路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【政界地獄耳・08.28】:石破茂の「面倒見の悪さ」 今の自民から見れば勲章では?

2024-08-28 07:40:50 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【政界地獄耳・08.28】:石破茂の「面倒見の悪さ」 今の自民から見れば勲章では?

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・08.28】:石破茂の「面倒見の悪さ」 今の自民から見れば勲章では? 

 ★「退路を断つ」と自民党総裁選挙5度目の出馬に踏み切った元党幹事長・石破茂。1993年、宮沢喜一内閣の不信任案に賛成して離党し、一度は小沢一郎と行動を共にした。その後復党したものの党内ではそれを批判する向きもある。だが同じ時期、元幹事長・二階俊博も自民党を離れ復党していることはあまりとがめられない。石破は政界のうわさ通り、面倒見が悪く「フォローがない」「上から目線だ」といわれるが本当にそうなのだろうか。

「鳥取から初の総理大臣誕生を!」地元でエール受けながら石破元幹事長が鳥取で出馬表明(鳥取)

 ★状況証拠はいろいろある。24日、地元で出馬表明をした石破は「政治生活の集大成、最後の戦い」と不退転の決意を示し「政治は変わる、自民は変わる。実現できるのは自分だ」と自信を示し、政治とカネについて「新体制になれば可能な限り早く国民に審判を仰がねばならない」と選挙を示唆し、裏金議員についても「自民候補として公認するにふさわしいかどうか、議論は選対委員会で徹底的に行われるべきだ」と国民が待っていた覚悟を示した。だが翌日には「新体制で決めることだ。まだなっていない者が予断を持っていうべきではない」とトーンダウン。27日には「1回決めたものを覆すのはあるべきだと思わない」と党の処分の見直しは行わない考えを示した。古くは派閥に否定的だったものの15年には自ら派閥をつくり仲間を集めた。メンバーには党の政策通が集まるが、どんどんグループを離れ、所帯は小さくなる一方だ。そこで「面倒見が悪い」という話が出る。

 ★ところが、カメラの前で面倒見が悪いという議員は1人もおらず、もっぱら記者の伝聞や、政治評論家の発言に刷り込まれている。「今考えればこの『面倒見』というのは、潤沢な裏金がある議員がカネやポストで派閥を維持する“普段の自民党”でしかない。それができていないと批判する議員記者はどうなのか。面倒見の悪さは無論、言葉や配慮が足りないこともあるが、今の自民党から見れば、それは誇らしい勲章ではないか」(自民党中堅議員)。自民党の総裁選も複雑だ。(K)※敬称略 

 政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2024年08月28日  06:57:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳・08.27】:代表選を前に組織や自分の都合ばかり…立憲民主は分かりにくい

2024-08-28 07:40:40 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【政界地獄耳・08.27】:代表選を前に組織や自分の都合ばかり…立憲民主は分かりにくい

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・08.27】:代表選を前に組織や自分の都合ばかり…立憲民主は分かりにくい 

 ★まもなく立憲民主党の代表選(9月7日告示、23日投開票)が始まるが、出馬しそうな候補者のビジョンがなかなか国民には理解しがたい。党代表・泉健太は早い時期からミッション型内閣を提唱している。これは各野党と一点でも組めるところがあれば、そのミッションを実現するために協力し合う。教育無償化を維新と、ガソリン税を一部軽減する「トリガー条項」凍結解除を国民民主党とといった具合だ。それでいて外交・防衛、社会保障などの根幹を担う政策は自民、公明両党の政権の政策を踏襲する。与党との違いを見せるのはむしろこっちではないか。各党との協議はうまくいっていない。

 ★元首相・野田佳彦は表明こそしないが、党内の若手・中堅の「直諫の会」が出馬要請し、小沢一郎のグループからも期待がかかる。野田は3月、テレビ番組で次期衆院選で「地域的に強い弱いがある。すみ分けは仕方がない」と日本維新の会との候補者調整を提唱。関西を維新、関東を立民で調整すれば「接戦区でも自民党に勝てるかもしれない」と乱暴なプランを打ち出し、党内から強い反発を受けている。野田は財務相、首相を歴任し財務省の考えを踏襲。消費税の増税などにも理解を示す。また民主党政権時、野党の自民党総裁・安倍晋三と党首討論で解散を表明、惨敗して多くの仲間を失った。野田と言えばすぐこの話をし始める議員は多く、その傷はいえていない。

