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65オヤジのスタイルブック

豊田市美術館

○屋上水上庭園を思わせる壮大な光景。

先日10年ぶりに豊田市美術館を訪れた。
同館は、10周年を迎え記念の所蔵品展を開催している。
さすが、天下のトヨタのお膝元にふさわしい白の要塞を思わせる建物がユニークだ。江戸末期に築城された「七州城」の跡地にあり小高い丘の上にそびえたっている。

コレクションは、建物の特徴を活かした?現代美術の作品が多いが、別館として現代漆芸作家の高橋節郎氏作品寄贈からなる高橋節郎館がある。伝統芸術がいかにモダンなものかを感じさせる作品群で魅力的だ。
また、近現代の内外の巨匠の作品も数多く収蔵しているが、なかでもクリムトのオイゲニア・プリマフェージの肖像が有名だ。

ただ、この美術館、建物が話題でいまいち人気がないようだ。
21日の祝日、WBCの影響なのか?来館者もまばら。しかも、建物の特徴を活かしているのか、館内順路もなくどの部屋を見て良いのか迷う。巨大な展示室の一階から2階へと移動するが、スロープがなく階段で身障者や高齢者が訪れるには難がある。しかも、無愛想な警備員が館内を行き交い威圧感を抱いた。

そんな中、唯一のくつろぎの空間が本館と別館をつなぐ場所から見える巨大な池だ。実にシンプルにして壮麗な風景。写真では曇り空のためそのイメージを伝えにくいがこのシチュエーションを体感するだけでも価値はある。
美術館のホームページの写真で感じてほしい。

僕にとって、この美術館は賛否両論がある。また開館当時、僕の息子を恐怖に陥れた体験(詳しくを言わないが、警備員の行動により一時期美術館恐怖症になった)が僕の足を遠のかした。
金沢21世紀美術館が話題を呼んでいるが、選りすぐりの現代美術を収蔵する豊田市美術館が現代美術を高尚に見せる展示にはいささか疑問が残った。

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