goo blog サービス終了のお知らせ 

路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【旧民主党政権下の「桜を見る会」】:鳩山氏も支援者招待

2019-11-20 23:27:30 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【旧民主党政権下の「桜を見る会」】:鳩山氏も支援者招待

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【旧民主党政権下の「桜を見る会」】:鳩山氏も支援者招待 

 鳩山由紀夫元首相は20日、東京都内で開かれた会合で、旧民主党政権下の2010年に開催した「桜を見る会」に地元支援者を招待していたと明らかにした。記者団の質問に、人数は分からないとした上で「数十人のオーダーだと思う」と述べた。

鳩山由紀夫氏(2017年4月26日撮影)

    鳩山由紀夫氏(2017年4月26日撮影) 

 当時首相として桜を見る会を主催した鳩山氏は「会を利用して大々的に選挙活動をやろうという発想だったわけではない」と述べ、前日に夕食会を開いていた安倍晋三首相とは異なると強調した。

 首相推薦枠の存在は聞いておらず、招待者の選定にも関与しなかったと説明したが「他の議員よりは大勢を招いていたのではないか」と語った。

 09年9月~12年12月の旧民主党政権では、11年と12年の桜を見る会が中止になり、開催したのは10年の1回だけだった。(共同)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・首相主催の「桜を見る会」を巡る疑惑】  2019年11月20日  23:27:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【首相主催の「桜を見る会」】:招待客削減案立ち消え 16年に検討も・・・

2019-11-20 21:16:30 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【首相主催の「桜を見る会」】:招待客削減案立ち消え 16年に検討も参院選控え配慮か

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【首相主催の「桜を見る会」】:招待客削減案立ち消え 16年に検討も参院選控え配慮か 

 2016年4月に開催された首相主催の「桜を見る会」を巡り、政府が警備強化などを理由に検討していた招待客の削減案の実施を見送っていたことが分かった。同年7月の参院選を前に、与党の支援者が多数参加できるように配慮する対応だったとみられる。

 「桜を見る会」で笑顔を見せる安倍首相(中央)=4月、東京・新宿御苑

 「桜を見る会」で笑顔を見せる安倍首相(中央)=4月、東京・新宿御苑
 
  政府関係者が20日、明らかにした。16年の会の招待客は結局据え置きとなり、同伴者を含む参加者は15年より増加した。野党が「権力の私物化」と改めて反発する可能性がある。

 政府関係者は「会から3カ月後に参院選を控える中、招待者数の削減案は立ち消えになった」と説明した。(共同)

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 政治 【政局・首相主催の「桜を見る会」を巡る疑惑】  2019年11月20日  21:16:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【安倍首相】:推薦関与認める 桜を見る会 招待枠1000人

2019-11-20 15:15:55 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【安倍首相】:推薦関与認める 桜を見る会 招待枠1000人

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【安倍首相】:推薦関与認める 桜を見る会 招待枠1000人 

 安倍晋三首相は二十日午前の参院本会議で、首相主催の「桜を見る会」に多数の後援会関係者を招いた問題について「私の事務所が内閣官房からの推薦依頼を受け、幅広く参加希望者を募ってきたと承知しており、私も事務所から相談を受ければ、推薦者について意見を言うこともあった」と話し、自身の招待客推薦への関与を認めた。 (横山大輔、中根政人、妹尾聡太)

 首相は八日の参院予算委員会で「私は主催者としてのあいさつや招待者の接遇は行うが、招待者の取りまとめなどには関与していない」と明言した。この発言との整合性については「内閣官房や内閣府が行う招待者の最終的な取りまとめには一切関与しておらず、答弁が虚偽だったとの指摘は当たらない」と語った。

 地元後援者の招待が、公職選挙法の禁じる寄付行為に当たる可能性があるとの指摘についても、最終的な人選に関わっていないとして「指摘は当たらない」と話した。

 首相は、二〇一五年の桜を見る会の前日に、地元後援者らを招いて開いた夕食会の会場が、参加者の宿泊したホテルと異なったことを「事務的な手違い」だったと説明。費用は「大多数の参加者の宿泊先と同一でなくなったが、ホテル側と相談し一人当たり五千円となった」と述べた。首相は十五日、参加費が五千円である理由を「大多数がホテルの宿泊者という事情」と記者団に説明した。

 これに関連し、菅義偉(すがよしひで)官房長官は二十日午前の衆院内閣委員会で、今年の桜を見る会の招待客一万五千人のうち、首相の推薦者が千人、自民党の推薦者が六千人だったことを明らかにした。麻生太郎副総理兼財務相や菅氏ら官邸幹部の関係者も千人程度に上り、半数以上を与党政治家の推薦者が占めた。

 菅氏はその他の招待客については、芸術・文化、報道、公明党の関係者が千人程度で、各省庁が推薦した各界の功労者、各国大使、国会議員、勲章受章者などの合計は六千人程度にとどまると説明した。

 大西証史内閣審議官は、首相の妻昭恵氏が推薦した招待客の有無について「夫人(昭恵氏)からの推薦もあったとうかがっている」と説明した。 

  元稿:東京新聞社 夕刊 主要ニュース 政治 【政局・首相主催の「桜を見る会」を巡る疑惑】  2019年11月20日  15:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【安倍首相】:推薦関与認める 桜を見る会 招待枠1000人

2019-11-20 13:54:30 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【安倍首相】:推薦関与認める 桜を見る会 招待枠1000人

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【安倍首相】:推薦関与認める 桜を見る会 招待枠1000人 

 安倍晋三首相は二十日午前の参院本会議で、首相主催の「桜を見る会」に多数の後援会関係者を招いた問題について「私の事務所が内閣官房からの推薦依頼を受け、幅広く参加希望者を募ってきたと承知しており、私も事務所から相談を受ければ、推薦者について意見を言うこともあった」と話し、自身の招待客推薦への関与を認めた。 (横山大輔、中根政人、妹尾聡太)

 首相は八日の参院予算委員会で「私は主催者としてのあいさつや招待者の接遇は行うが、招待者の取りまとめなどには関与していない」と明言した。この発言との整合性については「内閣官房や内閣府が行う招待者の最終的な取りまとめには一切関与しておらず、答弁が虚偽だったとの指摘は当たらない」と語った。

 地元後援者の招待が、公職選挙法の禁じる寄付行為に当たる可能性があるとの指摘についても、最終的な人選に関わっていないとして「指摘は当たらない」と話した。

 首相は、二〇一五年の桜を見る会の前日に、地元後援者らを招いて開いた夕食会の会場が、参加者の宿泊したホテルと異なったことを「事務的な手違い」だったと説明。費用は「大多数の参加者の宿泊先と同一でなくなったが、ホテル側と相談し一人当たり五千円となった」と述べた。首相は十五日、参加費が五千円である理由を「大多数がホテルの宿泊者という事情」と記者団に説明した。

 これに関連し、菅義偉(すがよしひで)官房長官は二十日午前の衆院内閣委員会で、今年の桜を見る会の招待客一万五千人のうち、首相の推薦者が千人、自民党の推薦者が六千人だったことを明らかにした。麻生太郎副総理兼財務相や菅氏ら官邸幹部の関係者も千人程度に上り、半数以上を与党政治家の推薦者が占めた。

 菅氏はその他の招待客については、芸術・文化、報道、公明党の関係者が千人程度で、各省庁が推薦した各界の功労者、各国大使、国会議員、勲章受章者などの合計は六千人程度にとどまると説明した。

 大西証史内閣審議官は、首相の妻昭恵氏が推薦した招待客の有無について「夫人(昭恵氏)からの推薦もあったとうかがっている」と説明した。(東京新聞)

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 政治 【政局・首相主催の「桜を見る会」を巡る疑惑】  2019年11月20日  13:54:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【安倍首相】:桜を見る会の推薦、関与認める 首相枠千人「大いに反省」

2019-11-20 13:09:30 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【安倍首相】:桜を見る会の推薦、関与認める 首相枠千人「大いに反省」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【安倍首相】:桜を見る会の推薦、関与認める 首相枠千人「大いに反省」 

 安倍晋三首相は20日の参院本会議で、公費による首相主催の「桜を見る会」招待者の推薦について自身の議員事務所に意見を述べたと明らかにし、参加者の人選過程に事実上、関与を認めた。招待基準があいまいだったなどとして「これまでの運用は大いに反省すべきだ」とも語った。

 参院本会議で答弁する安倍首相=20日午前

 参院本会議で答弁する安倍首相=20日午前
 
 菅義偉官房長官は衆院内閣委員会で推薦枠に関し、自民党が6千人、首相が千人程度だったと説明。政府側は、昭恵首相夫人による推薦もあったと明かした。

 立憲民主党の安住淳国対委員長は「選挙運動に公的行事を使っていたことが明らかになった。税金の目的外使用だ。徹底的に問いただしたい」と記者団に表明した。(共同)

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 政治 【政局・首相主催の「桜を見る会」を巡る疑惑】  2019年11月20日  13:09:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【首相主催の「桜を見る会」】:ニューオータニでの「前夜祭」会費、大幅値引きは・・・

2019-11-20 11:31:30 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【首相主催の「桜を見る会」】:ニューオータニでの「前夜祭」会費、大幅値引きはホテルから首相側への違法献金ではないのか 

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【首相主催の「桜を見る会」】:ニューオータニでの「前夜祭」会費、大幅値引きはホテルから首相側への違法献金ではないのか  

 安倍晋三首相後援会が、東京都内のホテルで開いた桜を見る会の「前夜祭」名目の夕食会をめぐり、首相は「会費は五千円。安倍事務所は補てんなどしていない」と説明した。同ホテルの宴会の基本料金は一万一千円からで、首相の説明通りなら差額の六千円分をホテルが首相側に割引サービスしたことになる。それは政治資金規正法で禁じる寄付に当たらないのか。(佐藤直子)

18日、自民党役員会に望んだ安倍首相(右)。「心配をおかけしている」と陳謝した=国会で

18日、自民党役員会に望んだ安倍首相(右)。「心配をおかけしている」と陳謝した=国会で
 
  ◆「立食パーティーは最低1万1千円」とニューオータニ広報担当者

 まず、安倍首相の説明を振り返りたい。東京・紀尾井町のホテルニューオータニで八百人が集ったとされる夕食会について、首相は「安倍事務所の職員が一人五千円を集金し、ホテル側が発行した領収書を手渡した。集金した現金はその場でホテル側に渡す形で参加者からホテル側への支払いがなされた」とした。

 常識的にニューオータニでの大宴会が一人五千円で済むはずがない。実際、同ホテルの広報担当者は本紙の取材に「一般に用意している立食パーティーの料金は一人当たり最低一万一千円。五千円のプランはなく、こちらから勧めることもない」と説明している。野党側は、本当は事務所が差額を補てんしたのではないか、有権者への寄付を禁じた公職選挙法に違反するのでは、と追及しているが、首相は否定した。

 ◆会費五千円なら六千円の特別割引

 となると、ホテルが安倍首相側に六千円という半額以上の特別割引をしたことになる。菅義偉官房長官は十五日の会見で「ホテルと話せば、柔軟に対応してもらえる」「(私も)いろんなところで過去に経験がある」と強調した。あたかもホテル側のサービスだから問題ないと言わんばかりだが、そうなのか。

 ◆学者「違法献金に当たり政治資金規正法に反する」

 政治資金問題に詳しい神戸学院大学の上脇博之教授(憲法学)は、「政治資金規正法に反する」と明確に指摘する。

 同法でいう収入または支出とは、金銭、物品に限らず、「財産上の利益」の収受または供与とされる。割引は「財産上の利益」で、割引分は寄付に当たる。一方、同法二一条は、会社や組合その他の団体等が、政党や政治資金団体以外に寄付することを禁じる。だから、ホテルという民間企業が、安倍首相の個人事務所や後援会という政治団体に寄付すれば、「もちろん違法だ」。

 仮に一人六千円の値引きなら、夕食会だけで総額四百八十万円の割引になる。上脇氏は「百万円の支払いを九十九万円に下げるといった、社会通念上認められる程度の値引きではない。夕食会は数年続いており、かなり額の大きい違法献金となる」と断じる。

