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路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【HUNTER2022.02.11】:東京なら数センチで「大雪」と大騒ぎ 雪国だと圧死してもローカルニュース

2022-02-11 06:15:50 | 【災害・地震・津波・台風・竜巻・噴火・落雷・豪雪・大雪・暴風・土石流・気象状況】

【HUNTER2022.02.11】:東京なら数センチで「大雪」と大騒ぎ 雪国だと圧死してもローカルニュース

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER2022.02.11】:東京なら数センチで「大雪」と大騒ぎ 雪国だと圧死してもローカルニュース 

 気象庁が首都圏に「大雪注意報」を出したのを受けて、10日昼のNHKのトップニュースは「東京23区など大雪のおそれ」だった。リポーターが東京都調布市の街頭に立って、みぞれがちらつく様子を伝え、雪への警戒を呼び掛けていた。

 これだけではさすがにつらい、と報道する側も思ったのか。次の映像は、箱根の芦ノ湖畔の雪景色だった。記者が地面に手を差し込んで「こんなに積もっています」とのたもうた。確かに5センチほど積もっている。「すごい雪でしょ」と言いたげだった。

 なんて報道だ、と思う。東京に数センチの雪が降り積もれば、かなり大変なことだとは分かる。が、それを気象庁が「大雪」と表現し、報道機関が「大雪」と報じるのは、日本語の使い方としておかしいのではないか。「積雪注意報」「東京で積雪」で十分ではないか。

 雪国で暮らす人たちがこういう報道をどういう思いで見ているか、まるで考えていない。東京の報道機関が「東京ローカル」のニュースを、さも重大なニュースであるかのように報じるのに辟易(へきえき)しているのは、私だけだろうか。

◇  ◇  ◇

 私が暮らす山形県で9日夜、屋根に降り積もった雪で家がつぶれ、1人暮らしの男性(64歳)が亡くなる事故があった。県内でも豪雪地帯として知られる新庄市の住宅街での出来事である。NHKはこれを「ローカルニュース」として報じた。

 雪下ろし中に屋根から転落して死亡したり、除雪機に挟まれて亡くなったりする事故は、雪国ではしばしば起きる。従って、そうしたニュースを地方ニュースとして扱うのは分かる。だが、積雪で家が潰れ、それで住民が亡くなる事故など、雪国でも滅多にあるものではない。それを「ありふれたニュース」のように扱うのはおかしい。

 映像を見ると、屋根に降り積もった雪は1.5メートルほどある。冬の初めに降った雪は圧縮され、一部は氷になっている。そこに次の雪が降り積もり、さらに新雪が加わる。屋根に加わる重量は相当なもので、古い住宅の場合には文字通り潰れてしまう。

 倒壊を防ぐため、屋根の雪下ろしは欠かせない。私は山形と新潟の県境に近い村で暮らしている。積雪は今回の事故が起きた新庄市と同じくらいだ。ただ、山村なら空き地が十分にあるので気軽に屋根の雪下ろしができるが、市街地だとそれもままならない。屋根から下ろした雪の始末に困るからだ。

 新庄市の住民に聞くと、雪下ろしの手間賃は1人当たり1日2万円前後(危険手当込み)。さらに、下ろした雪を運んだり、除雪したりする費用も必要なので、雪下ろしを数人に頼めば、1回で10万円は覚悟しなければならない。

 それで雪下ろしをためらっているうちに、雪の重みで家が潰れてしまったようだ。痛ましい事故であり、雪国で暮らすことの切なさを象徴するような出来事だ。それをなぜ、全国的なニュースとして報じないのか。

 調布の街頭に降るみぞれを伝える時間があるなら、せめて数秒でもいいから、1.5メートルの雪で潰れてしまった家の映像を伝えられなかったのか。「大雪」という日本語の使い方と併せて、何がニュースなのかについても、報道する人たちにはもっと神経をとがらせてほしい。(長岡 昇: NPO「ブナの森」代表)

