僕は変わり者なので、一般のロードショーなどにはあまり興味がもてません。
興味があるのはB級映画やカンヌものやら、マニアックで、小難しかったり、自分ではそうは思わないのですが世間的には「カルト」と呼ばれる映像の美しさ・・・
はたまたデレク・ジャーマンにアレハンドロ・ホドロフスキー、デビッド・リンチにゴダール、キューブリックにタランティーノやレオス・カラックスと、一癖も二癖もあるいわくありげな監督陣。
ところが今回「チャーリーとチョコレート工場」を金曜ロードショーで見てびっくり。
何がびっくりといって、あのB級センスとグロさと変態性とチープさ、そして何より吹き替え声優の才能です。
主演のジョニー・デップに関しては、そもそも天才イギー・ポップの前座を務めたこともあるギタリストですから彼は・・・
イギー・ポップを拙ブログに書いたときに、彼が監督を務めたネイティブアメリカンの悲しくも美しき映画「ブレイブ」について、彼の才能とともに軽く触れたことがあります。
ジョニー・デップ自身、アメリカ先住民のチェロキー族の血を引くんでしたよね、確か。
しかしこの「チャリチョコ」、ジョニー・デップ演じる、ウィリー・ウォンカの、主題であろうトラウマやら子どもオトナや家族愛のテーマ、モンスター親子のわがままだとか、子役チャーリーの清らかさや・・・
そんなこたぁ・・・
それから、なぜチョコが10ドルもするんだ?とか、拾ったお金で当たりくじ買うなぞ道徳的に・・
なんてこともむしろ僕にはどうでもよく・・・
監督だってきっと・・・
なによりあのデップ演じるウォンカさんの、変な会話や、変態性、それに映画のセットのB級・キモい具合、チープ性、そして極めつけはDeep Roy氏演じるウンパルンパ(Oompa Loompa)の、無意味性と増殖性と表情一つ変えない馬鹿馬鹿しさ、それで十分です。
ウンパルンパのダンスを見るときの、ウォンカさんの恍惚の表情や、リズム取りやノリにもなんともいえず爆笑。
ダンス自体や、シニカルな歌詞などは面白くもなんともありませんが、その面白くないダンスに恍惚の表情を浮かべるジョニー・デップの演技力はとて~も素敵だ。
何といってものっけから、工場に招待されるくじに当選した子どもたちが、緊張の面持ちで向かった門が開き・・・
子どもたちを迎えるのは、あの明らかにディズニーのイッツァスモールワールドをパクった、本来は夢にあふれる人形たちが、なんとチープでボロボロで胡散臭くとってもB級。
そうやっていきなり子どもたちの夢に難癖をつけ、ピュアなものを破壊した挙句、人形は・・・
な、なんと燃え上がってしまい、ドロドロにグロテスクに溶けてしまい、しかもそれをこれでもかと十分に見せつけ・・・
泣き出さんばかりの惨状。
それを、舞台に招待者の立派な椅子があるのに、椅子は空席のまま、子どもたちに背後から近づいて同じ目線で見ていたウォンカさんの喜びようと、いわゆる空気の読めない外し方の妙。
ホントは子どもが大っ嫌いなんじゃねーの?と思わず突っ込みたくなるくらいの、ウォンカさんのニセモノぶりというか、ホンモノぶりというか、B級ぶりというか、天真爛漫ぶりの演技力はお見事。
キムタクさんにできるかな?・・・ホンモノの演技力が問われます。
日本の若き俳優さまがた、映画監督さまがた、早くあのレベルに達して欲しい。
ここまでハマったのは、その方の名前を初めて知ったのですが、『宮野真守』(まもる)さんという声優の吹き替えの上手さにつきます。
変態ヤロウ(この場合、ほめ言葉)のジョニー・デップが、まるで日本語で語りかけてくるかのような自然さ。
いつも僕は、その俳優の演技力が消されてしまうため、吹き替え版を極力避け、字幕版ばかりにこだわってきましたが、こんな素敵な変態にハマれる才能ある声優が日本にいたとは驚きです。
ティム・バートン監督のワールドが、止め処もなくあふれ、気持ち悪く悪趣味に満ちた世界。
彼自身、B級映画の大のファンらしく、また大のゴジラファンらしい・・・。
2001年宇宙の旅をパクったセットや映像、そのチープさもたまらない。
素晴らしいですね。
