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あいあいのひとりごと

ローマ在住あいあいの暇つぶし日記。

マットレス預金

2011-11-18 22:45:49 | ローマの平日
ここのところテレビをつけると必ずイタリアの経済危機について話しています。日本のニュースでも、イタリアはどうなってしまうんだろうという深刻さを伝えているようで、日本からも「イタリア大変そう」的なメールなどをいただきます。そういう日本も、実際どこまでイタリアよりマシと言えるのか・・・のようですが、表面はイタリアの問題はかなり深刻に見えますね。経済のしくみにはどうも疎くって、話題にするリスクは避けたいと思いますが、この間友人から、ギリシャでは銀行を信用しないタンス預金を始める人が増え始め、セキュリティのしっかりしたドアが物凄い勢いで売れているという話を聞きました。

ところで、この日本でいうタンス預金ですが、どうもイタリアでも話題にあがってきているようです。確かに銀行の預金への心配というのはまず頭に思い浮かぶことでしょうね。そこでテレビのニュースを見ていて気づいたのは、イタリアではマットレスの下に入れるという表現をするようです。その上に寝るので一番安心ということですね。後で他のイタリア人にも確認済みですが、なんかイタリア人らしいかなて思ったり。床(敷石)の下の人もいるようですが。

話は変わり今度の新しいイタリアの首相はマリオ・モンティ氏ですね。Mario Montiと書きますが、誰かがMari o Montiと書いているのを見てから、どこでその名前を聞いても、Mari o Montiに聞こえて仕方がありません。イタリア料理にSupagehtti ai Mare e Montiというのがあって、Mareは海のもの、Montiは山のもの、間にあるeは英語でいうところのand です。つまり海のもの(エビとかイカとかシーフードですね)と山のもの(キノコなど)のミックスパスタです。oは英語でいうところのorなので、Mari o Montiはまるで海鮮か山菜を選んでくださいパスタのようで、誰が書いたのか知りませんがおもしろいなあとそれから頭にインプットされてしまいました。

いずれにしても、Monti首相には頑張っていただきたいものです。いくら優秀な方でも、課された課題はかなり難しいでしょう。それでも皆がマットレス預金を始めたら、泥棒も増えそうで考えただけでも恐ろしいです。




全然関係のない写真ですが、素敵な本屋さんを見つけたので撮影しました。ドアに書かれているAntica Libreria、英語ではアンティーク・ブックショップです。正にそんな感じの本屋さんですね。(確かナヴォナ広場の近くでした。)

さむい~!!!

2011-11-14 00:09:50 | ローマの平日
イタリアはベルルスコーニがついに(やっと?)首相を辞任。新しい政府はこの経済の大危機を乗り越えることができるかなんていう歴史的大事件の真っ最中ですが、私個人はそれどころではない気分。

というのも、湯沸かし器が壊れたらしくてお湯がでないんです。つまりシャワーは浴びれない。食器洗いも冷水。おまけに部屋の暖房はまだ入りません(どうやら11月15日あたりから入るらしいのですが・・・。)

日本でも不快な事件ですが、修理を頼めばどこかはすぐにやってきてくれて、最悪1日我慢というところでしょうが、ここイタリアはそうはいかない。

実はおかしいな?と思い始めたのは2週間ほど前。お湯が出にくいなと思う日があったと思ったら、翌日は一日お湯が出ず、たまに出るかなと感じても、なまぬるい程度。またでもその翌日はお湯が出たりして。そこでダニィの実家が頼んでいる業者にきてもらったのですが・・・。

ガス湯沸かし器を使っている場合、本当は年に一度検査をしてもらうことが義務付けられているようですが、私たちはすっかり怠っていました。なのでどちらにしても来てもらう必要はありました。3年間放っておいて恥ずかしいので外側だけ雑巾拭きをしておいたものの、中はかなり汚れていたようで、なんと汚れのせいかもという話になり(というのも、お湯がその日はちょっと出てたんですよ)、出なかった日はたまたま蒸気か何かが汚れにさえぎられて外に出にくくなってたとかなんとかかんとか、もう少し様子を見ましょうの結論になったようなんですね。ダニィなんて、修理屋の人2人と冗談なんか言いあったりしていて、お茶でもいかがとかって勧めているし、私はといえばこのまま帰しちゃっていいの?という変な不安はよぎったんですけどね~。案の定、1週間は持ちこたえたものの、お湯が全然でない日がとうとうやってきました。