長岡 昇(ながおか のぼる)
山形県の地域おこしNPO「ブナの森」代表。市民オンブズマン山形県会議会員。朝日新聞記者として30年余り、主にアジアを取材した。論説委員を務めた後、2009年に早期退職して山形に帰郷、民間人校長として働く。2013年から3年間、山形大学プロジェクト教授。1953年生まれ、山形県朝日町在住。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【社会ニュース・大雪】  2022年02月11日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER2022.02.10】:指宿市長選で傷ついた“三反園センセイ”の御威光

2022-02-11 06:15:40 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【HUNTER2022.02.10】:指宿市長選で傷ついた“三反園センセイ”の御威光

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER2022.02.10】:指宿市長選で傷ついた“三反園センセイ”の御威光 

 今月6日、鹿児島県指宿市の市長選挙が行われ、新人で元衆議院議員の打越明司氏が、4期目を目指した現職の豊留悦男氏ら3人を破って初当選を果たした。

 選挙戦は、打越氏と豊留氏による事実上の一騎打ち。最後まで競り合うとみられていたが、ふたを開けてみれば、打越氏の1万1,618票に対し豊留氏は6,316票と約半分の得票に終わっている。

 豊留氏にとって誤算だったのは、頼りにした「三反園訓センセイ」の意外な不人気。県知事選に落選して衆院議員に転身した三反園氏は、選挙戦終盤で指宿市に入り現職への投票を呼び掛けたが効果なく、逆に「票を減らした」と言われる始末となっている。

 ■出身地「指宿」では一定の強さ

 テレビ朝日のコメンテーターだった三反園氏は指宿市の出身。2016年の鹿児島県知事選挙では「脱原発」を掲げ、当時の現職伊藤祐一郎氏に約8万4千票もの差をつけて勝利した(*三反園氏42万6,471票、伊藤氏34万2,239票)。この時の指宿市での得票は15,742票。伊藤氏は5,098票だった。

 全国的にも注目を集める存在となった三反園氏だったが、それからの4年間はまさに最悪。候補者調整のために「脱原発」を目指す勢力と政策協定を結んでおきながら、知事に就任したとたん約束を反故にし、協定の相手との面会はもちろん、電話やメールもシャットアウトするという非常識な姿勢に終始した。

 「嘘つき」との評価に加え、知事選直前には、予算を盾に県内自治体の首長に選挙支援を強要したことも発覚。自民・公明の推薦を得て強いと思われていた2020年の知事選では、複数の対立候補が出馬して「反三反園」の票が割れたにもかかわらず、不覚を取る(*三反園氏19万5941票、塩田康一氏22万2,676票、伊藤氏13万2,732票)。同年の知事選における三反園氏の指宿市での得票は9,668票。前回から6,000票以上を減らすという結果だった。

 故郷とはありがたいもので、指宿市民が失意の三反園氏を完全に見捨てることはなかった。昨年の総選挙で国会議員への転身を図った同氏は、再び指宿市で1万票を超える支持を集める。下に、計3回の選挙における三反園氏と主な対抗馬の得票をまとめた。

 三反園票は、もちろん実績に対するものではなく、「地元だから」という理由が大半だろう。三反園氏が挑んだ3回の選挙では、指宿市で必ず5,000票以上の「反三反園票」が出ているし、評判が悪い時期には6,000票も減らしている。一定の支持はあるが、圧倒的な強さではないということだ。しかも現在は無所属。国会議員として、地元選挙区の役に立つことは難しい。その三反園氏を、「先生」と持ち上げたのが、今度の指宿市長選で惨敗した豊留氏だった。

 ■「センセイ」になった元知事に厳しい声

 下の画像は、豊留氏が選挙戦終盤にインスタグラムに投稿した写真と書き込み(赤いアンダーラインはハンター編集部)。たすき掛けの豊留氏の横でマイクを握っているのが三反園訓センセイである。