 ◆元東京地検特捜副部長「首相に利益がもらたされるなら贈収賄」

 一方、元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は「政治資金規正法違反はもちろんだが」としつつ、「割引を受けたのが、仮に政治団体でも首相の職務権限は強く幅広いので、首相に利益がもたらされるなら贈収賄が成立するだろう。首相の個人事務所であれば当然だ」と言う。

 「ホテル側も首相を相手に『損して得する』と、宴会代を値引きしたのかもしれない。ホテルが政治家以外にも財界関係者のパーティーなどで値引きをする話はよく聞く。だが、民間企業を相手にするのと公職者の政治家を相手にするのでは次元が違う」

 夕食会をめぐっては、首相後援会が差額を補てんしたのは違法だとして十八日、市民団体が東京地検に安倍首相を刑事告発すると記者会見をした。若狭氏は「後援会による補てんでも、ホテル側による割引でも、違法の疑いがある。宴会費だけでなく会場代などでも新たな利益供与が分かってくれば金額は増える。数年分をまとめれば立件できるかもしれない」と指摘した。(東京新聞)

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 政治 【政局・首相主催の「桜を見る会」を巡る疑惑】  2019年11月20日  11:31:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【安倍首相】:「桜を見る会前夜祭」問題でニューオータニ元社員が「5000円ありえない」

2019-11-20 08:17:20 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【安倍首相】:「桜を見る会前夜祭」問題でニューオータニ元社員が「5000円ありえない」 ■安倍首相の強気の裏にニューオータニ幹部との関係

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【安倍首相】:「桜を見る会前夜祭」問題でニューオータニ元社員が「5000円ありえない」 ■安倍首相の強気の裏にニューオータニ幹部との関係 

 公選法と政治資金規正法違反が指摘されている「桜を見る会」の「前夜祭」問題だが、安倍首相は完全に開き直っているようだ。

 先週15日、安倍首相が記者団に「会費5000円はホテル側が設定した価格」「参加者からホテル側への支払いがなされた」と説明をおこなったが、明細書などを出さずに「問題は一切ない」と言われたところで納得できるはずがない。しかし、安倍首相は昨日18日午前のぶら下がり取材で「総額を示す明細書等はあるのか、ないのか」と問われると、こう言い放ったのだ。

 「事務所のほうに確認していますが、そうしたものはないということです」

 つまり、安倍首相は常識では考えられないような話を証拠もなく主張しているのだ。

「桜を見る会前夜祭」問題でニューオータニ元社員が「5000円ありえない」 安倍首相の強気の裏にニューオータニ幹部との関係の画像1

             自民党HPより 

 しかも、こんな到底納得しようのない説明をおこないながら、ぶら下がり取材の場を何度も立ち去ろうとした挙げ句、記者が「領収書についてなんですが」と“更問い”した際には「ちょっとすみません、時間がありませんので最後の質問にしてもらえますか」と苦言。いま時間がないと言うのなら別途、正式な記者会見をセットするか予算委員会の集中審議に応じるべきだが、与党は集中審議の開催を拒否。安倍首相は証拠も示していないのに「もう説明はし尽くした」という立場に立っているのである。

 だが、安倍首相がいくら言い張っても、その主張がまるっきりの嘘であることが、どんどんバレてきている。まず、そのひとつが「会費5000円はホテル側が設定した価格」という点。今年の「安倍晋三後援会 桜を見る会前夜祭」が開催されたホテルニューオータニは本サイトやNHKの取材に「最低でも1万1000円」「値切り交渉などには応じられない」と答えているが、安倍首相は15日のぶら下がりで「(「前夜祭」参加者の)大多数が当該ホテルの宿泊者であるという事情等を踏まえ、ホテル側が設定した価格」と主張した。

 これについて、他でもないホテルニューオータニの元社員が完全否定したのだ。ホテルニューオータニに22年間勤務し、営業や宣伝を担当した経歴をもつプリンシプル・ホテルコンサルティング所長の中山晴史氏が、17日に放送された『サンデーステーション』(テレビ朝日)にVTR出演。「今回、(安倍首相は)『ホテル側が勘案した』というふうにおっしゃっていますが、ホテル側が自ら進んでこういう話を提案するということはまずないと思います」と証言した上、こうつづけた。

 「あのようなパーティの場合は食事で売り上げを立てようというのはまず第一義的に考えるわけですから、スタートラインが5000円ではどういうメニュー構成にしようかというのが、おそらく調理部門に持っていけば突き返されちゃうと思いますね」

 さらに、中山氏は“どういう内容なら5000円であり得るか”という問いに対し、こう答えた。

 「若干の乾き物とおつまみ程度で、飲み物もビールひとり1本くらいで構わないというようなお話であれば」

 だが、「前夜祭」参加者がネット上で「料理は結構出ました」と報告していたように、けっして「乾き物とつまみにビールひとり1本」などというケチくさいものではなかった。ようするに、5000円でそれなりの食事と飲み放題を用意することはホテル側にとっては常識はずれの大出血サービスであり、いくら宿泊者が多いからといって引き受けられるようなものではないのだ。

 ◆ホテル名義の領収書発行は何の潔白証明にもならない! 主催者が精算する必要が 

 さらに、この安倍首相の主張でもっとも疑義が集まっているのが、「前夜祭」の収支の問題だ。安倍首相は15日のぶら下がりで、こう述べた。

 「夕食会費用については、会場の入り口の受付にて、安倍事務所職員が1人5000円を集金をし、ホテル名義の領収書をその場で手交し、受付終了後に、集金したすべての現金をその場でホテル側に渡すというかたちで、参加者からホテル側への支払いがなされたということでございます」

 つまり、安倍首相は受付係として集金しただけで、精算もせず、その金はそっくりそのままホテルに渡した、と主張したのだが、そんなバカな話があるがはずがない。そもそも、いくら前もって参加者を募っていても、これほど大規模なパーティなら事情があってドタキャンする人は必ず出てくるものだ。その当日キャンセル分の補填は誰がおこなったというのだろうか。あるいは万が一多すぎた場合の余剰分は誰の懐に入るのか。

 たしかに、こうしたパーティの場合、領収書をホテル名義で渡すことはあるし、実際、今回の「前夜祭」でも参加者にはホテル名義で領収証が渡されている。しかし、本サイトが先週ニューオータニに問い合わせた際には、そういった便宜を図るケースはあるとした上で「総額の範囲内であれば」「個別のお客様からではなく、主催者からのご依頼がある場合」と強調していた。実際、ホテル名義での領収書発行は参加者が経費を清算する際にパーティ名が特定されないよう便宜を図るサービスに過ぎず、総額の料金はあくまで主催者が支払う必要があるのだ。しかも、ニューオータニが「総額の範囲内」と語っていたように、領収書の発行総額はパーティ総額料金を下回るのが普通だ。 

 つまり、「安倍晋三後援会 桜を見る会前夜祭」という開催名どおり、安倍晋三後援会が主催していた場合、おおよその参加者数を把握した上で、ホテル側に宴会の手配をおこない、前払い、あるいは当日集金した会費との差額を補填または余剰分の差し引きといった会計作業が発生する必要があるのだ。

 安倍首相は「事務所や後援会の収入、支出は一切ない。収支は発生していないから政治資金規制上の違反にはまったくあたらない」と主張しているが、このように、そんなことは現実的にありえない。もしそう言い張るならば、ホテルに宴会を手配した安倍首相側が何らかの証拠を出すしかない。

 しかも、「桜を見る会ツアー」の旅行代理店は、野党のヒアリングに対して、前夜祭についても宿泊についてもニューオータニとの交渉には一切関与していないと回答している。ニューオータニとの交渉や宴会の手配を担ったのは、安倍事務所か安倍首相の後援会以外に、あり得ないのだ。

 だが、昨日のぶら下がりでは、記者が「ホテル側から領収書をもらうためには先にホテル側に支払いをしないといけないのではないかという指摘もある。先にホテル側に払っているというようなことは一切ないということか」と質問しても、安倍首相はただ「それはありません」と否定しただけ。やはり、その証拠を示そうともしなかったのだ。

 ◆安倍首相と昭恵夫人は、ホテルニューオータニ代表取締役と「オトモダチ」だった! 

 口だけで否定して「はい、終わり」になるはずがないのだが、しかし、ここで気になるのは、ホテル側に問題を押し付ける、安倍首相のその強気な姿勢だ。

 これまでも指摘してきたように、もし仮に一般客には値引きに応じられないと言っているのに、ホテル側が安倍首相にだけ「宿泊客が大半だから半額以下に」などと大幅な値引きしていたとしたら、この値引き分が事実上の政治献金にあたる可能性がある。だが、「ホテル側が決めたこと」などという説明をはじめたということは、すでにホテル側との口裏合わせなどの手回しは完了しているということだろう。

 振り返ると、「桜を見る会」問題について安倍首相に直接追及がおこなわれて大きな注目を集めたのは、ご存知のとおり8日(金)の参院予算委員会だ。だが、このとき安倍首相は妙な答弁をおこなっている。

 というのも、追及した共産党の田村智子議員は「桜を見る会」が後援会ツアーになっていることを指摘するなかで「前夜祭」の存在に軽くふれ、「『桜を見る会前夜祭』と翌日の『桜を見る会』がセットになって、山口県のみなさんと親しく懇親をする。そういう場になっているんじゃないですか」と質問したのだが、対する安倍首相は「(「前夜祭」の会費は)ホテルに直接払い込みをしている」と、訊かれてもいない「前夜祭」の言い訳をはじめたのである。

 しかも、さらに怪しいのはその後の動きだ。首相動静によると、週明けの11日(月)の夜、安倍首相はこんな人物と会食をおこなっている。

〈午後6時49分、官邸発。同59分、東京・銀座の日本料理店「東京吉兆」着。経団連の今井敬、御手洗冨士夫両名誉会長ら財界人と会食。〉

 いつもの財界安倍応援団の会食かと流しそうになるが、じつは、今井敬氏はニューオータニの取締役なのだ。ここで何らかの根回しをした可能性もゼロではない。

 また、周知のとおり今井敬氏は安倍首相の懐刀である今井尚哉首相秘書官兼補佐官の叔父にあたる人物だ。この会食で安倍首相が直接言及せずとも、今井首相秘書官がニューオータニ取締役の叔父に根回ししていても不思議ではない。

 さらにニューオータニにはもうひとり、安倍首相に協力してもおかしくない幹部がいる。ニューオータニの代表取締役常務であり総支配人の清水肇氏のFacebookを見ると、安倍首相そして夫人の昭恵氏の両方と「友達」となっているのだ。しかも清水氏はFB で、安倍首相の“ビッグサポーター”として知られるアパグループの元谷外志雄代表の私塾「勝兵塾」に「いいね」をしていたり、元谷芙美子アパホテル社長とカラオケを楽しむ様子をが投稿したりしており、人脈や思想が安倍首相と近いことがうかがえる。

 ◆内閣府は共産党議員が公開・閲覧を要求したその日に招待者名簿を廃棄! 