最初はなぜか夜だけ出ない日っていうのが3日ほど続いたんです。こういうのって予感がするのか、その朝はパジャマを着たままシャワーのお湯を確認したんです。普通はすぐに水がお湯に変わるのに、何分たっても変わらない。その日は金曜日。ということは来週まで持ち越すことほぼ確実。今日中に修理依頼しなきゃ、とダニィにすぐに電話をすると、「月曜日に電話しよう」とまたのんきなことを言う。「月曜日に電話したんじゃ、来てくれるのはいつになるのよ~。今日中に電話よ、今日中!だめもとで今日でも土曜日でも来れないか聞いてね」と念を押し・・・結果は「土曜日は必要な部品を買うお店が閉まってるから、月曜日の午後じゃないと無理だそうだ」とのこと。なんで部品を持ってないわけ?ないならなんで今日金曜の内に買わないわけ?

来週になるっていうのは予想もしていたし、既に心づもりはできていたのですが、その翌日のこと。「ちょっと悪いニュースがあるんだけど」とダニィ。修理屋から電話があって、月曜日は仕事が詰まっていて無理、火曜日の午後になるとのこと。じゃあなんで最初は月曜日って言ったのよ~。だいたい最初に来たときに問題を発見できないのが手落ちなんじゃないか。普通だったら、じゃあすぐに来てくれるところを探そうじゃないのかと思うのですが、この前来た同じ人に頼んだ方がいいとかいうわけです。おまけにダニィの両親からの紹介だから面倒だ。

日本の妹にメールで話したら、「日本はクラシアンとかあるからいいけどね。銭湯とかもないの?」という返事がきて、「暮らし安心クラ~シアン」なんてCMがあったなあとさらに惨めな気分になりました。以前まだ日本にいた頃、大晦日の日にトイレが壊れたことがありました。両親は旅行に出ていて、一人で家にいたのですが、電話帳で調べて電話した業者さん、年内にちゃんと来てくれてすぐにトイレが使えるようになりました。ああ日本は素晴らしい。

私は毎朝シャワーを浴びるのがもうかなり長い間の習慣になっていて、それができないのは辛いです。一日が始まらないというか・・・。数年前開腹手術をした時ですら、病院で3日目にはシャワーをあびたぐらいです。今はなんとか鍋5つ分ガスでお湯を沸かして乗り切っていますが、気分はかなりブルーです。火曜日に来て、その日には使えるようになるんでしょうねえ。(もう疑いでいっぱい。)

そんな話を日本人の知り合いとしていたら、「うちは水道が壊れたときに、部品を変える必要があると言われて、じゃあお願いしますというと、今部品を持ってきてないだって、信じられないよね~」と言っていました。もう一人の知り合いは「テレビがうまく映らなくて、来てもらったら、全然どうしたらいいかわかってなくて、おまけに屋上にあがってどれがうちのアンテナかって聞かれて、もう諦めた」と話してました。お酒を飲んで酔ったままで来る人や、平気でタバコを吸いながら仕事をして、建物の中でポイと捨てるとか、もう信じられない話盛りだくさん。

愚痴話になると、ついつい長くなります。火曜日にはお湯が使えるようになりますように。
物が壊れるのが常に恐怖なお国です。



ローマの松

2011-10-30 23:55:35 | ローマの平日
正直な話、私は住むにはローマは好きな町と思っていません。時折、東京がものすごく恋しくなるし、イタリアでも他の町に旅したときなど、ローマじゃなくて他の町に住んでいたら、イライラだとか、悲しい気持ちになるとか、悔しいとか、そんな気持ちが少なかったかもと本気で思います。そのときそのときの心の健康状態にもよるのですが、嫌になるともう何を見ても嫌、そんな気持にさえなるときもあります。そんなローマですが、世界でも最も美しい町の一つだということは認めています。(衛生面じゃなくてね。)どこを歩いていても、遺跡に囲まれ、古い教会や建築、美術館や博物館も豊富で世界の巨匠の作品がいつでも見られるし、大都市でありながら公園もたくさんあって自然にもことかかない。

そんな中でいつ見ても、つまりローマなんて大嫌い、ローマのものは何を見ても嫌悪感と思うようなことがあったときでさえ、美しいと感じるのがこれ。



そう、ローマの松です。(前回の投稿のForo Italicoの松。夜だったのでちょっと神秘的になりました。)

