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あいあいのひとりごと

ローマ在住あいあいの暇つぶし日記。

アタックNo.1

2010-09-27 19:28:48 | ローマの平日
ダ二ィはテレビ、ラジオ、インターネットなどで毎日サッカー関連の情報を確認しています。夜はテレビ画面にそういった番組が大抵映っていますが、同じ時間にいくつも同じような番組があるから呆れます。だいたい画面の色合いとか、出演者とか、話し方だとかがどれも似ていて、一目でわかるという具合い。私にとっては、例えば近所の人が上手でもない楽器の練習に同じ曲を何度も繰り返すのと同じような耳障り感覚です。コマーシャルになると、他のチャンネルの同じような番組に移動するというわけですが、昨日はチャンネルを変えている最中に、一瞬懐かしい映像が目に入ったのでちょっとそこで止めてもらいました。

なんと小さい頃よく見ていた(歳がばれる!?)「アタックNo.1」でした。当時は普通に見ていた映像が、なんとも動きもぎこちなく古臭くて思わず笑っていたら、ダ二ィは「でも時々まばたきをするよ」と。そんなこと気にしたこともなかったけれど、そう言えば外国のマンガは確かにまばたきなんかしなさそう。当時、小学校のクラスメートと休み時間になると「アタックNo.1」ごっこをして、技を磨くべく訓練を積んでいた懐かしい思い出が甦り、ダ二ィからしばしテレビのリモコンを取り上げて見入ってしまいました。

昨夜やっていたのと同じ回(イタリア版)を見つけました。







主人公の名前は確かアユハラ コズエだったと思うのですが、イタリア版ではミミと呼ばれていて、なぜかミドリはそのままミドリ、なのに他はニコレッタだのクリスティーナだの、顔と全く合っていない。コーチはミスターと呼んでいるように聞こえましたが、副コーチだったか一緒にいる女の先生はサンドラというらしく、とにかく不自然すぎて笑ってしまいます。それでもバックに流れる音楽は懐かしいそのままのものでした。

昨夜やっていたのと同じ回を、昔々に見たのもはっきり覚えていて、最近のことはすぐ忘れてしまうのに、あの頃の思い出ってはっきり覚えているからなんとも不思議ですね。脳の記憶装置ってどうなっているのかしら。つい最近も絶対に思い出しそうもない人たちが夢の中にでてきて驚いたばかりです。

日本通の友人が、イタリアでは日本の古いテレビマンガが繰り返し放映されていて、新しい今のマンガよりもそういった昔のものの方が好きだと言っていました。新しいものをあまり知りませんが、確かに最近のは簡単に人を殺してしまったり、あまりに映像がきれいすぎて、なんだか昔の物の方が味があるような気がします。私の姪たちなんかを見ていても、私が同じ年頃の頃に真剣にやっていた「アタックNo.1」ごっこのようなこともやっていそうにないし、テレビの世界でも子供たちが変に冷めて早く大人っぽくなるようなものが多くなっているのではないかと思ったりします。

懐かしいエンディングテーマを聞けるかなと思いましたが、イタリア版はイタリア語の別の歌でした。日本語のは確か、「青い、青い空に、バン・ボン・ボ・ボン・・・」って感じでしたか?それにしても夜中の12時半でした。懐かしい日本のマンガオタクの方々のために放映しているのかな?

美容院に行ってきました

2010-09-24 02:59:11 | ローマの平日
半年ぶりに(ぎょっ!)美容院に行ってきました。外国暮らしはまず美容院から遠のいてしまうんですよね。(ってきっと私だけ!?)どんな風にされるかっていう恐ろしさもありますが、なんだか少々伸びてむさくるしくなっていても、どうせ私はここでは外人だしぃ、みたいな投げやり感もあります。外国での都会暮らしはこのローマが初めてなんですが、この都市がどこまで世界の大都市の基準を満たしているかは別として、一国の首都であるローマには、日本人の美容師さんもいます。やはり日本のサービスを受けられるのは気持がいいですね。

私の外国美容院体験はスコットランドとアメリカ、そしてイタリアの3カ国だけですが、どこも共通して言えるのは繊細な扱いが得られない。スコットランドの時は学生だったし、お金もないので前髪カットだけ、そろえるだけ、に徹していましたが、シャンプーが首についている、なぜか終わった後に服の中まで髪が入っている、ちょっと前髪が斜め・・・田舎の美容院レベルなのか、学生用レベルなのか、いつもこの調子だった記憶です。

