映画館で観れなかった作品をDVDでみるシリーズ。今回は、オーストラリアの先住民族初のコーラスグループを基にした実録のドラマ「ソウルガールズ」です。
アメリカの黒人女性ボーカルグループは数多く存在します。ソウルミュージックの歩みは、まさに差別の戦いで、黒人社会においてソウルミュージックは、まさに魂の叫びです。
今回の作品を通して同時期にオーストラリアでも白人による先住民族アボリジニの差別の歴史を知ることができます。今回の映画は、アボリジニの4人の女性ボーカルグループ「サファイアーズ」が苦難を乗り越えて成功を収めていく実話です。
アボリジ二に住む三姉妹と肌が白いことで連れさられ白人社会で生きていた幼なじみと共にパブで出会っ謎の音楽プロデューサーの手ほどきを受けてベトナム戦争下の慰問オーディションに合格して戦地でライブを繰り広げるもの。
オーストラリアの演劇界や音楽界で活躍する4人の女性の歌唱力と演技は圧巻で個性豊かな4人が歌に踊りに愛に、戦火の中で懸命に歌い続ける姿は感動的でした。また、ベトナム戦争当時に流行したホットなソウルミュージックも華を添え、音楽映画としても見ごたえがあり思わず口ずさみ踊りだしたくなります。
この映画がなければ知らなったオーストラリアの中にあるもうひとつのアメリカ。そして、こんなにも素晴らしい女性たちが故郷にとどまり、民族の誇りを胸に生きた真実を知り、改めて「サファイア」のまぶしいまでの輝きを感じました。
