医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

Johanssonと青い美

2006年03月29日 12時44分41秒 | Weblog
 アメリカ男性雑誌のFHM(For Him Magazine)で今年の3月27日に、約1500万人の読者によって選ばれる恒例の「世界で最もセクシーな女性ベスト100」が発表となりました。

 今年の1位はアメリカの若手実力派女優スカーレット・ヨハンソンさん(21歳)が受賞されました。 

 昨年の9位から首位に躍り出ました。

 彼女はウッディ・アレン監督の映画「マッチポイント」で演じた役柄が好評だったようです。

 彼女の写真は下記で見ることができます。

http://images.google.co.jp/images?sourceid=navclient&hl=ja&ie=UTF-8&rls=GGLD,GGLD:2004-05,GGLD:ja&q=Scarlett+Johansson

http://images.google.co.jp/images?sourceid=navclient&hl=ja&ie=UTF-8&rls=GGLD,GGLD:2004-05,GGLD:ja&q=%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%A8%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%B3

 彼女はNY出身ですが、父君はデンマーク系、母君はポーランド系ユダヤ人だそうです。

 彼女の出演した映画「真珠の耳飾の少女」はイギリス/ルクセンブルグ映画ですが、かのフェルメールの「青いターバンの少女」から書かれた小説の映画化です。

 みなさんも一度は目にされたことのある、日本でもとっても人気のある有名な絵です。以前にも描きましたが、このフェルメールのグレーがかった青は「フェルメールブルー」とも言われ、彼の黄色とともにとってもきれいですよね。 

 他の絵でもフェルメールブルーはもっと鮮やかでとってもきれいで、これも以前書きましたがアフガン原産のラピスラズリから取れる、とっても高価な「ウルトラマリン」をふんだんに使っているからです。

 およそこの世に存在する色の中で、最も美しい色の代表だと僕は思います。

 この映画はまだ見てはおりませんが、映像の美しさには定評があるし、僕のあまり評価の高くないアカデミー系(個人的に好きなのはカンヌ系)ですがハリウッド映画(これまた評価が低い)ではなくイギリス映画ですから、一度見てみようと思っております。 

 スチール写真ではスカーレット・ヨハンソンが唇をぽちゃっとさせて、絵の少女に案外似ているのに驚いたので覚えておりました。 

 この実物の絵はオークションにかけられたのですが、その当時は損傷がひどく、最初はフェルメールの絵だとは気づかれなかったそうです。絵に関しては下記を参照されてください。

http://takannex.fc2web.com/vermeer21.html

 この絵のレプリカを院内に飾りたいのですが、人気が高くなかなか回ってきません。 

 一度名古屋に来た際も、モナリザ並みの大混雑で頭越しにしか見れなかったそうです。

 ちなみにこの映画の映像が素晴らしいといわれるのは、ひょっとしたら撮影にエドゥアルド・セラがクレジットされておりましたので、彼の功績も大きいのかもしれません。 

 彼は「髪結いの亭主」という、当時日本でも結構ヒットしたフランス映画の撮影も手がけております。 

 この映画は映像にエスプリが効いており、アングルも面白いなと思った記憶があります。

 間違っていたらごめんなさい。

 これまたちなみに日本でも大人気のシャラポア選手は8位だったそうです。

笑顔の魅力と美

2006年03月28日 14時22分03秒 | Weblog
 今日は桜がきれいなので、通勤路を皇居の北まわりに変更し目を和ませてきました。 

 以前美しい日本の建物編で書いたレンガの東京国立近代美術館工芸館を通るこっちの経路の方が遠回りですが、いろんな色の桜を目にすることができるのです。 

 国立劇場の前の桜も少しだけピンクが濃く、きれいでした 

 でもこの時期は桜だけでなく、行きかう人々の顔が穏やかで柔和なため、それを見るだけで僕はとってもうれしくなるのです。 

 桜の道を歩く人で、顔の険しい方はまずいません。 

 みんな笑みをたたえ実に朗らか。

 僕を含めどうも現代日本人は総じて笑顔が堅く表情が厳しい 

 雑誌の撮影やたまに出演するテレビでもどうしても笑いが引きつってしまいます。 

 普段は屈託無く笑っているつもりでも、いざ写真になるというととたんにひきつってしまうのです。 

 それは単なる慣れの問題だけではなさそうです。

 世界的なスターの条件にどうも笑顔のチャーミングさがあるような気がしてなりません。 

 特に外国人のスターの方々は実に笑顔が得意で見事ですね。 

 しかも作った笑顔ではなく、素直そうな笑顔、心の底から楽しそうな笑顔の写され方が上手だと感じます。

 例えばロバート・デニーロのくちゃっとした優しそうな笑顔にはつい見入ってしまいます。 

 またミック・ジャガーの少年のような天真爛漫な笑顔を見ると、しわだらけだし普段はあんな悪そうな不良なのに、なぜだか天使のようなチャーミングさを感じるのです。 

 大スターはどんな悪役でも固い仕事の人も、笑顔はみんな本当にチャーミングで少年少女のようです。

 世界的な大スターの条件にはこの笑顔の見せ方つくり方に秘密があるんですよ、きっと

 カメラマンの撮り方の問題でしょうか?

 この自然な笑顔がどうしても日本人は苦手のように感じます。

 顔は笑っていても作り笑いで、なぜだか腹の底からの楽しさや天真爛漫さが伝わってこないのです。 

 眉間にしわを寄せ、気難しそうに歩行している方が多い。

 あれだけの明るくって、それを見た人にも楽しさが伝染する笑顔は単なる慣れだけではなさそうです・・・。 

 なぜなんだろう??

 彼らが大人になっても失わない、僕たちが失ってしまう何かがあるのでしょうか? 

 何だろう?

 信仰心かな? 

 日本ではキュートとかセクシーいう単語が中年の男性に使われない文化だからでしょうか?

 たまに海外旅行しても、外国人は白人の方も黒人の方も、またタイなどの同じ東洋人でも他人に見せる笑顔が実に自然だし、優しさに溢れ、ついこちらも微笑んでしまいませんか? 

 ウィンクをしてもとってもチャーミングだし、キザにも感じません。 

 そう思いませんか?

 何でだろう??

 旅先は緊張しているからほっとするのでしょうか 

 また国内だと日本人はへらへらするな!という文化が根強いのでしょうか? 

 テレビを見ていても爆笑はあっても、こちらを和ませるような微笑というか笑顔にはなかなかお目にかかれません。 

 最近ではみんな目が吊り上ってヒステリックな方ばかりです。

 僕たちは何か慢性的な閉塞感が自覚なきまま蔓延しているのでしょうか?? 

 長い鎖国のせいでしょうか 

 顔が専門の僕でもわかりません。

 たぶん精神的なものだと思うんだけれど。

 だれかこのことにかけての研究者はいないのかな?

 ただこの時期、桜の季節はみんなの顔が穏やかで優しく笑みに溢れ、僕の心もとっても和らぐので、年中桜が咲いているといいですね。

ロック王者の美学

2006年03月27日 20時19分46秒 | Weblog
 ロック界で王者は誰か?