アメリカも田舎で、それでも日本企業の工場なんかもある日本人のいる町のはずだったのですが、日本人の美容師さんなんてとても有り得ない小さな町でした。知り合いに連れられて行ったお店には、ゴージャスなボリュームの髪型の太ったおばちゃん美容師さんがいて、私を椅子に座らせると私の方をくるくる回す形で作業をしていました。まるで丸いケーキのデコレーションでもやっているよう。そして頭を下に下げさせられたかと思うとその状態でドライヤーをかけ始めた。あっちへこっちへと動かされて、怖いは痛いはで、圧倒されっぱなし。(でも友達のいるボストンの美容院に行った時はそんなことはなかったので、やはり田舎レベルだったということなんでしょうね。)

ここイタリアでは、うちのすぐ下に美容院があって、出来上がりは結構満足したんですけど、シャンプ―台が座ったまま首を後ろに曲げるタイプなものだから、もう首が痛くて痛くて。おまけにシャンプーをつけた後、ただ髪を撫でているだけみたいで、それにお湯じゃなくてほとんど水だし、顔なんかにぴちゃぴちゃ水がかかるものだから、もう気持が悪くて悪くて。何よりも恐怖はドライヤーで髪を乾かすときで、やけどするんじゃないかと思うほどの熱い瞬間が何度もやってくる。カットは上手で、対応も日本の美容院にいるような感じではありましたが、やはり日本のサービスからするとケタ違いですね。

ローマの友人が素敵な髪形をしていたので、「どこの美容院に行くの?」と尋ねたら、「中国人がやっているお店で、とても安くやってくれるところがあってね・・・」という話。彼女も最初恐る恐るだったらしいのですが、イタリア人の女性たちも来るカリスマ美容師さんがいるのだとか。でも、「ただね・・・」と彼女。とてもカルチャーショックだったのは、乾いたままの髪にそのままシャンプーをつけて洗髪をするのだそう。中国では普通なのかしら。

というわけで、今はローマで美容院に行きたいときは、日本人の美容師さんのお店に行きます。日本式のシャンプー台もあるし、程よいお湯加減、頭皮マッサージも至福。日本語でお願いできるし、日本の雑誌、マッサージ、日本茶・・・。熱い、痛いもありません。丁寧で快適です。日本では当たり前のことだったりするんですが、こちらの生活では特別なひととき。

面倒だしいいや~と半年ぶりでしたが、やはり気持がよくなりました。髪が減った分、なんだか顔が小さくなったみたいで、背も高くなったような気分がして、背筋もしゃんと伸びますね。やっぱり身だしなみって大事かも。

いつまで続くか・・・生まれつき干物人の私。

また愚痴っちゃうけれど・・・

2010-09-11 20:05:17 | ローマの平日
慣れるしかないってそういうことだけれど、毎回イライラするんですよね・・・。

まずはいつもの如く地下鉄。昨日の夕方、地下鉄のホームに降りるとかなり大勢の人が待っていたので、これはしばらく来なかったのだなと嫌な予感が走りました。案の定、到着した地下鉄は込み込み。それでも私は東京のやり方で背中からすりっと乗り込むと、まあ巨大ではない私はなんとかドアの前に立つことができ、ドアが閉まるときにドアのせいで後ろの人をちょっと押さなければならないという状況にする。こちらの人は大概前向きで乗り込もうとするので、中から「ちょっと礼儀のない人ね、押さないでよ」とすぐに喧嘩調の声が飛んでくる。現地の人はどうも慣れているらしく、言われた人も無視だし、そこで終わるわけですが、他人に対して簡単に非難の言葉を掛け合うこの社会がどうしても好きじゃなくて、毎回嫌な気分になります。

昨日は各駅で長時間この地下鉄を待っていただろうという人々の、何としてでも乗り込もうという殺気が漂っていました。中のおばさん「もう満員なんだから、無理して乗り込まないで次の電車を待ったらどうなのさ」とぶつぶつ言っている。乗り込もうとしている少し若い女性が「ちょっと奥につめてくれたら、まだまだ乗れるんだから、全く不親切な人ばかりね」と怒鳴っている。確かにそれはそうなんだけど、中の人が「奥にもっとつめてあげましょう」と言い、外の人が「仕方がない、もう一台待とう」と言えば、お互いに相手を助けようという気持にでもなるというものではありませんか?