 ★応援団の勘違いも理解しがたい。22日、連合会長・芳野友子は代表選について会見で「これまで築き上げてきた信頼関係を継続できる候補に代表に就いてほしい」と泉の再選を期待した。立憲の衆院議員が言う。「一体どういうつもりでこういう発言をするのか。衆院はほとんど連合のおかげで当選する議員はいない。でも誰も口にしない。参院の組織内候補は何を考えているのか、威張ったり仕切りたがりが多い。背景には芳野発言のように党にプレッシャーや影響を与える」。誰も国民を向いていない。組織や自分の都合ばかりだ。(K)※敬称略 

 政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2024年08月27日  07:41:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【吉永小百合】:「美貌と矜持」は不変 来年80歳とは思えない神々しさにサユリストうっとり

2024-08-28 00:02:00 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【吉永小百合】:「美貌と矜持」は不変 来年80歳とは思えない神々しさにサユリストうっとり

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【吉永小百合】:「美貌と矜持」は不変 来年80歳とは思えない神々しさにサユリストうっとり

  俳優の吉永小百合(79)が24日、新文芸坐(東京・池袋)で行われた映画女優デビュー65周年記念企画「吉永小百合青春時代写真集」発売記念特別上映会イベントに登場した。

<picture>吉永小百合(C)日刊ゲンダイ</picture>
吉永小百合(C)日刊ゲンダイ

画像1

 ◆次回作は「きっと素晴らしい映画になると思っています」

 次回作について「ちょっと今、準備中なんですけど、製作会社が絶対に言っちゃダメだと言うので、皆さんにお知らせできないんです。きっと素晴らしい映画になると思っています。これから、どういう形で私が映画界と関わっていくか……というのは、私自身にも分からないことなんですけども、大好きな映画の世界で、もうしばらく歩いていきたいと思っています」と映画愛を語った吉永。

 自分の矜持を貫き、意見を言うことすらはばかられる芸能界で唯一無二の存在である。

 ■関連記事

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース 芸能 【芸能ニュース・俳優の吉永小百合(79)】  2024年05月27日  10:35:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【女優・吉永小百合さん】:「本土が知らんぷりすべきではない」、

2024-08-28 00:01:50 | 【日米安保・地位協定・在日米軍・在沖米軍・オスプレー・普天間移設、米兵の犯罪】

【女優・吉永小百合さん】:「本土が知らんぷりすべきではない」、沖縄への思い語る

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【女優・吉永小百合さん】:「本土が知らんぷりすべきではない」、沖縄への思い語る

  来年1月5日に宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで朗読コンサートを開く俳優の吉永小百合さんが28日までに、東京都内で沖縄タイムスと琉球新報の共同インタビューに応じた。沖縄に集中する米軍基地の在り方について「本土が知らんぷりすべきではない。沖縄の痛みを引き受けなければいけない」と訴えた。俳優として第一線で活動しつつ、全国各地で長年続けている詩の朗読などを通して反戦・反核や反原発を発言していることに関し「人にどう思われようと、自分の思ったことを伝えることが大事だ」と胸の内を語った。(27面に特集)  

 沖縄タイムス、琉球新報の共同インタビューの前に写真撮影に応じる吉永小百合さん=17日、都内のホテル(小笠原大介通信員撮影)

 2年前に来県し、普天間飛行場や名護市辺野古の埋め立て海域などを見て回ったという吉永さんは「辺野古のような美しい海がどんどん無残な形にされていくのは悲しい。なんとかできないものかという思いが募った」と振り返った。

 県民投票や各種選挙で「辺野古反対」の民意が示されても基地建設が強行される現状に「なぜ沖縄に70%の基地がなければいけないのか。日本人として、不公平な状況をどう考えるのか、みんなで話し合わなければいけない」と指摘。「もし、どうしても基地がなければいけないのなら他県が引き受け、それが嫌なら沖縄にもつらい思いをさせてはいけない」と語った。

 6月23日の慰霊の日に行われる沖縄全戦没者追悼式で朗読される「平和の詩」について「毎年感動する。子どもたちがしっかり未来を見つめて詩を書き、発表しているのはとても素晴らしい」と話した。

 反原発を訴え続けていることの理由を聞かれ「やはり怖いから」とし、2011年の東日本大震災に伴う福島第1原発事故が起きた中で「原発は持つべきではない」と強調。核兵器禁止条約への日本の参加も求めた。