 これはもう紛れもなくツェッペリンでしょう。 

 異論もあるでしょうが、やはりボンゾとジミー・ペイジには勝てませんよね。

 だいたいレッド・ツェッペリンなんてグループ名、センスのかけらもなくないですか? 

 「鉛の飛行船」ですか??落ちるって意味でしょうか?

 「移民の歌」だってすごすぎですよね。

 すごすぎて聴いたら笑うしかないでしょ。 

 あのリフに、あのバスドラ、そしてベースも渋く暴れて、あの叫び声 

 そしてブルーザブロディ・・・ 

 素晴しい曲なのに、詩の内容はまったくわけわからないし、シャーって雑音が入って(わざと?)録音状態も最低です。 

 それなのに・・・あのアメリカで、1億枚を超えるセールスがあるのだそうです。 

 しかもそれはかのストーンズを大きく上回り、1億枚を達成したのはビートルズとプレスリーだけですから驚きです。 

 コンサートは客のリクエストに答え延々4時間以上やって、さらにそのあとディスコで即興ライブを夜通しやっていたなんて言うのですから、今の現役ミュージシャンには考えられません。 

 まさに伝説です。

 ギターキッズにとって、「天国への階段」でのアルペジオは避けて通りようもありません。 

 美しすぎます。 

 あのカラヤンをして、「私が編曲してもこうなるしかない美しい曲だ」とか「これ以上手の加えようがない」とまで言わしめたというのですから・・・。

 しかし数年前(だと思っていたらなんと1994年だって・・・やですねえ)、なんとニュースステーションにジミー・ペイジとロバート・プラントが出演し、生の「天国への階段」をやったのです。

 何の気なしにテレビをつけていたのですが、びっくりして目を疑いました。 

 ボンゾが亡くなって以来、ジョン・ポール・ジョーンズと3人が集まったときしかやらないと言ううわさだったのに。

 日本のテレビ番組で? 

 しかもオベーションの生アコギで、アンプラグド??

 内容は・・・残念ながら・・・ 

 見たくなかったけど、見れて良かった。 

 ロバート・プラントの声はもう戻らないのでしょうかね?

 テレビ出演と言えば、以前レニー・クラヴィッツがタモリさんの歌謡曲番組に、どこをどう間違ったか出演してしまい、さすがに本人はカッコはよかったのですが当然浮きまくってしまいました。 

 歌い終わってポーズを決めたはいいのですが、みんなは理解ができずシーンとしてしまいました。 

 タモリさんも頭が良く知識もあり、場の雰囲気を察知する人ですから、「やべ。なんでこんな世界的なロックアーティストが日本の俺の歌謡番組に・・・」とその違和感を察知する方なので、とってもあせっていて面白かったですが、それくらいゼップの二人も番組にミスマッチでしたが、まさか見られるとは・・

 またZepの「ハートブレイカー」ではジミー・ペイジのギターがペラペラ喋ってますでしょ。

 「ブラックドッグ」なんて意図的なテンポ外しがすごいですよね 

 今でもいろんなバンドがまねしようとしますができません。

 ギターのリフが4拍半だから、半拍ずつずれていくんですよねえ、僕の耳が確かなら・・。 間違えていたらごめんなさい。

 「ロックンロール」のグルーヴ感にも圧倒されます。

 そもそもボンゾのドラムはシャッフルしまくりますでしょ 

 しかも5連打かな 

 そこにペイジのギターは・・これまた独特のリズム感(のなさ?)を持っていますので、それが合わさるとなんだかとてつもない独特のリズムをかもし、それをジョン・ポール・ジョーンズのベースがしぶく調合しますから、結果として独特のうねりが合成されるんですよね。

 まったくジミー・ペイジはうまいんだか下手なんだか・・・。 
 でも誰も真似できません。

 ボンゾが亡くなった後も別のドラマーを考えてはみたらしいのですが、やはりあのうねりは再現できなかったそうです。 

 ボンゾじゃなきゃダメだから解散!

 Zepの王者としての美学なのですね

 僕が個人的に最も感動したのは「アキレス最後の戦い」です。 

 それにしてもボンゾとペイジのからみは壮絶ですね。 

 大仰過ぎるかもしれませんが、ガメラ対ゴジラ(たとえが卑近だ)のような壮絶なドラマを感じざるを得ないんですよね。 

 ここでもギターが泣きまくりです。

 う~んロック界において横綱はゼップとストーンズかな、やっぱ・・・。 

 ビートルズは別格だけど。クラシックポップスというか、教科書でしょ。 

 じゃ大関は?

 ピストルズとボウイ?パープルは?

 クイーンは?ジミヘンはどうなんだ?リッチーファンだって黙っちゃいませんぜ・・。

 う~ん楽しすぎます。

美しき大人な隣国関係

2006年03月26日 17時48分50秒 | Weblog
 フランスの公人中の公人、シラク大統領がイギリスに向かって言いました。 

 「飯のまずい国の人間は信用できない。」

 え・・・? すげーこと言っちゃいますよね。 

 思わず耳を疑ってしまいました。

 でも前半部分は当たっているだけに・・・。

 それを聞いたイギリス人がこう言っていました。

 「飯のことばかり考えるから戦争で負けるんだ。」 

 これまた言い得て・・・。

 笑っていいものかどうか考えてしまいますけど。

 100年戦った隣国ですが、当然ジャンヌダルクの評価は英仏両国で正反対です。

 僕はアジア友好主義ですが、同じように歴史認識というものが、翻って僕たちの隣国二国間(中日、韓日)で一致するものでしょうか?

 しかし、このようなことが言い合えて、あくまでそれはそれとして関係が持続する、大人な関係がうらやましくも思います。

 友達でもそうですよね、さんざん悪態をついても、大切なものを尊重しあう関係が真の友情というもの。 

 当然ですが悪意を持って相手をおとしめたり、ここまで言ったら言い過ぎできっと相手を傷つけたりするだろうな、とあらかじめ考えられることは言わないほうがいいし、相手が大切にしていることは尊重しなければなりません。 

 
 しかし隣国なのにそこまで言っても許されてしまう、欧州の懐の深さに成熟した知的な大人の「美意識」を感じました。

 もし、日本の政治家、首相が隣国に対し似たような発言をしたら、どうでしょうか

 いっせいにマスコミにぼろくそに叩かれ、即辞任そして謝罪会見でしょう。 

 その際きっと面白いことにまず国内のマスコミから「失言、失言!!ご注進!!責任問題!引責辞任を!」と批判が出ることでしょう。 

 一体どこの国のマスコミなんだか・・・。 

 連日ニュースからワイドショーからヒステリックに目を吊り上げて「処分が甘い、甘い!」と過熱報道 

 道行く我々もみんなで同じ方向を見て「辞めろ辞めろ」のシュプレヒコール 

 冷笑するしかありません。 

 以前年金未納のタレントから火がついて、年金を納め忘れた政治家の問題が噴出し、さんざん連日のようにマスコミが政治家を叩いて・・・

 ところが叩いた当の批評家やキャスターがみんな納め忘れていたという事件が端的に現代を物語っております。

 そこには大人としての余裕やダンディズムを感じないんだよなあ・・。 

 フランスのマスコミや国民は成熟していてうらやましいデス・・・。

 人の失敗よりもっといいところや長所に着目しませんか? 