みんながみんな自分のことしか考えていない。地下鉄に既に乗り込めた人は、自分はもう安心なので関係ないという態度。私は斜め奥にちょっとスペースがあったので、自分が移動すれば誰かがそれに続くかと、手すりから離れた人と人との間に入ると、私の元いた場所にはすぐに他の人が移っていました。そこで一人多くの人が乗り込めたのかどうかはわかりませんが、私は手すりの無い場所で、同じ人に何度も倒れかかり謝り続ける結果となりました。

腹が立ったのは、私が奥に移動したその時に、後に続いて助けようとするどころか、後ろにいたおばさんは「私はテルミニで降りるんだけど、あなたも降りますか」と周囲の人に聞いてまわり、こんなぎゅうぎゅうの満員状態なのにも関わらず、降りないという人をどけて前に進もうという行動にでたわけです。そしたら、座っていた女性までが心配になったのか「私もテルミニで降ります」と立ちあがろうとする。(私だってテルミニで降りるんだっていうのに!)折角奥につめても、こういう人たちが入口の方に移動しようとするので、全然意味がない。テルミニで半分以上の人が降りるから心配ないっていうのに、馬鹿じゃないの!?って思いたくもなる。頭が悪い人が多いっていうか、自己中の集まりっていうのか。

それに「降りる人が先」なんてこんな当たり前のルール、知らない人がどれだけいることか。ダ二ィはそんな人がいると、わざとぶつかってやるという態度ですが、そんなことをしたって相手がわからないは同じ。言葉で注意するのは正しいと思うけれど、暴力はいけない。人に対して敬意のない嫌な社会に余計になるだけだよ、お互いにそんなことしていては、と言うんですけどね。だってたまたまぼーっとしていたってこともあるかもしれないわけだし。

長くなってしまいますが、どうも毎回腹が立つのが郵便局。今では嫌な思いをしなくて済むバチカン郵便局までわざわざ行くのがほとんどですが、うっかり昨日は近所の郵便局に行ってしまいました。最近19時まで開けるようになったと聞いたので、少しは改良されたのかとの期待もありました。郵便局が嫌なのは、時間がかかる、客が大勢いるのに、中では局員がコーヒーを片手におしゃべりしていたりして、窓口を増やそうとしない、対応も感じ悪くて、働く気ないが見え見え、などなど色々ある。それに私は郵便物が届かない事件(盗難の回答を受けたことも含め)が何度かあって、その時にも真剣に調べてもくれようとしない態度に激怒しました。

昨日も私の前に一人しかいないにも関わらず、やはりなんだか時間がかかった。まあそれはいつものことだから諦めるしかないけれど、私の郵便物は住所などが日本語で既に印刷されていて、いつも定期的に日本に送っているものだから料金も定型サイズの最低料金85セントということもわかっているのに、昨日は1ユーロ50セントと言われました。バチカン郵便局でも一度「これは定型外かな」と調べられたことがありましたが、「すごい、ぴったり定型サイズ」と笑われたことがありました。今回は、調べもせずに定型外とされたんだと思いますね。料金が印刷された印紙(っていうのかな、シールになっている)が既に印刷されて出ていて、ここでクレームをするとまた嫌な思いをするということはわかっていたので、時間もなく諦めてしまったのですが・・・実はそれだけではないんです。

そのあと、その料金の印紙を封筒に貼るじゃないですか。日本語で書かれているからわからないのは理解しますが、普通文字かどうかぐらいは想像できますよね。なのに住所の上に平気で貼ろうとするんですよ!
おいおいちょっと待って~と止めて、「字は隠さないでください」と言ったら、スペースがないとかぶつぶつ言っているんです。「私が貼ります」と言っているのに、全く聞く耳なし。

全く信じられないです。・・・次回からはやはりバチカン郵便局ですね。バチカンはきちんと仕事をしてくれるだけでなく、親切です。観光客も多くて嫌気がさしていそうなものなのに、いつも愛想もよくて、冗談なんかも言ってくれたり。
この間も姪たちにチョコレートを送るために行ったら、(真面目な感じで)「中身はなんですか」「チョコレートです」「では私たちで食べておきます」とまたも真面目な顔で答えられました。