 安倍官邸はもっと早くから「桜を見る会」問題に警戒してきたふしがある。「桜を見る会」をめぐっては、菅義偉官房長官や内閣府は今年の招待者名簿について「会の終了後、遅滞なく廃棄した」と説明しているが、招待者名簿が廃棄されたのは5月9日だったことが14日の野党合同ヒアリングで判明した。じつは、この5月9日というのは、同月13日にはじめて「桜を見る会」問題を国会追及した共産党・宮本徹議員が、質問準備のために内閣府・内閣官房宛てで「桜を見る会」にかんする招待者が増加した理由や選考基準を明記した文書などを資料請求した、その日なのだ。

 内閣府は宮本事務所に対し「偶然」などと述べているというが、そんな奇跡のような話があるはずがない。むしろ、内閣官房は国会追及の動きを知って急いで内閣府に招待者名簿を廃棄させたと考えるのが自然だ。

 森友問題の国会追及で「関与していたら総理も国会議員も辞める」と安倍首相が逆ギレ答弁をして財務省の公文書改ざんがはじまったように、今回も安倍首相の地元後援会関係者が大量に招待されていたことを隠すため、先回りして文書を破棄した──。この一件ひとつをとっても、森友・加計問題と同じことがいかにこの国では繰り返されているのか、その闇が浮き彫りになっているだろう。安倍首相の「やりたい放題」を許し、疑惑追及を封じ込める隠蔽構造が、すでにできあがってしまっているのだ。

 だからこそ、もう二度と逃すわけにはいかない。「問題はまったくない」と言うのであれば、安倍自民党は正々堂々と国会の集中審議に応じ、安倍首相は自身に持ち上がっている違法疑惑に対してはっきりとした証拠を出していただこうではないか。それができないということは、一体どういうことなのか。国民はしっかりと見定める必要がある。(編集部

 元稿:LITERA・リテラ(本と雑誌の知を再発見) 主要ニュース スキャンダル 【不祥事・トラブル】 2019年11月19日  12:14:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【首相主催の「サクラを見る会」問題】:つるの剛士が、台風被災者をダシに安倍擁護の悪質!

2019-11-20 08:17:10 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【首相主催の「サクラを見る会」問題】:つるの剛士が、台風被災者をダシに安倍擁護の悪質! ■辛坊治郎、三浦瑠麗も森友加計のときと同じ手口で

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【首相主催の「サクラを見る会」問題】:つるの剛士が、台風被災者をダシに安倍擁護の悪質! ■辛坊治郎、三浦瑠麗も森友加計のときと同じ手口で 

 公私混同・税金の私物化が大問題になった安倍首相主催の「桜を見る会」。その「前夜祭」でも公職選挙法違反疑惑が濃くなっていることは連日お伝えしているとおり。しかし、政権が強引に幕引きを図ろうとするなか、案の定、安倍応援団タレントや文化人たちがなりふり構わぬ醜悪なアシストを始めた。

 その一人が、つるの剛士だろう。つるのといえば、テレビでは“おバカだけで誠実なパパキャラ”のイメージで売り出しているが、実は安倍政権が批判されるたびに政権を擁護するゴリゴリの“応援団タレント”。2014年にちゃっかり「桜を見る会」にも参加している。そんなつるのが16日、Twitterにこんな投稿をしたのだ。

つるの剛士が「桜を見る会」問題で台風被災者をダシに安倍擁護の悪質! 辛坊治郎、三浦瑠麗も森友加計のときと同じ手口での画像1

                つるの剛士Twitterより 

 〈政治家の皆さんお願いします。台風の被害で被災された地域の方々が大変な生活を強いられています。くだらないことに大切な時間を使ってないで来年の春に桜を見せてあげてください。本当にお願いします〉

 ようするに、つるのは「桜を見る会」問題を「くだらないこと」と表現して、国会での野党の追及を批判しているのだ。言っておくが、この問題は、政権が血税を使って支援者や応援団文化人たちを“接待”しているという私物化の問題であり、さらには公選法違反の疑いもある。「政治の公正性」という政権の根本が問われる重大問題だ。それを「くだらないこと」などと言うのは、矮小化もいいところである。

 しかも、愕然とするのは「台風で被害を受けた被災地」をダシに使っていること。それなら、10月に台風15号が直撃するなか、内閣改造に夢中で、非常災害対策本部はおろか関係閣僚会議すら開かずに放置し、甚大な被害が出ているにもかかわらず改造を強行、対応が後手に回っていた時に言うべきだろう。しかし、つるのはあの時はそんなことは一言も言わなかった。それを今になって、“野党が国会で追及するせいで被災地が困っている”というふうにミスリードするとは……。

 だいたい、被災者に「来年の春に桜を見せてあげてください」とか、よくこんな無神経なことが言えるものだ。被災者が今、一番求めているのは、壊れた家屋やインフラの復旧であって、桜なんて何の関係もない。政権が「桜を見る会」を中止にしたことことかけてうまいこと言ったつもりなのだろうが、被災者をバカにしているとしか言いようがない。

 しかし、つるののこうしたスリカエはいつもの手口とも言える。この男はこれまでも、安倍政権が不祥事を起こして、批判を受けるたびに、安倍政権に都合が悪いことを一切ネグり、野党や政権批判への攻撃にすり替えてきた。しかも、つるのが悪質なのは、こういう安倍政権擁護のためのスリカエを“おバカだけど誠実なパパキャラ”として発信することで、巧妙にカモフラージュしていることだ。

 たとえば2015年7月には、安保法制の衆院通過をめぐり〈「反対反対」ばかりで「賛成」の意見や声も聞きたいなぁって報道やニュース観ていていつも思う。賛成派だって反対派だって平和への想い、戦争反対の想いは同じ〉〈強行採決。。いや、民主主義に則った多数決だとおもいます〉などとツイート。2016年にはユーキャン新語・流行語大賞の「保育園落ちた日本死ね」をめぐり〈こんな汚い言葉に国会議員が満面の笑みで登壇、授与って。なんだか日本人としても親としても僕はとても悲しい気持ちになりました〉と批判した。加計問題が閉会中審査で追及されていた2017年7月には〈そんな間に、現実に毎日のように外国船が領海侵入してきたり、ミサイルが飛んで来たりしてるのにね。。どっちが大切な審議や議論なんだか〉とツイートしたこともあった。

 しかし、その本質は、ネトウヨ安倍応援団と変わりはない。実際、昨年にはフェイクだらけのネトウヨ番組『真相深入り!虎ノ門ニュース』(DHCテレビ)にも出演し、「別に愛国心がある人を、足引っ張る必要ないんじゃないかと。ほっといてほしいし」などと発言していた。
 
 そう考えると、今回の「台風被災者」をダシにした安倍政権追及封じ込めは、まさに予想通りの行動と言えるだろう。

 ◆辛坊治郎も高橋洋一もおきまりの「野党批判」で疑惑を封じ込め 

 しかし、同じような論法で疑惑封じ込めを図っているのは、つるのだけではない。たとえば、フリーアナウンサー辛坊治郎氏は、16日放送の『ウェークアップ!ぷらす』(読売テレビ)で「これを連日追及している野党の人たちはバカなんじゃないか」などと発言。同じ16日午後のラジオ『週刊ニュース解説 辛坊治郎のズバリ&どうよ!』(ABCラジオ)でも、こんな露骨な“野党ディス”を展開した。

「今回のことでよくわかったのは、例のモリカケ問題であれだけ騒いだのも同じ構図。もともとそんなに大した話じゃない問題を、とにかく騒ぐことで国会の審議を止め、なおかつ支持率を下げるという一点で国会の活動が行われている。本質的な議論がされずに時間だけが浪費されている。その国会の維持費に、お前ら一体いくらかかっていると思っているんだ」

 あの、だからね、「桜を見る会」問題はまさに税金の使い道として妥当かどうかという話であって、行政の長が国会で追及されるのは当たり前なのだよ。

 むしろ、国会で追及されなければ、総理大臣はいくらでも血税を私物化できてしまうだろう。辛坊は森友・加計問題を持ち出して「野党が騒ぐことで他の審議ができない」などと言っているが、それこそ、モリカケのときに安倍応援団は同じ論法で疑惑の矮小化しようとしていた。「同じ構図」などというのは、まさに辛坊のような権力にべったりの腰巾着たちにこそふさわしいだろう。なお、辛坊のもとにも毎年、安倍首相主催の「桜を見る会」の招待状が届いているという。

 ようするに、安倍応援団たちは森友・加計学園問題のときと全く同じように、「野党のせいで他の審議が遅れている」「行政がやらなきゃいけないことは他にあるのに!」と叫ぶことで、政権のための“幕引きムード”に誘導しようとしているのだ。

 ほかにも、近年、急激に安倍御用っぷりが高まっている経済学者の高橋洋一氏は、18日、ウェブメディア「現代ビジネス」に「「桜を見る会」批判があまりに的外れな理由」と題して寄稿。〈どこまでも「疑惑あり」という野党の印象操作の感がある〉〈筆者のように数字ばかり見る人間にとって、5500万円の予算を野党が一斉に「税金の無駄遣い」と非難するのは、会計の重要性原則からみれば的外れだ〉と野党を批判したうえで、〈質問通告の時間厳守を維新の会のようにルール化すれば、国会会期が150日とすると、こちらのほうが100倍以上も有益だ〉などと問題を露骨にすり替えている。

 また、上念司氏も13日、ツイッターへ〈新しい顧客は政策論争を望んでおり、カツカレーや桜を観る会なんてハッキリ言ってどーでもいいと思っています。でも、古い野党は古い演目しか演じられないんです。そして、最初から主役を張る気もなし。これじゃ永久にやられメカですよ。頼むからザクとは違うところ見せてくれ〉と投稿した。

 自分も「参加者」のくせに「どーでもいい」などとごまかし、税金の私物化を追及することを「古い演目」などという。自分たちこそ独裁権力が何でもやり放題の「古い国家」復活を目指しているくせに、何を言っているのか。

 ◆銀座久兵衛の出店問題は本質と関係なし 「1人1万1000円」にはもともと含まれず 

 今年娘とともに「桜を見る会」に参加していた三浦瑠麗氏も、14日ツイッターで〈桜を見る会が中止に。おそらく「国民感情」への配慮。時の権力者が催す宴には「なぜあいつが呼ばれた」になりがち。全ては国民感情次第ということなのでしょう。〉と「呼ばれていない人の嫉妬」に矮小化。さらに三浦は、今朝の『とくダネ!』(フジテレビ)では「野党の攻め方がまずい」「収支報告のルールを統一されていない」「(前夜祭の)収支は報告書に書いたほうがいいと思うが、おそらく野党もやっている」などと、論点をすり替えた挙句、問題の張本人である安倍首相自民党でなく野党のほうを攻撃していた。

 他にも“安倍御用評論家”の加藤清隆氏は〈野党が騒いでいた「桜を見る会」前夜祭について、会費5000円でできたことがホテル側が出した領収書が発見され、一件落着〉と16日にツイート。〈野党側が入手したという1人1万1000円の見積もりはホテル側が否定。また高級寿司店の久兵衛が出店していたという野党側の主張も店側が完全否定。見事なくらい嘘だらけ〉と勝どきをあげているが、これこそフェイクだ。

 昨日の記事でも指摘したように、ホテル名義の領収証は、パーティが特定されないように主催者名を外すサービスで、招待客が5000円しか払っていないという証拠に過ぎない。主催者が精算して領収証の発行総額を超えるパーティ総額を払っているのだ。しかも、「1万1000円をホテル側が否定」とか、ホテル側は「最低1万1千円」であると公知しているのに、いったい何を寝言を言っているのか。

 また、寿司店・銀座久兵衛が「桜を見る会」前夜祭に提供していないことについては、加藤だけでなく、いま、ネトウヨたちが一斉に「野党のデマ」「安倍首相の無実が証明された」として吹き上がっているが、コレ、問題の本質には1ミリも関係ない。

 というのも、本サイトでもお伝えしているように、「安倍晋三後援会 桜を見る会前夜祭」の会費は5000円であり、これで会の費用を賄えず補填がおこなわれていた場合、公選法違反にあたる。そして、本サイトが会場であるホテルニューオータニに取材し、会場費と料理代を含めて「もっとも安くていくらからか」と尋ねると「1万1000円のプラン」と回答し、「5000円のプラン」の存在をはっきりと否定した。久兵衛の寿司は「4貫2000円」との金額のオプションになるという。

 ようするに、たとえ「4貫2000円」の久兵衛寿司オプションをつけていなかったとしても、ニューオータニが公知しているパーティプランでは最低1人あたり「1万1000円」はかかるわけで、参加費の「5000円」では足りないことには変わりはない。つまり、久兵衛の寿司が出ていようが出ていなかろうが、公職選挙法違反の疑惑はまったく晴れないのである。また一般客には応じられないとしている値引きを大幅にしていたとすれば、事実上の政治献金に当たる可能性も出てくる。

 結局のところ、つるの剛士安倍応援団が言っているのは、「他の審議をしろ!」と野党批判にすり替えたり、久兵衛の寿司の件のように針小棒大に「野党のデマ」と騒ぎ立てることで、問題の矮小化をしているのだ。まさに、森友・加計問題でもまったく関係のない野党議員の「スキャンダル」を持ち出したり、北朝鮮問題などをあげて「モリカケやってる場合か!」などと叫んでいたことがフラッシュバックするかのようではないか。

 だが、何度も同じ手口が通用すると思ったら大間違いだ。繰り返すが、「桜を見る会」をめぐる一連の問題は、総理大臣による私物化と税金の無駄遣い、そして後援会など一部の支援者だけに“ご褒美”を与えていることに他ならない。政治の大きな役割の一つが納税者から集めた税金をどう分配するのか、ということを考えれば、これは決して「くだらない」ではすまない。むしろ、安倍政権で何度も表面化している“お友だち優遇”問題と地続きの疑惑なのだ。

 あらためて言っておく。日頃から政権を擁護することで本を売ったりメディアに出演している連中こそ、「桜を見る会」を私物化している総理大臣と一蓮托生。“同じ穴のムジナ”であって、どう詭弁を弄しても信用性など皆無だ。国民は怒っている。絶対に幕引きにさせてはいけない。(編集部

 元稿:LITERA・リテラ(本と雑誌の知を再発見) 主要ニュース 芸能・エンタメ 【タレント】 2019年11月19日  12:02:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【安倍首相】:総理在任最長でNHKが岩田明子を起用し大ヨイショ特集!

