医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

伊東忠太と仏教美20

2007年01月09日 15時12分31秒 | Weblog
 いや~、だいぶ寄り道をしてしまいました。

 さてさて「築地本願寺」です・・・本願寺8世の「蓮如」が室町時代の後期に登場し、本願寺は爆発的に発展して、「一向宗」と呼ばれるようになりますが、一向宗といえば、一向一揆と呼ばれる一郡や一国の一向宗徒が一つに団結した一揆として有名ですね。

 一向宗は本来の釈尊の教えとは離れた部分もあるようにも感じるのですが、当時にしたら、武士階級に対する庶民の革命的な意義もあったのでしょうか。



 ここで簡単に、日本での仏教をおさらいしておきましょう。

 まずは、経典、「法華経」について。

 「法華経」とは大乗仏教の経典(「正しい教えである白い蓮の花」の意)のことです。

 天台宗では、法華経を最重要経典として採用、日蓮によって「仏教の最高経典」としての法華経の地位が不動のものになりました。

 釈迦の晩年に説かれた、釈迦の教えの極意と位置づけられております。

 宮沢賢治や石原慎太郎ら、近代の著名な法華経信仰者の人生に共通するのは、小市民的な栄達を嫌い、どこまでも己の理想のみに殉じていこうとする非妥協的な態度にあると言えそうである(ウィキペディアより)、とのことです。

 法華系は新興宗教も多い。



 そして「般若心経」。

 これは「空(くう)」を説く経典です。

 法相宗・天台宗・真言宗・禅宗が般若心経を使用します。

 僅か300字足らずの本文に大乗仏教の心髄が説かれているとされております。

 パンニャーは悟りとか智慧(知識ではない)の意であり、般若は大乗仏教の特質を示す意味で用いられ、諸法の実相である空(くう)と相応する智慧として強調されるそうなり・・・。

 本来、般若はいわゆる般若の面、鬼の顔とは関係が薄いものです。


 またわが国の一般的な仏教の代表には、「13宗派」と言われており、中でも「八宗」といえば、天台・真言・浄土宗・浄土真宗本願寺・真宗大谷・臨済宗・曹洞・日蓮を指します。