 8月末日のサンピエトロ寺院。毎週水曜のローマ法王の謁見はカステル・ガンドルフォで、というお知らせ。まだ夏のご別荘に滞在中なのね。

夜更ししたくないんだけれど・・・

2010-09-07 21:53:32 | ローマの平日
今日から、人気オーディション番組 X Factorが始まります。元々イギリスでやっている番組のイタリア版のようですが、これがなかなかハマってしまう。昨日も本選に参加できる人を決定するための最終的なオーディションをテレビでやっていたのですが、映画を見ようと言っていたダ二ィも結局最後までテレビに釘付けで、映画は結局先送り。この番組、本選の日は毎週火曜日の夜9時からなのですが、大体終わるのが深夜1時頃。途中で寝ようと思うんだけれど、誰が落ちるのかが知りたくて、もう少しもう少しと結局最後まで見てしまう。さらには次の週までの参加者の様子などを他の日にも放送するので、一旦X Factorの季節が始まるとどうも常に見ている感じ。前回はもう見ないと決めたのですが、一度見てしまうともう後戻りできない。今回はオーディションからしっかり見てしまった。

X Factor オフィシャルサイトはこちら

前回の優勝者マルコ・メンギ―ニさん→こちら しっかりポップスターです。

イギリスの番組も同じなんでしょうが、ジャッジ4人(前回までは3人)がそれぞれにチーム(25歳以下の男性、25歳以下の女性、26歳以上の男女、グループ)を結成して、グループ対抗で、毎週1人/1グループが落選。チームごとに共に生活をしながら、毎週次回の対戦に備え、プロのコーチの指導を受けながら準備をするのですが、そこで起こるさまざまなドラマも番組の一部です。(イタリア人には喧嘩はかかせない。)スターを見つけだそうという番組なので、歌唱力だけでなく、その人のルックスや個性や人格などもポイントになるわけですよね。プロが素人の人々をスターのように仕立てていく変化も面白いところです。参加者の歌唱力もかなり高く、色々な曲が聞けるのも楽しみの一つ。

対戦中も喜怒哀楽丸出しで、放送禁止用語は飛び交うは、喧嘩をしては仲直りの繰り返し、泣いたり、わめいたり、笑ったり、忙しいこと、忙しいこと。よく他人に対してそんな酷いことが言えるなあと驚くことが多いのですが、まあ視聴者を喜ばすための演技なのかもしれませんね。でもイタリア人の身動きはかなりの迫力。

今回のジャッジを務める男性歌手2人はダ二ィのお気に入りでもあるので、今回もしっかり見ることになりそうです。


              
              今回のジャッジの一人、エリオのコンサート。今年の7月、ローマにて。
              コメディアン・シンガーのエリオはコンサ―ト衣装も楽しい。

こんどは・・・

2010-07-21 01:57:55 | ローマの平日
うちにはエアコンがないので、扇風機にへばりついている毎日ですが、そうしていると余計に体がだるくなっていくようで、思い切ってテルミニ駅まで行くことにしました。駅まで行けば少しはエアコンがはいっているだろうし、姪の成績アップのご褒美を送る約束も果たしていなかったので、その買い物もありました。

一歩外に出ると、やはりかなりの暑さです。うちの中も十分な暑さですが、この灼熱の太陽は直接に当たると暑いというより痛い感じです。それでも気を取り直し、地下鉄のホームでは「冷房車が来ますように~」と心から祈っていると、なんと運がいい、冷房車がやってきました。とはいっても、乗っている間に汗がひくほどの強さではなく、取りあえず外よりはマシという程度の温度です。日本のように乗ったとたんに「ひや~っ」とする感覚が欲しいのに。

そしてテルミニ駅につき、地下街に入ると・・・何かが違う。ちょっといつもより暗いかなあと思ってよくみると、通路には普通に電気がついているものの、お店の中はどこも真っ暗。今日は一体何の日なんだろう。祝日でもこの駅のお店だけはいつも開いているのに。ドアが完全に閉まっているお店もありましたが、入口で店員さんのような人々がおしゃべりをしているところもかなりありました。