2019-11-20 08:17:00 | 【新聞社・報道・テレビ・ラジオ・NHKの功罪・マスコミ・雑誌・著作権】

【安倍首相】:総理在任最長でNHKが岩田明子を起用し大ヨイショ特集! ■「桜を見る会」触れた後に「決められない政治打破」とコメント

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【安倍首相】:総理在任最長でNHKが岩田明子を起用し大ヨイショ特集! ■「桜を見る会」触れた後に「決められない政治打破」とコメント 

 本日11月19日をもって、安倍首相の総理在任期間が第一次・第二次政権をあわせて2886日となり、戦前・大日本帝国時代の桂太郎と並んで憲政史上最長となった。

 だが、この安倍政権が“憲政史上最大の汚点”となるだろうことは疑いようもない。税金を使って地元有権者を接待していた「桜を見る会」問題では、きょうになって新たに、今年7月の参院選で改選を迎えた自民党参院議員に対して知人や地元後援会関係者などを4組まで招待が可能だと案内状を自民党が送っていたことが発覚。ようするに、安倍自民党は明確に「桜を見る会」を“有権者買収”の場として活用し、税金で選挙活動をおこなっていたのである。

安倍首相の総理在任最長でNHKが岩田明子を起用し大ヨイショ特集!「桜を見る会」触れた後に「決められない政治打破」とコメントの画像1

                 自民党HPより 

 安倍首相が権力を濫用して税金さえも私物化し、公正さなどまるで無視してこの国を根幹から腐らせている──。それがここまではっきりとわかったというのに、しかし、そんななかで在任歴代最長を迎えた安倍首相を“礼賛”したのが、NHK岩田明子記者だ。

 NHKは先週16日から『ニュース7』で「検証 安倍政権〜在任最長〜」という特集を組み、第一夜は「なぜ長期政権になったのか」、第二夜は「アベノミクス」、第三夜は「外交」、そして本日放送の第四夜では「憲法改正」をテーマにしたのだが、第一夜と第三夜には解説者として政治部の岩田記者が登場。安倍首相の数々の失敗政策を“功績”として持ち上げつづけたのだ。

 たとえば岩田記者は、安倍政権が長期政権になった理由を、「最大の理由は一次政権での失敗や反省を、その後の政権運営に活かしたこと」だとし、こんな解説をはじめた。

「一次政権では小泉内閣を引き継ぐかたちで構造改革を旗に掲げる一方、郵政民営化に反対し党を離れた議員の復党を認めることもありました。こうした相反する対応が求心力の低下を招いた」

 おいおい、ちょっと待て。たしかに造反組の復党を認めたことも支持率低下の原因ではあったが、第一次政権で安倍首相が退陣に追い込まれたのは、次々と大臣の「政治とカネ」問題が噴出して“辞任ドミノ”が起こり、さらには「消えた年金」問題が追い打ちをかけたことだ。第一次政権の振り返りさえ“歴史修正”するとはさすが岩田記者だが、しかし、驚いたのは次の発言だ。

「(求心力が低下した)結果としては、一次政権では解散権を行使することはできませんでした。しかし、二次政権以降は、消費税率引き上げの延期を決断した際には国民に信を問うなど、選挙での勝利を推進力につなげてきたと言えると思います」

 安倍首相による解散権の濫用は何度も指摘されてきた問題だが、それを「一次政権では行使できなかった」「二次政権では推進力につなげた」と無批判に取り上げるとは……。だいたい、岩田記者は2014年末の解散を「消費税延期を国民に信を問うた」などと言うが、あのとき解散したのも、狙いは自衛隊集団的自衛権の行使を容認する安保法制を焦点隠ししながら「国民の審判を得た」として推し進めるための“大義なき”ものだったではないか。

 ◆「安倍首相がトランプと他の首脳の仲をとりもった」 岩田記者の安倍史観が炸裂! 

 だが、その後も岩田記者は“安倍史観”を炸裂。「外交・安全保障政策の一貫性、継続性によって、日本の存在感が高まった」だの「国際社会で首脳間の対立が目立つなか、安倍総理大臣が仲介役、橋渡し役となるケースが見受けられました」だのと述べ、例として昨年のG7サミットを挙げ、このように解説したのだ。

 「トランプ大統領とほかの首脳が対立した際には、安倍首相が落としどころを示し、首脳宣言のとりまとめに一役買った場面もありました」

 あたかも安倍首相が首脳宣言をとりまとめた功労者のような言い方だが、実際には、保護主義的な貿易政策を主張するトランプ首相に対して欧州・カナダが激しく対立するなか、安倍首相のみがアメリカを批判せず、“トランプの犬”であることを世界に露呈させただけ。しかも、安倍応援団が“安倍首相がトランプを説得して合意に導いた”という肝心の首脳宣言も、トランプ大統領はすぐさま「承認しない」とツイートしたように、何の説得もできなかったのが実態だ。

 これでよくもまあ「日本の存在感が高まった」「安倍総理大臣が仲介役、橋渡し役となるケースが見受けられました」などと言えたものだが、一方、誰の目にも成果のないことがはっきりとしている北方領土問題については、「平和条約交渉は膠着状態に見えます」などと解説。「見えます」って、膠着どころか後退しているのはあきらかだが、それでも岩田記者は「両首脳の目標は3年前の山口県長門市での会談、そして去年のシンガポールでの会談で共有されていますので」と言い張り、「政府は平和条約締結を目指して交渉を加速させたい考えです」と安倍首相の希望を代弁したのだった。 

 だが、岩田記者の解説でもっとも露骨だったのは、「桜を見る会」問題に言及した場面だ。一応、岩田記者は「『桜を見る会』をめぐる問題などでは公私混同との批判も出ていますが、長期政権のおごりや緩みの表れだというそしりは免れないと思います」と述べたのだが、つづけてこうまとめたのだ。

 「また、官邸主導で決められない政治を打破したとされる反面、与党内からは議論や根回しが不十分だといった不満も聞かれます」

 安倍首相が進めた官邸主導は「決められない政治を打破」したのではなく、政策の決定プロセスや手続きをことごとく破壊し、公文書改ざんという国家的犯罪まで引き起こした。そうした批判を一切おこなうことなく、「与党内からは議論や根回しが不十分だといった不満も聞かれます」って──。国民が抱く疑念などまるで無視して「政権運営」に帰着させることの、どこが「検証」だというのだ。

 ◆NHK岩田の『文藝春秋』ルポ「安倍晋三VS.文在寅」に失笑! 安倍のブーメラン丸出し文在寅批判をそのまま… 

 「桜を見る会」問題をめぐる報道ではホテル側への独自取材をしたり、英語民間試験導入で下村博文・元文科相が東大に圧力をかけていたことをスクープするなど、めずらしくNHKもやる気が垣間見えることもあり、ネット上でも期待の声があがっていた。だが、これらは社会部の仕事だと見られ、実際にニュース番組を牛耳る政治部による“安倍礼賛”という基本姿勢は何も変わっていない。実際、NHKは新元号発表や即位行事の番組に宮内庁担当でもない岩田記者を投入し、岩田記者は安倍官邸から事前リークがあったとしか思えない情報まで織り交ぜながら安倍首相が果たした役割を延々と解説した。

 しかも、岩田記者はたんなる「安倍首相の代弁者」ではない。

 岩田記者は現在発売中の「文藝春秋」12月号に「安倍晋三VS.文在寅「激突900日」」なるレポートを寄稿。日韓関係の悪化について〈皆さんの理解を深める一助とするために、筆を執ることにした〉と前置きしているのだが、その中身は、“リアリストで冷静沈着な安倍首相と、なんでも安倍に質問するトランプ大統領、その安倍とトランプから嫌われた文在寅”という歪んだ認知をただただ強調するだけのもので、当然、徴用工問題における個人請求権は消滅していないという認識を日韓両政府が踏襲してきた事実や、日本政府のホワイト国除外措置が徴用工問題の報復にすぎないことなどには一切ふれていない。

 そして、この“安倍小説”では、岩田記者は恥ずかしげもなく、こんなことを書いている。

〈安倍は今、文在寅について、北朝鮮の顔色ばかり窺う一方で、周囲をイエスマンで固め、国内政治も冷静にコントロールできていないと見ている。側近とはいえ、様々な疑惑を抱え、“タマネギ男”と揶揄されていた曺国の法相(後に辞任)起用を強行したことにも「色々問題があるのに」とため息を漏らした。〉 

 「イエスマンで周囲を固め、疑惑の人物を大臣に起用するって、それアンタやん!」という突然のツッコミはもちろんなし。潔白かつ鷹揚自若という、国民が見たことのない安倍首相がここでは描かれている。ようするに、大好きな安倍首相を主人公にして現実を二次創作した小説のようなシロモノで、「代弁者」を通り越して「常軌を逸した熱烈な信者」にしか思えないのだ。

 だが、これは笑って済ませられるような話ではない。たとえば加計学園問題では、NHKの社会部が「総理のご意向」文書の存在を朝日新聞がスクープする前から同様の報道をおこなう準備を進めていたが、そこに政治部から横やりが入り、結局、当たり障りのない内容にされ、肝心の文書も黒塗りにされてしまった。さらに、前川喜平・元文科事務次官が記者会見を開く前に独占インタビューを収録済みだったが、これも政治部がお蔵入りさせた。こうした政治部の動きの先頭に立ったのが、岩田記者だったといわれているのだ。

 他部署のスクープさえ握りつぶす……岩田氏はもはや記者ではなく、たんなる“政権からの出向者”というべきだ。そんな人物に安倍政権の「検証」をさせている時点で、報道とは到底呼べない。明日の放送でも「検証」特集がおこなわれるというが、また岩田記者が安倍首相の露骨な擁護を繰り広げるのか。要注目だ。(編集部) 

 元稿:LITERA・リテラ(本と雑誌の知を再発見) 主要ニュース 社会 【マスコミ】 2019年11月19日  11:46:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【首相主催「桜を見る会」】:「桜を見る会」メディア関係者招待の基準は・・・

2019-11-20 08:16:50 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【首相主催「桜を見る会」】:「桜を見る会」メディア関係者招待の基準は安倍応援団とワイドショー! ■石田純一には内閣官房から「来るな」と電話

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【首相主催「桜を見る会」】:「桜を見る会」メディア関係者招待の基準は安倍応援団とワイドショー!  ■石田純一には内閣官房から「来るな」と電話 