松と言っても日本の松と全然違いますよね。こちらでは普通にpino「松」って呼ばれているけれど、ダニィはPino Medetteraneoと言っていたので、「地中海松」というものらしいのですが、ネットで見ても詳しいことが見つかりません。日本の松とは全く別物なのでしょうか。この松ぼっくりなんて、頭の上に落ちてきたら大けがをしそうなくらい巨大です。
わざとそういう風に刈り込みをされているのかどうかも不明なのですが、葉のある部分は上の方だけで、並木道になると、高さもみんな同じものだから、葉の部分がつながっているように見えます。誰かのブログか何かだったかもしれませんが、「まるでブロッコリーのよう」と書かれていましたが、そういわれると確かにそう。

「ローマの松」と言えば、音楽好きの方はレスピーギの交響詩「ローマの松」を思われるでしょうね。素晴らしい曲です。レスピーギはローマの人ではありませんでしたが、ローマのサンタチェチリア音楽院の教授をしていた頃、やはりローマの町の景観に額縁のように存在しているローマの松は気になったんでしょうね。「松」について描写されたのではなく、ローマの町を描写されたもののようですが、長い歴史の間、この町を眺めてきたローマの松の目になって書かれたのでしょうか。とはいえ、私はこのローマの松の樹齢すら全く知りません。


とにかく、この松を見ると、ぞくぞくってするくらい美しいなあって思うんですよ。



ローマでは至るところで見かけるこの松。色といい形といい、まるで絵にかかれた木を見ているようで、不思議な気分になります。

日中の松は少し違うかも。写真が撮れたら、載せることにします。

蜘蛛と金運

2011-10-18 00:47:17 | ローマの平日
前回金婚式に行ってきたという話を書きましたが、食事会の最中に知ったことのお話。

私のテーブルには私たち夫婦とダニィの両親、弟さん家族がいました。私はcapotavolaと呼ばれる上座、まあ「お誕生日席」に座ることになって、両端にダニィとダニィの姪っ子に挟まれていました。

食事会の最中に、ダニィが慌てて手を振り上げて姪っ子の頭を指し、「ハチがいる、早くはらってやって」と叫びました。私は怖々なんとか手で払ってあげたんですが、姪っ子の方は平然と「じっとしてれば何にもしないんだから」と慌てたダニィを、おじさんのくせにこんなのに何を怖がってんのさってな調子で見てました。ダニィは確かに、蜂だとか蚊だとか、万一刺されると気分の悪いものに対しては極度な恐怖感を示します。私なんて2年前に大量にブヨに刺され、いまだに治らないという、考えると本当に嫌になってしまう状況がまだ続いているのですが、そんなこともあって、もうちょっとした虫刺されはどうってことないんですけどね。

そして、今度は姪っ子が、「ところで・・・」と今度は私の髪に小さな蜘蛛がついているというのです。ダニィをからかっていたところだったので、私は「目にさえ見えてくれなければ、いないと同じだから」と言ってしまったせいか、取ってくれるようなしぐさがあったのに、実は放置。そして、しばらくすると今度はダニィの従兄がおしゃべりにやってきて、話の途中で「ごめん、どうしても気になって。髪に蜘蛛がついているんだよね」って取ってくれました。まあ確かに小さい小さい蜘蛛だったので、まあいてもどうってことなかったんですけど。そんな場面を見ていた、ダニィのマンマが遠くから「蜘蛛はお金を運んできてくれるからいいのよ」と言ってくれたので、「じゃあそのまま放置しておいた方がいいですねえ」と冗談を言っていたそのとき、ダニィの従兄さんが「ごめん、わざとじゃなかったんだけど・・・」と。どうも糸でぶら下がってた蜘蛛が下に落ちて、その時にうっかり踏んで殺してしまったのだそうです。あ~お金~!幸運の蜘蛛さんは殺されてしまいました。ダニィの従兄さんは済まなそうにしたので、「自分から落っこちたのだから、自殺したんですよ」と言ったら、「そうだね、自分から望んで殺されたんだねえ」と笑ってました。

私の金運は抹殺されてしまいました。




月の最後の火曜日は

2011-09-27 15:22:09 | ローマの平日
今日もそうなのですが、その月の最後の火曜日は19時以降国立美術館・博物館が無料です。来年も続くのかどうかわかりませんが、今年中はそういうことだそうです。平日の夜なので、「明日があるし・・・」の人は残念ですが、夜の美術館はデートにも最高。

