医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

雨と匂いと日本の美1

2006年08月06日 17時59分16秒 | Weblog
 やっと夏らしくなりましたね。

 今年は一年中でもっともゴルフをするのにふさわしい、さわやかな5月がずっと雨、6月7月も雨、雨、雨・・・

 ゴルフ狂にとっては、5月と10月のゴルフは、女房を質に入れてでも行け、とまで言われるのに・・・

 さわやかな五月晴れを感じなかったような気もしますけれど・・・実は僕は五月雨が好きなのです・・・もちろん五月晴れがあっての五月雨ですが。

 雨はゴルフをしているととっても憂鬱なんですけれども・・この五月雨は僕にとってはまた別物でして。

 当たり前の話なんですが5月は街路樹の葉が、とっても「黄緑」色で美しいものです。

 そしてその若葉が雨に濡れると、さらにその「黄緑」色が映えるように錯覚します。

 きらきらと輝いて、実にすがすがしくなりますよね。

 若葉が嬉々としているのが伝わるようで、生命の息吹を感じますでしょ?

 まるで若葉や木が、まだ人類が知りえていない特別の波長を人間に伝えているかのようにすら感じます。

 またこの鮮やかな「黄緑」色と、雨に濡れたアスファルトの黒とのコントラストが絶妙で、これまた実に鮮やかに深い黒にきれいな「黄緑」色を浮かび上がらせるものですよね。

 梅雨の雨はじめじめしてつらいですけど・・・。

 総じて雨はいやなものですが、五月雨以外の雨で好きな雨がもうひとつあります。

 それは夏の夕立ちです。

 雨の降り始めのアスファルトの砂(?)の匂い、と言ったらお分かりになりますでしょうか?

 あの匂いがたまりません。

 匂いといえば、森や山の中を歩いているときの緑が放つ匂いや、芝や草木を刈った直後のむせ返るような匂いもいいですよね。

 それから図書館の独特の紙の匂いや、また本屋さんの図書館とはまた異なる匂い・・・

 春の柔らかな匂い、きんもくせいの甘いのだけれどもちょっと淋しげな微妙な匂い、冬の朝の匂い・・・日本に住んでいるといろんな匂いを感じることができます。

 ハワイの独特の甘ったるい匂いもたまりませんが・・・。

 みなさんもお気に入りの匂いがたくさんあると思います。