意味やストーリなどは無意味です。
興味があるのはB級映画やカンヌものやら、マニアックで、小難しかったり、自分ではそうは思わないのですが世間的には「カルト」と呼ばれる映像の美しさ・・・
はたまたデレク・ジャーマンにアレハンドロ・ホドロフスキー、デビッド・リンチにゴダール、キューブリックにタランティーノやレオス・カラックスと、一癖も二癖もあるいわくありげな監督陣。
ところが今回「チャーリーとチョコレート工場」を金曜ロードショーで見てびっくり。
何がびっくりといって、あのB級センスとグロさと変態性とチープさ、そして何より吹き替え声優の才能です。
主演のジョニー・デップに関しては、そもそも天才イギー・ポップの前座を務めたこともあるギタリストですから彼は・・・
イギー・ポップを拙ブログに書いたときに、彼が監督を務めたネイティブアメリカンの悲しくも美しき映画「ブレイブ」について、彼の才能とともに軽く触れたことがあります。
ジョニー・デップ自身、アメリカ先住民のチェロキー族の血を引くんでしたよね、確か。
しかしこの「チャリチョコ」、ジョニー・デップ演じる、ウィリー・ウォンカの、主題であろうトラウマやら子どもオトナや家族愛のテーマ、モンスター親子のわがままだとか、子役チャーリーの清らかさや・・・
そんなこたぁ・・・
それから、なぜチョコが10ドルもするんだ?とか、拾ったお金で当たりくじ買うなぞ道徳的に・・
なんてこともむしろ僕にはどうでもよく・・・
監督だってきっと・・・
なによりあのデップ演じるウォンカさんの、変な会話や、変態性、それに映画のセットのB級・キモい具合、チープ性、そして極めつけはDeep Roy氏演じるウンパルンパ(Oompa Loompa)の、無意味性と増殖性と表情一つ変えない馬鹿馬鹿しさ、それで十分です。
ウンパルンパのダンスを見るときの、ウォンカさんの恍惚の表情や、リズム取りやノリにもなんともいえず爆笑。
ダンス自体や、シニカルな歌詞などは面白くもなんともありませんが、その面白くないダンスに恍惚の表情を浮かべるジョニー・デップの演技力はとて~も素敵だ。
何といってものっけから、工場に招待されるくじに当選した子どもたちが、緊張の面持ちで向かった門が開き・・・
子どもたちを迎えるのは、あの明らかにディズニーのイッツァスモールワールドをパクった、本来は夢にあふれる人形たちが、なんとチープでボロボロで胡散臭くとってもB級。
そうやっていきなり子どもたちの夢に難癖をつけ、ピュアなものを破壊した挙句、人形は・・・
な、なんと燃え上がってしまい、ドロドロにグロテスクに溶けてしまい、しかもそれをこれでもかと十分に見せつけ・・・
泣き出さんばかりの惨状。
それを、舞台に招待者の立派な椅子があるのに、椅子は空席のまま、子どもたちに背後から近づいて同じ目線で見ていたウォンカさんの喜びようと、いわゆる空気の読めない外し方の妙。
ホントは子どもが大っ嫌いなんじゃねーの?と思わず突っ込みたくなるくらいの、ウォンカさんのニセモノぶりというか、ホンモノぶりというか、B級ぶりというか、天真爛漫ぶりの演技力はお見事。
キムタクさんにできるかな?・・・ホンモノの演技力が問われます。
日本の若き俳優さまがた、映画監督さまがた、早くあのレベルに達して欲しい。
ここまでハマったのは、その方の名前を初めて知ったのですが、『宮野真守』(まもる)さんという声優の吹き替えの上手さにつきます。
変態ヤロウ(この場合、ほめ言葉)のジョニー・デップが、まるで日本語で語りかけてくるかのような自然さ。
いつも僕は、その俳優の演技力が消されてしまうため、吹き替え版を極力避け、字幕版ばかりにこだわってきましたが、こんな素敵な変態にハマれる才能ある声優が日本にいたとは驚きです。
ティム・バートン監督のワールドが、止め処もなくあふれ、気持ち悪く悪趣味に満ちた世界。
彼自身、B級映画の大のファンらしく、また大のゴジラファンらしい・・・。
2001年宇宙の旅をパクったセットや映像、そのチープさもたまらない。
素晴らしいですね。
意味やストーリなどは無意味です。