たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

宙組『エルハポン-イスパニアのサムライ』『アクアヴィーテ』LV

2020年02月16日 23時28分15秒 | 宝塚
 一週間前の今日は梅田芸術劇場で『紅-ing』を観劇したの、夢をみていたんじゃないかと思いながら、今日は遠くなった日比谷に想いを馳せつつライブビューイング会場へ。いつもより小さいスクリーンで狭くて開演前も幕間も客席すごく暗いし、どうなるかと思いましたが上演中は楽しくてしばし現実を忘れることができました。お正月に観劇した、わたしにとって心の故郷日比谷にある東京宝塚劇場、門松からお雛様が飾られるまでの長い公演でした。芝居で最後にききちゃんアレハンドロさんが繰り出してきたのは、まさかの「友達の名前はゆりかちゃん」でした。お昼公演では台本どおり「キキちゃん」だったのかな?最後に余裕のアドリブ。想定外のことにフェルディナントの従者たちが反応できず、素で困ってた?真風さん治道は素で笑いをこらえていた?それまでシリアスだった空気がいっきにかわって楽しい雰囲気に。回想シーンの、治道は戻ることを許されず藤野が和賀城と共に焼け落ちていくところで涙なり、最後は大団円で悪役フェルディナントが登場しますが終わった時どこにも負の感情が残らない心地よさに満たされた芝居でした。何気に深いということを語りたいですが時間がありません。

 ショーは、ライブビューイングのカメラが、オープニングのブルースをグラスを片手にブルースを歌い始める時のピンスポットが当たった、どの角度からみてもかっこよく仕草が美しい、なんなら影までかっこよくみえる、徹頭徹尾かっこよさに徹した真風さんをとらえきれていなかったかな、残念。ウィスキーというワードから世界を広げて命を歌い上げるショー。『エルハポン』の最初の酒場の場面で仙台藩士がウィスキー?のみながら「南蛮では生命の水というそうだ」って言っていることに三回目でようやく気づきました。全部の場面が見どころですがまどかちゃんとキキちゃんが腕を絡めながらせり上がってきてスタートする麦芽のシーンがいちばん好きかな。音楽に和太鼓の音も入っていてソーラン節のような衣装、ダンスだけで蒸留酒へと変化していく躍動感のあるシーン。デュエットダンスの時のキキちゃんのソロ以外にも聴いたことあるような気がする歌だなあと思ったのは西城秀樹さんのウィスキーレインだとお正月の観劇後ツィッターから知り動画でみることもできていたのはよかったです。ウィスキーはお好きでしょの乾杯のあと、拍手が長くて客席のみなさまお疲れ様でしたがこもっていたし、退団していく実羚淳さんの驚異の、ハイレグ脚長で足が顔にくっつくダンスの場面、ソロで歌い終わったキキちゃんがウィスキーの瓶もちながら銀橋から拍手を送っていたし、あったかい雰囲気の千穐楽でした。

 退団者は4名、在団11年、12年、13年はそれぞれ納得ですかね。10年を超えてあの舞台を立ち続けたこと、すごいと思います。組長さんも真風さんも相当疲れ切っていたのを振り絞って声出していたと思います。「体調管理がいちばんむずかしいこの時期に全員で無事千穐楽を迎えることができてよかった」「しばらくは外箱で別れるので」と、真風さんがカーテンコールの最後、治道の声で「各々方さらばでござる」だったかな、すごくいい声でした。

 まだまだ画像も整理しきれていないし、語りたいこといっぱいですが時間切れとなりました。明日はお昼の電話当番、明後日はまた気温が下がって雪が降るの?苦しい現実、きつい郷里の生活、冬の雨の自転車は車があぶないところへなお体にこたえる、雪が降ったりしたらなす術はない、自分の努力でどうにかなるものではない生活。4月からのことはなにも決められない生活。なんとか無事に生き延びられますように、今はそれだけ。帰省しなかったら関西は遠かったんだからさ、出会うことはなかったであろう景色がいっぱいあるからさ、後悔するでないよ、自分を責めるでないよ、自分・・・。



 

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