5月12日13時開演昼の部を観劇してきました。満員御礼。熱い舞台でした。
ロナン:小池徹平
オランプ:神田沙也加
アントワネット:花ふさまり
シャルロット:万座みゆ
ルイ・ジョセフ:大河原爽介
終演後大地真央さんが車に乗って帰るところをお見かけしました。劇場の人が見送っていました。顔小さくて、ものすごくきれい。オーラにあふれていました。花ちゃんの楽屋に顔を出されたんですね。花ちゃんのブログによると、横にとまっていたもう一台の黒塗りの車は黒木瞳さんだったみたいです。残念ながら見逃してしまいました。前回観劇したときは現役タカラジェンヌの姿がちらほら。王室ものは、宝塚関係の方いらっしゃいますね。
千秋楽を15日に控えたMy千穐楽。主役のための舞台というよりは、みんなが主役の舞台。ダンスパフォーマンスは圧巻の連続。ものすごいエネルギー。キャストのみなさん、かなり疲れがたまっていると思いますが、疲れている感がいい意味でなんとなくにじみ出ているのがわたしの中ではよかったです。一階のS列。二幕の冒頭、革命家とシトワイヤンたちが舞台の球戯場へと向かうために客席左手のドアからはいってきて歌いながら通路を歩いていくとき、目の前を役者さんたちが通って、衣装が足にちょっと触れたし、妙に緊張してしまいました。舞台は客席と役者とスタッフみんなが一緒になって創り上げるものなんだとあらためて感じる空間でした。
30分ぐらい前から席に座って、少しおなかを満たしながら劇場の空間を味わいました。S席の一番後ろの補助席(当日券用)の椅子を見ながら、2年前『レディ・ベス』を当日券で観たことを思い出していました。ズタズタにすり減ってしまうことになる困難に足を踏み入れようとしていた頃でした。すでにすり減り始めていました。よくあんなことをやれたという困難な道のりでした。『ミス・サイゴン』『モーツアルト』『エリザベート』・・・。帝劇に何度か足を運んでエネルギーもらったことを思い出していました。
シトワイヤンの怒りをダンスパフォーマンスで表現している舞台。怒涛のように物語が展開していくので、三回目ですがついていくのがけっこう大変でした。プリンシバルキャストをオペラグラスで観たいし、同時に全体も観たいので忙しいし・・・。史実は史実として、この舞台は、自由を手に入れようと理想にむかって突き進んでいった平民の若者たちと王家の対立の物語としてみればいいのかなと思いました。
思い出すままにあれこれと・・・。
ロナンが冒頭でペイロール伯爵に立ち向かう場面。袖をちぎっていることに今さらながらに気づきました。ロナンが撃たれてしまった最後は涙。農民でありながら革命に身を投じて、バスティーユの襲撃を成功に導く一翼を担ったけれど自分の志は果たせぬまま旅立たなければならなかったのは悔しくなかったかなと思いました。小池君。歌が最初の頃より安定していました。耳に心地いい歌が多いとあらためて思いました。歌だけでもききたいような。ダンスの名手たちをしたがえて最初に踊り出す場面も一生懸命ですごい。よく踊れていました。
岡さんペイロール。最初の声が喉つらそうかなという感じでしたが最初だけ。敵役ぶりはさらに迫力を増して圧巻でした。
上原さんダントン。さすがの美声と声量がさらに増していました。熱い男ぶり。
ソニンちゃんソレーヌが、「カフェの仕事をダントンに紹介してもらったの」ってロナンに言う場面。そこにはいない、ソレーヌをロナンの妹とは知らずに申し訳なかったというダントンの顔が浮かぶような感じがしてすごく好きです。ソレーヌの「夜のプリンセス」とパン屋を襲撃しようとする女たちの心情を歌う場面とパフォーマンスが圧巻。女性アンサンブルとの一体感がすばらしい。ダンスによる表現がとにかくすごい。冒頭で父と別れ、最後に兄ロナンとの別れが訪れたときの「叫ぶ声」も情感にあふれていました。ソレーヌはほんとに大変な人生。この時代たくさんいたんでしょうね。
渡辺さんデムーラン。高音がちょっと辛そうかなという感じでしたきれいな歌声。ロナンになんども顎をこずかれたり、けっこう大変ですね。ロナンが革命家たちに反発する場面がこんなにあったんだと、これも今さらながらに気づきました。リシュルとの仲睦まじいのがほほえましい。