 10月末の首里城火災は「当日朝のニュースで知り、とにかく驚いた。焼けて崩れ落ちる様子はつらかった」と述べつつ、「沖縄の方たちが何としても再建するという思いを持っている。私もできる限りサポートしたいし、早い再建を願っている」と語った。

 元稿:沖縄タイムス+プラス 主要ニュース 社会 【話題・地方自治・沖縄県・米軍普天間基地の辺野古移設問題】 2019年12月29日  17:26:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【新刊紹介】:人間の証明 拘留226日と私の生存権 角川歴彦著

2024-08-28 00:01:30 | 【法務省・法制審議会・検察庁・地検・保護司・刑法・刑罰・死刑制度】

【新刊紹介】:人間の証明 拘留226日と私の生存権 角川歴彦著

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【新刊紹介】:人間の証明 拘留226日と私の生存権 角川歴彦著 

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【2024年の運勢】:誕生月別に大公開! カネよりも「健康」と「人間関係」で乗り切れ

2024-08-28 00:00:20 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【2024年の運勢】:誕生月別に大公開! カネよりも「健康」と「人間関係」で乗り切れ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2024年の運勢】:誕生月別に大公開! カネよりも「健康」と「人間関係」で乗り切れ

 ドジャースと1000億円を超える契約を結んだ大谷翔平は、新天地でどんな活躍を見せるか。新年の気になる話題だろう。カネはもちろん大事だが、庶民が新年を無事に乗り切るにはカネよりも体と人間関係のよしあしが重要だろう。これらの運気はどうか。誕生月別にクリスティーン デリコ氏に占ってもらった。①健康運 ②人間関係

 1月生まれ
  ①話題の健康法にチャレンジ。眼精疲労は大敵でスマホ時間を減らし、まぶしさ対策を②専門知識を高めることで趣味の合う人との出会いが期待できる。

 2月生まれ
  ①生活改善のチャンス。散歩や軽い運動など取り入れて規則正しい生活を心掛けること②新たな関係が築けそう。積極的にいろいろな場所に出かけよう。

 3月生まれ

  ①健康を過信せず必ず健康診断を。病気は早期発見、早期治療を肝に銘じて②親しき仲にも礼儀あり。関係を見直して危うい人は要チェックしよう。

 4月生まれ
  ①良好と不調を交互に繰り返しそう。食生活と運動などの改善は毎日の積み重ねで②何にでも興味を持って。世代を問わず新たな人脈ができる予感。

 5月生まれ
  ①体調管理よりもメンタルケアが必要に。いろいろなストレス解消法を試してみよう②人間関係リセット症候群になるかも。不安や悩みはだれかに話して。

 6月生まれ
  ①定期的な検診や良質な睡眠を確保できれば良好。歯の治療や口腔ケアに重点を②常に感謝の気持ちを。相手に期待しないことが穏やかに過ごすコツ。
 
 7月生まれ
  ①安定するが過信は禁物。暴飲暴食に注意してタンパク質を重視した健康補助食品の活用を②人脈が金脈に育つ。一生の友と呼べるような存在が現れそう。

 8月生まれ
  ①多少の無理は問題なし。病気やケガは再発に注意してダイエットや禁煙などに再び挑戦も②疎遠になっていた人との縁が復活。懐かしい場所へ出かけて。

 9月生まれ
  ①できるだけリラックスできる環境をつくろう。薄着は禁物で一年を通して冷え対策を②うっかり発言で親密な関係が破綻の恐れ。常に謙虚さを大切に。

 10月生まれ
  ①無理をしなければ心身ともに疲れ知らず。脳トレなど頭の体操も取り入れて②抜群のコミュニケーション能力を発揮。こまめな情報共有を忘れずに。

 11月生まれ
  ①体力の過信や我慢は要注意。忙しさで余裕を失わないように規則的な生活を②がっかりすること多々。外との交流を意識し過ぎず家族との時間を密に。

 12月生まれ

 ①パワー全開。柔軟な体は思いやりの心に通じる。ビタミン摂取を心がけて②ストレスになる人とはリセットも。気持ちがスッキリすれば新たな人脈が。

クリスティーン デリコ
著者のコラム一覧
 ■クリスティーン デリコ ハッピーマイスター

 陰陽五行説、十二支十干を基に、九星気学、空亡占星術・風水を組み合わせた独自の東洋占術で占う。なかでも、競馬などギャンブルがよく当たると話題。桜美林大学アカデミー、東京大神宮「歳時記講座」講師、インターネットの各種占い、スマホアプリ等でも活躍。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITA 主要ニュース ライフ 【暮らしニュース】  2024年01月01日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【週刊誌からみた「ニッポンの後退」】:明けても暮れても「大谷翔平」で毎日バカ騒ぎ…日本メディアにファンも辟易