あるお店の前で3人の女性店員が座っていたので、何があったのかを聞こうと近づいたら、こちらが口を開ける前に「閉まっている、閉まっている」と言うので、「どのお店もみんなお休みですか」と聞くと、変な顔をして「そうだ」と言う。私は駅についたばかりで何が起こったのかを知らないので、「後でまた開くのですか」と聞くと、今度は怖い顔で "Chi lo sa!"と言う。英語で言うとWho knows!ってことでしょうが、あの顔で言われたら、「そんなのわかりっこないでしょ!」って言われた感覚です。つまり「停電なんだから、いつ電気が戻るかなんてわかるわけないんだから、聞かないでよ!」って、つまりこんな感じだったのでしょうが、駅に着いたばかりの私にわかるわけない。どうして「早く電気が戻るといいですよね」的な対応をしないんでしょうかね。よくあることですが、なんだか質問はしないに限るという気持になります。

折角涼みにいったのに、電気がないのではエアコンもついているはずがありません。まだ暑くはありませんでしたが、思い切って出てきた私にはがっかりです。それにしても、次から次へと不都合の多い街です。やっぱり家にいるのが正解なのかしら。

帰りの地下鉄は冷房車ではありませんでした。次のを待とうかと思いましたが、次の地下鉄まで5分という表示が出て(これも当てにならない)、待つのも暑いし、待ってみてまた暖房車だったら余計につらい。よしそれなら少しの我慢と心を決めて乗り込むと、また別の不安が頭の中を横切りました。こんな停電のときにこんなのに乗ってしまって、途中で何かあって万一ここに閉じ込められたら死んでしまう!そう思った瞬間にドアが目の前でぴしゃっと閉まりました。乗っている間ももう怖くてどきどき。

外出が恐怖の今年の夏はまだまだ続くのでしょうか(ため息)。

あ~やっぱり

2010-07-18 01:31:16 | ローマの平日
うちは地下鉄B線沿線にあるので交通の便は比較的便利です。ただ・・・今の家に引っ越してきてから毎年夏になると繰り返し言っていること・・・どうして地下鉄B線はこの暑いのに暖房車しかないの?・・・もちろん暖房が本当に入っているわけではありませんが、まるでこの真夏に暖房が入っているかのような暑さなのです。まるで蒸し風呂状態。我慢大会じゃあるまいし、住人ではない旅行者なんて「冗談でしょ」って思うと思いますよ。

今年こそは変わるかな変わるかなと期待しつつ、今年は数台冷房車を見たものの、80%の可能性でまだ暖房車にあたります。問題は暑いだけでなく、汗だくの人々で臭いもたまりません。ぎゅうぎゅうに混んでいるときなどは、まるで拷問のよう。つい数日前もたった5駅乗るのに、3駅目でギブアップ。降りてバスを探しました。不思議なのは誰も文句を言わないのかなというところだったんですが・・・。

実は、今日こんな記事を見つけました。こちら
エアコンなしの地下鉄B線の中は50度の暑さ、倒れる人、気分が悪くなる人が続出という記事です。消費者団体のようなところが、このことで地下鉄B線にもエアコンを入れるべきと主張しているのですが、ローマの地下鉄やバスを営業しているATACは地下鉄の駅でミネラルウォーターを配るとか(以前にもやっていました)で誤魔化そうとしてます。それに対して、そんなことをやるのは第三世界のことで、近代国家であるはずのまして首都であるローマがこんなことでは恥ずべきというような意見ですが(当然!)、結局全車エアコン付きになるというのは夢のまた夢の印象です。

それにしてもミネラルウォーターをただで配るからいいでしょう、というのが全く納得いきません。それも主要な駅だけで全ての駅で配られるわけでもなく、家で使う分の水をそこでゲットしようとケチな人々がやってきて大量に持って帰ったりしそうです。

こんな記事が出たということは、おかしいと思っているのは私だけじゃないってことですよね。よかった。(まだ改善される希望あり!?)それにしても50度なんて、地下鉄に乗るのも命がけですね。暑さで倒れる人が出ているのだから、人ごとじゃない。途中で降りた私の判断は正しかった。まったく、お出かけすらできません・・・。

秋よ、来い、早く、来い!