 小悪党をみんなで罵倒するより、巨悪を見張りませんか? 

 他人を裁くなんて大それたことは専門家にお任せしましょう 

 許せる失敗と許してはならない隠蔽を区別しませんか?
 
 この1月30日にもこんなことがあったんですよ。 

 またまたフランスのシラク大統領にカナダのラジオ番組が、自分はカナダの新首相だとうそをついて電話をかけたそうです。 

 ひとしきり話をして最後に実はうそだと言ったら、シラク大統領は大爆笑して「私のカナダに対する友情は本物です。」とさらっと答えたらしいです。 

 うそをつくことは良くないことですが、もし仮にやらせでないとしたらこの余裕もすごい。 僕も見習わないと。

 これまたもし日本で行われていたら、またまた即謝罪会見ですよね。 

 それにしても日本人はなんでそんなにテレビでお詫びをさせるのが好きなのでしょうか? 



 蛇足ですが、こと「飯のうまさ」に関しては、中国、韓国、日本料理にかなわないでしょう。 そう思っているのは僕だけでしょうか? 

 ぶっちゃけ、とろ、かるび、ふかひれにかなう料理ってある?

 このせっかく「飯のうまい」3国は、早く信用しあって、真の友人として3国民ともお互いにお互いを認め合い、相手を尊重しつつ公然と言い合える仲になりたいものですね。 

 歴史が早く熟することを期待します。

 今の3国の政治家の世代では話しはこじれているし、誤解も強いし、頑固なお年頃ですから残念ながらもう難しいと思います。 

 しかしもっと若い世代、僕たちの世代の政治家や次代の国家リーダーが裏で10年後を見据えて、信頼できるパートナーシップを今のうちからこっそりと形成しておいて欲しいと思います。 

 また日本が呼びかけて、大学生時代から、あるいは高校生でもいい、英語ができて優秀な学生を東アジア全域から集め、年に1回夏休みにでも合宿・討論・一緒に運動やレクレーションなどを楽しんでもらってはどうでしょうか? 

 将来国家を担う優秀な人材どうし寝食をともにして個人的に友情と信頼を深めてもらって、国家を超えた協力体制を育成してもらう。 

 もちろんこれに選ばれることは栄誉であり、選ばれるように英会話や学業、運動などを努力してもらい、また選ばれたからには次代のリーダーを見据えて今後も精進してもらうように。 

 互いの国家同士をののしるのではなく、あくまで個人として相手の人格を尊重し、お互いの文化を理解し合い、個人の友情を育む機会としてもらうのです。

美曲の続報

2006年03月24日 10時37分09秒 | Weblog
 フランツ聴いてみました 

 2枚アルバムが出ており、両方とも聴いてみたのですが、僕にはいまひとつでした・・・。 

 確かにあのソニーウォークマンのCMソングになっている、「Do You Want To」は優秀です。

 ですが全体的にはちょうど以前書いた、イギーポップがデビッドボウイと組んで出した、「Lust For Life」や「Idiot」のような感じです。 

 受ける印象が結構類似しております。 

 あらためて時代の繰り返しと、イギー&ボウイの力を再認識させられました。 

 レニー・クラビッツやU2のアルバムの完成度と比べても、やはり実力の違いを感じてしまいました。

 しかし久しぶりに音楽で胸がときめきましたので、今後に期待しましょう

 それにしてもこのバンドはスコットランドですが、イギリス文化圏のこと映画とロックに関する成熟度というか、感性というか、力は目を見張るものがありますね

 日本と同じあんな小さな島国なのにどうしてなのでしょう? 

 血でしょうか 

 それともあの鉛色の雲と打ち寄せる波がそうさせるのでしょうか
 
 イギリス人のデビッド・ボウイもかつて、アメリカでの成功を夢見て渡米しましたが、気がふれてヨーロッパに戻りました 

 また同じくイギリス人のスティングは「Englishman in NY」で歌います。

 ~私の言葉遣いで私がなに人かはわかるだろう。
 私はNYにいてもイギリス人なんだ。
 この国では控えめさも、礼儀も、優しさも、真面目さも物笑いにされるだけだ。
 私はエイリアンだ。
 私はNYにいてもイギリス人なんだ。
 戦うための武器よりも男として大切なものがある。
 銃よりも大切なものが。
 私はエイリアンだ。~  と。

 どうして兄弟国でもこんなに違うのでしょうか・・?

 根暗でマニアック、美意識に秀で、頑固でひねたお兄さんと、やんちゃででたがりで、負けず嫌いで派手好き、おしゃべりで自己中のわがままな弟ってとこでしょうか?

 面白いものですね。
 

美酒

2006年03月22日 20時37分04秒 | Weblog
 いや~WBC勝っちゃいましたね。 

 サッカーはどうもわからん、とおっしゃる巨人ファンのお父さんたちも久々に溜飲を下げ、美酒に酔いしれたことでしょう 

 日本での予選はしょぼかったので心配しておりましたが、日本中をあげての歓喜に安心しました。

 ところでイチローVS韓国の詳細が分かりました。 

 イチローは韓国との対戦前に、「向こう30年、日本には手を出せないとも思わせたい」という発言を、どうやらわざとしたらしいのです。 

 そのことが韓国で問題になり、韓国国内では批判的なネットの書き込みが後を絶たなかったそうです。 

 なぜあえてイチローがそんな発言をしたかというと、もちろん本人が言ったことではないので真意は分かりませんが、あえて自分が非難され的になることで、日本チームの特に若手が受けるプレッシャーや萎縮を取るためだと。

 自らがヒール役・憎まれ役となることで対戦相手の敵役を買って出たのではないかという説があります。 

 もし、それが真意であれば挑発的な言動も一部は理解します。 

 でも真意でなくて本当に単なる挑発だとしたらちょっぴり図に乗りすぎかなあ・・・。 

 だって優勝はしましたが、実際韓国には2敗しているし、誰がどう見ても韓国とは力が拮抗しております。向こう30年はおろか、30秒も差はありません。 

 これからもお互いに宿敵として切磋琢磨できればいいでしょう。

 しかしイチロー選手は今回のイメチェンで、CMでも今まで1本1億円だったのが、3億円に跳ね上がるのではという予想です。 

 どうです、中田選手、変わってみませんか?

