医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

「ゴシック」という美景1

2006年11月30日 15時39分45秒 | Weblog
 ハワイのゴルフコースなどと、軽い話題が続きましたので、少しヘビーなテーマに取り組んでみたいと思います。

 以前に、ヨーロッパの建築物や絵画などについて、大きな流れで時代考証的解説を行ってみたりしちゃいましたが、今回は「ゴシック」単独について(なんちゃってですけど )ちょっぴり掘り下げてみましょう。


 「ゴシックとは何か」、ちくま学芸文庫、酒井 健著

 「西洋建築の歴史」、河出書房新社、佐藤達生著

 という少しマニアックな本をご紹介したいと思います。

 まず最初に、酒井 健氏ですが、彼は東大仏文科卒業で、この「ゴシックとは何か」で2000年の「サントリー学芸賞」を受賞しました。

 ヨーロッパを観光する上で、あるいは美しい建物を鑑賞する上で、さらにはキリスト教文化の絵画や小説、映画もそうですが、それらを楽しむために、このゴシック建築とその背景は切っても切れない関係にあり、その上にゴシックはとても深い・・・。

 ガウディをして、松葉杖をついた瀕死状態と酷評されたゴシック建築・・・。

 確かに、以前お書きしたとおり、ゴシック建築の教会は、内部の天井を高くするあまり、側廊とフライングバットレス、控え壁で外側から支えるという異様な建築法であり、外見上、尖塔がそびえ立ち、特に裏側から見たりするとまるで巨大で不気味なカニのようで、彫刻が多く、まるで「どろろんえん魔くん」のようにおどろおどろしいものです。

 そこが逆に強い魅力でもあるのですが、美しい西欧の教会建築はゴシックを理解しなければ、十分に観賞もできません・・・というか、理解すればもっと楽しめると思います。

 「ゴシックとは何か」での主張は大きく分けると

1. ゴシックの内装は森のイメージである

→ゴシック建築の内部から見上げる柱は木々を意味し、尖塔や柱頭彫刻は生い茂る葉、ステンドグラスから差し込む神秘的な日差しは森の木漏れ日を表現する

2. この建築は故郷を追われ都市に出た異教徒である(中世フランスの)農民を、キリスト教化するのに役立った

3. 教会そのものの昇高性と過剰な装飾は、国王や司教の権威を象徴した

とのことです。

Golfコースの美Hawaii11

2006年11月29日 11時30分35秒 | Weblog
 当然ですが、日本とは違ってハワイのゴルフ場には通常は、受付やロッカーもお風呂もありません。

 僕は着いたらすぐスタートできる格好で行っていますが、注意を受けたことはありません。

 短パンにくるぶし以下のショートソックスまではOKですが、上は襟付き、もしくはハイネックにしましょう、すそは入れなくても大丈夫です。

 小さなかばんに、日焼け止めや、デジカメなどを入れて、カートに持ち込んでおります。

 事前に用意するものとして、飲み物は中で売り子さんが車で売りに来たりしますが高いしチップが面倒・・・料金の高いコースではちゃんと冷えたミネラルウォーターがついておりますが、事前に自分でABCマートではない、ロコが利用するスーパーで安く購入していくのが一番ではあります。

 おなかが減れば、売り子さんからサンドウィッチやホットドッグ、僕の好物のスパムむすびを買って、合間合間にほほばります。

 さて最初にレンタカーでゴルフ場に着いたら、Bag Dropという看板がありますから、まずはキャディバッグを下ろして、駐車場に車を停めてから、プロショップに向かいます。

 プロショップとはゴルフウェアなどを販売しているお店のことで、ここのレジが予約も行っているのが通常です。

 プロショップで自分の予約したティタイムと名前を告げて、カードか現金で前払いしてレシートをもらい、外のカートが並んでいるところにいる、スターターと呼ばれるキャディマスターのような係りにレシートを持っていくだけです。

 ドライビングレンジでのプラクティスが芝の上から打てる上に、無料のところもありますので、時間まで利用するのもいいでしょう。

 また同じコースや系列のコースを滞在中に何度か回るときには、何回だといくらだとか、あっちとこっちの組み合わせでいくら割引・・・しかも「えっこんなに??」ってのもありますから、英語力に自信のある方はプロショップで聞いておくとびっくりするくらい得することもあります・・・またトワイライトやアフタヌーンも激安のところもありますから、興味のある方はどうぞ。

 ロゴ入りの可愛いティやボールマーカーを、スタータのところに無料で置いてある場合もありますが、恥ずかしいことに、日本人がお土産にと、あまりにごそっと持っていくために・・・という理由で今ではカートに刺してあるだけ、ってところがほとんどですので、仮に置いてあったとしてもみっともないですから、欲しいのもやまやまですが、ここは日本人としての誇りと礼節を持って、品良く行儀良く、使う分だけいただきましょうね。

 プレー終了後は、クラブを拭いてくれるスタッフにgreat courseだ、とってもenjoyした、とリップサービスをして(案外日本人は、僕もそうですが、ほめベタ)、最後にtagをもらうのを忘れずに。

 名前を彫ってくれたり、名前のシールをプリントしてくれるところもあります。

 車で来たのか?と聞かれますから、キャディバッグをどこそこ(Bag drop)に運んでくれと言うか、もしくは自分でカートで駐車場までいって、車に置きにいってもよいか尋ねるかしましょう・・最後に面倒ですがチップをお忘れなく。

 蛇足ですが、ハワイではたとえ住宅地のどんな狭い、小さな道路でも、すべて名前がついているので分かりやすいのですが・・・よく標識にboulevard(ブーラヴァードと発音するのでしょうか?アメリカで並木道や大通り、広い通りを意味するらしいです)と書いてあるのですけれど、僕はこれをなぜだかブルーバード(blue-bird青い鳥ですな・・ 車の名前だけに)と早とちりし、それを相棒の後輩に打ち明けたら、彼はビルボードだと思っていたらしいです・・・ それでも運転して目的地まで着きますので。

 僕の珍道中をカミングアウトしてしまいました・・・。

 みなさまの楽しみの一助になれば本懐です。

Golfコースの美Hawaii10

2006年11月28日 11時29分59秒 | Weblog
 それでは今度は、ゴルフ場の予約ですが、そのコースの下調べは重要です。

 1つのゴルフ場でも、複数のコースがある場合が多いので、あらかじめどのコースがシンボリック、シグネチャーなのか等の情報を仕入れて、自分はどのコースを希望するのか、明確に伝えなければなりません。