日課

2010-07-15 01:39:52 | ローマの平日
ダ二ィの毎日のフルーツ摂取量はとにかくすごい。朝食はオレンジ2個の搾りたてジュースとフルーツヨーグルト。お弁当に果物を、今なら桃とかキウイとかさくらんぼとかすももを持って出かけ、帰宅するなりメロンに喰らいついている。夕飯はほとんど食べないので、食事作りのない振りだけ主婦の私はかなり楽と言われれば否定はできません。

              
              うちの冷蔵庫は果物が野菜庫を占領。
              かぼちゃのようなのはメロン。日本人と切り方が違うような。


そこで私の日課の一つ(って、それだけだろうが)でダ二ィのためにするのがマチェドニア作り。マチェドニアはフルーツ好きのイタリア人たちの代表的なデザートで、フルーツポンチッて感じでしょうか。レストランなんかで出てくるのは、お酒なんかも入れてあったりするみたいですが、うちのは要は果物を切り刻んでオレンジとレモンの搾り汁と合わせるだけ。お砂糖も入れる人もいるようですが、かなり果糖だって摂取することになるだろうし、果物だけで十分甘いです。

今の季節だとモモ、アプリコット、キウイ、パイナップルなどを使います。
本日はパイナップルがなかったので、モモ(2種類)、アプリコット、キウイ。パイナップルを入れると甘い系になりますね。ジェラートの場合もそうなのですが、ダ二ィはコンビネーションにこだわりがあって、ダ二ィマンマはメロンも入れていたりすると思うんですけれど、メロンは入れるなと言われています。
イチゴの季節はバナナとキウイ。私は結構イチゴ入りが好きですね。
日本では高くついちゃって、日本滞在のときは単品で食べて貰いますけどね・・・。

              

とにかく果物を刻んで刻んで、レモン半分とオレンジ一個の搾り汁をいれて混ぜて、冷蔵庫でしばらく冷やす。指に傷があったりするとしみてこれがたまりません。ダ二ィマンマは一体何十年これを日課にしていることか。

私もこれから何年マチェドニアを作り続けるのかなあ。まあ楽な自称主婦です。

              

夏と言えば・・・

2010-07-06 07:58:41 | ローマの平日
暑くて暑くて外出を避ける毎日。頭もぼーっとしてきて、色々なことを忘れます。ついこの間も、家のドアにある二つ鍵穴の一つが鍵を差し込んでも回らないという騒ぎになりました。引っ越してきた当初は両方の鍵をかけて出かけていたのですが、最近では私もダ二ィも一つしか鍵をかけなくなっていました。ふとしたことから、普段使っていない方に鍵を入れてみたら回せない。いつものことながら、すぐにマンマに電話をするダ二ィ。(慣れましたけどね、最初は呆れました。)ドアを取り付けた改装業者に電話してアポをとったりなんだりと、問題があるうちは落ち着いていられないダ二ィで、そういう人と一緒にいると反対に冷めてしまう私。「いつも使っている方が使えるんだから、そんなに焦らなくてもいいんじゃないのぉ」というわけです。

そんなこんなで業者が来ることになった当日、そんなに出費が嫌なのか、ダ二ィは朝からまだ鍵穴と闘っています。ところが、なんと解決しちゃったんですよね。私達、本当にバカ!一つ目の鍵をかけてからでないと、もう一つの鍵はかけられないようにできていたんだった。それなのに二つ目の方にだけ差し込んで、回らん、回らんと騒いでいたんですから。暑さで鍵穴の中が溶けちゃったのかとまで話していたけれど、実は私達の脳の方が溶けて働かなくなっていたのでした。

・・・とこのくらい暑いローマの夏です。こんな時冷たいジェラートはおいしいですね。でもうちはダ二ィがジェラートを夕食にしてしまうような習慣があるので、ジェラートは夏だけでなく一年中のもの、もはや季節感がありません。でも、グラニ―タ(かき氷というか、どちらかというとシャーベットに近いかな)は、私達にも夏の季語です。そこで私達のお気に入りのグラニ―タが食べられるお店をご紹介。ここGelemonyというシチリアンジェラートのお店です。と言っても、ここでお勧めなのはジェラートでなくグラニ―タです。定番のレモンはもちろんのこと、いちご、モモ、スイカ、アーモンド、コーヒー、ピスタチオなど、シロップではなくてその物の材料で作っているのがわかる味です。ダ二ィによると、グラニ―タは伝統的にはシチリアのものだそうで、ジェラートはいまいちだけれど、グラニ―タはシチリアが最高とのこと。本当においしいです。

このお店、併設のMondo Arancinaというお店もArancinaというシチリアのライスコロッケがおいしくて有名です。ローマのライスコロッケ(スップリという)はトマトソースにチーズが入っているという味が定番のようですが、このArancinaは種類も豊富。本当においしいです。ここの切り売りピザも結構いける。

