たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

旅の思い出写真_ロマンティック街道_ヴィース教会

2017年05月23日 23時14分23秒 | ドイツロマンティック街道とスイスアルプス
「牧草地の丘の上にポツリと建つ教会。その外観をみただけでは、ヨーロッパで最も美しいロココ教会として、年間100万人以上が訪れる場所であると気が付くことはないだろう。しかし、内部に足を踏み入れると、一瞬のうちに外界を忘れさせるような豊かな色彩と華麗な装飾の世界に圧倒される。

草原の奇跡
 ヴィースとは、ドイツ語で草原や牧草地という意味。その起源は1730年、地元の農夫が持っていたキリスト像が、突然涙を流し出したという奇跡にさかのぼる。このキリスト像をひとめ見ようと集まる人々のために小さな巡礼堂が建てられた。その後、この像に祈って病気が治ったという奇跡も加わり、ヨーロッパ各地から巡礼者が続々と押し寄せてきたため、より大きく立派な教会堂を建てることになった。

 設計建築は名匠ドミニクス・ツィンマーマンが担当し、天井画はミュンヘンの宮廷画家だったヨハン・バプティスト・ツィンマーマンの作品。ツィンマーマン兄弟は多くの教会建築を手がけてきたが、それまで得たあらゆる経験をヴィース教会に注ぎ込み、1754年に完成した。

天井画:壮麗な天界を描いたフレスコ天井画。緩やかなドーム状に見える天井だが、目の錯覚を利用した絵画技法のせいで、実際はほぼ平面の天井。入口近くの天井に描かれた茶色の扉は天国の門。中央部の虹の上に座るのは復活したイエス・キリスト。雲の上には天国の鍵を持つ聖ペテロ、槍を持つ天使ミカエルも描かれている。

柱飾り:身廊を取り囲む、華麗な柱飾りには金がふんだんに施されている。正面の中央祭壇を取り囲む大理石模様の柱には、漆喰に彩色を施したもの。柱の赤い色は自ら犠牲になったキリストの血を表し、青は天の恵みを表している。

奇跡のキリスト像:主祭壇に祀られている、鎖でつながれた姿の「鞭打たれる救い主像」が、涙を流したという奇跡の像。」


(『地球の歩き方 南ドイツ ’07-’08』より。)


2015年5月17日の記事、旅の思い出写真_ノイシュバンシュタイン城
http://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/6dca1ae239cd6c0c63855846dd2e1085

ライン河クルーズ→ロマンティック街道・ヴュルツブルク市内見学→ロマンティック街道・ローテンブルク市内の見学→スイスアルプスへとバスで長期離移動している途中で見学しました。
移動途中からだんだんと雪が舞い始め、どんどんと降りしきる感じになっていって、
お城に着いたころにはすっかり雪に包まれていました。
雪が降ると静寂感もあって、途中の雪景色も、雪に包まれた城も、すごくきれいでした。

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 ロマンティック街道からスイスアルプスへと、ドイツの牧草地帯を観光バスで走り抜けていく途中、雪の降りしきる中に教会がポツンと建っていました。ノイシュバンシュタイン城を見学する前だったと思います。ヴィース教会という説明でした。外観だけで内部は見学しなかったかな。急いで写真だけ撮りました。日本を出発してから四日目。2007年10月23日でした。農村地帯に入ってくると、ほとんど建物らしい建物がないところに雪が舞い散り始め、山が近づいてくると雪がどんどんはげしくなっていく光景に、わけもなくワクワク感が高まっていったことが思い出されます。この旅に出る前がすごく長くてつらかったので、バスの中からみえる光景に、雪に包まれているようなあたたかさを感じて幸せでした。

 10年前の旅の思い出すらまだ整理しきれておらず、まだまだぐちゃぐちゃ状態。写真も、忙しすぎて何年も整理できていなかったのが三年前からぼちぼちと整理できるようになりましたが、まだまだぐちゃぐちゃ状態でチャンネルで公開するに至らないまま、やっとまた更新できました。日程順に書けていないのでわかわかんないですね。スイスアルプスのことはすでに書いたので、このあとようやくスイスアルプスから、パリへと移動したことを書けます。数日田舎を巡った後だったので、パリに着いた時には突然大都会に出たおのぼりさんみたいになってしまいました。すっごい緊張。スイスからフランスへと国境を越える時、30分だけオーストリアも通過しました。国境を越える。同じ地続きなのに、番兵が立っていて門が開けられないと通過できませんでした。日本では経験することのない不思議な感覚でした。バスによる周遊ツアーのいいところですね。ツアーもわたしの中では旅、旅行ではなく旅です。