 ホテルのコンシェルジェや日本のエージェントに頼んだりすると、中間搾取があるかもしれないし、日本からインターネットで事前に申し込んでも、計画時間通りに行動できるか分からないし、よっぽどのことがなければ1組であれば一杯のこともないでしょうから、現地に着いたら自分で電話をして予約をします。

 make reservationsなんて堅苦しく考えずに、その際には便利な英単語bookやavailable、set-upを使いまくりましょう・・・たぶん。

 聞かれるのは希望のティタイム、お茶の時間ではありません、Tee-time、スタート時間のことです。

 プレイヤーは何人か、どのホテルに泊まっているか(宿泊施設によって割引があります)、自分のクラブは持っているか(レンタルクラブズは不要か)、時にクレジットカード番号と有効期限です。

 Can I book a tee-time for tomorrow?  と、こんな感じで・・・自信はないけど多分通じているから大丈夫なはずです。

 forじゃなくてon?・・細かいことは気にしない・・・通じればいいんです。

 恋人と二人きりで回りたいときには、twosomeが可能かどうか聞いておくと良いですが、名門コースであればあるほど人気も高いので、組み合わせになることが多いです。

 僕は組み合わせも好きで、特にロコ(じもピー)と回ると、色々な情報が聞けるので得します。

 白人だからといって、みながミケルソンではありませんから臆することもありませんし、お互いが楽しく回れればそれでいいじゃあ~りませんか 

 僕は組み合わせのときには、こういう場面では英語でなんと言うのか聞いて回り、ああ、和製英語とこんなに異なるんだ、と思って楽しんでおります。

 例えば、後続のグループに先にパスさせるには、単にGo aheadでいいし、ピンを抜いてくれはPull it、残しといてくれはLeave itと。

 オアフ島のマカハウェストでは、途中で一緒に回ろうと声をかけられ、俺はジャパニーズ・タイガーだと自己紹介したら、ロコのコワモテのサミー・デイビス・ジュニアのようなおっさんにウケて、いいレストランやら色々教えていただきました。

 オアフで最もタフなコースはどこかと聞いたら、違うハードだ、と直され、発音まで指導してもらい・・・。

 彼曰く「コオラウだ」と、そこでも教わりました。

 プリンスビルでは、日本から来たと言うのに、ロコの夫妻から、あまりに真っ黒なため「嘘だ、ロコだろう」と信じてもらえず・・・違うんだという説明ですら、英語ですることもたどたどしいのに。

Golfコースの美Hawaii9

2006年11月27日 11時38分20秒 | Weblog
 勝手なランキングはいかがだったでしょうか?

 みなさまの今後の旅のご参考にでもなれれば幸いです。

 ハワイでの運転は、

1. 右側通行(慣れるまでは「右側通行、右側通行・・」と唱えながら運転しましょう)

2. 信号の右折は特別なことが書いてなければ赤でもOKなこと(信号では注意書きをいちいち確認を・・・ダメなときは書いてあります)

3. 当然ですがアメリカですから車内に何も置かないこと(デパートの駐車場で、他の車への強盗にも遭遇しました)

4. ワイキキ、特にカラカウアでの駐車違反はうるさいこと(それと、一方通行時の左折に注意!左折は赤のときはダメです・・・僕はそれで捕まりました

に留意してください。

 島は狭いし、迷ってもたかが知れてますし、高速道路はじめ、道も分かりやすいので、臆することはありませんよ。

 その際、僕が愛用して本当に便利だなとつくづく思う地図本が、地球の歩き方リゾート「ハワイ・ドライブ・マップ」ダイヤモンド社、です。

 ぜひこれは購入してください。

 レンタカーを借りた際に、安く上げるに必要なのが(満タン返しのため)、空港そばのガソリンスタンド。

 この地図はGSの場所もそうですが、地図もとっても正確です。

 使いやすいし、見やすいし、かゆいところに手が届くし、無駄もなく、こんな便利な使い勝手のいい本はそうめったにあるものではありません。

 僕の場合、現地での実際の情報を書き込みしておりますので、ますます手放せません。

 ワイキキから高速道路のH1に乗るのに、運河を越えて団地みたいなところへ入っていくのが、少し分かりにくいかもしれませんが、それもこの地図があれば大丈夫、慣れればなんてことはありません。

 レンタカーは色々安く借りる方法がありますから、拠点に置く島での利用に関しては日本で予約を済ませ、クレジットカードの付属サービスや各種クーポンなどを十分検討してください。

 特に各種保険が高いですから、十分検討しましょう。

 色々な理由で運転中にお巡りさんに捕まったときには(僕は3回・・・)、「Tourist?」って聞かれると思います、多分・・・びっくりして頭が真っ白になると、なんて言っているのか聞き取れないこともありますから、手を見える場所において、冷静に答えましょう。

 それと、大事な点、オアフ島から他の島に飛ぶ場合、レンタカーをオアフの空港に停めるわけですけれども、この空港の駐車場がたい~へんに曲者で、立体構造がなぜだかとても分かりにくいために、停めた位置と、単純ですが意外と盲点の自分の車のナンバー、ボディカラーと車種、そして降りるのに使ったエレベーターの位置も憶えておくと迷いませんが、ここの構造は迷うと悲惨です・・・当然経験者です。

 一度、他の島から夜遅くに疲れ果ててオアフに帰ってきて、空港からワイキキに車で戻ってきましたが、なんとカラカウア通りがお祭りのパレードで一切通行止めに・・・当時愛用のパークホテル(ハレクラニの駐車場に建つホテル、B 級のお薦め)だったか、シェラトンだったかに戻れませんし、明日は日本に帰らなければ・・・。

 お巡りさんに「このお祭りは何時まで続くんだ?」と質問したら「終わるときまでさ・・」と南国特有のわけの分からない禅問答のような返事。

 「俺をホテルまで先導してくれ!」と懇願したが、「面白い冗談だぜ・・・」みたいに大爆笑され、けんもほろろで取り付く島もありません。

 そこで商店街のオヤジにどうにか裏技がないか聞いたら、「一方通行を逆走せよ、ただし俺が言ったと言うな」とのことで、一か八かトライして何とかたどり着きました。

 イベントの情報はあらかじめ収集しておきましょう!