そこでお奨めしたいのがこちら。ローマからちょっと離れているのですが、世界遺産にも指定されているエステ家の別荘、Villa d'Esteです。もともと夜の公開は夏の短期間のみなのですが、この火曜の夜のイベントに参加しているので、12月まで月の最後の火曜日の夜は、夜の見学ができます。ティヴォリの丘の上にあるこの別荘は、日中でももちろん素晴らしいのですが、500もある噴水で有名な庭園は夜は照明が施され、夢のような世界になります。

見てください。素敵でしょう!




色々な種類の噴水があって、仕掛けが施されているものもあります。



こちらはオルガンの噴水。決まった時間に音楽を奏でます。この写真からは噴水が見えませんが、下の部分にちゃんと噴水があります。演奏時間が来ると、人がどっと集まるので近くで見るのが難しいのですが、オルガンは中央の部分にあって、演奏が終わると隠れてしまいます。




500も噴水があるぐらいですから、庭園はかなり広くまるで迷路のようですが、道に沿ってこのような噴水もたくさんあって飽きることなく見学できます。

お屋敷も立派です。夜の見学はやはり庭園が見どころと思いますが、お屋敷もお忘れなく。昔の貴族の人々ってなんて生活をしてたんでしょう。




ティヴォリでも最高の眺めの場所に建てられたお屋敷、バルコニーからの景色もお忘れなく。眼下には庭園が広がります。そして丘の下の風景も。当時の人たちはどんな気分で眺めていたんだろう。


途中でカメラの電池切れ。もう一度行かねば。











暑い~一か月ぶりのローマ

2011-08-27 12:30:50 | ローマの平日
またも久しぶりのブログ投稿です。数日前に一か月の日本滞在を終えてローマに戻ってきたら、暑いのなんの、動きがとれない。こうしてパソコンの前に座っているのもやっと、というのもうちにはエアコンがないのです(涙)。どうもイタリア人の大半は「エアコン=体に悪い」信仰が根付いていて、最近は一般家庭でもエアコンを買うところが増えてはきてますが、まだまだ少数派のように思われます。日中の気温がローマでも39度まで上がり、そろそろ「エアコンなし=体に悪い」を受け入れるべきだと、やっとダニィも説得し、この夏の間にエアコンを買う約束をとりつけました。もちろん湿度は日本と比べればまだ低いし、ローマに到着したときはやれやれと思ったのも束の間、どこもかしこもエアコンの効いている日本はやはり快適でした。

実は節電日本はどんなに暑いだろうと恐怖におののいていましたが(私はアトピー人間なので厳しい環境は恐怖)、エアコンなしの地下鉄があるローマの方がよっぽど節電しているような感じです。確かに夜も遅くなると、渋谷の駅も少々暗いかなあと思ったりしましたが、でももともと暗いローマから行くと、十分明るすぎるくらいで、電車も冷房と扇風機の両方がついていたり、間引き運転というのもあまり意識して感じられず、実家でもあまりクーラーを付けていると、近所の手前まずいのかなと気にしていましたが、誰もそんな様子もなく・・・。実際は電気が十分に足りてるんじゃないの?と思いました。それにしても、エアコンなしのローマの地下鉄って、暑いだけじゃないんですよ、臭いんです。欧米の人は食べ物のせいか体臭があるっていうけれど、それだけかな?お風呂に入ってないんじゃないの?って思ってしまうのは私だけじゃありません。イタリア人の友人も、国が国民全員に石鹸を配るべきだとか言ってたくらいですから。

またエアコンの話に戻りますが、イタリア人(だけではないみたいですが)は後頭部を冷やすというのはとにかく避けるべきことだと思っているらしいですね。首だけは冷やさないように(日本人のお腹だけは冷やさないようにと同じようなものかな)は絶対で、私は冷たいシャワーを浴びて即扇風機の前に駆けつけるのを、ダニィは目くじらをたてて怒る。日本人とイタリア人は違うんだと主張して私も受け付けないけれど、毎晩アイスノン枕が欠かせない私は、もしイタリア人なら重病にかかっているのかも。この夏日本では暑さ対策で水に浸して首に巻くものが売られていて、私の母もどこかからもらってきて無理に私に付けさせたけれど、そんなのは絶対に体に悪いってことになるのでしょうか。

