65オヤジのスタイルブック

映画ジャージー・ボーイズ

クリント・イーストウッド監督によるミュージカル作品の映画化「ジャージー・ボーイズ」を観賞

 

2度のオスカー監督賞を受賞したクリント・イーストウッド監督が84歳にして、驚きの映画を作ってしまったと言うのが最初の感想。それが、ミュージカルとなれば、映画ファンはもとより音楽ファンにも驚愕の作品です。

ニュージャージーの片田舎に住む4人の若者が、音楽界に不滅の伝説を築き上げたコーラスグループ、フォーシーズンズ。シェリーや君の瞳に恋していると言えば名前を知らなくても、曲を知らないものはないと思います。

フランキー・ヴァリをリードボーカルに、ボブ・コーディオと言うメロディーメーカーを得て数々の名曲を生み出したグループ「フォーシーズンズ」の栄光と挫折、そして復活を描いた作品。ミュージカル作品の持つ非現実的な空間から解き放たれるように、ライブハウス、TVショー、コンサート会場や野外ステージ、そしてパーティー会場と様々なシチュエーションで楽曲が展開し、彼らの歌声とダンスが小気味よくメンバーの証言が歴史の節目に加わり、グループの人生とうまく重なりながら展開されていきます。

フォーシーズンズを演じた4人は、リーダー役のビンセント・ピアッツアを除き、本作がデビュー。しかしながら、3人はミュージカルやドラマの舞台を踏んだ強者でその歌唱力と演技は抜群で、フランク・ヴァリを演じたジョン・ボイド・ヤングのファルセットボイスに初っ端からやられぱなしでした。また、この映画に欠かせない存在がマフィアのボスを演じたベテラン・クリストファー・ウォーケンの渋い演技や若きイーストウッドの姿がテレビの画面に登場するなど映画ファンにもたまらない演出でした。

重厚感漂う作品が真骨頂のイーストウッド監督作品の中では、きわめてめずらしいエンターテーメント作品となった「ジャージーボーイズ」ですが、フォーシーズンズの名曲が時代と共に伴に歌い継がれたように、映画史の残る不滅の名作として語り継がれるに違いない作品です。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「【映画・ドラマ・演劇】」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事