 県知事選で落選して国政に転じた人物を「先生」と持ち上げる神経は理解できないが、三反園氏の街頭での訴えや選挙カーに同乗しての選挙支援はまたたく間に指宿市民に伝わったという。

 「三反園さんが豊留市長の選挙カーに乗ってました」

 「元知事が現職の応援演説をやっています」――ハンターにもそうした情報が次から次にメールされてきたが、「票が増えるとは思えんけど」という感想がほとんどだった。三反園センセイが盛り上げた市長選の結果は、次の通りである。

 ・打越明司(無・新)11,618票
 ・豊留悦男(無・現) 6,316票
 ・米倉由晋(無・新) 3,642票
 ・武田信弘(無・新)    179票

 前述したように、4期目を狙った現職の豊留氏はダブルスコアでの敗戦。三反園氏の応援は功を奏すどころか、票を減らした可能性さえある。

  指宿市在住の40代の主婦が、こう話す。

 「私は最初の知事選で三反園さんに(一票を)入れ、おととしの知事選では塩田(康一・現知事)さんに投票しました。噓つきは嫌いだからです。実績もなかったし。知事を落選した三反園さんは、雨の日も風の日も街頭で頭を下げていましたから、『成長したのかな』と思って去年の衆議院の選挙では三反園さんに入れました。それが、国会議員としての実績も積まないうちに、こんどは豊留さんの応援……。人の選挙をやってる場合ではないでしょう。だいたい、豊留さんは3期も市長をやっているのに、指宿は少しも良くなっていない。さびれる一方ですよ。三反園さんはセンセイなんて呼ばれて、勘違いしているんじゃないですか」

 小規模ながら何人もの従業員を抱える会社を経営する60代の男性は、呆れ顔だ。

 「三反園は思い違いをしている。彼は指宿高校の卒業生で、テレビ朝日の記者時代から地元の星だった。知名度を生かして知事になったが、変節が激しすぎて、1期で終わった。選挙は知名度ですから、話題になった方が勝ち。今度は朝立ちを繰り返して同情をひく戦術で国会議員になったけど、指宿市民が彼の政治家としての可能性にかけて一票を入れてるわけじゃない。指宿出身だから――ただそれだけですよ。なにがセンセイだ。ばかばかしい。私も指宿高校卒ですが、彼についていい評判を聞いたことはない。豊留さんでも打越さんでもよかったが、三反園が豊留さんの選挙カーに乗っているのを見て打越にした」

 たしかに、三反園氏には知事としてのさしたる実績はない。無所属の1回生議員でしかない現状では、地元選出の代議士として満足な仕事ができるとも思えない。そんな三反園氏が支援した現職市長が、ダブルスコアでの敗戦――。センセイの御威光に、傷がついた格好だ。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 政治・行政 【政治・選挙・鹿児島県指宿市の市長選挙】  2022年02月10日  10:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【2022年02月09日 今日は?】:米の無人探査車「キュリオシティー」が火星の岩石初採取

2022-02-11 00:00:20 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【2022年02月09日 今日は?】:米の無人探査車「キュリオシティー」が火星の岩石初採取

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2022年02月09日 今日は?】:米の無人探査車「キュリオシティー」が火星の岩石初採取

 ◆2月9日=今日はどんな日

  福岡発の日本航空機が着陸寸前、機長の異常操縦で羽田沖に墜落。24人死亡(1982)

   墜落した機体
JAL Flight 350 wreckage 2.png
機首部分の残骸

 ◆出来事

  ▼民営化した日本電信電話(NTT)が株式上場。買い注文殺到で初日は売買不成立(1987)▼米の無人探査車「キュリオシティー」が火星の岩石初採取(2013)

 ◆誕生日

  ▼伊集院静(50年=作家)▼名高達男(51年=俳優)▼木村祐一(63年=タレント)▼増田英彦(70年=ますだおかだ)▼田中美里(77年=女優)▼春日俊彰(79年=オードリー)▼山本優希(87年=モデル)▼鈴木亜美(82年=歌手)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・今日は?】  2022年02月09日  00:09:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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