 安倍首相の「桜を見る会」私物化問題。本来「各界の功績者・功労者を労う」目的の税金を使った公的イベントに、安倍首相が地元・山口の後援者を大量招待していたのをはじめ、さまざまな疑惑が浮上し、ついに来年の「桜を見る会」は中止に追い込まれた。安倍政権は開催中止をもって幕引きを図ろうとしているが、「前夜祭」の差額補填疑惑も含め、公選法違反や政治資金規正法違反も疑われる事案だ。さらなる追及と徹底解明が求められることは言うまでもない。

「桜を見る会」メディア関係者招待の基準は安倍応援団とワイドショー! 石田純一には内閣官房から「来るな」と電話の画像1

         2019年桜を見る会でも…(首相官邸HPより)

 しかし本稿では、もうひとつあらためて指摘しておきたいことがある。それはこの安倍支援者大量招待問題の延長線上にある、芸能人や作家・文化人、メディア関係者の選別問題だ。

 安倍政権以前、民主党政権も含め、「桜を見る会」に芸能人や文化人が招待されること自体は恒例だったが、安倍政権になってからの招待客の人選を見ると明らかにその性格が変質している。

 そのひとつが、ワイドショーや情報番組の司会、コメンテーターをしている芸能人が異常に増えていることだ。たとえば、『ひるおび』MCの恵俊彰、『サンデージャポン』MCの爆笑問題、ワイドショーでコメンテーターを務める春香クリスティーン、パックン、高橋真麻、梅沢富美男、トレンディ・エンジェルの斎藤司……。テレビで社会問題をコメントする立場にある人間をやたら集め、取り込もうとしているのである。

 安倍政権寄りの発言をしている評論家やジャーナリストにもこぞって招待状が届いている。田崎史郎氏は時事通信を退職した後もずっと招待状が来ていることを明かしていたし、この数年、安倍応援団化が目立つ自称・国際政治学者の三浦瑠麗氏も、今年の「桜を見る会」に娘とともに参加していた。しかも、安倍政権応援団の場合、知名度や人気、社会的評価のハードルがぐっと低くなるようで、千原せいじのような、安倍応援団発言をしているだけで、別に旬でも大物でもない芸人コメンテーターまでが呼ばれている。

 いや、千原せいじどころの話ではない。今年の「桜を見る会」には、ヘイト発言を垂れ流すようなコアな安倍応援団までもが、大挙して参加していた。百田尚樹有本香という世紀の欠陥本『日本国紀』(幻冬舎)のコンビに、ケント・ギルバート竹田恒泰上念司、石平太郎、須田慎一郎、大高未貴、藤井厳喜、武田邦彦らといった『真相深入り!虎ノ門ニュース』(DHCテレビ)のメンバーたち。番組司会者である居島一平や、あの『殉愛』(幻冬舎)にも登場する、同番組のプロデューサーを務めるDHCテレビジョンの山田晃社長の姿まで。

 さらに『虎ノ門ニュース』出演陣が投稿した写真のなかには、安倍首相の有力な“お友だち”として知られる幻冬舎の見城徹社長の姿も確認できた。

 トップネトウヨ連中は、「桜を見る会」での写真や会話をSNSで自慢げに披露。信者らの喝采を浴びていた。

 ようするに安倍首相は、「桜を見る会」という公的な場を、完全にメディアを懐柔し世論を操作する装置として利用してきたのだ。

 ◆石田純一は安保デモ参加後、内閣官房から「来たらダメ」と電話 

 ちなみに、こうした批判にたいして、ネトウヨたちは、「桜を見る会」に呼ばれているのは安応援団だけじゃないとして、〈安倍政権を批判していても「桜を見る会」に呼ばれ参加した例 坂上忍 石田純一 デーブスペクター ニュースペーパー 太田光〉というツイートを盛んに拡散しているが、これはなんの反論にもなっていない。

 たとえば、坂上忍は2014年に1度参加したと14日放送の『バイキング』(フジテレビ)で明かしていたが、当時はまだ『バイキング』がバラエテイ番組で坂上の出演も週1で、政権批判などまったくしていない時期。『バイキング』が現在の政治や社会問題を扱う情報番組のスタイルとなり、坂上が政権批判を口にするようになってからは、坂上は一切参加していない。

 坂上は「翌年、招待されたが断り、その後は招待されなくなった」と語っていたが、前出の田崎史郎は一度も出席しなくても毎年招待状が来ていると『モーニングショー』などで明かしていたから、むしろ坂上の場合は、政権批判をしたから呼ばれなくなった可能性が高い。

 石田純一のケースはもっと露骨だ。そもそも石田自身が公言しているように、石田は安倍首相と古くから友人で、「桜を見る会」に参加してもなんの不思議もない。しかし、その石田にしても参加が確認できるのは2014年・2015年までで、最近は呼ばれていない。

 理由はもちろん、石田がメディアで安倍政権批判を口にするようになり、安保法制をめぐって、国会前のデモに参加、安保反対のスピーチを行ったからだろう。2016年以降は出席している形跡がない。

 石田は「週刊金曜日」(金曜日)2019年2月1日号のインタビューで「桜を見る会」に呼ばれなくなった理由についてこんなことを明かしている。

「実はいまこんなに安倍政権を批判しているけれど「桜を見に来てください」とか安倍さんから招待状が来ます」
「でも、内閣官房から後で電話がきて、ダメ、といわれる」

 そう、内閣官房がわざわざ「来るな」と電話かけてきていたというのだ。これは、〈安倍政権の批判者〉が呼ばれているどころか、逆に政権批判をした有名人は排除されているということではないか。

 ◆太田光は「桜を見る会」参加以降、安倍首相を批判がトーンダウン 

 デーブ・スペクターと太田光の2人については、「安倍政権の批判者」という評価自体が間違っている。

 デーブは20年以上前から夫妻で「桜を見る会」に参加し続けているパーティ・ピープルのうえ、近年は安倍政権擁護発言が目立ってきている半応援団。太田光にいたっては、「桜を見る会」出席を境に安倍首相に取り込まれた感じさえある。

  かつては安倍首相が主張するような憲法改正や歴史修正主義を批判していた太田だが、右翼団体の抗議を受けて以降、トーンダウン。安保国会のときは反対デモのほうを批判するほど無害な存在になっていた。

 太田が「桜を見る会」に参加したのは2015年3月で、直前に、辺野古基地移転強行をめぐって珍しく「安倍はバカ」と批判していたが、これは発言が直近すぎて招待状を止められなかっただけだろう。

 しかも、太田はこの「花見の会」で“安倍首相に「今度、僕のテレビに出てください」って伝えたら「もちろん出ますよ」と言ってくれた”と大はしゃぎ。親交のあった故・大橋巨泉や対談した辻仁成から批判を受けても、「会ったから話せることがある」などと主張し、その後、安倍首相の悪口はほとんど口にしなくなった。

 太田は、映画で総理大臣を演じた佐藤浩市の役作りに百田尚樹高須克弥院長、見城徹社長ら安倍応援団が絡んで問題になったときも、百田らのことは「またうるせぇな、あのオヤジたちは」と批判したが、安倍首相については逆に「安倍さんも迷惑だろうね、あんなバカな連中が自分の味方だっていうと、安倍もバカだって思われちゃうからさ。かわいそうだな、安倍さんも」とピント外れの同情を寄せる始末だった。

 いずれにしても、こうした招待客の顔ぶれを見れば、安倍首相が自分の応援団への接待と、新たな応援団育成という目的で招待客を選別しているのは間違いない。そういう意味では、公選法違反や政治資金規正法違反が問われている地元後援会大量招待と根っこは同じなのだ。

 しかし、だとしたら、問題なのは、安倍首相や官邸自民党だけでない。明らかな税金私物化であるこのイベントに喜んでホイホイ出かけて、飲み食いしている安倍応援団や応援団予備軍のジャーナリスト、評論家連中も、同罪ではないか。

 ◆三浦瑠麗は「権力者の宴は「なぜあいつが呼ばれた」になりがち」と嫉妬にスリカエ。 

 だが、連中は「桜を見る会」がこれだけ大問題になり、その本質が安倍応援団イベントだったことが露呈したいまも、まったく反省しているそぶりもない。

 それどころか、またぞろ矮小化や論点ずらしで、政権を擁護しているのだ。

 たとえば、その典型がアクロバティックな論理で政権擁護を繰り返していると思ったら、ちゃっかり「桜を見る会」に参加していた三浦瑠麗センセイ。三浦氏は、例によって、「桜を見る会」批判がまるで“頭の悪い下級国民の劣情”によるものかのように、こうツイートした。

 〈桜を見る会が中止に。おそらく「国民感情」への配慮。時の権力者が催す宴には「なぜあいつが呼ばれた」になりがち。全ては国民感情次第ということなのでしょう。でも大手メディアからも沢山招待されて皆さん楽しんできたんですよ。今わかったことではない。総数や予算は今後検討課題になるでしょう。〉

 〈日本人は総理を筆頭とする特権には非常にセンシティブだけれども、皇室や皇族を筆頭とする身分的秩序にはとても親和的。だから今週ツイートしたように、女性宮家ではなく元皇族・旧皇族を特別身分扱いにしていく方向性の改革がもたらす余波の方が本当は大きいのに、メディアはそれを分析しない。〉

 「なぜあいつが呼ばれた」「全ては国民感情次第」って、まるで現在「桜を見る会」をめぐる批判が、呼ばれていない人の嫉妬か何かかのように矮小化。全然関係ない皇室制度まで持ち出して、お得意の“whataboutism”論法で総理大臣の特権を正当化してしまったのだ。

 バカバカしくて、反論する気も起きないが、一応言っておくと、「桜を見る会」が批判されているのは、「なぜあいつが呼ばれた」なる嫉妬感情などではなく、税金がつぎ込まれた公的イベントの私物化、公職選挙法違反、政治資金規正法違反が疑われる事態だからなのだよ。このひとは、政治学者を自称しておきながら、そんな基本的なこともわかっていないのか。

 ◆有本香はラジオで「鳩山政権で1万人突破」とまるっきりの嘘を 

 さらに、有本香に至っては、安倍首相安倍応援団の得意技「民主党ガー」攻撃で話をそらそうと、明らかなフェイクを口にしている。

 有本は11月12日に放送された『飯田浩司のOK! Cozy up!』(ニッポン放送)で、「民主党政権時代で唯一行われたのが、鳩山さんのときです。そのときに1万人規模で呼んでいて、それは例年より相当多く呼んでいます」と発言したのだが、これは全くの嘘。

 「Buzzfeed」がすでに指摘しているが、1988年の竹下登首相以降、ほとんどの政権で1万人招待しており、2010年に鳩山首相が招待した際は前年の麻生首相の時に人数を減らして1万人ちょうど。第二次安倍政権以前で1万人を超えているのは、2006年小泉政権(1万1千人)、2007年安倍政権(1万1千人)、2009年麻生政権(1万1千人)だ。

 また、「桜を見る会」問題にダンマリを決め込んでいた百田尚樹は、15日になってようやくツイートをしたと思ったら、こんなことを言い始めた。

 〈「桜を見る会」で、一部メディアは「招待客の有名人にはギャラが払われているはずだ」と追及しているらしい。もう、ほんまにアホか、と。〉

 しかし、少なくとも大手メディアで「招待客の有名人にはギャラ」なんて報道、見たことも聞いたこともない。今回の問題はごまかしようがないので、ほとんど話題にもなってないどこかの与太話を無理やりクローズアップして、否定して見せているだけじゃないか。

 まったくいつものことながら醜悪極まりないが、しかし、暗澹とさせられるのは、この醜悪な矮小化やフェイクによるゴマカシがこれまたいつものごとく大手マスコミにも浸透し、空気が安倍首相擁護や疑惑追及放棄に変わりつつあることだ。

 すでに、辛坊治郎が『ウェークアップ!ぷらす』(読売テレビ)で「これを連日追及している野党の人たちはバカなんじゃないか」などと発言をして、しぶしぶ形だけ謝罪する事態となったが、こうした論調が広がってくるのは目に見えている。