 しかし松坂大輔はさすがですね。

 投球の1球1球に気迫を感じました。 

 上原浩治とともにメジャーにいいアピールになりましたね。

 優勝はもちろん素晴しいことですが、今回は自分を売り込む格好の機会でしたから、自分の商品価値をあげるビジネスチャンスにも見事に成功しました。

 和田毅と杉内俊哉のピッチングももっと見てみたかったです。

 里崎智也捕手のベストナインも納得です。あそこでよくツーベースを打ちましたよね。

 西岡剛二塁手の頑張りも見逃せません。

 彼の守備の安定度や勝負強さは若いのに素晴らしい。

 本当は明るい笑顔なのに、あのポーカーフェイスもあれはあれで頼もしい。 

 パンチ力もいいものがありますから、磨きをかければリトル松井に迫れるかもしれませんね。

 川崎宗則遊撃手は根っからの野球小僧だそうです。

 野球が大好きで大好きでたまらないらしいです。 

 好感を持ちました。

 昨日も早くボールが握りたいと信じられない発言をしておりました。

 純粋さやひたむきさは必ず人の心をとらえるものですから、彼もスターへの道のりを歩むことでしょう。

 あの二遊間の安定性とスピード・・・。二岡選手もやられちゃいましたね。

 今江敏晃内野手は名誉挽回できてよかったですね。 

 あの韓国戦でのポロリのままであったら、心に深い傷が残ってしまったことでしょう。

 でもあの日本シリーズでの連続安打を見ても、強運の星がついていますから、きっとやってくれると思いました。

 松中信彦選手の責任感と「王監督を世界一にしてあげたい」という発言も、人の心をぐっとつかみます。

 三冠王のわりに地味だなと思っておりましたが、今回は男を上げました。

 わが日ハムでただ一人、小笠原道大はさすが。

 いい仕事とガッツを随所に見せてくれました。誇りです。

 宮本慎也選手の渋い役回りも僕たちはみんな見ていましたからね。

 福留孝介選手の勝負強さ、技術力も大きなアピールになりましたね。

 プロなのですからもっと自分をうまく表現できれば人気ももっと上がるでしょう。

 多村仁選手は予選から苦労したことでしょうけれども、あのファインプレーとホームランは目に焼きつきました。

 秋山選手のように偉大なプレーヤーを目指して欲しいです。


 いや~久しぶりにこんなに国中がわくわくして・・・街頭テレビ状態になっていましたもんね。 

 おめでとうございます。

 選手のみなさん、ありがとうございました

悲しき美意識

2006年03月20日 17時16分51秒 | Weblog
 WBC視聴率50%超えたそうです。 

 一見地味でしたが、あくまで日本ラウンドの3日間が地味だっただけのようです。

 今回の出場選手は、自分たちの本来の仕事を犠牲にして、体を無理くり早めに仕上げ、怪我を覚悟で日の丸のために志願して出場しております。 

 そのためとっても男らしく、誇らしげに映りました。 

 僕は拍手を贈りたいと思います。

 結果として3回戦うことになった韓国選手にも、昨日の時点までは僕は素直にその実力を認め拍手を贈るつもりでした。 

 ところが悲しい出来事の記事を目にしました。 

 2回目の試合後、韓国の選手は韓国国旗の太極旗をピッチャーマウンドに突き刺したり、イチローの邪飛を捕球した三塁手がボールを打者であるイチローに投げつけたりしたそうです。 

 あるいは予選でイチローに死球を与えて韓国選手がハイタッチをしていたそうです。 

 事の発端はこの一連の試合が始まる前に、イチローがどこと名指しをしたわけではありませんが、アジアで日本に勝つのは30年早いというような趣旨を口にし、それが韓国で話題になったということも原因にあるらしいそうです。

 それを聞いてアジアの友好派である僕はとっても悲しくなりました。 

 以前サッカーのアジアカップの際、中国で日本の国旗を焼く中国人の方がテレビで放映されました。

 あの時もとっても悲しく感じました。 

 しかしその際には相手国の選手が直接したわけではないし、そういう過激な人も中にはいるし、右翼的なプロの仕業かもしれないし、両国の政治的なプロパガンダもあるしな、と思いました。

 ですが今回は相手国の選手がしたことですから、少し状況が異なります。 

 勝利に興奮のあまりについ国旗をマウンドに刺してしまった、までは100歩譲って理解できなくもないですが、そのようなことを日本選手にして欲しくはありませんし、それに逆のことをされたら韓国のかたがたはどのように感じますでしょうか? 

 うれしさのあまり国旗を羽織ってグラウンド一周くらいは常識的に許されますが、わざわざアメリカの球場なのに、しかも神聖なマウンドに自国の国旗を突き刺す行為が、果たしてアスリートとして野球人としての美意識なのでしょうか? 

 そのような行為には、その裏では負けた国をおとしめることになり、ひいては侮辱的な行為になるということが理解できないのでしょうか?もちろん十分確信を持って行ったのでしょうけれども 

 イチローがそう言ったからといって、死球を与えたりボールをぶつけたりすることが、スポーツ選手として尊ばれる精神なのでしょうか?

 だとしたら悲しいことです。 

 あそこまではしてはいけないよ、と血気盛んな若者に諭してあげる常識人もいらっしゃらないのでしょうか? 
 
 もしボールを意図的にイチロー選手に投げつけたことや、死球後のハイタッチが事実だとしたら許せません。 

 そういう経緯にいたった歴史的側面を反省せよ、と言われたとしてもそれはのめません。 

 それはそれ、これはこれです。

 スポーツ選手としてあるまじき行為です。 

 日本も毅然としてあくまで感情的にはならずに、コミッショナーが声明文もしくは抗議文を韓国野球界に出して欲しいと思います。

 日韓中は未来志向で友好的に結束すべし、と大部分の日本人は僕を含めて思っているはずですが、許せる行為とそうでない行為があります。 

 少なくても相手を尊重し、思いやって、自分がされたら嫌なことを相手にしてはいけない、ということは誰でも分かっているはずです。

 たとえ野球で敵対したってそれはあくまで野球という勝負事、試合が終われば、またグラウンド外では互いの健闘をたたえあうのが筋でしょう。 
 毎度のことですが竹島がどちらの領土かも、野球はじめその他のスポーツには関係がありません。

 3回目で日本が勝利した際、イチロー選手はじめ日本選手は韓国ベンチに向かってのガッツポーズを、当たり前ですが一切しなかったとのことです。

 売り言葉に買い言葉にならずに、大人の対応を選択してくれほっとしております。 

 今回せっかく韓国選手は自分たちの能力の高さを日本に、そして世界に示したのですから、「ボール投げつけ」事件「死球後ハイタッチ」事件には素直に対処してもらいたいものです。 

 そういう行為を処罰すべきサッカーのFIFAのような国際組織が野球界にないことも気になります。

 そんなことで韓国選手はせっかくの名誉を自らおとしめてしまったり、友好的な日本人に不愉快な思いをさせてしまうことはとっても悲しいことです。 

 それが韓国の国民性かと世界中に思われてしまうことも、常識的な韓国の方に迷惑をかけてしまいます。

 これからもお互いライバルとして切磋琢磨すれば良いことなのですから、スポーツマンシップにもとる行為は反省しましょう。

 韓国には日本では失われてしまった、儒教の良い側面が今もって守られており、僕はその点を非常にうらやましく、尊敬もしております。

 そして僕も常に胸に手を当てて相手を傷つける行為をしていないかおもんぱかり、相手を尊敬し尊重し、品のない行為や相手をおとしめる発言をしていないかどうか注意しようと思います。