エアコンなしの暮らしのイタリア人たちは八月は街を離れ、海や避暑地へと数週間消えてしまいます。案の定、ローマ中で開いているお店は少ないし、近所もどこも雨戸が閉まっているし、車庫のないのが普通のこの街では普段は路駐でいっぱいなのだけれど、今はダニィも駐車場がよりどりみどり。一年で唯一静かな八月のローマ、なんと平和。でも毎日一回は響き渡る音があります。車の盗難防止アラームっていうんでしょうか。ちょっと触ると鳴ったりすることがあるようで、これがたまらなくうるさい。こんなに人口の減っている八月でも毎日一回は聞きます。この音を聞くと余計に暑く感じます。

私たちはいつも休暇はちょっとずらして、夏の前とか後とかにどこかへでかけます。去年は暑い夏をエアコンのないお家に下宿していた友人とエアコンの効いている本屋のカフェなどに避難していました。今年はその彼女もいないし、でかけるのも暑くて腰が上がらずで、水をかけかけなるべく動かないように暮らしていますが、昨日はダニィがお休みで、近所のショッピングセンターまで行ってきました。私はもちろんエアコンに浸かるのが目的で。なんと快適なこと、生き返りました。

そうそうダニィは買ったものの値段を全部記憶していて、レジでレシートを受け取った後、必ず確認します。確かに3、4回に一度という高頻度で間違いがあるから、私はわざとそうやって気が付かない人から騙し取っているんだと確信していますが、毎回その間違いを指摘するのに時間がかかるので、「取り返す労力を考えたら、そのくらいもういいじゃない」と言うのですが、今回はエアコンに浸かっていたかったので、「レシート確認しなくていいの?」と勧めたところ、なんと期待通り間違いを発見。割引の商品がレジの機械に登録されていないで正規の値段で取られていたのですが(まあいつもそういうことなんですが)、それを取り返すのはレジのおばさんに言えばすむではすまないので、間違い有難しとさらに涼み続け・・・。それにしても、この騙しどりシステムは、どこで買い物してもこの高頻度で起こります。つまりもう慣習として認められているんじゃないでしょうかね。こうやって訴えても、その後もレジ器の修正なんてやってないでしょうね。騙し取り続けるんですね。何年住んでも、カルチャーショックの多い国です。日本のテレビで見るイタリアは天国のようなのに。

帰りに前にもご紹介した(Gelemony)おいしいグラニータを食べに行きました。暑いときにはやはりグラニータが最高。私はストロベリーとアーモンドをチョイス。前にミントを選んで歯磨き粉味で失敗しましたが、ミント以外はどれもおいしいです。

食べ物の話をしたら、ランチの時間に気が付きました。今日も暑いので、昨日買ったモッツァレッラチーズでカプレーゼサラダと生ハムメロンで久々のイタリアンランチにしよう。でもやっぱりおそうめんもいいなあ・・・ミョウガもスーツケースに忍ばせてきたんだった。


La Cucina Giapponese

2011-05-25 19:34:00 | ローマの平日
RAI News 24というニュースばかり放映しているチャンネルをよくつけっぱなしにしています。「24」というぐらいだからきっと24時間ニュースチャンネルなんだと思いますが、夜中に確認したことがないので、本当のところは知りません。さて、今日もつけっぱなしにしていると、Giapponeseと聞こえてきました。テレビやラジオをただ流しているだけでも、Giappone(日本)という言葉が出ると耳が(脳がなのかも)ちゃんとキャッチします。反射的に画面を見ると、2年ほど前のX-Factor(人気のオーディション番組で、以前にもとりあげました―>こちら)の優勝者Matteo Beccuciがお寿司を作っている場面でした。

X-Factorに出場したきっかけにテレビやラジオでもよく声を聞くようになる出場者もいれば、優勝したのにどこに行ってしまったんだろうという人もいます。彼の場合はどこに行ってしまったんだろうの方でした。あの回のX-Factorは私もかなり入れ込んでみていたので、このMatteo Becucciさんもよく覚えてます。美しい声の人だなあと私の中では優勝候補に挙げていましたし。

さて、このMatteoさん、歌手としての活動は続けていらっしゃるようで、今回 La Cucina Giapponese(日本料理)というシングルを出されたそうで、ニュースでインタビューを受けていたのでした。こちらその曲。




日本ではこのyoutubeを見られないという話を書いている人がいましたが、いかがでしょう?