 一度、幸せなハプニングもありました・・・3人で行ったのですが、行きの飛行機が、ダブルブッキングで3人ともファーストクラスにアップグレードとなり、ゴルフをして日が暮れてからハレクラニに着いたら、満室・・・やむなく僕たち夫婦が通されたのは、な、なんとロイヤルスイート・・

 案内してくれたスタッフも案内するのが初めてと・・・あのクラスのホテルのロイヤルですから、本当に王室が使うのでしょう・・階下には大統領用のプレジデント・スイートってのもありましたが、こちらにはグランドピアノから会議室まで・・・テラスの面積だけでいつも泊まる部屋くらいの広さ・・エクストラチャージは出せませんと何回も念を押し、先方のミスだからとスタッフから言ってもらっても、何だかドキドキ・・夢見心地で帰途に着いたところ、またしても帰りの便がダブルブッキングで3人ともファーストクラスにアップグレード・・・

 思わぬ大名旅行に・・こんなラッキーもあるものです。

Golfコースの美Hawaii8

2006年11月26日 10時08分52秒 | Weblog
さあ、いよいよ

<第1位> カウアイ島 カウアイラグーン キエレコース  Kauai Lagoons Golf Club Kiele Course

 マークはピンクのユニコーン

http://www.hawaii123.com/golf/kauai/pkauailagoonk.html

 どうでも良い事かも知れませんが、この1位は、実は2位と3位と大いに悩みました。

 この3コースはいずれも甲乙つけがたし。

 そしてキエレは3つの中では一番知名度は低いかもしれませんが・・・あえて僕はこれを推します!

 Ranked a "Gold Medal" course by Golf Magazine、つまり米ゴルフマガジン社では金メダルとしております。

 その昔はウェスティンカウアイでしたが、嵐で施設がめちゃくちゃになって倒産し、今ではマリオットグループのリゾートとなっております。

 リフエ空港から車で10分のため、アクセスも良い。

 なんともバブリーなことに、ホールごとに動物の愛称がついており、その像が立っております。

 アウトは林間コースで、インは対照的にシーサイド、ととっても表情が豊かでドラマティックで、ダイナミックかつ繊細、レイアウトも巧みです・・・さすがは帝王ニクラウス。

 谷越えから海越えまで、すべてを堪能できるのです。

 5番パー3は谷越えの砲台グリーン、ちなみにショートホール、ミドル、ロングは和製英語らしく通じないようです。

 6番パー5では豪快な谷越えのティーショット、シーサイドのインに移って、13番パー3ではホテルの宿泊客がギャラリーの海越えです。

 16番はsignature hole、「タートル」という愛称の灯台コース、岡本綾子がワンオンしたといううわさ。

 最終18番パー4はニクラウスらしく熊、セカンドは向かい風が多く、池越えのアイランドグリーン・・・ここでバーディを取ったときのうれしさは、忘れることができません。

 とにかく、各ホールの個性が強く、飽きさせません。

 わくわくしっぱなしです。

 素晴らしいレイアウトと景観。

 谷越えの山もあれば、すぐ隣の空港の飛行機が見えるところもあるし、運がよければ灯台ホールでは港に入ってくる客船にも遭遇できます。

 花とゴージャスな池に囲まれ、なんともバブリーですが素晴らしいです。

 モキハナコースもありますが、キエレと予約してください。

 2ラウンドするには、キエレ2回もいいですがテンション上がりっぱなしになりますので、その際には2周目でモキハナを選ぶとほっとします。確かキ→モのパックで割引もあり、うそみたいに安かったと思います。

Golfコースの美Hawaii7

2006年11月25日 23時21分05秒 | Weblog
<第3位> カウアイ島 プリンスビル プリンスコース

 赤い実のなる大きな木がマーク。

http://www.princeville.com/prince_course.html

 設計はロバート・トレント・ジョーンズ,Jr.・・・この人の設計はとても面白いので間違いはありません。

 米ゴルフダイジェスト誌では、"Hawaii's No. 1 Golf Course."と称賛されます。

 カウアイ島の北にあり、ハナレイ渓谷のすぐそばですから、天気が悪いことが多いのが難点で、ぜひ夏がおすすめです。

 リフエ空港から50kmはありますので、時間には余裕を持って。

 しかしこれまた、本当に素晴らしいコースです。

 行って帰ってのセコくセパレートされたホールがほとんどなく、各ホールが独立するように存在し、OBはOB、ととても贅沢なコースです。

 コース管理もしっかりしています。

 夕刻の18番はまるで月か火星でゴルフをしているがごとく、勇壮でダイナミックなコースです。

 途中どこ向いて打つのか分からないくらい、はるかかなたの下に打ち下ろすホールがあります。

 こんな打ち下ろしは、コエレか川奈の大島コースか、伊勢原の17番くらい・・・いやいやそれどころの話ではありません。

 谷越えが多いので、ビギナーにはお勧めできませんが。たくさんボールを持っていきましょう。

 途中、飲食物の売り子さんが、ボールまで用意しているのが笑えます。

 これほどの雄大な景観のゴルフコースを他に知りません。

 1番ですでに飲み込まれてしまいます。



<第2位> マウイ島 カパルア プランテーションコース

 言わずと知れた、ワインレッドのちょうちょのマーク。

http://www.kapalua.com/golf/tour/plan_intro.html

 カパルアリゾートには3つのコースがありますが、およそ、ゴルフの神様がいるとすれば、たぶんこのプランテーションコースにいるのだろうと思わせるほど、神々しくさえあるコースです。

 ベン・クレンショウ、ビル・コアの設計。

 今までに藍ちゃんのワールドカップ優勝以外で、最も興奮したゴルフ中継が、いまや伝説の2000年のPGAツアー開幕戦「メルセデス・チャンピオンシップス」。

 アーニー・エルスとタイガー・ウッズの、手に汗握る死闘激闘です。

 最終日ともに14アンダーで並ぶ展開で、最終18番パー5ではアーニー、タイガー共にイーグルを奪い合うという、この目を疑わんばかりの信じられない展開です。

 18番は超打ち下ろし左ドッグレッグで、な、なんとバックティからは663ヤードですよ。

 グリーンは背景の海に浮かぶかのように、はるか先に浮島のように、「俺を捉えられるか?」と、さながら孤高さすら漂わせながら存在します。

 2オンすることすら信じられませんが、先にイーグルのロングパットを入れたタイガーも神がかりなら、微妙な距離を入れ返すアーニーにもその瞬間神が宿りました。

 優勝争いはプレーオフへと持ち込まれました。

 プレーオフ1ホール目もともにバーディで分けた2人は2ホール目に突入し、最終的に鬼神宿ったタイガーが、10m以上の超ロングパットのバーディパットを沈めるスーパーバーディでプレーオフを制したのです。