WBCの美技

2006年03月19日 17時48分42秒 | Weblog
 WBC地味に行われておりますが、案外面白いですね 。

 やっぱ国別対抗は燃えるものがあります。 

 僕は子供の頃から日本ハムのファンですが、福田選手を見てからはサッカーの方が面白いなと感じておりました。 

 今回は韓国に2回も負けているのに、韓国に勝って決勝とはちょいと複雑な気分ですね。 

 韓国国民の皆様、すみません 

 でもそれがルールだから。 


 ルールといえば、最初からおかしいよね、このルール。 

 アメリカが勝つように仕組まれたルールですよね、明らかに。

 でも彼らはそれがルールだから、とごり押しするのは毎度のこと。 

 最初はキューバの出場だってけしからんって言ってたんですよ。 
 スポーツに政治を持ち込むな! 

 やっぱりサッカーのFIFAみたいな組織がないから、MLBの言いたい放題なんですね。 

 仮に組織があってもアメリカはごり押しするのでしょうが。 

 どう見てもPool2の方が自力に勝るもんね。 

 最後までアメリカは中南米とはやりたくなかったんですね。

 白人至上主義のルールにはもううんざりって感じがしませんか?


 でも韓国の選手は素晴しいですね。 

 体格もいいし、集中力や身体能力が高そう。

 サッカーだけじゃなく野球も強いなんてアッパレ 

 素直に認めたいと思います。 


 これはもう野球も日本のプロ野球のペナントレースだけではなく、サッカーのようにいつでも日本代表を招集して、アジアリーグやカップ戦をどんどんやるべきですね。 

 ナベツネさんのことも世論や民意が説得して、日韓戦どんどんやりましょうよ。


 しかし本日の3度目の日韓戦では美技連発でした。 

 それとイチローは有言実行だ。

 アッパレ!! 

 前回の敗戦であんだけ悔しがって、「僕の野球人生最大の屈辱」とまで言い切り、今日三安打、かっこよすぎ。 

 中田選手も見習ってちょ。

 それから次回はぜひゴジラ松井も出てくださり。 

 井口選手やリトル松井は出番がないくらい、二遊間も頼もしいですね。

 今日の影のMVPは多村かな。 

 あの美技(美しかった!)とバント失敗、そしてホームランと山あり谷あり。 

 往年の秋山を連想する能力を感じました。

 高校時代何度も寮を脱走したという、落ちこぼれ(失礼!)精神がまたカッコイイ。 

 真のMVPは上原か福留でしょう当然。 

 しかし上原は国際試合20戦無敗とは恐れ入りました。

 スターというのは強運がないとダメですから、やはり王監督も上原もスターなんですね。

 福留選手はなんとなく桑田似だし、渋すぎてサッカーで言えばアントラーズの小笠原的ですが、頼りになりますねえ。

 お見事。 打った直後の雄たけびがカッコ良かったぜい。

 やっぱりクールすぎる人より、こういうシーンの方が感動するもんです。 

 だてにPLで揉まれてませんね。

 小笠原も松中も宮本もみんなすごいぜ。 

 もちろん里崎も西岡も川崎もみんな男をあげました。 

 支離滅裂ですが感動しました。

 決勝はどうなりますかねえ。 

 そりゃMLBは素晴しいし、長期でやったら日本は相手にならないのは分かっていますが、素直に喜びましょう

 しっかしボブ・デイビッドソン氏は一躍有名人になりましたね。

車に求められる美

2006年03月17日 19時28分45秒 | Weblog
 米消費者団体専門誌「コンシューマー・リポート」が3月1日発表した2006年型モデルの部門別ベストカーでは、なんと日本メーカー車が10部門すべてを独占したそうです。

① 小型セダン部門: ホンダ シビック
② トラック部門: ホンダ リッジライン
③ ミニバン部門: ホンダ オデッセイ
④ 高級セダン部門: ホンダ アキュラTLタイプ
⑤ ファミリーセダン部門: ホンダ アコード
⑥ 中型SUV部門: トヨタ ハイランダーのハイブリッド車
⑦ 環境配慮型自動車部門: トヨタプリウス
⑧ 小型SUV部門: 富士重工業フォレスター
⑨ 最も運転が楽しい車部門: 富士重工業 インプレッサWRX STi
⑩ ラグジャリーセダン部門: 日産自動車 インフィニティM35

 日本車がこのように世界を席巻するなんてすごいことですね。 僕たち日本国民は誇りに思いましょう。

 医者には車好きが多いんですよ、僕はそれほどでもありませんが。 

 車好きの方からすれば、当院、青山外苑前クリニックは、かのCORNESさん(フェラーリやマセラッティやベントレーがたくさん展示してあります。見るだけですが。)の2階なのでたまらないでしょうね。 

 たまたま今の場所が空いていたので転居してまいりましたが、車好きのためにどうしてもここ、というわけではありません。 

 ただ高級車が並ぶショウルームは否が応でも高級感をかもし出してくれておりますのでありがたいことです。

 さて僕は車に何を求めるかといえば、まず見た目に好きかどうか(カッコイイと感じるかどうか)、それと目的地まで楽しく快適に運転できるかどうか、あとは安心安全であるかどうかということです。 

 特に「楽しく」、というのが重要なテーマです。

 車も表現物のひとつとして捉えれば、車屋さんにはぜひ「オリジナリティ」を追求していただきたいと思います。 

 つまり主義・主張が欲しいのです。

 その目的を果たすためなら、たとえ無理があっても、狂っているといわれても(僕は)かまいません。 

 万事横並びの万人向けは作って欲しくありません。

 例えば堅牢性でいえばベンツ、走りならポルシェ、官能性ならフェラーリ、内装ならマセラッティ、伝統美ならジャガー、小気味よさならアルファ、センスのプジョー、意外性のミニクーパー、ハイブリッドならトヨタ、暴力的狂気のランボルギーニ・・・

 何でもいいのです、これなら負けませんっていう作り手の主張と個性が欲しいのです。

 優秀で種類はたくさんあっても、現代の日本車に不足しているのは、この個性や主張、存在感じゃないでしょうか? 

 購買者の僕たちもそこに不満を感じているのではないでしょうか? 

