たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

『1789バスティーユの恋人たち』_5月12日観劇より少しだけ思い出し

2016年05月13日 22時21分19秒 | ミュージカル・舞台・映画
 
 昨日の余韻にまだ頭の中がひたっているのでなんとか持ちこたえることができた一日でした。血みどろの史実は史実として、イケメンだらけ、オランプの衣装の色合いがとっても優しい、エネルギーにあふれたダンスパフォーマンス満載のこの舞台、とってもありがたい。高齢者や頭の中凝り固まってやたらと声のでかいオジサンたち相手にややこしいことを、水分補給我慢しながら声張り上げて説明しなければならない毎日は頭がどうにかなりそう。吐き気がしそう。こういう時間がないとほんとにわたし壊れてしまいそうです。こんない安い時給で壊れるなんてあってはなりませんが・・・、それはさておき。断片的にちょっとだけ思い出し。

 坂元さんラマール警部の「オランプちゃーん」はちょっとお疲れかな、という感じはしたものの、二日目の観劇から変わらない、一人で笑いをもっていくおいしいとこどり。アルトワ伯がオランプに飲ませようとした媚薬を、オランプをかばって飲んだ時の一言は「すてき!」でした。客席が坂元さんのパフォーマンスに救われています。

 岡さんペイロール伯爵が、バスティーユの牢獄でロナンを問い詰めて拷問する場面。バックで鉄条網に足をかけたりしている囚人役の男性アンサンブルさんのパフォーマンスが何気にすごいアクロバットで、毎回オペラグラスでロナン&ペイロール伯爵の表情と共に追ってしまいます。

 加藤さんロナン、小池君ロナン。全く雰囲気が違うのにどちらも自然にロナン。この雰囲気をうまく言葉に乗せることができていません。どちらもあと一回ずつみたいな。歌がひとつひとつすごくよくて耳にようやく馴染み初めてきた感です。歌だけで聴きたいな。CD出ないですかね。ダンスパフォーマンスも観たいからやっぱりDVDでしょうか。もう少し観たい、聴きたい・・・。

 広瀬さんフェエルゼンが二幕のサン・ド二大聖堂でオランプに「気をつけて帰りたまえ」っていう時の声が太くなっていた感でした。アントワネットに「ご一家は亡命なさるべきです」「このフェルゼン命にかえてお守りします」・・・・。ベルばらのような台詞を言う時の声は熱くなっていた感でした。より厚みを増したフェルゼン。一幕の密会シーンで、ロナンに見つかったときアントワネットをさっとマントで隠すときの仕草も貴公子らしくて、フェルゼンを男性がやるとこうなるんだっていう以上のフェルゼン。

 アントワネットがフェルゼンに別れを告げたタイミングで登場するルイ16世。アントワネットに「いいのか」「一番会いたい人ではなかったのか」と語りかけるときの声が優しさにあふれていてぐっとくるものがありました。「君はオーストリィに帰るのかい?」ってたずねるとき。ルイの気持ちは、アントワネットに本当は命の危険がせまっているので帰ってほしかったのか、それとも運命を共にすることを望んでいたのか、どっちなんでしょうね。ふと思います。

 ポリニャック夫人が国外に亡命するため、アントワネットに別れを告げた時、「ではお元気で」がそっけないぐらいあっさりしていた感でした。前回のように後ろ髪ひかれる余韻は感じられませんでしたが、でもベルばらのポリニャック夫人とは違う、なにか想いがあるポリニャック夫人でした。

 サン・ドニ大聖堂のルイ・ジョセフの葬儀の場面。アントワネットの喪服が、肩のあいているドレスではじめてみたときはびっくりでした。大胆なデザインです。王太子の死を嘆く場面を花ちゃんが演じていると、『エリザベート』のルドルフの葬儀の場面を彷彿とさせますが違う母親像。ドレスの後ろ姿の魅せ方に演出のこだわりを感じます。

 ロナンとオランプ、アントワネットとフェルゼンが歌う「世界の終わりが来ても。生オケで聴きたいなとふと思いました。

 耳に馴染みやすい、いい曲ぞろい。エピローグの「悲しみの報い」もすごくいい曲。歌詞カードがほしいです。

 つらつらと思い出し観劇日記でした。明日も出勤なのでこれにておしまいです。

 写真は制作発表の時の様子。トップがWオランプ。
 こちらが革命家三人。
 どちらもげきぴあから転用しています。



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