 言っておくが、こういう詐術に騙されてはいけない。問題は森友加計から続いている安倍政権による「政治の公平性」無視という民主主義の根幹を揺るがす問題なのだ。今度こそ、共犯者のメディア関係者や応援団に騙されることなく、安倍首相に徹底した説明を求めていく必要がある。(編集部

 元稿:LITERA・リテラ(本と雑誌の知を再発見) 主要ニュース 社会 【社会問題】  2019年11月17日  09:19:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【安倍首相】:安倍首相が「桜を見る会」問題でありえない言い訳! 地元後援会の大量招待を

2019-11-20 08:16:40 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【安倍首相】:安倍首相が「桜を見る会」問題でありえない言い訳!  ■地元後援会の大量招待を「長年の慣行」、前夜祭もすべて「ホテルが」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【安倍首相】:安倍首相が「桜を見る会」問題でありえない言い訳!  ■地元後援会の大量招待を「長年の慣行」、前夜祭もすべて「ホテルが」 

 「桜を見る会」問題について、昨晩、官邸で記者団の前で約20分間、主張を展開した安倍首相。国民が抱いている疑念について説明したいと言うのなら、国会での集中審議に応じるか、あるいは幅広い記者を集めて正式な記者会見を開くべきだが、ぶら下がり取材で済まそうとは、あまりに無責任な態度だ。しかも、わずか10分前に連絡してきて不意打ちで会見を開くという小狡さで、国民をバカにしているとしか言いようがない。

安倍首相が「桜を見る会」問題でありえない言い訳! 地元後援会の大量招待を「長年の慣行」、前夜祭もすべて「ホテルが」の画像1

             自民党HPより 

 だが最大の問題は、その中身だ。そこで繰り広げられた安倍首相の主張は、すべて「俺は悪くない」と言っているにすぎない、ひどいシロモノだった。

 たとえば、「桜を見る会」に自身の後援会関係者を大量に招待し、安倍事務所が観光ツアーにして招いていたことについて、安倍首相はこう話した。

 「あの、参加者のあり方については、すでに国会で答弁をさせていただいておりますし、また、先般、官房長官がですね、お答えをさせていただいているところでございますが、内閣府・内閣官房でとりまとめをおこなっているということであります。で、その際にですね、その際に、与党や、あるいは内閣官房では、総理・私、そして官房長官、官房副長官からの推薦をですね、長年の慣行で受けていた、ということでございまして、ま、そのなかで、私の事務所も対応していた、ということであります」

 国会で追及を受けたときには「私は招待者のとりまとめ等には関与していない」と豪語していたのに、そんなことなどなかったかのように、しれっと「総理枠」「与党枠」があったことを認める……。しかも、虚偽の答弁をしたというのに、そのことについて一言も反省も謝罪もなく「長年の慣行だった」で終わり。ようするに「俺だけじゃない、民主党政権もやっていたことだ」とほのめかしたのだろうが、安倍首相がやってきたことは「長年の慣行」とはレベルが違う。

 参加人数を大幅に増やし、今年は約1万8200人、来年度の要求予算も3倍以上、そして何より安倍首相が数百人規模とみられる地元の後援会関係者を招待して私物化していたのだ。

 その上、招待範囲を広げるために安倍政権が“工作”していた疑惑まで浮上した。今年の「桜を見る会」の資料である「開催要領」の「招待範囲」では「その他各界の代表者等」となっているところが、民主党政権下で1回だけおこなわれた鳩山由紀夫首相時代の「桜を見る会」ではこの「等」の文字が入っていなかったことが判明している。安倍政権で招待範囲逸脱のアリバイづくりがおこなわれた可能性が高いのだ。

 なのに、その後も安倍首相は会見で「長年の慣行」というワードを連発。記者から「多くの人を招待していたという報道もあるが、そういった部分も含めて問題があったので見直すということでいいか」と質問を受けたときの答えも、このとおりだ。

 「今回ですね、長年の慣行ではありますが、いま申し上げましたように、与党、あるいはそれぞれがですね、推薦する、内閣官房においては総理、副総理、官房長官、副長官がですね、推薦をする、まあ、これは長年の慣行でおこなわれてきたところでありますが、基準が曖昧ではないか、プロセスが不透明ではないかというご指摘がありました。長年の慣行とはいえですね、また、私自身におきましても、年数を経るごとにだんだん人数が多くなってきたということもありですね、そのことは反省しなければならないと、こう思っています」

 ◆後援会関係者を「市井のがんばっている方々」、前夜祭の5000円を「ホテルが設定」 

 「長年の慣行」を何度も繰り返して、ようやく「反省」……。しかし、とても反省しているようには思えない。というのも、自分の地元支持者を大量に招いていたというのに、こんな言い訳をはじめたからだ。

 「そういう(叙勲を受けた人)方々だけではなくて、市井の方々もですね、なるべく多く来られる、なかなか私自身、そう接触する機会がありませんから、そういう意味においても、いままでおそらく推薦をですね、与党にも出していたんだろう、こういうふうに思います。そういう市井の方々のなかにもですね、それぞれ地域でがんばっておられる方々たくさんいますから。じゃあどういうふうに選ぶんだってなかなか難しいところがあると思います。そういうなかでいままでこういう方法がとられてきたんだろうと、こう思いますね」

 大量に招待した安倍首相の後援会関係者を「市井のがんばっている方々」って──。こんなことを言い出したら、安倍首相の地元の支持者や自民党議員の後援会関係者以外にも「がんばってる市井のみなさん」はいくらでもいる。なぜ安倍首相の地元の支持者や自民党議員の後援会関係者の「がんばってる市井のみなさん」だけが招待されるのか。

 しかし、もっとひどかったのは、公選法・政治資金規正法違反疑惑が持ち上がっている「桜を見る会」前日夜におこなわれていた「安倍晋三後援会 桜を見る会前夜祭」に絡んだ安倍首相の主張だ。

 安倍首相は「さまざまな報道がございましたので、事務所からですね、詳細について、きょう報告を受けました」と前置きし、こう述べた。

 「夕食会(前夜祭)の価格設定が安すぎるのではないかという指摘がございます。ま、そういう報道もありますが、参加者1人5000円という会費については、まさに、大多数が当該ホテルの宿泊者であるという事情等を踏まえ、ホテル側が設定した価格であるとの報告を受けております」

 この発言については昨晩配信した記事でも指摘したが、そんな話があるわけがない。一体、どこのホテルが何も要求しないのにわざわざ最低金額の半分以下に設定してくれるというのか。だいたい本サイトが昨日ニューオータニに問い合わせた際も担当者ははっきりと「最低でも1万1000円」と回答していたし、宿泊などによるサービスもないとも言っていた。また、ニューオータニはNHKの取材に対しても「値切り交渉などには応じられない」と答えているのだ。

 だが、安倍首相はこうも重ねて強調した。

 「たとえば毎年使っているとかですね、どれぐらいの規模であるとか、あるいは宿泊をしておられるのか、そういうことを総合的に勘案して値段を決められるといかれるということなんだろうと思います」
「もちろんホテルとしては、ほかのホテルとの競合もありますし、お客さまとの関係もございますから、そこのところはですね、いま私が申し上げたかたちで決めておられると、いうことを私のほうから申し上げますが、まあホテル側はいろんなことを勘案して決められているんだろうなぁと思います」

 ようするに、「ホテルが決めたことだから自分とは関係ない」と責任を押し付けたわけだが、しかし、たとえば一般客には値引きに応じられないと言っているのにホテル側が安倍首相にだけ「宿泊客が大半だから半額以下に」「毎年使ってくれるから」などと大幅な値引きをしていた場合でも問題がある。仮に6000円の差額を850人分も値引きを受けていたならば合計で510万円になるが、政治家が高額の値引きを受けていた場合、それは政治献金にあたる可能性があるからだ。刑事責任に問われなくても、総理大臣という立場によって高額の値引きを受け、それによって有権者を買収していたのだから、道義的責任は免れない。

 ◆参加費も「参加者からホテル側への支払いがなされた」とあり得ない主張 

 ともかく、この問題は見積書なり請求書なり証拠を出していただかないことにはお話にならないが、安倍首相は「前夜祭」の収支報告がおこなわれていない点、つまり政治資金規正法違反(未記載)疑惑についても、普通では考えられない突飛な言い訳をした。

 「夕食会費用については、会場の入り口の受付にて、安倍事務所職員が1人5000円を集金をし、ホテル名義の領収書をその場で手交し、受付終了後に、集金したすべての現金をその場でホテル側に渡すというかたちで、参加者からホテル側への支払いがなされたということでございます」

 つまり、安倍首相側は受付係として集金しただけで、精算もせず、その金はそっくりそのままホテルに渡した、というのである。

 だが、こちらもそんなわけがないだろう。いくら前もって参加者を募っていても、これほど大規模なパーティなら、事情があってドタキャンする人は必ず出てくるものだ。その当日キャンセル分の補填は誰がおこなったというのだろうか。あるいは万が一多すぎた場合の余剰分は誰の懐に入るのか。それとも、これもホテル側が「事情を踏まえてくれた」とでも言うのだろうか。

 ようするに、安倍晋三後援会が会費を受け取ってホテル側に支払っていた場合は政治資金収支報告書に記載する義務があるため、関与していないと主張したいのだろうが、あまりにも常識はずれすぎるのである。

 その上、「野党から政治資金規正法にかんする指摘があるが、収支報告書の訂正をすることは?」と訊かれると、「いまお話ししたとおりで……最初、聞いておられました?」「つまり、お金の出入りはですね、一切ないわけですから」「(会計は)まったく問題ない」「私、もう出なければなりませんので、同じような質問はちょっと避けていただきたい」とまくし立てたのだった。

 この余裕のない受け答えからも怪しい臭いがプンプンするが、このように、安倍首相の唐突かつ一方的な会見では、何ひとつ納得のゆく説明はおこなわれなかったのだ。

 にもかかわらず、どうやら安倍首相はこれをもって説明責任を果たしたと逃げるつもりらしい。実際、昨日午後に野党の追及チームが安倍事務所に質問状を提出したが、これにどう対応するのかを訊かれた際には、安倍首相は「だいたいいまお答えをしたことが、ほとんどすべてではないのかなと思っております」と断言。さらに、記者から後日に記者会見を開く予定はあるのかと尋ねられると、「あらためて会見するというのであれば、いま質問してください」と畳み掛けたのだ。

 地元支持者を一体何百人招待していたのかも具体的にあきらかにしなかった上、違法疑惑も証拠も出さず一方的に「ホテルが決めたこと」「まったく問題ない」と言い張るだけ。──これで説明は果たしたなんて、ふざけているとしか言いようがない。

 だが、心配なのはメディアの追及姿勢だ。一連の問題は今週になってテレビでも報道されるようになったが、このぶら下がりの一方的な会見をもって終幕とするところも出てくるのではないか。現に、ワイドショーも、今週木曜14時以降の番組からパタリと取り上げられなくなり、森田健作・千葉県知事の政治資金問題や、またぞろ韓国のチョ・グク氏の問題にスポットを当てるようになっていた。

 メディアの追及がなければ、世論を喚起することはない。このふざけた身勝手会見で幕引きを許してはならないのだ。(編集部

 元稿:LITERA・リテラ(本と雑誌の知を再発見) 主要ニュース スキャンダル 【不祥事・トラブル】  2019年11月16日  10:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【安倍首相】:あの小川榮太郎と電話で「桜を見る会」問題に開き直り弁明!