 あれ以来アーニーにはプレー中に妖精が出てきて、「また負けちゃうよ」とささやくようになったそうです。

 ただしこのコースは、山にあるので天気が悪いこともあります。

 ゴルフ部だった友人が、そこはグリーンだから、とフェアウェイを間違えたくらい、管理も良い。

 1番スタートホールの9番(?)との共通フェアウェイのうねりを見ただけでも圧倒されます。

 とにかく、とにかく素晴らしい!!

 谷の向こうに見える、今しがた終えたばかりのホールの景観ですら、次のホールではその景観を景色として見せるべくのレイアウトであろうか、と思えてしまうくらい、絶景です。

 晴れた日の17番、18番では、感嘆のあまり、僕のつたない筆では形容しがたいくらいの美しさです。

 まだ行かれていないゴルファーは、ぜひ一度訪れてみてください。

Golfコースの美Hawaii6

2006年11月24日 07時00分54秒 | Weblog
 「世界で最も写真に撮られた」マウナラニ・サウスの#15パー3です。

<第5位> ラナイ島 ザ・チャレンジ・アット・マネレ The Challenge at Manele

 Four Seasons Resort Lana’i at Manele Bayに付属するコースです。

 マークは2頭のイルカ

 ジャック・ニクラウス設計

http://www.fourseasons.com/manelebay/

 ラナイ島の、山のコエレと海のマネレには、各々ゴルフコースが付いておりますが、こちらは最高です。

 よくできたオーシャンコースで、さすがニクラウス・・・いわゆるリゾートゴルフの王道です。

 確かインの12番パー3あたりに、大胆な海越えもあったような・・・。

 プレー終了後、プライベートビーチでシュノーケリングに興じるのもこれまた楽し。

 フォーシーズンズですから、スノーケルに必要な道具の、当然レンタル料金なんて取られません、無料です。

  マネレのホテルでもへんてこりんな折衷要素の傾向は若干ありますが、こちらのほうがすっきりしており、またFour Seasons Resortですから、料金は高いですがまあいいホテルであることは間違いありません。


<第4位> オアフ島 コオラウ ゴルフ クラブ Ko'olau Golf Club

 緑地に金の鳥がマーク、ネームホルダーはちょっとしょぼい。

http://www.katogolf.com/koolau.htm

 ディック・ニュージェントなる人の設計とか。

 ワイキキから車で30分くらいでしょうか。

 H1からH3かLikelike HWYかPali HWYで北東カネオヘ湾に向かい、パリ・ゴルフコースの隣りくらいになります。

 The World's Most Challenging Golf Courseと言われます、が・・・
世の中にこれほどサディスティックで、めちゃくちゃなコースはあるのでしょうか。

 ほとんどのショットが毎回谷越えです。

 少なくとも170ヤードはキャリーで打てないと、お話になりません。

 HCの数だけボールがいるといわれます・・・つまり普段90で回る人でも、18個ボールが必要です。

 特に圧巻は18番パー4、まっすぐ打てればきっと距離もないのに、わざわざティーショットを谷越えで左の浮島のようなフェアウェイに落とし、その後また200ヤード級の谷越えで右の浮島のグリーンに打ちます。

 超えられない人は何球でもボールが失くなって、涙目になることになります。

 まっすぐはジャングルで何も見えません。

 毎回打ちのめされ、毎回行きたくなるコースです。

 自虐的な方にはうってつけです。

 カウアイ島のプリンスビルを小規模化し、その分これでもかと言うくらい責めてこられます。

 ワイキキでは晴れていても、ここでは土砂降りの日も多く、そのときは車を飛ばして、下まで降りていって別のところでプレーしたのもよき思い出です。

 カッパはいるかなぁ・・・どうかなぁ・・運よく晴れていたら、その自虐性に最高に笑えますが、ハワイのさわやかさはどこ吹く風、ジャングルなのでじっとりと蒸し暑く、しかもいや~な汗でぐちょぐちょになります。

 とにかくボールを失くしまくりますので、普段日本のコースでえらそうにしているシングルもどきさんを連れて行くと、蒼白な顔面と冷や汗を見れることは間違いありません。

 ここは最初、ロコの知人に連れて行ってもらって知りました。ロコ2人対、僕たち日本人2人で日米対決を挑まれましたが、にやにやしていた二人の笑顔の意味が2番あたりで分かりました。

 日本のディベロッパーが手がけただけあって、クラブハウスは意味がないほどにゴージャスです。


ここで、ベスト3に行く前に、<圏外>

 1. オアフ島のワイアラエ。

 セス・レイナー設計。

 残念ながらここはメンバーシップ制なので、まだプレーしたことがありません。

 言わずと知れた伝説の、青木功プロの逆転チップイン優勝の舞台です。

 現在は1月のUSPGAソニーオープン開催コースです。

 カハラマンダリンホテルに隣接し、オアフの高級住宅地にある、日本の小金井みたいなコースです。

 いつか、ロコのドライバーの方が言っておりました。ここら辺の土地はハワイの王様の土地なので、とっても家賃が高いから、決して黒字にはならないんだよって。いつかは、ここで・・・。


 2. カウアイ島の南、ポイプ・ベイ。

 ロバート・トレント・ジョーンズ・Jr設計です。

 ここはその年の4大メジャートーナメントのチャンピオンが一堂に会し、真のチャンピオンを競うゴルフ場です。

 天気はいいのですが、風が半端ではありません。

 カウアイ島の真南にありますので、真北のプリンスビルの反対側になり、カウアイラグーンのあるリフエ空港をはさんで、お互いの距離として70kmくらい離れています・・・2泊で3コースを回るのは、ちときつい(回りましたけれどね)。