 個性的なRX8やGTR、Z、NSXもありますが、いまひとつインパクトに欠けることも事実かなあ。

 乗り手を選んでいいと思います。

 買い手の顔色をうかがいながら、誰にでもあたりさわりが無いような、二番手狙いの車は作って欲しくないのです。

 そこに職人魂やプロ根性を見たいのです。 

 それと機能美と申しましょうか、性能が優れているものは不思議と「美しさ」も兼ね備えているものですよね。 

 販売店のサービスに関しては国産メーカーは文句ないので、あとは魅力的なブランド化、差別化、なんといってもボディデザイン力でしょうね。 

 ホンダの本社ビルは当院の2軒隣りにあり、展示車が並びますが、ボディデザインではCORNESで見る欧州車に一日(いちじつ)の長があると感じます。

 またこれから世界のビジネスをさらに席巻できるかどうかは燃料電池次第。 

 石油に次ぐクリーンな次世代燃料を発明した国が、主導権を有することは明らかです。それには自動車メーカーの果たす役割も大きいでしょう。

 このたびトヨタとGMが燃料電池の共同開発提携を解約したそうです。

 トヨタはハイブリッド方式の方針、GMは燃料電池車の量産化に自信を持っているそうで、折り合いがつかなかったそうです。 

 現時点では日本が一番近いと信じていますが、GMに負けちゃうのでしょうか?

 慶応のEllicaか、日本のメーカーか・・?争いを楽しみにしております。

「ガンバル」美学2

2006年03月16日 19時32分20秒 | Weblog
 いや~WBC、日本負けちゃいましたね 悔しいけど韓国強いね しっかしイチローめちゃくちゃ怒ってましたね

 前回に続き、非常に恐縮ですが小さく謙虚に反論させてください。

 さて阪神が負けたのは、ロッテが「個人主義」だからですって?? 

 は?って感じです。 

 残念ですがそれこそ精神論で勝てるほど、プロ野球は甘くありません。 

 勝因ははっきり言って「戦力の違い」です。 

 明らかでしょ? 

 まあパリーグは元来野武士主義のところがありますからね。 
 セリーグに比べれば自由に見えるかもしれませんが 

 それにロッテは失うものがなかったので「プレッシャー」をあまり感じずにはすんだかも知れませんが


 しかもロッテはプレーオフを戦って勢いと慣れがありました。 
 阪神はその間試合が空いてしまいました。 

 阪神の選手は実戦勘が戻らぬまま、ロッテの勢いに押されてしまったわけです。

 もちろんボビー・バレンタインが一年を通じて選手に疲れが残らぬように、日替わりのオーダーで采配したこと、そのためベテランも休むので力のある若者が活躍できる環境を与えたこと、十分相手を分析したこと、球団職員とファンが一丸となってチームを支えたこと、そして何よりそれに応えるべく選手が「勝たなければ」と強く思ったこと・・・。

 そういう要因によるものです 

 同じ日本のプロ野球なのにプレッシャーをロッテだけが感じないはずがないでしょう。 

 プレーオフでダイエーに追い詰められたときのロッテをご覧になられたでしょうか? 

 あんなに選手が追い詰められて緊張していたのですから。



 ロシアのフィギュアスケートの皇帝プルシェンコですら、プレッシャーはあるといいます。 

 アメリカ大リーグMLBの選手だって、プレッシャーで固くなります。 

 ゴルフの米国対欧州のライダーカップでは1番手の選手は百戦錬磨のプロゴルファーなのになんと1ホール目のティーグラウンドで緊張のあまり吐きたくなるそうです。 

 欧米の選手だけがプレッシャーを感じない個人主義で楽天家のわけではありません

 しかしスポーツはプレッシャーがあるから集中力が高まるのです。 よく言われる「楽しむ」というのはプレッシャーも楽しむということで、ただ単に遊びのように楽で楽しいわけではありません。 

 求められた結果を自分が達成できることもスポーツでは大きな楽しみなのです。 

 「ガンバル」ことをしないで勝てるはずがありません。 

 くしくもWBC日本チームの4番打者、松中選手が言っておりました。「プレッシャーじゃない。技術の問題だ。」と。 

 さすがは一流のプロ 

 そうです、日本の選手が勝てないのは、プレッシャーではなく単に技術の問題のことが多いのです。 

 それをマスコミもあおるし、あたかも勝てるかのように僕たち国民が錯覚して過剰な期待をかけてしまうのです。 

 勝てる技術が欠如しているときに負けるのです。 

 それは「プレッシャー」ではありません 

 そういう分析をせずに精神論で片付けてしまっては進歩はありません 

 確かに欧米の選手や中国の一部の選手は集中の仕方が半端ではありません 

 タイガーが見せる神業は技術に裏づけされたとてつもない集中力の結果だと僕は思うのです

 のびのびとできるのは個人主義や楽天的だからではなく、逆にそれも全体主義、言い換えれば「チームワーク」の賜物なのです。 

 それにプラスして個々の選手の能力と技術が高かったからですよ。 

 もちろん監督が陽気で選手を乗せる技術に長けていたということも大きいと思います。 

 個人主義で団体競技が勝てるでしょうか? 
 
 失礼ですが団体スポーツをしたことがあるのでしょうか・・・? 
 大リーグMLBでも短期決戦では、個人の力で奪う野球から全体で守る野球に方針を転換します。 

 イタリアのサッカーでも「カテナチオン」つまり全体での守備を重視して「鍵」をかけてしまい、1発カウンターにかけるサッカーです

 それに今時の僕たちの世代以下は日本人でも、おっしゃられるような意味での全体主義を感じてませんよね 

 時代の認識がちょっと・・ すみません 

 ただし、お隣韓国や中国は日本と同様に国民がすぐみんなでヒステリックに騒いでしまう、同じ気質を持っているとは常々感じます。 

 特に相手が弱いと見るとよってたかって叩きすぎです

 優勝はロッテというチームと支えた人たちがが、グラウンドの内外でとっても機能的にまとまって「ガンバル」ことができたた結果だと思うのです。

 おめでとう、ロッテファンの皆さん

「ガンバル」美学

2006年03月15日 13時53分45秒 | Weblog
 野球のWBC、地味に行われておりますね。 韓国も強いなあ・・

 ところで先日ある定期刊行物をパラ読みしていたら、「異文化交流」と題したコーナーで、日本国内のどこそこ大学の客員ナニガシで元学長という肩書きで、偉い偉いイギリス人の方が日本に関して論じておりました。 

 要点は

・ ケニアの環境保護活動家のワンガリ・マータイさんが日本を訪問し、「モッタイナイ」を挙げ、もったいない文化と騒ぐが、外国人から見れば日本人が地球上で一番無駄遣いをしていると思える場合もある。過剰なサービスやムダな包装やパックがそうだ。

・ 日本人の性格の典型的体現は「モッタイナイ」より集団主義的価値観に基づく「ガンバル」だ。

・ 彼の大好きな阪神タイガースがロッテに負けたのは、ロッテには「ガンバル」がなく、ロッテ選手は楽天的で個人主義的だからだ。あたかも欧米人や若干の中国人アスリートのようであった。

・ 規律や厳格なトレーニングを押し付けられていないように見えた

・ 日本のスポーツはこの集団で「ガンバル」心理が働くためプレッシャーを拭えないからダメだ。

・ 日本人もプレッシャーがなく、のびのびとプレーできるようになればよい

というものでした。僕はこの方に少し反論があります。 

 みなさんもありますでしょ

 非常に恐縮ですが、いったい日本で何をご覧になられたのでしょうか?