2024-08-28 00:00:10 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【週刊誌からみた「ニッポンの後退」】:明けても暮れても「大谷翔平」で毎日バカ騒ぎ…日本メディアにファンも辟易

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【週刊誌からみた「ニッポンの後退」】:明けても暮れても「大谷翔平」で毎日バカ騒ぎ…日本メディアにファンも辟易

 この国のワイドショーやスポーツ紙は大谷翔平の追っかけ、チアリーダーに堕している。

 私が取っているスポニチを例にとれば、5月11日から21日(13日は休刊日)までの10日間で、大谷が1面を飾ったのが4回、パドレスのダルビッシュが2回、カブスの今永昇太が1回だった。日本のプロ野球界は「ないがしろにされている」となぜ怒らないのだろう。

 もっと酷いのはワイドショーである。中でも「モーニングショー」(テレビ朝日系)は大谷翔平専門チャンネル化している。

 昨シーズン終了後の移籍問題に始まり、ドジャース入団、今季の活躍予想、結婚発表と、この国の人間たちの関心は大谷にしかないと決め付け、呆れるほど長時間垂れ流した。

<picture>大谷翔平(C)ロイター/USA TODAY Sports</picture>

      大谷翔平(C)ロイター/USA TODAY Sports

 もちろん、元通訳・水原一平の違法賭博事件も連日だった。独自取材もせず、新しい情報もないのに、「大谷さん可哀相」的視点からだけの皮相な番組作りは、私のような大谷ファンをもへきえきさせた。

 ついでにいわせてもらうと、自分の感想程度しかしゃべれない“ボキャ貧”コメンテーターたちを並べるのはやめたほうがいい。アンカーマンが務まる人材がいないための苦肉の策だとは思うが、政治・事件・芸能すべてに答えられる人間などいるわけはない。

 加えて、故・安倍晋三元首相にベッタリだった元時事通信記者やNHKの元記者を、裏金問題など政治問題の解説者として起用するべきではない。安倍の“悪政”を見て見ぬふりをし、甘い汁を吸った人間が自民党に石を投げる資格がないことは自明である。

 ■ニューヨークでは無名

 話がそれた。ワイドショーやスポーツ紙にジャーナリズムは求めないが、大谷といういちアスリートを神のごとくあがめ奉るのはいい加減にしてはどうか。水原事件で明らかになったように、大谷は被害者ではあるが、30億円近い大金を盗み取られていたことに気づかなかったのは、大谷の対人関係や資産管理方法にも問題があったはずである。

 大谷は超人的なアスリートではあるが、完璧な人間ではない。“人間”大谷翔平という視点からの掘り下げ方があってもいいと思うのだが、大谷からシカトされるのを恐れる腰抜けの日本メディアにできるわけないな。

 同じことが大谷の伴侶にもいえる。旧姓・田中真美子という女性はどのような人生を送ってきたのか、27年間の人生で大谷以外の男と恋をしたことはないのか。醜聞大好きの週刊文春や女性誌でさえ、そうしたことに触れる記事が出ないのはなぜなのか。大谷と結婚した女性もまた神になりたまいしか。

 こうした無批判、無節操な日本のメディアの大谷取材が、当然ながらアメリカでひんしゅくを買っているようである。

 MLBを取材しているフリーランスライターの内野宗治はプレジデント・オンライン(5月17日)で、日本の記者たちが追っかけるのは日本人、特に大谷だけで、そのためには岩をよじ登って球団側に排除されても恥じない、自国中心で身勝手な取材のやり方だと批判している。このような取材方法を、「大谷にまとわりつくハエのよう」「メディアサーカス」と評しているそうだ。

 私のカミさんが5月の連休にニューヨークへ行ったが、テレビをつけてもマンハッタンを歩いていても「Ohtani」という文字を見ることは一度もなかったという。

 日本のメディアよ、大谷一人にバカ騒ぎしていないで、「関心領域」をもっと広げるべきだ。 (文中敬称略)

 (元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)

 ■関連記事

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース 芸能 【芸能ニュース・連載「週刊誌からみた「ニッポンの後退」」】  2024年05月26日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【大谷昭宏のフラッシュアップ・07.08】:なぜこうまで米軍にひれ伏すのか