 ちなみに友人がここで、僕の目の前でホールインワンを達成。

 トップボールがそのまま転がって・・・。でもその瞬間だけ、確かにタイガーを越えましたよ。

 ほんの一瞬でしたがね。

 2人で回っていて、目撃者もいませんでしたが、スタータで報告したら、スタッフみんなから「コングラッチュレーション!!」とハイタッチで祝福してもらっており、プロショップに言って来いと。

 プロショップで報告したら、ピンフラッグを記念にもらい、「明日地元の新聞に載せるから、君は明日にはカウアイでもっとも有名人だ。」と褒めてもらっておりました。


 3. モロカイ島のカルアコイゴルフコース。

 こちらはテッド・ロビンソン設計。

 風は強いし、殺伐と荒涼としているし、ホテルも1個しかありませんが、ワイルドで何よりがらがらで、ある意味本当のリゾート気分を味わえ、なかなか奥深い。


 4. そして最後に、ホノルル・インターナショナル・カントリー・クラブ。

 ここはオアフの空港に程近い、ソルト・レイクのほとりにあって、住宅地のど真ん中にあり、ゲートはなかなか分かりにくいところにあります。

 日本で言えば河川敷に近く、なんの変哲もありません。

 日本のヤナセがやっている、メンバーシップ制のゴルフ場です。

 知人がここのメンバーのため、僕のハワイのゴルフ歴はここから始まりました。

 星と月が出るまでプレーに明け暮れたこともあります。

 もう何度プレーしたかわかりません。

 従って、個人的な思い入れがただただ深いコースです。

 空港に近いので、初日時差ぼけで目をこすりながら、ここでのんびりとプレーすることが多かった。

 プルメリアの花がきれいです。

Golfコースの美Hawaii5

2006年11月22日 12時34分26秒 | Weblog
マウナ・ケアの#3、パー3ホールだったかな??

<第8位> マウイ島 カアナパリ ノースコース

 マウイ島だけあって、マークはくじら

http://www.kaanapali-golf.com/kaanapali.asp?id=131&page=2330

 Arthur Jack Snyderなる人によって改修されたみたいです。
 
 確か以前、USPGAのシニアトーナメントが行われていたと、スタッフから聞いたように記憶しております。

 スタートから前半は海沿いに下りてまいりますが、いきなり道路に向かって打っていったりと、ちょっとどきどきします。

 5番ではグリーンのすぐ右側にきれいなビーチが見えますが、あまりに近くてここも打ち込みを心配しちゃうくらいです。

 途中7番から山側に移動して、運がよければ以前写真を載せましたように、サトウキビ列車がしゅっしゅっぽっぽと。

 全体的に距離もなく、パー70でハードさはないものの、景観も良いし、コースとしてはなかなか楽しめる内容です。

 カアナパリリゾートがひとつの街をなしており、ここは街なかにあって場所も分かりやすいし、気軽に毎回プレーを楽しみます。

 ただ、カート道路を散歩しているゲストも多いので注意が必要です。

 カパルアのプランテーションコースで雨がひどくても、急遽こっちでプレーしたこともありましたので、そんなときにもどうぞ思い出してください。



<第7位> ハワイ島 フアラライ

マークはLava(溶岩)だったかな?

http://www.fourseasons.com/hualalai/golf.html

 ジャック・ニクラウス設計で、シニアPGAの開幕戦マスターカードチャンピオンシップの開催コースでもあります。

 Four seasons hotelに泊まらないとやらせてくれません。

 ハワイ島のワイコロアや、マウナラニ、マウナケアよりもだいぶ手前の、フアラライ山の裾野にあります。

 ホテルはFour seasonsですから、もちろん素晴らしい・・・高い事を除けば。

 もちろんコースは優雅で上品、ゆったりと、贅沢・・・整備は完璧です。

 コースの面白みと言う点では、ハワイ島にしてはややダイナミックさには欠けるものの、のんびりと、ハワイらしく。

 プレーフィーはホテルゲストにもかかわらず、目玉が飛び出ますが、Four seasonsだから宿泊料金もともに高いのもやむなし・・・という気になっちゃいます。



<第6位> ハワイ島 マウナラニ サウスコース

http://www.maunalani.com/

マークはカジキ??ロビン・ネルソン設計。

 車で行くといつもリゾートの敷地内に入ってから、サークルで左折するのを見落として、毎回迷うんだよな・・・。

 signature holeは「世界一写真に撮られた」と言われる15番パー3ホール。

 海越えと、Lava(溶岩)の美しいコントラスト。


http://www.maunalani.com/g_sc_15th.htm

で360度フルパノラマをご堪能してください。

 お隣のマウナケアとは異なり、全体的にフラットですが、印象深いホールも多いのも特徴です。

 バンカーをはじめ、もちろん整備は行き届いており、プレー料金は高いものの、納得のコース。

Golfコースの美Hawaii4

2006年11月21日 12時10分31秒 | Weblog
 本当は今日は昨日の続きで、運転の注意やゴルフ場の利用法を書こうと思いましたが、それは気分が高まったら後述することにして、まずはベスト10を発表しましょう!

 じゃがじゃ~ん


 <第10位> ラナイ島 The Experience at Koele

 Four Seasons Resort Lana'i, The Lodge at Koeleの専用コースです。

 シンボルマークは「鹿」。

 ラナイ島にはご存知かもしれませんが、大きなホテルは「海のマネレ」と「山のコエレ」と2つしかありません。

 こちらはGreg Norman and Ted Robinsonの設計。

http://www.fourseasons.com/koele/

 上のアドレスからServices and activitiesを選択して、Golfの欄を押してください。

 ニクラウス設計のオーシャンコースであるマネレより、山岳コースのコエレは先に開設されました。

 宿泊客だけがプレーしますので、贅沢でゆったりとしております。

 コースのsignature hole(最も美しく劇的で特徴的、photogenicなホール)17番では、ティーショットが76mの打ち下ろし。 でも池の色が人工的で興ざめでした。

 カウアイ島のプリンスビルの打ち下ろしのほうが狂気じみてます。

 こちらはFour Seasons、いたって品がよろしい。

 針葉樹がつんつんしていて、ハワイじゃないみたい・・・。

 一度は回るといい思い出になるかもはしれませんが、わざわざハワイまで来て、涼しいところに行くのも何だかな・・・って気も僕にはします。

 微妙に気恥ずかしいコース名「Experience at Koele」ですし・・。

 ホテルはFour Seasonsですから、確かに高級ですが僕には、変な和洋中華折衷・・・まるで007の間違った日本趣味みたいで、ちょっとへんてこりん・・違和感を感じ、僕とは趣味が合わない感じ・・。

 ハワイなのに夜はひんやり肌寒いし、日中でもプールはどうなのでしょうか??

