たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

キキちゃんの「もっと男役道」

2020年06月11日 00時11分28秒 | 宝塚
 オンデマンド配信の視聴期限がせまってきたのでキキちゃん(芹香斗亜さん)が下級生に伝授する「もっと男役道」、備忘録。

 キキちゃんを前にすっかり乙女にもどってキュンキュンなっている下級生の男役3名は、優希しおんくん、真名瀬みらくん、亜音有星くん。

「役作りでは、最初に台本をもらった時のイメージを大事にする、稽古場でやっている時はその役の色、香り、まとっている空気感だけを考える、あとは一緒に演じる人との対話を大事にする」
「オンとオフの切り替え、舞台袖で直前まで違う話をしていても役のスィッチが入るとすぐに切り替えることができる」

『シトラスの風』でかつて湖月わたるさんが着たドラゴンの衣装を着こなし、ハットをかぶったキキちゃん、とてつもなくかっこよかったですが、「ハットをかぶるときはまず鏡をよくみて斜め具合を意識する、ツバは右目に少しかけ、左を斜めにあげるとツバの曲線がかっこいい、舞台ではかぶる瞬間もみられているぞと意識して無茶苦茶かっこつけて丁寧にかぶる、すぽんとかぶるんじゃなくて前からゆっくり・・・」「顔の形はそれぞれ違うのでかぶる角度の違ってくる、自分とのたたかい・・・」

 男役としての歩き方、「12年やっているので普通の歩き方を忘れてしまった」「男役は脇に卵をはさんで胸をはって、肩甲骨を斜め下におろしでも胃はださず、あばら骨をしまいかつ腰から歩く、少し歩幅を大きめに」「歩くだけでも男役として見られているぞという時間の使い方をする」

 燕尾服で「男役が出ているのは手だけなので、肩から指先までを手だと思って一番長く見える角度をさがす、指先まで伸ばす、燕尾服は上半身のスクエアと軸が大事」。

 真名瀬みらくん、「花組からきて最初の『ウエストサイドストーリー』での芹香さんのスーツの着こなしがすごくかっこよかった」。スーツは「衣装合わせがすごく大事、コスチュームものとちがい装飾がないのでラインの美しさにこだわる」「ポケットに手を入れるときはジャケットをちゃんとさばいてから入れることにこだわっている、ズボンのラインをくずさないようにそえるだけ」

 バックハグは「娘役さんを大事にする、思いやりとあたたかさをもって接する、娘役さんに恋している目でみてもらえるようにがんばっている、相手役が自由にしているのを受け入れる大きさを持っていたい」、キキちゃんのハグ実演付き、優希しおんくん、「焼き付けます」。『ハンナのお花屋さん』のアベルとハンナは愛し合って幸せな時を過ごした、そんなバックハグ」、『天は赤い河のほとり』のラムセスはチャラ将軍なのでバックハグも慣れた感じで、してる、オレ、みたいなのをみせるのがポイント」。


 優希しおんくん「芹香さんのよう普段からやさしい男役になりたい、芹香さんのような包容力のある男役になりたい」

キキちゃんにとって男役とは?「一生続けていけるものではない、期限があるからこそ輝けるもの。宝塚にいる間しかできない、期限の間はめいっぱいナルシストになっておもいっきりカッコつける、特にかっこよくきざるときはそれをおもいっきり楽しんでやっている」



『オーシャンズ11』でこのピンクがかった紫色のキラキラスーツを着こなして、電子タバコに火をつける仕草とチャラさ加減、ポーラにはめっちゃやさしいところ、真風涼帆さんとの並び、すべてにおいて最高でした。







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