2019-11-20 08:16:30 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【安倍首相】:あの小川榮太郎と電話で「桜を見る会」問題に開き直り弁明! ■「中止は参加者が嫌がらせされるから」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【安倍首相】:あの小川榮太郎と電話で「桜を見る会」問題に開き直り弁明! ■「中止は参加者が嫌がらせされるから」 

 「桜を見る会」での地元支持者の大量招待と「前夜祭」問題で違法疑惑が持ち上がっている安倍首相税金が投入された公的イベントでの度を超えた有権者接待に、「前夜祭」の会費補填による有権者買収疑惑、そして政治資金収支報告書への未記載疑惑……これらは公選法に財政法、政治資金規正法違反が疑われており、安倍首相には一刻も早い国民に対する説明が求められている。

安倍首相があの小川榮太郎と電話で「桜を見る会」問題に開き直り弁明!「中止は参加者が嫌がらせされるから」 の画像1

              小川榮太郎氏Twitter 

 だが、安倍首相はそんな国民から向けられている厳しい目を無視するように、きょうも正式な会見も開かず、ぶら下がり取材で「きちんと事務所で対応していると聞いている」と話して“法的に問題はない”と主張。予算委員会の集中審議の開催についても「国会がお決めになることだ」などといつもの常套句で逃げた。

 さらに、夜のぶら下がりでは、会費が5000円という異常な安さから差額補填疑惑が出ている「前夜祭」問題について、こう語った。

 「5000円という会費は、大多数がホテルの宿泊者だという事情を踏まえ、ホテル側が設定した価格だと報告を受けている」

 そんなわけがないだろう。一体どこのホテルが何も要求しないのにわざわざ最低金額の半分以下に設定してくれるというのか。だいたい本サイトが昨日ニューオータニに問い合わせた際も担当者ははっきりと「最低でも1万1000円」と回答していたし、宿泊などによるサービスもないとも言っていた。また、ニューオータニはNHKの取材に対しても「値切り交渉などには応じられない」と答えている。

 昨日まで具体的な弁明が一切できなかった安倍首相が、きょうの夜になってこんなことを言い出したのはおそらく、昨日のうちに、ニューオータニの上層部に口止めでもしたのだろう。森友や加計問題で「官僚が勝手にやったこと」と言っていた安倍首相だが、今度は「ホテルが勝手にやったこと」と、ホテルに尻拭いをさせるつもりらしい。

 しかし、見積書などの証拠を出さないかぎり、こんな言い分を信じられるはずがない。また、仮に一般客には値引きに応じられないと言っているのに、ホテル側が安倍首相にだけ「宿泊客が大半だから半額以下に」などと大幅な値引きしていたとしたら、これはこれで大きな問題になる。

 仮に6000円の差額を850人分も値引きを受けていたならば合計で510万円になるが、政治家が高額の値引きを受けていた場合、それは政治献金にあたる可能性があるからだ。刑事責任に問われなくても、総理大臣という立場によって高額の値引きを受け、それによって有権者を買収していたのだから、道義的責任は免れない。

 そういえば、菅義偉官房長官もきょうの会見で、安倍首相をかばうために「ホテルと趣旨などを話すことによって柔軟に対応いただけると思っている。過去にもいろんなところで経験がある」などと語っていたが、だとしたら、菅官房長官も同罪だ。

 まったく国民への説明責任を果たさず、悪あがきを続けるその姿勢には、呆れるほかはないが、じつは、安倍首相はもう一つ、信じられない行動に出ていた。

 なんと、あの安倍御用評論家の小川榮太郎氏と「桜を見る会」について話をし、唖然とするような言い訳をしていたのだ。

 ◆安倍首相が“性的マイノリティを認めるなら痴漢の触る権利も保障せよ”の小川榮太郎と電話 

 それは、小川榮太郎氏が昨日、こんなツイートをおこなったことで明らかになった。

 〈【櫻を見る会中止】があまりに早いので安倍総理に(珍しく)電話で真意を確認した〉

 小川氏といえば、自民党杉田水脈衆院議員の“性的マイノリティには生産性がない”という差別言説を“性的マイノリティを認めるなら痴漢の触る権利も保障せよ”なるヘイトの上塗りで擁護した人物だ。強烈なヘイト&性差別主義者だという事実が広く知れ渡り、金銭トラブルなどから右派界隈でも批判を浴びているこんな人物といまだに電話で会話する付き合いをつづけていること自体、どうかしているとしか言いようがないが、小川氏は〈安倍事務所に違法性もなく、何らの瑕疵がある訳でもない〉だの〈安倍政権後半人数が急増しているが、鳩山政権でも後援会関係者との写真撮影は30分近い。今回騒がれているのとほぼ同人数であろう〉だのと一方的な擁護を書き連ねる。そしてこんな安倍首相との会話を公開するのだ。

 小川「こんなにすぐに中止すれば、また「疑惑は深まった」とやられるんじゃありませんか」
安倍「それはそうだけど、こんな状況では参加者が委縮してしまうから……。ブログから何から追跡されて嫌がらせされたりが続くわけだからさ」
小川「しかしそれでも判断が早すぎたのでは?」
安倍「予算執行の決断をしなければならないから今判断する必要がある」

 自民党議員が嬉々として後援会員を招待したことを誇っていたブログを追跡することが「嫌がらせ」って……。だいたい、安倍首相がどういう理由で何人の後援会関係者を招待したのかなど説明していれば済んでいた話ではないか。しかも中止の判断を「予算執行の決断」などともっともらしく語っているが、たんに逃げ切れないと踏んで幕引きを図っただけなのは誰の目にもあきらかだ。

 つまり、小川氏との会話からもよくわかるように、いまだに安倍首相は何一つ反省していないのである。そもそも、反省しているのならば、国民への説明を果たさない状態で小川氏にベラベラと話をすることもないのだ。

 しかも、小川氏と話をしたのも、自分を擁護してくれる相手だからだ。実際、小川氏は安倍首相との会話を披露したあと、こう綴っている。

〈つまりこういう事だろう。今の一部マスコミと野党のやっている事は単なる嫌がらせである。〉
〈嫌がらせそのものが目的なのだから、中止を引き延ばして予定額での予算が執行されようものなら、過去の参加者への嫌がらせが拡大し、数百人、いや数千人の個人情報が暴露されたりリベラルの強い職場などでは深刻な目にあう人も出てくるだろう。〉
〈来年の招待時期になれば、また嫌がらせを復活させてくるだろう。折角のおめでたい会なのに、招待者らに嫌な思いをさせるのが確実なので――要するに野党とマスコミは嫌がらせそのものが目的なのだから――中止をした。
簡単に言えばそういう事だと私は解した。〉
〈早急な総理の中止判断は敵を勢いづかせるのだから、安倍氏としては暫くの間、一人で針の筵に座る事になる。嫌な選択肢だろうが、法的、倫理的瑕疵はないので、不特定多数の人々への嫌がらせを防ぐために、一人で悪評を引き受けましょうという訳であろう。〉

 安倍首相が何百人という大規模接待を公金でおこなうという「私物化」によって問題を引き起こしたというのに、応援団にとっては「リベラルの嫌がらせ」「安倍首相は一人で悪評を引き受けた」ことになるらしい。まともにツッコむ気にもなれないが、こういう擁護を期待して、安倍首相は国民より前に小川氏に言い分を垂れ流したのだろう。

 もはや呆れ果てるほかないが、「桜を見る会」に持ち上がっているさまざまな違法疑惑に対し、説明ができるのは安倍首相だけだ。与党は予算委員会での集中審議開催を拒否しているとも伝えられているが、やましいことがないのであれば、お友だちに対してだけではなく、堂々と国会に出てきて説明してもらおうではないか。(編集部

 元稿:LITERA・リテラ(本と雑誌の知を再発見) 主要ニュース スキャンダル 【不祥事・トラブル】  2019年11月15日  10:57:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【安倍首相】:「桜を見る会前夜祭」会費5000円では無理!?  ■ホテルは・・・

2019-11-20 08:16:20 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【安倍首相】:「桜を見る会前夜祭」会費5000円では無理!?  ■ホテルは「最低1万1千円」+「銀座久兵衛の寿司4貫2000円」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【安倍首相】:「桜を見る会前夜祭」会費5000円では無理!?  ■ホテルは「最低1万1千円」+「銀座久兵衛の寿司4貫2000円」 

 「臭いものには蓋をしろ」とはまさにこのことだ。昨日夕、菅義偉官房長官は来年の「桜を見る会」の開催中止を発表し、安倍首相もテレビカメラの前で「私の判断で中止にすることにしました」と述べ、公金を使った私物化問題の追及を封じ込めにかかった。

 しかも、噴飯モノだったのが、今朝放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日)での田崎史郎氏の解説だ。田崎氏は「一昨日の夜に菅官房長官はすでに腹を固められていた」「中止という意味ではよかったと思うんですね」などと述べた上で、こんなことを言い出したのだった。 

安倍首相「桜を見る会前夜祭」会費5000円では無理!?ホテルは「最低1万1千円」+「銀座久兵衛の寿司4貫2000円」の画像1

前夜祭の会場風景(前夜祭に出演した歌手のブログより)

 「2閣僚の辞任がありましたでしょ? あれも早めに辞めさせて、後任もすぐに選んでいるんです。これ、危機管理としてはスピード、ここがいちばん大事なんです。そういう意味では非常に優れた内閣だと思います」

 これには玉川徹氏も思わず失笑して「いやいや、優れてないないないない。優れてない(苦笑)」とツッコんでいたが、田崎氏はまったく何を言っているのだか。安倍首相が数百人規模の地元有権者を税金を使って接待していたという、まさしく安倍首相が引き起こした問題であり、さらには中止にして幕引きを図ろうとしているのに、それを「非常に優れた内閣」って。だいたい、「一昨日には菅官房長官が腹を固めていた」と言うが、菅官房長官は昨日午前の記者会見では「桜を見る会」招待者の「総理枠」の存在を否定していたのに、夕方に一転してその存在を認めたのだ。ようするに、虚偽の説明を平気な顔をして堂々おこなっていたのである。とんだ国民に対する背信行為ではないか。

 そもそも、だ。来年の開催を中止にしたところで、安倍首相に持ち上がっている重大な疑惑は何ひとつ晴れていない。むしろ、どんどん疑惑は膨れ上がっている。しかもそれは菅原一秀経産相と河井克行法相が辞任したのと同じ、公職選挙法違反疑惑だ。 

 本サイトでは繰り返しお伝えしているが、「桜を見る会」の問題とともに焦点となっているのは、「桜を見る会」の前日夜に開催されている、安倍首相夫妻が参加する「安倍晋三後援会 桜を見る会前夜祭」なる催しだ。今年はホテルニューオータニの「鶴の間」で開催され、安倍首相の地元から後援会関係者や支持者らが約850人も参加したといわれている。

 しかし、ここで浮上したのが、この「前夜祭」の費用がどこから出ているのかという問題だ。安倍事務所が参加希望者に送付していた2018年の「『桜を見る会』について(ご連絡)」という資料では〈会費 5000円(18歳以上お一人様)※当日、受付でお支払下さい〉と記載。山口からやってきた地元支持者たちは受付で5000円の会費を支払って参加していたとみられる。

 そして、重要なのは、果たして会費5000円でこの「前夜祭」が賄えるのか、ということだ。もし5000円で賄えず補填がおこなわれていた場合、公選法違反にあたる。実際、岩井奉信・日本大学法学部教授も昨日放送の『ひるおび!』(TBS)でこう指摘していた。 

 「(会費では)足りない部分を安倍事務所なり何なりが補填をしたとなってくると、これは昔、小渕優子(元経産相)さんの問題が出たように、当然、(公選法で禁止されている)地元の有権者に対する寄附行為にあたると。これは大問題にあたるわけですよね」

 そこで、5000円の会費で立食パーティーを開催することが可能なのか、その点についてホテルニューオータニに問い合わせてみた。

 ◆ニューオータニ に問い合わせると…「1人5000円のパーティプランはない」 

 まず、会場費と料理代を含めて「もっとも安くていくらからか」と尋ねると、「1万1000円のプラン」と回答。「5000円でお願いできると聞いたのですが」と訊いてみると、こんな答えが返ってきた。

 「そのようなプランはございません」

 ホテルニューオータニは国内を代表する高級ホテルのひとつであって、5000円のプランがないというのは当たり前の話だろう。しかも「前夜祭」では、オバマ大統領来日の際に訪れた高級店「銀座久兵衛」の寿司までふるまわれていたと指摘されている。つまり、最低でも1万1000円+久兵衛の寿司オプションの代金がかかるはずなのだ。

 だが、きょうの『モーニングショー』では、田崎氏がこんな擁護を展開していた。

 「これね、訊いてみますと立食パーティなんですよね。テーブルがいくつもあって、そのなかに寿司があったかもしれない。ですけども、850人の方々に、全員に久兵衛の寿司を出しているわけじゃない。当たり前のことながら。で、実際にこういうときの食事を出すのは、850人集まられたとしても、人数の半分くらいしか食事を出していないんですね」

 食事は人数の半分くらいしか出さない──。いかにも“パーティ慣れしてます風”に田崎氏は解説したが、通常ホテルの宴会は料理代での稼ぎが大きいわけで、「半分だけにして」などという発注が通るのか。

 そこでホテルニューオータニに、仮に「鶴の間」を600人で借りて、料理が余るかもしれないので300人分でお願いするということは可能かどうか尋ねると、「時々の状況によってお話し合いのなかでないわけではない」ものの、「それを前提でお受けすることはありません」ということだった。この「時々の状況」というのは、宴会場に空きがあるときに直前予約が入るような場合だという。つまり、通常の契約では、田崎氏の言うような「人数の半分くらいしか食事を出さない」というのはありえないのだ。

 ◆銀座久兵衛の寿司をオプションでつけると1万1000円+4貫2000円! 