 ハンティングも趣味な方にはおよろしいのかも・・・


 <第9位> ハワイ島 マウナケア  Mauna Kea Golf Course

http://www.princeresortshawaii.com/big-island-golf.php

 シンボルマークのかわいらしいオレンジの花は僕の一番のお気に入り!

 ロバート・トレント・ジョーンズ・Sr、お父さんのほうの設計ですね。

 1964年開場ですから、僕が生まれた年・・ロックフェラーが挑んだ一大リゾート地で、現在はプリンス系・・・?溶岩の上に芝を張ってこんなコースを作るのですから、アメリカ人はこうした開拓意識に関しては素晴らしい・・・偉業ですね。
 
 Signature holeはスタートしてすぐの、3番の海越えのパー3です。

 他にも海に向かっての大胆な打ち下ろしのティショットが、これでもか、これでもかと繰り返されます。

 海沿いなのに起伏があって山間のようにも感じられ、とてもダイナミックです。

 プレーフィが高いことがウィークポイント。

 しかし、オレンジの花のマークは僕が一番好きなマークなので、必ずプレーしてしまいます。

Golfコースの美Hawaii3

2006年11月20日 13時57分46秒 | Weblog
 僕は医師になってからゴルフを始めましたが、足掛け15年程かけまして、ハワイの色々なコースを、傍から見たらまるで、おばかなこどものように体験してきました。

 特に独身の間は、僕は自分が決して気前が悪いとは思わないのですが、こと「無駄遣い」が大嫌いなので、いかに安く旅をするかに大きな生きがいを感じ、そのための研究・情報収集に情熱を惜しまず、なにやら怪しげでも進んで低料金を選択し、しかし幸いなことに大きくはまったことはありませんでした。

 そして滞在中のゴルフはとにかく、5泊7日なら、最低5回はラウンドします。毎日は当たり前、休むことは許されません。当然ですが、他の島に渡るときにも、渡った日はもちろん、帰る日もラウンドしてから帰ります。

 ハワイ便はみなさまもよくご存知のように、夜成田を発って、機内で4時間くらいの仮眠を取って、朝オアフに着きますでしょ?

 その日の昼前には必ずプレースタートしなければなりませんから、機内から勝負が始まるのです・・・いかに快眠するか!

 イベントの前日に快眠を取るために、「前々日の法則」と勝手に名付け、前々日にわざと寝不足にしたりして・・・。

 到着日にだらだらしちゃうと、時差ぼけも取れませんから、着いた直後からちょうどプレーするくらいが慣らすのにいいんです・・・セコセコ貧乏臭いわけではありません、きっと、多分・・・ハワイの太陽と風がもったいないですから。

 次の日からは、お日さまと一緒の行動・・・暗いうちから起きて、昼ごろまでには1ラウンド終えたいですね。

 午後はもう1ラウンドか、観光か、プールや海に、あるいはのんびり読書三昧・・・一日を有効に使えます。

 夕食はホテルでは摂らずに、ロコから仕入れた情報などを元に、多少遠くとも労力を惜しまず、安くておいしい店を選んで、ゆっくりと過ごします。

 オアフに着いてから、次の島を決め、現地でたどたどしい英語で、安いパックを探し回ります・・・コツは大手や日本人スタッフがいるところではなく、ロコや本土のアメリカ人が利用している業者を選ぶこと、お薦めはARCと言って、Air、Room、Carがパック料金になっているもの、日本では考えられない超激安です。

 結婚前にこんな狂気な旅は最後だろうと思い、14泊16日で連続14日のラウンド(3島にわたり)に挑戦したら、最終日の前日に相棒の後輩がついにコースで吐いてしまい、文字通り吐く迄ゴルフを続けましたが、僕はけろっとしておりましたので、医者なのに彼の体調より、残った最終日の青空を恨めしく思ったものでした。

 オアフ島はもちろんですが、マウイ島、ハワイ島、カウアイ島、ラナイ島、果てはモロカイ島にまで・・・、全ての島で行ける限りのゴルフ場にマイキャディバッグを担ぎ込みました。

 モロカイ島では、閑古鳥の鳴く・・・いや、ワイルドターキーが顔ののぞかせるコースで、あまりにゴルフに夢中になりすぎて、夕食を食べるのを忘れ、ホテルのレストランが閉まってしまい、ひと気のない、島に一軒のスーパーで缶詰を買って飢えをしのいだのも、今となってはいい思い出です。

 ハワイには素晴らしいコースがたくさんありますが、のちほど勝手にランキングをつけてみましょう。

 ハワイのほとんどのゴルフ場は、各々のシンボルマークやロゴをもち、これがまた実にかわいらしくて個性にあふれ、プレー終了後に、プラスティックやメタルのネームホルダーとしてもらえるので、これを集めるのがまたう~んと楽しみですよね。

 日本のコースも見習えばいいのに。

 さて、ハワイでのゴルフ活動ですが、僕のように、「無駄遣いは大嫌い、少しでも安く便利に上げよう!」とするならば、まずレンタカーが必至です。

 送迎はボラれるわ、あちこちのホテルを回るので時間は取られるわ、奴隷制度の名残のようなチップ制度も煩わしいし、なんだかとても面倒です。

 奴隷のいない日本に育った僕たちは、それがその国の文化だと頭では理解しても、とっても不便さを感じませんか?