三部会のマリオネットの、操り人形感が半端ではない古川さんロベスピエールを今日も見逃せませんでした。さらに人形感が増していたかと・・・。解説の役割を担うラマール警部に腕を動かされる時の、動かされている感たっぷりの動かない表情がほんとにすごい。ペイロール伯爵に左肩を踏みつけられたときの苦痛に満ちた表情も見逃せませんでした。「人権宣言を採択する」と言った時の理想に燃えている表情もさらにコクが増した感じだったでしょうか。プリンシバルキャストも従えててっぺんで踊る場面、気持ちいいでしょうね。ダンスもきれいで圧巻。コートの右と左で色が違うことに今さらながらに気づきました。
広瀬さんフェルゼン。すごくふかくよりフェルゼンでした。アントワネットからフランスに残る決意を伝えられた場面。腕を床に落として無念さをにじませながら跪く姿がアントワネットへの思いの深さをうかがわせる貴公子ぶり。アントワネットが別れを告げるとき鏡に映るフェルゼンの姿がちょうどよくみえて、なんとも切ない。アントワネットとの並びがちょうどよくて素敵でした。
フェルゼンに別れを告げた時の花ちゃんアントワネットは、客席に背を向けた姿でほんとに涙を流していました。すごく涙にあふれていました。一幕の仮面舞踏会の場面の「全てを賭ける」と、革命が起こってフランス王妃として生きていこうと決意を歌う場面とはメロディラインが同じなんですね。史実を考えるとなんとも言葉に現せないものがこみあげてきます。
沙也加ちゃんオランプ。アントワネットに「おいとまをいただきます」と別れを告げる場面で涙があふれていました。二人を信頼関係はほんとにあつい。小池君ロナンとの並びが可愛いです。前世で幼馴染だった二人が再び巡り合ったような感じがあってすごく好きです。
カーテンコールではけるとき、沙也加ちゃんが吉野さんアルトワ伯の背中をつんつんしながらはけていきました。その隣で古川さんがものすごい笑顔。みなさんなんだかほんとにすごく楽しそう。仲がいいんですかね。岡さんが袖から花ちゃんの手をひいたのも貴重。三回目のカテコでは、沙也加ちゃんが花ちゃんの手をひいてはけていきました。
いろいろとあってまだまだ書ききれていませんが今日はここまで。寝るプレッシャーと起きるプレッシャーから解放された、嬉しい休日でした。明日からのことを考えるとぞっとしますが今はまだ舞台の余韻に浸っています。でもそろそろおしまいにしなければ、です。
写真は制作発表の時のロナン二人。エンステージからお借りしました。
キャストボード。
評判が評判を呼んだのか。リピーターが多かったのか。満員御礼になりました。
ロナン:小池徹平
オランプ:神田沙也加
アントワネット:花ふさまり
シャルロット:万座みゆ
ルイ・ジョセフ:大河原爽介
終演後大地真央さんが車に乗って帰るところをお見かけしました。劇場の人が見送っていました。顔小さくて、ものすごくきれい。オーラにあふれていました。花ちゃんの楽屋に顔を出されたんですね。花ちゃんのブログによると、横にとまっていたもう一台の黒塗りの車は黒木瞳さんだったみたいです。残念ながら見逃してしまいました。前回観劇したときは現役タカラジェンヌの姿がちらほら。王室ものは、宝塚関係の方いらっしゃいますね。
千秋楽を15日に控えたMy千穐楽。主役のための舞台というよりは、みんなが主役の舞台。ダンスパフォーマンスは圧巻の連続。ものすごいエネルギー。キャストのみなさん、かなり疲れがたまっていると思いますが、疲れている感がいい意味でなんとなくにじみ出ているのがわたしの中ではよかったです。一階のS列。二幕の冒頭、革命家とシトワイヤンたちが舞台の球戯場へと向かうために客席左手のドアからはいってきて歌いながら通路を歩いていくとき、目の前を役者さんたちが通って、衣装が足にちょっと触れたし、妙に緊張してしまいました。舞台は客席と役者とスタッフみんなが一緒になって創り上げるものなんだとあらためて感じる空間でした。
30分ぐらい前から席に座って、少しおなかを満たしながら劇場の空間を味わいました。S席の一番後ろの補助席(当日券用)の椅子を見ながら、2年前『レディ・ベス』を当日券で観たことを思い出していました。ズタズタにすり減ってしまうことになる困難に足を踏み入れようとしていた頃でした。すでにすり減り始めていました。よくあんなことをやれたという困難な道のりでした。『ミス・サイゴン』『モーツアルト』『エリザベート』・・・。帝劇に何度か足を運んでエネルギーもらったことを思い出していました。
シトワイヤンの怒りをダンスパフォーマンスで表現している舞台。怒涛のように物語が展開していくので、三回目ですがついていくのがけっこう大変でした。プリンシバルキャストをオペラグラスで観たいし、同時に全体も観たいので忙しいし・・・。史実は史実として、この舞台は、自由を手に入れようと理想にむかって突き進んでいった平民の若者たちと王家の対立の物語としてみればいいのかなと思いました。