なかなか上手にお寿司をつくっていらっしゃて、お寿司が食べたくなりました~。
後ろで演奏している女子高生みたいな女の子たちもなんだか不思議ですが、おばさん感覚だからそう思えるのかな?

どうやら日本料理とカップルの関係を歌っているらしいです。そちらはよくわかりませんが、Matteoさんは日本料理がお好きだそうで、そしてまた日本のことが普通に(多分震災関係でなくてということでしょう)語れるようになる日が早く来るようにと作ってくださったというようなことを読みました。嬉しいことですね。テレビやラジオで耳にする機会が多くあることを願ってます。がんばれ~!

そして1ヶ月

2011-04-11 23:04:16 | ローマの平日
今日は4月11日。日本はもう12日になっていますが、イタリアはまだもう少し11日です。

東日本大震災の日から1ヶ月が経ちました。

それなのに今日も震度6という大きな余震のニュースがありました。そしてその後も頻繁な余震。
私が心配しているだろうと反対に心配して「また大きな余震がありました。お母さん達も私達も無事です。でも落ち着かないね」と妹がすぐにくれたメール。日本は私が年末年始に帰省した時とは違ってしまいました。

つい数日前のことのように思えるのに、あの大地震はもう1ヶ月も前のこと。
原発の真相、何を信じていいかわからないこと自体が一番苦しい。わからないから、日本にいる人々はもう1ヶ月も放射線を少づつでも浴び続けているの?本当に大丈夫なの?って思ってしまう。こうしてまたすぐに次の1カ月が経つのでは?
今日はまた新たな避難区域の発表もあったと読んだ。「大丈夫」を信じたくて、こちらの人々の「なんて恐ろしい!」のコメントに腹立ちも覚えたりしたけれど、本心は自分の家族がこちらに避難してきてくれたらどんなにいいかと思っている。

それぞれが自分がどうしたらいいかを考えるしかないらしい。誰かに教えてもらおうと思うのが間違いらしい。でも難題すぎる。

自分でも勉強しようとインターネットで色んなところを見ていたら、今回のことで多くの人が思いだしたらしいこんな曲にいきつきました。有名な忌野清志郎さんのことは知っていましたが、私は音楽界には弱いので、こんな歌があることは知りませんでした。一度聞いて、「本当にそうだ」と涙が出ました。平和ボケの私達日本人は、快適な日常生活がどんなリスクのもとにあるのかが、頭の片隅にもなくなっていましたね。

忌野清志郎 Summer Time Blues




23年前に出た曲だそうですね。現実になってしまいました。

~「日本の原発は安全です」さっぱりわかんねえ、根拠がねえ~
まさに、さっぱりわかんねえ、が苦しい1カ月でした。



がんばれ日本!

2011-04-09 18:38:40 | ローマの平日

気がついたら昨年の10月からずっとご無沙汰をしていました。もともと「暇で、暇で・・・」とぼやいていたら、友人に「ブログでもかいてみたら」と言われたのをきっかけに書き始めたので、ちょっとしたお仕事をいただいた途端、忙しい気分になり遠ざかってしまいました。それでも3月の初めにシチリアに一週間ほど旅行したのをきっかけに、また旅行ブログでも書こうと張り切っていました。ところがローマに戻ってきた翌日の3月11日、東日本大震災が起こりました。

あの日の朝から2週間は何も手につかなくて、インターネットのNHKニュースから目が離せずにおりました。心が痛むといいますが、信じられないような地震や津波の被害の光景、被災された方々の姿や声は、本当に胸に刺さるようで、心臓のあたりに確かに痛みを感じます。このような形で突然に家族を亡くされた方の苦しみを想像すると涙が出て仕方がありませんでした。

私の家族は東京にいて、幸いにも元気で普通の日常を送ろうとしています。両親はもう十分良い人生を送ってきたから、残りの人生は世間にお返しするのみ、何も恐れるものはないと達観しておりますが、原発の問題が解決せずのまま、二人の小さい娘がいる妹は、普段と変わらぬ日常を続ける中で、風が強い、雨が降るには敏感になり、スーパーでは復興支援の被災地の野菜が並んでいるのに胸を熱くしながらも、食べ物のことは一番気をもむ問題です。「今日は余震が2回で済んでよかったよ」というメールが届きました。東京でそんな毎日だとすれば、被災地の人々は今もどんなに大きな不安の中にいることでしょうか。

