方が違うようです。

私はカラオケに行っても断固として歌わない嫌なタイプですが、外国にいる時は皆民間外交官でしょ、仕方なくおじさんとドゥエット。お恥ずかしながらおじさんの方がかなりうまかったんですけどね。さて、最初の方は覚えていたのですが、「幸せは~空の???どこだっけ?」、モゴモゴの私におじさんもわからなくなってしまいました。

この歌1960年代に"Sukiyaki"というタイトルで外国でもヒットしたんですよね。アメリカなんかでは知っている人も多く、日本語の授業(以前日本語教師をしてましたから)でも教材としてよく使われていました。でもイタリアで聞いたのは初めて。モザイク教室の他の人は知らなかったし、イタリアには来なかったのでしょうか。

家に帰ってイタリア語訳がないものかと探しましたが、英訳しか見つかりませんでした。なかなかいい歌詞ですよね。「涙がこぼれないように上を向いて歩く」なんて日本ぽいではありませんか。少なくともイタリア人には「涙をこらえる」なんて感覚がなさそう。すぐに泣いたり怒ったり、それも大袈裟に表現してくれる。

誰にでも一度はこんな悲しい夜道の経験ってありますよね。涙でにじんだ星を数える・・・うん、ある、ある。歌詞が良くて外国でもヒットしたのか、曲が良かったからか。でも日本語で歌われたようですね。

ところでこの”Sukiyaki”というタイトル、名づけた人が知っていた日本語の言葉が”Sukiyaki”と”Sayonara”だけだったからだそうです。日本語風に聞こえればなんでも良かったのかもしれませんが、歌詞の意味がわからず、sukiyakiを食べたことがある人には一体どんな歌だと思われていたのでしょうか。

歌の披露のあと、またこのおじさんに「箏と三味線には何弦あるの」と聞かれてまたオロオロ。三味線に関しては漢字を考えればわかることのなのに、私の頭の中は聞いたままkoto? Shamisen?の状態でした。なんともお恥ずかしい。
伝統的な箏は13弦だそうですよ。

おじさん、これからも勉強させてください。