夏と言えば・・・今日冷凍庫にあった最後の冷凍鰻を食べました。実はダ二ィは鰻が大好き。日本で大丈夫かなと半信半疑で連れて行った鰻屋さん。ちょっとお高めの有名店ではありましたが、やはり最初の一回が好きになるか嫌いになるかの分かれ道。というわけで成功成功、その後浜松までわざわざ食べに行くほどに好きになりました。海外へのお土産用に空港でも真空パックの鰻は売っているのですが、一度買ってみたがっかり。色も真っ黒だし、全然おいしくない。そこで実家の近くのデパートの地下食料品街で見つけたのがこのお店「ての字」です。冷凍なのですが、出発ぎりぎりまで冷凍庫に入れておいて、現地についたらすぐにまた冷凍庫に入れるで大丈夫なのです。賞味期限も3カ月ぐらいあります。老舗のお店のようで、冷凍でも結構おいしいですよ。海外への持っていくのにはお勧めと思います。
これで夏バテに対抗する元気が出ました~。やはり食は大事ですね。でも最後の鰻が終わってしまいました。あ~残念。

Gelarmony (2店)
Via Marcantonio Colonna ,34
Via Oderisi da Gubbio, 201

Mondo Arancino(4店):
Via Marcantonio Colonna 38
Via Oderisi da Gubbio 201
Via Tuscolana 1266
Via Flaminia 42/44

ての字:私は玉川高島屋の地下で買いました。

Forza Giappone!!!

2010-06-25 08:13:46 | ローマの平日
万歳、にっぽん!また勝ちましたね。それも3点も入ったから、本当に楽しい試合でした。
その前にイタリアは負けてしまって、まさかの一次リーグ敗退なんて結果になってしまったものだから、日本が進んでくれないとワールドカップももうつまらないなあなんて思っていましたから。サッカーのことはよくわかりませんが、インターネットで見ると日本は世界ランキング45位なんて出ていて、かなり希望薄なのかなあと思っていました。だとすると5位のイタリアは、前回の優勝国でもあるし、全く情けない結果を出してしまったことになるわけですね・・・。でも選手だって監督だって負けたくて負けたのではないから、テレビでこんなに非難されているのを聞くと気の毒になります。

ダ二ィはワールドカップの前のイングランド対日本の試合を観て、日本は結構いけるのではと思ったと実は最初から言っていました。なので「イタリアは負けちゃったけれど、私がいるからまだ日本が応援できて良かったね」と言おうと思いましたが、今日のところはやめておきました。
とはいえ、ローマチームが負けた時と比べると、全然がっかり度が違うんです。ローマチームの場合はしばらく口をきかなかったりするんですから。

こちらは今日は8時半からの試合でしたが、日本の皆さんは午前3時半からでしたね。応援された方々、おつかれさまでした。翌日は寝不足で大変。という私も時計を見たら、午前1時半。おやすみなさい。


ローマのごね勝ち文化

2010-06-22 19:57:41 | ローマの平日
この間お知らせしたヨーロッパ音楽祭のコンサートの一つが、うちの近所の博物館Centrale Montemartini (Musei Capitoriniの分館)であると知って、ぶらぶらでかけてきました。この博物館、とても小さいんですが、なかなか素敵な博物館です。いつか改めて紹介したいと思います。

さて、私達は30分前には着いていたと思います。入口前には既に人だかりができていました。いつも100%そうなのですが、イタリアでは(と言ってはいけないかもしれませんが、ローマでは)列はありません。人々が団子状の塊になっています。というわけで、後から来た人が、いつしか前の方にいたりするわけです。ローマで生まれ育ち、生きてきたダ二ィも当然動きがそんな風になるわけですが、メードインジャパンの私にはどうもそれが恥ずかしい。特に日本や異文化圏を旅行するときは、ダ二ィの服をしっかりつかんで列に並ばせています。そんなわけで、最近は私の教育に従い、ローマでも礼儀正しくなったダ二ィですが、やはりずるい人は受けいれられないらしい。周囲の人に「後からやってきて前にいる人がいる」とわざと大きな声で言っている。周囲の礼儀正しい人々は、もう慣れているよというように肩をすくめています。確かにちゃんとしている人が馬鹿をみる世界では、正しい行いで損をしてしまうことがあるわけです。少しくらい損をしても、広い心を持っている人の方がカッコいいんだよとダ二ィには言っているのですが、やはり損はしたくないみたい。