今もし日本に住んでいたら、「東北の地震」という感覚になるのかもしれませんが、日本の外から眺めている日本人の方々には、「日本のこと」という感覚かもしれません。そして、外国の人々はもちろん「日本のこと」という感覚で話してきます。外に出れば毎日のように「日本はどうか、家族はどうしてるか」と必ず聞かれます。「うちは東京だから普通に生活している」と話しても、最初のころは「なぜ逃げないのか」と、こんこんと原発の恐ろしさを説明をされたりもしました。心配をしてくださるのは本当に感謝なこと、でも「日本=放射線汚染国」のように言われているようで、3週目には正直苛立ちに変わり始めました。もちろんそんな風に言わせるように導いている外国メディアのせいでもあるんだと思います。

日本人だって原発の恐ろしさを理解している、だからといって仕事も何もかも放って逃げることができるわけもなく、被災地の人々は何もかも失い、そして移動したくてもそれもできずに、原発の近くの避難所で不自由な生活を送っているのに、少しでも運が良かった人々が日常の生活を普段よりも頑張って続けて復興のために尽くそうと思うのが国民として正しいんじゃないの、と答えました。気まずい雰囲気になりました・・・。

それでも、イタリアの人々もたくさん募金をしてくれていたり、「がんばれ、日本!」と書かれたポスターを見かけたりします。チャリティーイベントにも人が集まっています。他の国でもそんな動きが多く見られているようで、それは感動的でとても嬉しいことです。私は今まで他の国で起きている不幸な出来事に無関心だったことを反省させられました。

日本は今桜の美しい季節ですね。縦に長い日本は、桜の時期も場所によりますが、この春小学2年生になった姪から「桜がきれいだよ~」とメールがきました。私たち日本人にとっては共通の春のしるしですね。どうしても桜が見たくなって、日本の桜が見られると聞いていたローマのエウル地区の公園に急いで行ってきました。「日本の散歩道」といった名前の小道が池に沿って作られていて、そこに桜の木が植えられています。残念ながら、ローマはここ一週間ほど半袖の夏日続いていて、懸念通り、桜は終わっておりました。(泣)

桜と言えば入学式。被災地の卒業式や入学式の映像を見ると、どうも目がしらが熱くなります。それでも子供たちの笑顔や歌声は元気を与えてくれますね。これも日本人なら持っている共通の思い出ですね。がんばれ、日本!日本中の人々が皆幸せな気持ちで桜の花を眺められる春が早くきますように。

 

少しだけ残っていてくれたエウルの桜。(ありがとう!)

 

災害で亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。そして被災された皆さまには謹んでお見舞い申し上げます。痛みの大きさは計りしれませんが、少しづつでも早く和らいでいかれることを願って。

 

 

 

 

 


またも失敗

2010-10-05 07:21:35 | ローマの平日
ローマには「日本のような」デパートがありません。ちょっとデパート風なお店にラ・リナシェンテやコインなんていうのがありますが、日本の三越や高島屋をデパートと考えると、こちらのはデパートと呼びにくい・・・。ローマ三越っていうのもありますが、時間のない日本人旅行者が短時間でお土産を買うところといった規模です。(私にはトイレポイント以外の何ものでもなかったりするのですが・・・。)

それでも大規模なショッピングセンターというのが幾つかあります。問題はどこも郊外にあって、アクセスが非常に悪いところ。それでも店舗数も多いし、歩きにくいローマ市街で買い物をするよりは楽なのは確かです。同じお店でも品揃いがいいようにも思います。ところが、毎回行くたびにどうもスムーズに着けなかったり、帰れなかったりするので、もうこんなところまで来るのはよそうといつも思うのですが、懲りずに5、6回は行ったかもしれません。そして今日も・・・。

家から一番近いショッピングセンターは車で行けば大したことのない距離にあります。それでも買い物には一人で行きたい私は、ダ二ィが仕事の日に1人で行くことに決めています。地下鉄とバスで、スムーズに行けばどちらも10分ずつ乗ればいいって距離なのですが、いつも何かうまくいかない。今日は地下鉄の駅に着いたら丁度出てしまったところでしたが、次に来た地下鉄が数少ないきれいなタイプのものだったし、バス停では何台もバスが停まっていて、何度も懲りずに行って学んだかいがあった、今回こそやっとスムーズにいけるぞと思ったのも束の間・・・。

