医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

遺跡と宗教にまつわる美

2005年12月27日 14時47分44秒 | Weblog
 僕は子供の頃から、○○遺跡の不思議、というタイトルに弱く、ピラミッドやスフィンクスにワクワクしながらそのまま大人になってしまいました。

 そのため、いつの間にか遺跡オタクになってしまいました。

 古代遺跡の魅力についてはまたのちほど。


 またその趣味が高じてくると、どうしてもエルサレムを中心とする中近東から欧州の宗教も避けては通れません。

 シュメール・アッカド文明からエジプトのラムセス2世、そこからモーゼの出エジプトと十戒、そしてユダヤ教、キリスト教とイスラム教(http://www.islam-guide.com/jp/contents-wide.htmを参照されると分かりやすい)。

 それにまつわる秘密、謎や不思議・・「不思議」だとか「謎」だとかが大好きで・・・

 ニビル、シリウス、洪水と方舟、イシュマエルとイサク、12部族、ダビデ、ソロモンの秘宝、ダニエル、預言書、ユダヤと日本、エッセネ派と死海文書、テンプル騎士団、フリーメイソン、トリノの聖骸布、聖櫃(アーク)、聖杯・・

 もうたまりません(垂涎)。

 「美しき」「神秘的」な話に枚挙の暇がありません。


 これらの知識は一見何の役にも立ちませんが、実は世界の現状を知るのに多少役立っております。

 また、例えば絵画ではマリア様は赤い着衣に青いマント、という具合に、西洋の美しい絵画や彫刻を見る基礎知識にもなっていると思っているのですが。

 「不思議」君が大好きです。

絵画/彫刻の美

2005年12月25日 15時50分35秒 | Weblog
 今日はクリスマスですね。 キリストに敬意を表して、西洋の美術の話を。

 みなさんはどんな絵画がお好きですか?

 絵画ってものは、それをどれほど欲する人がいるかで価値が分かれますので、評価は難しいですよね。

 ようは好きか嫌いかですものね。

 僕はバロック時代の作品が好きです。 

 「調和」のルネッサンスよりも「感情」のバロックに心を奪われるのはなぜでしょうか?

 バロック時代は17世紀ですから、日本で言えば家康が江戸幕府を開いたあたりですね。

 大御所ルーベンス(ちょっと女性が太すぎ・・でもフランダースの犬のネロが・・覚えていますか?)やロイスダールも好きですが、中でもカラヴァッジョ、フェルメール、レンブラント、グレコ、ラトゥールといった、光と影を操る画家が大好きです。

 映画と一緒で、やはり「暗闇に浮かぶ原色の美しさ」には魂を揺さぶられます。

 技術的に言えば、キアロスクーロとかカメラオブスキュラなど難しい話もあるのですが。

 さてカラヴァッジョは僕の大好きなデレク=ジャーマン監督の映画にもなっております。

 彼の奔放な人生が描かれ、ワンシーンワンシーンがそれこそ絵画のように美しい作品です。 

 それにしてもカラヴァッジョはデッサンを使わずに直接カンバスに描いたそうですから、これまた僕の大好きな「鬼才」ですね。

 またフェルメールの優しい光・・・美しいですよね。

 それと彼のグレーがかった青と黄色って独特だと思いませんか?

 空気さえ見えるっていうのかな、完璧さを求める彼の「狂気」が伝わってきます。



 それと何といってもやはりバロック時代の彫刻家ベルニーニ。

 「聖女テレサの法悦」、「プロセルピナの略奪」・・ふとももに手が食い込む様や衣服のひだ・・美しすぎて息をするのを忘れました。 あの時代の道具で一体どうやって刻んだのでしょうか?

 ルネサンスの巨匠のミケランジェロの「ピエタ」はさすがに胸を打ちますが、絵画は筋骨隆々すぎて、ちょっと・・・。



 当院の院内には女性が多いので、印象派のルノワールやモネ、ゴッホを飾って柔らかさを出すようにしております。 

 この頃は日本で言えば明治維新。

 マネの「黒」もとってもきれいですね。その後のクリムトやシャガールにもひかれます。

 やはり「独自性」にあふれ「色」「光と闇」「狂気」がポイントです。

法則・公式の美

2005年12月23日 01時16分31秒 | Weblog
 法則・公式の美って何だ?とお叱りを受けそうですが。

 美しいと思いませんか?
 
