医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

カラマーゾフ的美意識1

2007年01月16日 13時41分53秒 | Weblog
 遊就館の魔よけのクローズアップ


 そうですか・・・いよいよやりますか、あのカラマーゾフを?

 パンドラの箱を開けちゃうんですね?


 って、こけおどしに終わったりして・・・



 このところ日本では、親が子を虐待したりあやめる事件(その逆もしかり)や、子供のいじめや自殺という悲劇が大き取り上げられております。

 その話を聞くたびに、僕はロシアの文豪、ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」を思い起こしてしまいます。

 イヴァンがアリョーシャに語った幼児虐待のシーンです。



 子供の頃からわりと一途に読書を続けてきましたが、僕の小さな人生でもっとも大きなダメージを被る一撃は、高校生のときに「安部公房」によってもたらされました。

 脳に鉄槌が打ち込まれ、痺れて動けなくなりました。

 二撃目は、一度高校生のときに挫折し、大学時代に何とか完読したこの「カラマーゾフの兄弟」でした。

 三撃目はガルシア・マルケスによる「百年の孤独」でした。


 映画では、一撃目はフランスのジャン・リュック・ゴダール監督でした。

 二撃目はイギリスのデレク・ジャーマンでした。

 三撃目がチリのアレハンドロ・ホドロフスキーでした。


 音楽では一撃目はレッド・ツェッペリンであり、クイーンであり、ストーンズでした。

 二撃目は忌野清志郎でした。

 三撃目はデビッド・ボウイで衝撃的でした。


 みんな勝手に僕の脳に入り込み、しみこんで他人の脳細胞だと思って、ぐっちょんぐっちょんにかき回して、しびれさせて後遺症を残し、何の反省もしてくれません。