ここ数日ローマは信じられないくらい涼しい日が続いています。イタリアの北の北の方は雪も降ったというから、イタリア中が変な気候なんでしょうね。そんなわけで夕方外で待つのは、結構寒かったりしました。なのに予定の時刻がきても入口は開かない。

まあ、それでも入り口の開く瞬間はやってきました。ところが塊の3分の1の人が入場したところで止められてしまったのです。誰かが「140席しかないらしい」というと、突然塊に緊張感が漂い始めました。人々が一斉に、まるでラッシュアワーの電車の入り口に押し入るように、入口に向かったのです。さすがは生粋のローマっ子、ダ二ィも入り口のかなり近くに陣取っていました。
それからも数人は中に入って行ったのですが、「残念ながら席はなくなりました。お帰りください」というような係り員の声。

ところがです。前の方の数人が「だめだってえ」と去っていくのを見たものの、大半の人は入口のところにへばりつき、係り員に向かってごね始めました。何人かが「私に任せて」というように交渉しています。そうしている間にも、どうやら知り合い関係の人々は中に入っているようでしたし、誰かが「上からこっそり入っていった人もいる」などとも言っていましたから、早くから来て順番を抜かされた人には確かに理不尽もいいところです。

そうしてまた30分ほど経過。私はダ二ィに「もう席がないっていっているのに、こうしていて意味があるの」と服の裾を引っ張っていると、「黙って待っていな」との返答。私は例のごとく「日本だったらね~~、なんで整理券配らないのかね~~、いっつもこうなのに、どうして学ばないかいね~~」と独り言をつぶやいていると、突然列が動き出し、私も中に押し入れられていました。

日本ならダメはダメなんでしょうが、ここではそこからが本番なんでしょうね。ごねて、その結果柔軟に対処される。そういうのが習慣みたいなものなんでしょうね。そして皆そのことを当たり前に知っている。だからその場をすぐに立ち去らない。

確かに数年前にアリタリアでスペインに行こうとしたときに、ごね勝ちをしたことがあります。コンピュータの故障か何かで出発前に飛行機を降ろされ、乗客は「明日の便まで待ってください」とのアナウンスを受けました。大半の人は諦めてそこから消えてしまいましたが、私達ともう一組のローマ人カップルはアリタリアのカウンターの前でねばったのです。最初係りの人は「無理なものは無理です」とつっぱねていて、挙句の果てにはこちらが話しかけても無視という作戦。ところがです、最終的には他のスペインの航空会社の飛行機に乗せてもらえ、無事に一日損をすることなく出発できたのです。私は「係りの人怒っているよ」と不安になったのですが、むすっとしたまま別のチケットを出してくれました。

話は戻って、コンサート会場はまさに博物館の中。古代彫刻に見降ろされながらの鑑賞という感じです。席に座れない人々は床に座ることになりましたが、席に座れた人々もこの騒ぎで随分待ちされて、やはり整理券を配るなりなんなりした方が、結局全員にとって納得もいくし、時間通りに運ぶしと思うのがメイドインジャパンの意見です。それに展示品はガラスケースに入っているわけでもなく、手でさわれてしまう状態の会場なので、定員以上の人を入場させるというのは、本来なら危険なんじゃないでしょうか。係りの人も「展示品にもたれかからないで」と注意して回っていました。


始まる前のステージ。


彫像に見降ろされながら鑑賞するごねずに済んだ人々。

コンサート自体は、民族音楽っていうんでしょうか、変わった楽器と歌で、なかなか楽しいものでした。ミュージシャンたちも観衆が多い方がやりがいもあって、嬉しいでしょうし、結果としてはめでたし、めでたしかな。


写真ボケボケ。

というわけで、ローマでは「だめです」と言われてから、すぐに諦めて立ち去ってはいけないということです。値引きの交渉をするのが当たり前などという場合と同じで、「ごねる」が普通に習慣なんでしょうね。なので「だめです」と言われても、少し待ってみてください。誰かがごねてくれるかもしれません。ごねて、言い合っても、後で笑って握手しての人たちですから、そこはなかなかステキですね。現実、私にはなかなか難しいですけれど。