 E=mc2ですよ。

 なんて言うのかな・・・ この毅然とした、他者を寄せ付けない存在感。

 当たり前ですが、入り込む余地もありません。

 言ってみれば日本の書のイメージというのでしょうか?

 見た目にも美しいと思ってしまうのです。 

 その上、無限の空間が広がっています。

 この最小限に内在する無限。どうしてすべての自然現象がこれに従うのか?


 物理や数学の授業で、今度はどんな公式が出てくるのか、わくわくしてしまいました。 

 遠山の金さんみたいですよね、これにて一件落着!みたいな潔さがあります。

 切れる日本刀の刃の美しさというのでしょうか?

 定理ですから当然なのですが、そこには人間の感情に左右されない、冷たさ、鉄の意思、ニヒリズム、徹底した機能美と申しましょうか・・・絶対神のように絶対だが、砂よりももろい弱さすらも同居しております。

 (x-y)2=x2-2xy+y2  (←2乗あり)

 これはまた抜群に良い。

 かっこの中が+よりも断然マイナスの方がカッコイイ。 

 この展開力を見てください。

 クラシック音楽のような美しく大胆な展開。

 しかもマイナス、マイナス、プラスと変調され、バランスは見事に翼を広げたように左右対称です。

 なんて美しいのでしょうか?

 無駄がまったくありません。そう思いませんか?

と、いくら主張してもいまだ同意者がいないのが難点です。。。

原色の美

2005年12月21日 13時55分33秒 | Weblog
 みなさんはどんな色が好きですか? 

 それから唐突ですが、映画に何を求めますか? 

 僕は「映像」にこだわります。 だって映画なのですから。

 その中でも「色」。「原色」がたまりません。 とくに暗闇に浮かぶ鮮やかな「原色」。 

 なぜあんなに美しいのでしょうか?美しすぎて卒倒してしまいます。

 それと「光」と「影」。

 また「狂気」にも目がありません。 

 「鬼才」という言葉にとっても弱い。

 だって鬼の才能ですよ。 

 やはり芸術家および芸術作品においては、平凡であってはお金を払って見る意味がありません。

 凡人離れしているからこそなのです。


 色の美しい鬼才監督は、ケン=ラッセル(代表作:肉体の悪魔)、デレク=ジャーマン(カラヴァッジオ)、チャン=イーモウ(紅いコーリャン、菊豆)、デビッド=リンチ(ブルーベルベット)、アレハンドロ=ホドロフスキー(サンタサングレ)、レオス=カラックス(ポンヌフの恋人)・・・・

 私の趣味はカルト、と言われますが、みなさんぜひ見てください。 

 本当に息を呑みますから。

 また「ミッション」「黒いオルフェ」などカンヌ作品はいいですねえ。ただ映画はやっぱり大画面で見ないとね・・ホームビデオではいかんとも・・

 では日本映画はどうでしょう?色彩の魔術師には残念ながらお目にかかれておりません。

感動と美

2005年12月19日 18時21分43秒 | Weblog
 みなさま、こんにちは。青山外苑前クリニック、院長の水沼雅斉です。これからブログを始めようと思います。 
 
 テーマをどうしようか悩みましたが、僕が「感動屋」であることと、それに加えまして「美容皮膚科/美容外科」をなりわいにしておりますので、「美」を当面のテーマにしていこうとは思っております。

 まあそれだけではなく、日常で感じたことなども綴っていこうと考えております。

 
 表題が、どうして「感動と美」なのかと申しますと、感動するものにこそ美しさの本質があるからだと思うからです。 

 しかも僕は天邪鬼なので、ただ単に「きれい」なものを「美しく」は感じません。

 それは表在的なきれいさであって、僕はもっと深在的な美しさが好きです。 

 魂が揺さぶられるような、心のそこから打ち震えるような深い感動・・それが伴うものが真の「美」だと思うのです。
 
 さあ、では!