 日本人の無駄はそれはあらを探せばあるでしょう。 

 僕も感じますが、そこには集団的、情緒的な原因(例えばデパートでの店員さんの多さや、お役所の煩雑な手続きやら、問屋や卸しの制度など)も確かにあると思います。

 ですが総じて日本には「モッタイナイ」はDNAに刷り込まれていると思います。 

 少なくても地球一の無駄遣いとまで言われて黙っては引き下がれません・・・よね。

 こと無駄を出さないようにする「モッタイナイ」文化は日本の誇りです。

 自動車の燃費にしたって、あるいは産業の生産と効率に関してもいかがでしょうか?

 生活はつつましやかだし、平等で富豪も奴隷もいないし、無駄遣いも少なく、浪費や大量消費をよしとする文化はありません。

 包装に関しては確かに無駄もあるけれども文化の違いだと思うのです。

 「贈答品」には日本人特有の礼を重んじる「もてなし」の心があるからです。 

 がさつではなく繊細な心、千代紙の美しさを感じる心があるからです。 

 「つまらないものですが」と謙虚に謙譲すると「つまらないもの」なら贈るなと怒る西洋人との違いです。

 日本では「のしぶくろ」は必要なのです。 

 過剰なサービスも客人を「もてなす」厚意があるからです。 

 逆に欧米で買い物をするときに、あまりの店員さんのそっけない態度に不便さを感じることもあります。



 西洋「合理主義」や「個人主義」がすべて正しいとは僕は思いません。 

 アメリカも「個人主義」のわがままを通さず、世界という「集団」のために早く京都議定書にサインしましょう。 

 イギリスも自国のことばかりではなく、ユーロを導入すべきではないでしょうか?



 逆に残念なことに、これまでの日本文化で美徳であった人を恕する(思いやって許す)心が、西欧の個人主義を取り違えた影響で失われつつあります。

 「ガンバル」文化は視点の違いでしょう。

 西欧人の「ベストを尽くす」と一緒ですよ。 

 全体主義に関しては、欧米の騎馬・海賊民族と僕たち村の農耕民族の違いがDNAにあるものですから、いた仕方もありません。 

 ですがそのような日本の会社運営が全世界的にも見直されていることも知るべきでしょう。 

 日本の企業が工場を海外で運営すると効率があがることがそれを物語っております。

ロッテと阪神の反論は次回に続きます。

続脆く美しい心

2006年03月14日 13時41分34秒 | Weblog
 昨日は横道にそれました 尾崎 豊さんです

 その偏屈王な雑誌「ロッキンオン」での異変です。

 ある号を境に、つまりそれは彼のデビューを境に、若干17歳のデビュー間もない、言ってみればたかがいち新人である尾崎を「信じる」「信じない」で大論争が勃発したのです。 

 相手はこと聴くことにかけては百戦錬磨の、変に背伸びをして妙に大人ぶった評論家気取りの偏屈で偏狭な「ロックオタク」です。 

 その変人的オタクぶりは「アキバ系」にも負けない社会的アウトローです。屁理屈にかけては誰にも負けない人たちにです。

 慌てて僕はレコード屋さんに発注をかけて取り寄せてもらったのが、デビューアルバム「17歳の地図」でした。

 「ロッキンオン」のせいで、僕もことロックを聴くことにかけてだけは成熟しすぎてしまっていたはずなのに、僕と同世代の少年がこんなにも鮮やかにストレートに僕たちの思いを歌ってしまっていたことに少なからずショックを受けました。

 自分への不安、理由なき怒り、社会への反抗、アンビバレンツ、信じるもの、自分の存在意義、絶望と希望・・・

 あまりにもストレートなため聴いていて気恥ずかしいのか感動なのか、瞬時には理解できずに狼狽すらしたのを憶えています。

 つまり人には言えないもやもやを、いとも簡単に見透かされ切り取られ鮮やかに白日の下に晒されてしまいました。 

 それまでの日本のアーティストにはキヨシローか一部泉谷などくらいしか賛同できないし、聴いていても訳のわからないカタカナや美辞麗句が並ぶだけの、一体この人は何が言いたいのかさっぱりわからない歌ばかりでした

 この年代で、この透明な心を持つ彼に、中原中也が連想されることも「むべなるかな」・・・と思いませんか?

 メロディや編曲はスプリングスティーンじゃん、とか佐野元春氏や浜田省吾氏と類似しているものもありましたが、詩は強烈です

 「カネのためじゃなく」とか「~と思うんだっ!」と歌う尾崎の歌が好きだと言ってしまうことは、ひょっとしたら恥ずかしいことなのか・・・? 

 全部の詩に共感できるわけではないということと、この気恥ずかしさが、評価しづらい第二の理由です。

 日本の音楽界では異質です。完全に異端児です。

 彼の作品の中でこのデビューアルバムの「17歳の地図」がもっとも完成度が高いと感じます。

 1枚目の1曲目というのは特に力を入れることでしょう。 

 その1曲目の「街の風景」という曲では、

街では夢がひき裂かれて舞い上がって、まるでちりかくずのように道路の隅っこにたまってしまい、寒さに震えながら忘れ去られていく・・・という始まりです。 

 「汚れちまった悲しみに」を連想する所以です。

 夢のはかなさと絶望感をこんなにリアルに切り取った風景はとても17歳の感性とは思えないし、17歳でないと見えない風景でもあります。

 その後デビュー間もない彼のコンサートにも行ってみましたが、いい意味でミュージシャンとしては正当に「狂って」おりました。 

 それは演じているのではなく心から絶叫している彼の苦悶であり、それが伝わり彼への共感を強くしたのを覚えております。 

 同時に彼の刹那的な危うさともろさも感じました。 

 彼のその後の人生における途中の拘留までは予感できましたが、でもまさかこんな悲劇的な結末を迎えなければならないとは・・・。

 彼は本当に・・・・・。 

 こんなに日本中の人たちに愛されていたのにそれに応えられず、結果として裏切ってしまいました。 

 でもそれだけ純粋で傷つきやすいからこそ、ここまで人の心をとらえたのです。 どう評価したらよいのか難しいもうひとつの理由です。



 僕たちは決して尾崎の歌を、詩を、声を、駆け抜けていった天才の存在を一生涯忘れることはないでしょう。 

 涙とともに心にしまっておきたいと思います。

「美曲」見っけ

2006年03月13日 16時58分26秒 | Weblog
 カッコイイ曲を耳にしました。 

 ソニーのウォークマンのCMソングです。 

 Franz Ferdinandというスコットランド出身の4人組らしいです。 

 「Do You Want To」という曲です。 

 下記で試聴できます。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000B0WODA/qid=1142231179/sr=1-1/ref=sr_1_2_1/503-5951358-4293537