思い出すままにあれこれと・・・。
ロナンが冒頭でペイロール伯爵に立ち向かう場面。袖をちぎっていることに今さらながらに気づきました。ロナンが撃たれてしまった最後は涙。農民でありながら革命に身を投じて、バスティーユの襲撃を成功に導く一翼を担ったけれど自分の志は果たせぬまま旅立たなければならなかったのは悔しくなかったかなと思いました。小池君。歌が最初の頃より安定していました。耳に心地いい歌が多いとあらためて思いました。歌だけでもききたいような。ダンスの名手たちをしたがえて最初に踊り出す場面も一生懸命ですごい。よく踊れていました。
岡さんペイロール。最初の声が喉つらそうかなという感じでしたが最初だけ。敵役ぶりはさらに迫力を増して圧巻でした。
上原さんダントン。さすがの美声と声量がさらに増していました。熱い男ぶり。
ソニンちゃんソレーヌが、「カフェの仕事をダントンに紹介してもらったの」ってロナンに言う場面。そこにはいない、ソレーヌをロナンの妹とは知らずに申し訳なかったというダントンの顔が浮かぶような感じがしてすごく好きです。ソレーヌの「夜のプリンセス」とパン屋を襲撃しようとする女たちの心情を歌う場面とパフォーマンスが圧巻。女性アンサンブルとの一体感がすばらしい。ダンスによる表現がとにかくすごい。冒頭で父と別れ、最後に兄ロナンとの別れが訪れたときの「叫ぶ声」も情感にあふれていました。ソレーヌはほんとに大変な人生。この時代たくさんいたんでしょうね。
渡辺さんデムーラン。高音がちょっと辛そうかなという感じでしたきれいな歌声。ロナンになんども顎をこずかれたり、けっこう大変ですね。ロナンが革命家たちに反発する場面がこんなにあったんだと、これも今さらながらに気づきました。リシュルとの仲睦まじいのがほほえましい。
三部会のマリオネットの、操り人形感が半端ではない古川さんロベスピエールを今日も見逃せませんでした。さらに人形感が増していたかと・・・。解説の役割を担うラマール警部に腕を動かされる時の、動かされている感たっぷりの動かない表情がほんとにすごい。ペイロール伯爵に左肩を踏みつけられたときの苦痛に満ちた表情も見逃せませんでした。「人権宣言を採択する」と言った時の理想に燃えている表情もさらにコクが増した感じだったでしょうか。プリンシバルキャストも従えててっぺんで踊る場面、気持ちいいでしょうね。ダンスもきれいで圧巻。コートの右と左で色が違うことに今さらながらに気づきました。
広瀬さんフェルゼン。すごくふかくよりフェルゼンでした。アントワネットからフランスに残る決意を伝えられた場面。腕を床に落として無念さをにじませながら跪く姿がアントワネットへの思いの深さをうかがわせる貴公子ぶり。アントワネットが別れを告げるとき鏡に映るフェルゼンの姿がちょうどよくみえて、なんとも切ない。アントワネットとの並びがちょうどよくて素敵でした。
フェルゼンに別れを告げた時の花ちゃんアントワネットは、客席に背を向けた姿でほんとに涙を流していました。すごく涙にあふれていました。一幕の仮面舞踏会の場面の「全てを賭ける」と、革命が起こってフランス王妃として生きていこうと決意を歌う場面とはメロディラインが同じなんですね。史実を考えるとなんとも言葉に現せないものがこみあげてきます。
沙也加ちゃんオランプ。アントワネットに「おいとまをいただきます」と別れを告げる場面で涙があふれていました。二人を信頼関係はほんとにあつい。小池君ロナンとの並びが可愛いです。前世で幼馴染だった二人が再び巡り合ったような感じがあってすごく好きです。
カーテンコールではけるとき、沙也加ちゃんが吉野さんアルトワ伯の背中をつんつんしながらはけていきました。その隣で古川さんがものすごい笑顔。みなさんなんだかほんとにすごく楽しそう。仲がいいんですかね。岡さんが袖から花ちゃんの手をひいたのも貴重。三回目のカテコでは、沙也加ちゃんが花ちゃんの手をひいてはけていきました。
いろいろとあってまだまだ書ききれていませんが今日はここまで。寝るプレッシャーと起きるプレッシャーから解放された、嬉しい休日でした。明日からのことを考えるとぞっとしますが今はまだ舞台の余韻に浸っています。でもそろそろおしまいにしなければ、です。
写真は制作発表の時のロナン二人。エンステージからお借りしました。
キャストボード。
評判が評判を呼んだのか。リピーターが多かったのか。満員御礼になりました。