 最初から料金に組み込んでおけばいいのに。

Golfコースの美Hawaii2

2006年11月19日 09時48分39秒 | Weblog
 日本ではだんとつで井上誠一氏が人気です。

 「大地の意匠」という井上誠一氏の設計ゴルフ場を山田兼道氏が撮った写真集も出ているくらいです。

 ゴルフ愛好家からは、神格化されて崇拝されております。

 ざっと挙げてみても・・・霞が関カンツリー倶楽部西コース、那須ゴルフ倶楽部、大洗ゴルフ倶楽部、鷹之台カンツリー倶楽部、日光カンツリー倶楽部、札幌ゴルフ倶楽部輪厚コース、龍ケ崎カントリー倶楽部、大利根カントリー倶楽部、湘南カントリークラブ、よみうりゴルフ倶楽部、戸塚カントリー倶楽部西コース、東京よみうり カントリークラブ、天城高原ゴルフコース、伊勢カントリークラブ、鶴舞カントリークラブ、烏山城カントリークラブ、葛城ゴルフ倶楽部、大原・御宿ゴルフコース、浜野ゴルフクラブ、笠間東洋ゴルフ倶楽部・・・

と、ゴルフをなさる人が見れば垂涎の有名コースがずらりです。

 しかし、井上誠一氏の評価は海外からは、実は必ずしも高いとはいえません。

 その理由はフェアウェイ内の空中のハザードの多さです。

 つまりフェアウェイの木が邪魔をするケースがまま見られる点なのだそうです。

 これは日本のゴルフ場の、土地の問題かもしれませんが、フェアウェイにボールを運んだ者が、必ずしも得をしないというレイアウトを外国人は、フェアではないと嫌うようです。

 その井上誠一氏とほぼ同年代の設計家にロバート・トレント・ジョーンズ・シニアもいます。

 ハワイには先のロバート・T・ジョーンズ父子の設計したコースがたくさんあって、これがまた実に素晴らしい。

 日本で言えば、例えば美浦ゴルフ倶楽部などは息子のJrの設計です。

 日本の代表的設計者には、他に赤星四郎・六郎の赤星兄弟がおります。

 兄・四郎氏は霞が関カンツリー東コース、富士カントリークラブ、箱根カントリー倶楽部、程ヶ谷CC、霞ヶ浦国際GC、本厚木CCなどなど、弟・六郎氏は我孫子、相模で有名です。

 また、太平洋御殿場の加藤俊輔氏。
 
 安田幸吉、小林光昭、富沢誠造らも代表者です。

Golfコースの美Hawaii1

2006年11月18日 21時17分26秒 | Weblog
 美しきゴルフコースとはどんなコースか?

 100人のゴルファーがいれば、100とおりの答えがあるでしょう。

 回ったときの自分のスコアや調子、そのときの天気、季節、同伴競技者の性格、そういう不確定要素も判断に加わることでしょう。

 僕の個人的趣味で言えば、まず大切なことは、人間と同様、抽象的ですが、優雅さ、品格が何よりも大切です。

 加えておおらかさ、ダイナミックさ、戦略性の高さ、手付かずの自然や景観、反対に人の手を加えたコースを彩る花・・・そういった、人間で言えば「人間性」、コースの持つオーラが大切だと思います。

その上で、

1. 花がたくさんある・・・大前提なのに、これが日本のコースでは案外少ない

2. 18ホールひとホールひとホールに個性があり、似たような景観がだらだら続かない
→従ってプレー終了後に、ホールごとの印象が強く、容易に思い返せる

3. 自然をうまく利用し、ダイナミックである

4. ティーグラウンドに立つと、基本的にはピンフラッグが見える、あるいは見えなくても狙いどころがしっかりしている
→挑戦意欲をかきたてられるような戦略性

5. 長くても広い。あるいはその逆であっても、ここは必ずティーショットをアイアンで正確に刻め、そうすれば得すると意図が明確

6. 日本にありがちだが、スライサーに甘く、右の斜面に打てば落ちてきてセーフ、というのではなく、OBはOBと潔い

7. 進行を早めたいだけの安易なワンペナは最悪であり、それなら前4のほうがまだまし

8. 空中のハザードがない、つまりフェアウェイをキープした者が得をしない、というようなレイアウトではない

9. 水が美しい、景観に優れる

10. コース管理、整備が優れている、スタッフがあたたかい

美姫?エビータ2

2006年11月17日 08時55分03秒 | Weblog
 アルゼンチンという国名は、「銀」argentumを意味します。

 理由は、スペイン人がラプラタ川にたどり着いたときに、この川を「銀の川」であることを願いラプラタ(Plata=スペイン語で「銀」)川と命名したからだそうです。

 ラプラタ川の英語名、リバープレートといえば、(高原のいたボカ・ジュニアーズと並んで)アルゼンチン・ブエノスアイレスを本拠地とする、白地に赤のストライプで有名な名門サッカークラブチームが連想されます。

 バティストゥータ、オルテガ、サビオラ、カンビアッソ、クレスポ、そうそうマリノスにもいたラモン・ディアス

 住民はヨーロッパ系が85%、メスティーソおよびインディオなどが15%と言われております・・16世紀のスペイン侵略以降、先住民との混血が進み、メスティーソ (Mestizo) とは、白人とラテンアメリカの先住民(インディオ)の混血を指し、黒人と白人の混血児はムラート、黒人とインディオの混血はサンボと呼ばれ、ヨーロッパからの白人移民は、スペイン系とイタリア系が多いようです。


 一方1939年、ドイツがポーランドに侵攻して始まってしまった第二次世界大戦・・・日本が参戦したのが1941年です。

 当時エビータが20歳のことです。

 アルゼンチンは第二次世界大戦では中立を宣言し、参戦しませんでしたが、エビータの頃、つまりこの第二次世界大戦前までは畜産業によって世界有数の富裕国だったのです。

 そして、夫であるフアン・ペロン大統領派と軍部による20年以上にも及ぶクーデターなどの政治の混乱によって、国民生活を深刻な状況に陥れたのも事実です。



 エビータは、ファーストレディとなったあと、選挙で選ばれたわけではありませんが、積極的に政治に携わり、財団を設立し貧困層を援助します。

 しかし、一方で政治家でもないのにと非難を受けたり、ばら撒き政策とも揶揄され、その財団を通じての汚職や資金の私的流用もあったようです。

 ブランド物にわが身を包み、モータースポーツにも興じ、「成り上がり」などと何かと批判も多い反面、貧困層の救済を行って大衆の心をつかんでいたのも事実であり、アルゼンチンの女性参政権を実現したのも彼女の業績です。

 それゆえの「聖エビータ」です。

 貧しい出自であるにもかかわらず、女性の武器を最大に使ってのし上がり、自らも贅を極めながら、かつ優しい心で大衆を救済し、わずか33年の人生にして天使とまで国民から慕われる女性。

 ちと微妙です・・・。

 しかし、チャウシェスクにしても、イメルダにしても、大衆からの人気は・・・?