バス停に停まっていたバスは3台。その内の2台が目的地に行くとわかっていましたが、時刻表のないこの町は運転手さんに「いつ出るんですか」と聞くしかない。ところが運転手の姿見当たらず・・・。私の頭は勝手に混んでいる方に乗るべきとの判断をしていました。そのバスには10代の若者らしき人々が大勢乗っていて、さもショッピングセンターに行きそう。外国人旅行者らしきカップルの姿もありました。

ところがその後30分近くバスは発車しなかったんです。おまけに乗れたはずのもう一台の方が先に発車してしまう始末。そうしている内に空模様は怪しくなり風まで出てきました。傘も持ってきてないし、もうバスを降りて帰ろうかなと思ったり、いや、ここまで来ているのだから・・・心が揺れる。

それでもやっとどこからか運転手さんが現れてとにかく出発。しばらくしてショッピングセンターに行きそうな外国人カップルはいつの間にか降りてしまっていました。私の勘は当てにならない。おまけにショッピングセンターの停留所では私の他に二人、それも怪しげな移民外国人のような人が降りただけでした。あの若者たちは一体どこに行ったのか?確かにいつも思うのは、普通の人はここへはマイカーでくるのであって、公共の交通機関で来るのは、自分の車の持てない人々・・・。(前回は苦労して着いたらお休みで、その時一緒に降りたルーマニア人の男性と二人で肩を落としてバス停に戻ったのですが、奥さんと子供と仕事を求めてイタリアに来たけれど、仕事がないってこぼしてました。)

バス停に降りると、駐車場に続く道が新しく作られてあって(前は道のないところを無理に下って入口に向かうしかなかった)、ああ、やっと道を作ってくれた、これなら来やすいぞと思ったのもまた束の間・・・。バスを降りたのはたった3人で、他には誰も居ません。駐車場に入る前の塀に挟まれたような小道に、なんとジプシーたちが4人もたむろしているじゃありませんか。とっさに、待ち伏せだ!って頭にひらめくと、恐怖心が背中を這いあがってきました。というのも以前ジプシーの女の子4人にお財布をとられるということがあったから。今回は大人の若い女性4人。あのときの4人が成長したかと思わず思ってしまったくらい。ここまで来てまたもバス停に戻るのも悔しい。一緒に降りたインド人のような男性の後にぴったりくっついて足早に通りすぎました。どうもそのインド人は私の方を怪しげに思ったみたいですけれど。(彼の方も足早になった。)

そんなこんなで、帰りはどうしようという心配で買いものどころでなくなってしまいました。バカみたい、バカみたい。インフォメーションで、「バス停に行く出口はどこですか」と聞くと、やはり来た道と同じ。または別の停留所なのですが、前にそこに行かされてバスが来なくて来なくて、日は暮れて真っ暗になるし、私以外に誰もいないしと泣きそうになったことがあったので、そこへも行きたくない。ジプシーのことを伝えておいた方がいいと思って、「駐車場を出たところでジプシーが4人ほどうろうろしていたので、怖くて・・・」と言うと、やはり別の停留所の方に行けと言われました。

ジプシーがいるかそおっと見て、もしいたら別のバス停に行こうと心に決めて、行ってみると雨が降っていたお陰か誰もいなくなっていました。やはり周りには人っ子一人いなくて、私は大通りまで突っ走り、ああ、本当にバカみたい!さらに、バス停は交通量の多い大通りの反対側で信号のないところをなんとかして渡らなければならない。またもおろおろしていると、中東あたりの人というような人々が大きいビニール袋をかつぎながらやってきました。他の機会なら見るからに怪しげな人たちですが、この場合は救世主。彼らと一緒になんとか渡り切りました。

あ~疲れた~。やはりもう二度と行かない!それにしても車で来るようなお客だけがお客ということらしい。いつも何かあって疲れるけれど、今回はいい加減に学びました。外国に住むってこういうことも含まれると思いますが、日本に住む外国人が苦労することってなんだろう?と思ったりします。

ショッピングセンター Euroma2
地下鉄B線 EUR Fermiの駅からバス70番、700番 709番です。(多分71番も)
地下鉄の駅のRebbibia方面の入り口のところにバスターミナルがあります。