 ただし永遠の一発ソング、The Knackの「My Sharona」にひっじょ~に似てなくもなく、微妙です 

 聴き比べてみてください

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000002TB8/qid=1142231297/sr=1-1/ref=sr_1_24_1/503-5951358-4293537

 このフランツ・フェルディナンド、通称はフランツ、2003年のデビューらしいですが、日本でもすでに有名らしいです。 

 僕のアンテナは錆びついてきてしまったらしく困ったもんです 

 さすがイギリス文化圏のアーティストらしく、モダンで洒落てますね 

 デビッド・ボウイを彷彿させる、好みのサウンドです 

 ギターがゴリゴリとカッコイイです 

 Paul Thomsonというギタリストは期待大です 

 2枚アルバムがでており、早速購入して聴き込んでみます



 このフランツ・フォルディナンドという名前は、聞き覚えがあるぞ 

 第一次世界大戦のきっかけとなったサライェボ事件で暗殺された、オーストリア・ハンガリー帝国の大公の名前ですよね 

 正確にはドイツ語読みでフェルディナントですが 
 
 どうして大公かと言うと皇太子は別にいたんですよね、確か 
 ところがその皇太子が急死して、皇位継承圏外ではありますが皇族であるフランツ氏が将来の皇位継承を見込まれて、大公に任命されました。

 このフランツ・フェルディナント大公は、周囲の大反対を押し切り、(身分が低いとその当時はされた)チェコ人の宮廷女官と結婚します 

 ですから本当は親スラブ主義者だったのです。

 そのためにセルビアのサライェボに赴いたのに、そこで皮肉にも汎スラブ主義であるセルビア民族主義者に討たれてしまったのです 

 この事件によってオーストリアはセルビアに宣戦布告することになります



 この3/11に旧ユーゴスラビアのミロシェビッチが、旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷のあるオランダはハーグの拘置所で亡くなりました。 

 病死か自殺か他殺か疑念が持たれております。

 バルカン半島はご存知のように、現在でもヨーロッパの火薬庫といわれます。 

 コソボ紛争、NATO軍とアメリカ軍、空爆、アルバニア系住民のセルビア人による虐殺(解決されていない問題も多い)、セルビア人難民への空爆、中国大使館の誤爆(狙い撃ち)事件、ステルス撃墜、ストイコビッチの苦悩(NATO stop strikesのアンダーウェアを憶えていますか?)・・・等々みなさんも記憶に新しいと思います

 現在サライェボはボスニア・ヘルツェゴビナの首都です。 

 ローマカトリック教徒のクロアチア人とイスラム教徒のボシュニャク人が主体のボスニア・ヘルツェゴビナ連邦と、東方正教会教徒であるセルビア人が主体のスルプスカ共和国からなります。

 それらの民族の内紛がボスニア・ヘルツェゴビナ紛争を招き、NATO軍の監視下にあります。

 一方ユーゴから独立したクロアチア共和国は首都がザグレブ。

 今度もワールドカップで日本と対戦します

 また、ユーゴはセルビア・モンテネグロと名称を変え、首都はベオグラードです。

 その中のコソボ自治州は実はあまり豊ではないのですが、コソボには中世のセルビア王国の発祥の聖地があり、セルビア人にとっては心の故郷のため、手放したくなかったためコソボ紛争につながってしまったのです 

 コソボに住むアルバニア人はスラブ系ではありません。

 そのことがまた問題が複雑化する一因でもあります 

 現在コソボは国連の暫定統治機構(UNMIK)の管理下に置かれておりますが、アルバニア人に対する人権が守られてはいないとの見方もあります



 尾崎 豊さんについては次回に続きます

 今朝のJapan対USAの野球・・・疑惑の判定だ 悶々
 
 

脆く美しく繊細な心

2006年03月12日 14時50分45秒 | Weblog
 尾崎 豊さんについて書きたいと思います 

 アルバム「17歳の地図」を初めて聴いたとき、前回の「汚れちまった悲しみに」が連想されました。

 どうですか、みなさんは? 

 なんとなく通じるものがありませんか?

 この詩は大きな声を出して読みたい日本語の代表だと思うのですが・・・。



 しかし、尾崎 豊さんについて文章にするのは難しいですね。 

 故人であることももちろん理由のひとつですが。

 日本は本当に惜しい才能を失ってしまいました。 

 彼は僕より1歳年下かな?

 天才の彼はある意味、真の芸術家でした。 

 本当にガラスのように繊細な心を持つ人でした。

 傷つきやすく、もろく、誤解を恐れず言えば感情を抑える理性が足りず・・・ 

 だからこそ素晴しい詩人なのであり、僕たちの心にこれほど深い傷跡を残し、駆け抜けていってしまったのでしょう。 

 僕たち凡人にはない鋭すぎる感性・・。

 僕は個人的には、彼の全部の詩に共感できるわけではないけれども、少なくても真剣に聴かなければ・・・と人に訴える情熱と真摯さをもっていましたよね。 

 青くさく純粋すぎて、青年の主張のようではあるけれども、人の心や意識にまで届く声とメッセージを持っていました。 

 途中から教祖的になってしまい少しひきましたが、僕が大学生のときのデビューアルバム「17歳の地図」にはかなりの衝撃を受けました。 

 音楽的にではなく、詩に驚いたのです

 当時オタクなロックファンだけがこっそり愛読しており、渋谷陽一なる偏執的ロック伝道者が編集長をしていた「ロッキンオン」という、とても偏狂的で排他的でとんでもない雑誌がありました。 

 僕は高校時代からその雑誌を愛読通読してしまい、そのためこんな偏狂的人生を送ることになってしまったのですが・・・ 

 その雑誌はなんだか変に背伸びをした「ロックオタク」が投稿するのですが・・・

 妙に知的水準が高いのか高く見せたがるのか、僕には理解できないような難解な論文も多数掲載されれておりました 

 もちろん海外のアーティストの話題がほとんどで、日本人アーティストの話題はほとんどなく、たまにやっとこさ僕の大好きなキヨシローくらいのもんでした。

 そういう意味では非常に良質なセンスと水準と格調の高さを誇っていたとも思うのですが、そんな超マニアックな雑誌にある日「異変」が起きたのです。 

 続く・・

美しい魂の詩

2006年03月10日 22時28分27秒 | Weblog
 中原中也という詩人がいます。

 僕は別段詩に特別の興味があるわけではないのですが、彼の「汚れちまった悲しみに」だけは、無視できません。 

 特に解説はいらないと思います。

 みなさんも一度お読みになってみてください。

 手抜きではありません。 

 次回に続きます。 

 著作権にひっかかったらすみません。 悪意はありませんが・・


汚れちまった悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れちまった悲しみに
今日も風さえ吹きすぎる

汚れちまった悲しみに
たとえば狐の皮衣
汚れちまった悲しみは
小雪のかかってちぢこまる

汚れちまった悲しみは
なにのぞむなくねがうなく
汚れちまった悲しみは
倦怠のうちに死を夢む

汚れちまった悲しみに
いたいたしくも怖気づき
汚れちまった悲しみに
なすところもなく日は暮れる