2024-08-28 00:00:00 | 【日米安保・地位協定・在日米軍・在沖米軍・オスプレー・普天間移設、米兵の犯罪】

【大谷昭宏のフラッシュアップ・07.08】:なぜこうまで米軍にひれ伏すのか

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【大谷昭宏のフラッシュアップ・07.08】:なぜこうまで米軍にひれ伏すのか 

 いま東京、大阪のミニシアターで「骨を掘る男」という変わったタイトルの映画が上映されている。6月23日の慰霊の日を前に、私はその男、具志堅隆松さん(70)を沖縄に訪ねた。ポスター画像

(C)Okuma Katsuya, Moolin Production, Dynamo Production

 自らを「ガマフヤー」と呼ぶ具志堅さんは、かつての戦争で県民や兵隊20万人が亡くなった沖縄で、いまも壕(ガマ)に眠る遺骨を掘り(フヤー)続けている。案内していただいた南部の平和創造の森近くの壕をはじめ、これまで400体の遺骨を掘り出したという。

 「NO WAR」と書かれた帽子につけたランプの明かりが頼りの手作業。遺骨の近くに散らばるキセルとカンザシ、乳歯は、祖父と嫁、孫を想像させる。あごの骨が砕けた遺骨は小銃で自害した兵士のものか。

 だが、その具志堅さんが怒りで震えてくるようなことがいま起きつつある。

 海底が軟弱地盤で底なし沼のような辺野古新基地の埋め立てに、国などは沖縄南部の土を使う計画だという。沖縄県民が最後に追い詰められた南部は、いまも3000体の遺骨が眠っているといわれている。戦争に散った遺骨を、また戦争のための基地に運ぶのか。具志堅さんたちの怒りは治まらない。

 そんななか、またしてもこの1年で計5件の少女を含めた沖縄の女性に対する米兵の性犯罪が明らかになった。だが驚くことに政府と外務省は事件を知っていながら、沖縄県(県民)には県議選と沖縄慰霊の日がすむまでひた隠しにしていた。県民の反米軍感情の高まりを恐れたに決まっている。

 女性の生涯消えない傷に思いを寄せることもなく、なぜこうまで米軍にひれ伏すのか。いざというときに「私たちの国は二度と戦争をしない」と言えるのか。慰霊式での高校生の詩が浮かぶ。

 大切な人は突然 誰かが始めた争いで 夏の初めにいなくなった 泣く我が子を殺すしかなかった 一家で死ぬしかなかった- 

 また誰かが争いを始めようとしていないか。しっかりと目を見開いておきたい。

 ◆大谷昭宏(おおたに・あきひろ)

 ジャーナリスト。TBS系「ひるおび!」東海テレビ「NEWS ONE」などに出演中。

大谷昭宏のフラッシュアップ

 ■大谷昭宏のフラッシュアップ

 元読売新聞記者で、87年に退社後、ジャーナリストとして活動する大谷昭宏氏は、鋭くも柔らかみ、温かみのある切り口、目線で取材を重ねている。日刊スポーツ紙面には、00年10月6日から「NIKKAN熱血サイト」メンバーとして初登場。02年11月6日~03年9月24日まで「大谷昭宏ニッポン社会学」としてコラムを執筆。現在、連載中の本コラムは03年10月7日にスタート。悲惨な事件から、体制への憤りも率直につづり、読者の心をとらえ続けている。

 ■「骨を掘る男」の作品トップへ

 沖縄戦の戦没者の遺骨を40年以上にわたって収集し続けてきた具志堅隆松さんを追ったドキュメンタリー。

 沖縄本島には激戦地だった南部を中心に、住民の人々や旧日本軍兵士、さらには米軍兵士、朝鮮半島や台湾出身者たちの遺骨が、現在も3000柱近く眠っていると言われる。28歳から遺骨収集を続け、これまでに約400柱を探し出したという70歳の具志堅さんは、砕けて散乱した小さな骨や茶碗のひとかけら、手榴弾の破片、火炎放射の跡など、拾い集めた断片をもとに、その遺骨が兵士のものか民間人のものか、そしてどのような最期を遂げたのかを推察し、思いを馳せ、弔う。
 
 自身も沖縄戦で大叔母を亡くした映画作家・奥間勝也監督が具志堅さんの遺骨収集に同行して大叔母の生きた痕跡を追い、沖縄戦のアーカイブ映像を交えながら、沖縄の歴史と現在を映し出す。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・連載・「大谷昭宏のフラッシュアップ」】  2024年07月08日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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