医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

信仰の美風と遺伝子1

2006年08月16日 22時09分30秒 | Weblog
 以前、美しい西洋の宗教ものフィクションについて書きました。

 またこれも以前述べましたが、遺跡オタクの好奇心が助長されると、どうしても宗教の理解という難解な壁に遭遇します。

 さらには例えば西洋の美しい建造物や美術や映画ばかりではなく、ロックですら鑑賞するときに、宗教的知識はなくても直感的に楽しめるかもしれませんが、あったほうがより堪能できると感じたため、必要性があって哲学と宗教を手探りで勉強した時期がありました。

 僕は特定の宗教の信者ではありませんが、医師にはある程度の宗教観や信仰心、哲学も大切な素養となることも多く、国際情勢や海外の文化にも明るくなり、勉強した甲斐があったかなと思っております。

 このところ中東情勢がきな臭かったり、加えて参拝問題を考える上で少しでも役立つかもしれませんので、宗教について考えて見ましょう。

 世界の三大宗教はみなさまもよくご存知のとおり、キリスト教・イスラム教・仏教です。

 Wikipediaによれば現在、キリスト教20億人 (33%) 、イスラム教13億人 (22%) 、ヒンドゥー教9億人 (15%) 、仏教3億6000万人 (6%) 、儒教・道教2億3000万人 (4%) 、無宗教8億5000万人 (14%)、その他(5%程度)だそうです。

 やはりユダヤ教から始めなければなりませんが、紀元前13~12世紀にモーゼがラムセス2世の統治していたエジプトを出国し、シナイ山で十戒を授かり、約束の地カナン(ヨルダン川と死海付近の土地)を目指し、そこからユダヤ教が生まれます。

 『モーセ五書』は、『旧約聖書』の最初の5つの書を指します。

 「創世記」「出エジプト記」「レビ記」「民数記」「申命記」の総称です。

 新しい契約のキリスト教徒から見れば神と交わした古い契約のため「旧約」と呼ばれますが、ユダヤ人から見れば決して旧約ではないために、「律法(りっぽう)」、「トーラー」とも呼ばれます。

 それ以外の口伝の律法が「タルムード」と呼ばれ、その中でもヘブライ語でかかれたものだけを、現代のユダヤ教の主要教派のほとんどが聖典として認めており、ユダヤ教徒の生活、信仰の基となっていると言われております。

 ユダヤ教徒は「シナゴーグ」と呼ばれるユダヤ教の会堂で祈りを捧げ、ユダヤ教の宗教的指導者を「ラビ」と呼びます。