 アルゼンチンは日本の裏側・・・サッカーとタンゴとワインが有名ですが。

 1982年にはイギリス・サッチャーとフォークランド諸島を巡って、実際に戦闘機が爆撃を行い、本気モードの戦争を行ったのも記憶に新しい・・・イギリスは南極開発の拠点として、どう見てもアルゼンチンのこの島が手放せないらしい。

 そして知る人ぞ知る、ナチスの要人が脱出したのもこの国が多いといわれています。


 ちなみに蛇足ですが、ミュージカルのエビータには、以前このブログでお書きしたキューバのチェ・ゲバラらしき人物も登場するらしい・・。


 そしてかつての富裕国であったのにもかかわらず、2001年には対外債務の返済不履行宣言を行い経済が破綻・・・。

 日本からは遠く地球の裏側ですが、この国とともにエビータは気になる女性です。

 みなさまはどう思われますでしょうか?

美姫?エビータ1

2006年11月16日 08時08分30秒 | Weblog
 アルゼンチンのヒロインに「マリア・エバ・ドゥアルテ・デ・ペロン」がいます。

 愛称はエビータです。

 1952年に33歳で子宮がんにて亡くなりましたが、アルゼンチンのファースト・レディにして、聖エビータとして国民に愛されました。

 マドンナが「Don’t cry for me Argentina~」って歌って映画も主演しましたよね。

 この曲はなかなかの佳曲ですよね・・たまにあのメロディが僕の脳を駆け巡ってこぼれまくって困ることがあります。

 マドンナがアルゼンチンの女神、聖エビータを演じることで、アルゼンチンでは喧々諤々の騒動があったそうですが、制作側はアラン・パーカーとオリヴァー・ストーンの協力ですから、いい作品が撮れないわけがありません。

 二人のコンビの有名な作品には「ミッドナイト・エクスプレス」があります。

 なかなかよくできた映画ですから、ご覧になられた方も多いと思います。

 この映画では、もし主人公の行為がまったくの濡れ衣なら問題ですが、そもそも麻薬が違法だし、ラストもよくできすぎで、いかにもアメリカ映画の印象はぬぐえませんが・・。

 それはそうとして、エビータですが・・劇団四季でも上演されました。

 ブロードウェイではロングランです。

 エビータに関してはご存知の方も多いと思いますが、ご存知ではない方にご紹介します。

 アルゼンチンの田舎で、貧しい私生児として育った彼女は15歳で家出をして、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスに上京します。

 上京後は自分の美貌を武器に、さまざまな男性遍歴を重ねながら、その男たちを利用して、いわば女の武器を最大限に発揮し、次第にラジオやドラマなどに出演するようになり、その後、大統領になる前のフアン・ペロン大佐に出会って愛人となります。

 エビータはペロン大佐の愛人としての傘の下、自分のラジオ番組で大佐の政治宣伝をして大衆の支持を受けるようになり、大佐がアメリカ主導のクーデターによって投獄されてしまっても、大佐の釈放を訴え続けました。

 その後ペロンが釈放後結婚し、ペロンが大統領に選出されて、見事ファーストレディにまでのぼりつめました。

醇風美俗なオタクを2

2006年11月15日 08時00分44秒 | Weblog
 ひとつのことを達成するのは相当の努力と精進が要るので、決してたやすくはないですが、打ち込めるものがある人はそれだけでもとっても幸せなことですし、もし持っているならどんどん打ち込むべきです。

 というのは職業なんてものは結局のところ、専門性がものを言うからです。

 どれだけ自分の仕事の対象に打ち込めるか、どれだけその道のプロになれるか、どれだけ一般の人がわからない専門知識や技術を持っているか、であるからどれだけ人様から重宝がられ、どれだけ自分が他の人々にとって便利かということが問われるわけです。

 文房具を作る会社員は文房具オタクでなければ通用しないでしょうし、アニメ製作ならアニメオタク、水道屋さんなら水オタクだし、医者なら生物・生理・病理・薬理・治療・手術オタク、漁師さんは海・船・魚オタク、証券会社員は金融・株オタク・・・・。

 つまりは○○のプロだからこそお金が取れる、という話です。

 専門性が薄ければ薄いほど、儲けも薄くなります。

 サカナ君を見よ!

 最近は私生活でも娯楽の多様化のせいか、これだけは譲れないという趣味をもっている方も少なくなっているということです。

 芸能人でも顔やスタイルが並以上なだけでなにも芸を持たない、才能もないタレントが多すぎます。

 近年では楽しいことが一杯あるためでしょう、なんとなく毎日酒を飲んで、カラオケでも行って、内容の薄いメールや携帯に時間を投じて自分の周囲ばかりを気にして、なんとなくスノボやテニスにも手は出すものの長続きはせず、とりあえずその場だけ楽しく過ごし、全身全霊を傾けられる趣味という趣味を持たない若者が増えているようにも見えます。

 経験が広く浅く、せっかく意気込んで何かを始めたのにすぐ挫折してしまったり。

 何かに打ち込めないようでは、職業の専門性や、物事を極める意識も育てるのが難しいかも知れないし、極める方法もにわかにはわからないかも知れません。

 逆にオタクは対象さえ変えれば(そこが問題かもしれませんが)、物事を極めるということ、専門性の身につけ方を曲がりなりにも知ってはいるわけですから、発展の可能性が高く、身につく時間も早い可能性が高くなります。

 世間ではオタクにもなれない多数派の方々が、オタクを馬鹿にする傾向にありますが、僕から見るとそれは逆だと思うし、「○○オタク」と呼ばれるのは、むしろ栄誉なことだと思います。

 アキバ族がいなければ、パソコンや電化製品、ゲームの発展・活性化もなく、日本は困るわけです。

 ただし、性格の捻じ曲がった、社会や社交性を理解しないオタクは困り者ですが・・・。

 醇風(じゅんぷう)とはすなおな風俗、人情のあつい風俗ですから、僕たち一般人は社会常識も持たねばなりません。

 物理オタクのアインシュタインは、物理に熱中のあまり自分では靴下も靴も正しく履けなかったらしいし、あの有名なアッカンベーに社交性があったとも思えませんが、彼は僕たちのような世俗人ではなく、突出した天才ですから・・・。

 表現者や芸術家、突出した天才はどんどんはみ出すべきです。

 僕たちは醇風美俗を心得たマニア、オタク、カルトを目指し、それを誇りましょう!!