 しかも、“スシロー”の異名を持つ田崎氏は、久兵衛の寿司についても「全員に久兵衛の寿司を出しているわけじゃない」と熱弁をふるったが、では、1万1000円の立食プランで久兵衛の寿司をオプションでつけると一体いくらかかるのか。やはりニューオータニに問い合わせると、その答えはこうだった。

 「4貫2000円です」

 さすがは高級店だが、4貫2000円ということは、単純に850人の半分にあたる425人が2貫食べたとしても42万5000円が追加され、1人当たりの予算は1万1500円ということになる。

 だが、繰り返すが、「前夜祭」の会費は5000円だったのだ。ようするに、いちばん安い1万1000円のプランで久兵衛のオプションをつけ、仮に参加者の半数が2貫食べたという単純計算でも、6500円も差額が出るのである。その上、今年の「前夜祭」ではシャンソン歌手を招いてステージまで披露しているのだ。そこにギャランティが発生している可能性も考えられるだろう。

 前述したように、この差額を「桜を見る会」ツアーを取り仕切っていた安倍晋三事務所や安倍晋三後援会、あるいは安倍首相自身が私費から出していたとしたら、それは2014年に小渕優子経産相が辞任に追い込まれた「観劇ツアー」問題と同じで、差額分は有権者に対する利益供与となり、公選法違反の疑いが出てくる。

 そして、この「前夜祭」問題を追及されることを、いま安倍首相はもっとも警戒しているのだろう。実際、8日の参院予算委員会で共産党の田村智子議員が「『桜を見る会前夜祭』と翌日の『桜を見る会』がセットになって、山口県のみなさんと親しく懇親をする。そういう場になっているんじゃないですか」と質問すると、安倍首相は「懇親会(前夜祭)に私が出席をして写真等を撮っているのは事実」とした上で、こう答弁した。

「もちろん、それは、各個人がですね、それぞれの費用によって、この、上京し、そして、この、ホテルとの関係においても、それはホテルに直接払い込みをしているというふうに承知をしているところでございます」

 ◆安倍首相の「前夜祭会費は各個人がホテルに払った」という答弁の信ぴょう性 

 なぜ、安倍首相は訊かれてもいないのに、「個人がホテルに直接払い込んだ」とあえて強調したのか。それはたぶん、政治資金規正法では「対価を徴収して行われる催物」は政治資金パーティーと規定されており、その収入や経費などは収支報告書に記載しなければならないのに、安倍首相が代表の政党支部や関係する政治団体の収支報告書には、この「前夜祭」にかんする収支の記載がないからだ。つまり、安倍首相は「参加者はホテルに直接払い込んでいるから報告義務はない」と主張したのではないか。

 だが、「安倍晋三後援会」と銘打たれたパーティなのに、参加者が個人でホテルに払い込むなどということは現実的に考えにくい。普通、こうしたパーティは主催者側が受付をおこない会費を徴収してとりまとめ、その後、ホテル側に支払うものだ。そうでなければ、ドタキャンが出てきたときにホテル側が損をしてしまう。

 実際、この点もホテルニューオータニに問い合わせてみたところ、「ケースバイケース」だが、やはり主催者側が受付で現金を受け取り、それを幹事がとりまとめて支払うのが「通常」だということだった。

 まあ、普通に考えて当たり前の話だろう。そもそも前述したとおり、最低でも1人当たり1万1000円以上かかっており、「各個人」の会費5000円だけで賄ったとは考えにくいのだ。ともかく、政治団体である「安倍晋三後援会」がこの「前夜祭」を主催していた場合、政治資金規制法違反の疑いまで出てくるのである。

 田崎氏は「安倍事務所もすごい慣れているから、政治資金の処理に。みすみす公選法違反になることはするはずがない」と豪語したが、このように、ことごとくその主張は崩されているのである。

 安倍首相は菅原・河井両大臣が辞任したことについて、「政治資金規正法や公職選挙法などに関わる疑問が呈されたが、内閣の一員であろうとなかろうと、与党であろうと野党の議員であろうと、説明を果たしていかなければならない」(8日参院予算委)と答弁している。そうであるならば、「桜を見る会」をめぐって公選法違反疑惑の「前夜祭」の差額問題と政治資金規正法違反疑惑が濃厚になったいま、安倍首相にはしっかり「説明を果たして」いただこうではないか。(編集部) 

 元稿:LITERA・リテラ(本と雑誌の知を再発見) 主要ニュース スキャンダル 【不祥事・トラブル】  2019年11月14日  09:45:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【安倍首相】:「桜を見る会」中止で私物化問題の幕引き図るも新証拠続々!

2019-11-20 08:16:10 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【安倍首相】:「桜を見る会」中止で私物化問題の幕引き図るも新証拠続々! ■安倍事務所がツアー案内、萩生田文科相も貸切バスで大量招待

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【安倍首相】:「桜を見る会」中止で私物化問題の幕引き図るも新証拠続々! ■安倍事務所がツアー案内、萩生田文科相も貸切バスで大量招待 

 国民が払った税金を総理大臣が地元選挙区の何百人という後援会員の接待のために使っていたという、前代未聞の背信行為として波紋を広げている「桜を見る会」問題。本日、菅義偉官房長官は午前の定例記者会見で招待者について国会議員からの推薦や働きかけがあったことを認め、さらに夕方の会見では午前の会見で否定していた「総理枠」の存在を一転して認め、首相や副総理、官房長官、官房副長官らにも招待者の推薦依頼をおこなっていたと公表。来年の「桜を見る会」開催を中止すると発表した。

安倍首相「桜を見る会」中止で私物化問題の幕引き図るも新証拠続々! 安倍事務所がツアー案内、萩生田文科相も貸切バスで大量招待の画像1

   2019年の「桜を見る会」(首相官邸HPより)

 さらにその後、安倍首相官邸で記者団の前に姿を現すと、こう述べた。

 「来年の『桜を見る会』については、すでに官房長官が説明したとおり、私の判断で中止にすることにしました」

 時間にしてたったの十数秒。なぜ中止にすることを決めたかや追及を受けている後援会員らの招待問題についての言及は一切なし。だいたい、自分が問題を引き起こしたというのに、「私の判断で中止を決めた」って、いかにも自分が英断を下したかのようなこの言い草はなんなんだ。

 だが、これで安倍首相は決着をつけたと思っているのだろう。菅官房長官が会見で「こうした手続きは、長年の慣行でおこなってきているもの」と強調したように、安倍官邸は、招待者の推薦をしていたことを認めることで「民主党政権時代も同じだった」と問題をすり替え、開催中止によって幕引きとする算段なのだ。

 しかし、いま問題になっているのは、政府の「開催要領」では招待者数は1万人が目安とされているにもかかわらず、安倍政権になって参加人数が増加してゆき、今年は約1万8200人にまで膨れ上がっていること、そして安倍首相が数百人規模とみられる地元の有権者である後援会関係者を招待していた、という事実だ。

 しかも、大人数の地元の関係者を招待してもてなしていたのは、安倍首相だけではない。実際、自民党の馳浩・元文科相は、自身のブログでこう綴っている。

〈国会議員仲間にも、あちこちでご挨拶。
萩生田光一代議士など、地元の皆さんと一緒に、バスを借り切ってお見えであったし。〉(「はせ日記」2013年4月20日)

 安倍首相の側近中の側近である萩生田光一氏も、バスを借り切って地元関係者を招待していた──。このように、「開催要領」を逸脱する参加者数の増加、それによって予算を3倍以上まで増やしたことは、安倍政権での問題なのである。本日おこなわれた衆院厚労委員会でも会計検査院が「検査していく」と明言したが、「民主党もやっていた」だの開催中止の決定だので幕引きできるような話ではないのだ。

 しかも、ここにきて、安倍首相の公職選挙法や政治資金規制法違反疑惑が濃厚になり、さらには「虚偽答弁」をおこなっていたことまでわかってきた。

 たとえば、日本テレビは昨日、安倍首相の地元後援会関係者から入手したという資料を公表。それは安倍首相の事務所から送られていた「内閣府主催「桜を見る会」参加申し込み 平成31年4月13日(土)」と書かれたもので、そこには参加者の名前を記入する欄とともに、〈後日郵送で内閣府より招待状が届きますので、必ず、現住所をご記入ください〉とも注意書きがなされていた。

さらに、本日の朝日新聞朝刊は、2018年4月に「あべ晋三事務所」が送付していたという「『桜を見る会』あべ事務所ツアースケジュール」という資料の存在を報道。「桜を見る会」に参加を希望する後援会関係者に対してツアープランを案内したもので、Aコースは葛飾柴又散策で6万9000円、Bコースは目黒雅叙園の有形文化財・百段階段で7万4000円、Cコースは野球殿堂博物館見学、Dコースは屋形船乗船となっており、いずれも一泊二日で1日目には観光と「安倍晋三後援会夕食会」、翌朝の「桜を見る会」(首相夫妻と写真撮影付き)がセットされている。

 ◆安倍首相の虚偽答弁、「安倍晋三後援会 桜を見る会前夜祭」にさらなる追及を! 

 つまり、これらの「物証」によってはっきりしたのは、安倍首相の事務所が地元有権者である後援会関係者に「桜を見る会」の参加を募り、ツアープランまで用意して、参加者をとりまとめて招待者として案内を送るよう内閣府に伝達していた、ということだ。

 だが、安倍首相は8日の参院予算委員会で追及を受けた際、こう答弁した。

 「『桜を見る会』についてはですね、各界において功績・功労のあった方々をですね、各省庁からの意見等を踏まえ、幅広く招待をしております。招待者については、内閣官房および内閣府において最終的にとりまとめをしているものと承知をしております。私は主催者としての挨拶や招待者の接遇はおこなうのでありますが、招待者のとりまとめ等には関与していないわけであります」

 実態は「功績・功労のあった方々」ではなく自分の地元支援者である有権者を「幅広く招待」していたことは明々白々だが、その招待者のとりまとめは安倍事務所がおこなっていたのである。にもかかわらず、安倍首相は「招待者のとりまとめには関与していない」と断言し、シラを切っていたのだ。

 案の定、安倍首相は国会で嘘をついていたわけだが、さらに今後の追及が必要なのは、「前夜祭」問題だ。

 昨日の記事でもふれたが(。https://lite-ra.com/2019/11/post-5086.html)、「桜を見る会」の前日の夜には安倍首相夫妻が参加する「安倍晋三後援会 桜を見る会前夜祭」なる催しが都内の高級ホテルであるANAインターコンチネンタルホテル東京やホテルニューオータニで開催されているのだが、今年はこの会に地元の「桜を見る会」ツアー参加者を含む約850人もの人数が参加したといわれている。だが、この会費はツアー料金には含まれておらず、朝日新聞が報じた2018年の「『桜を見る会』について(ご連絡)」という資料でも、〈会費 5000円(18歳以上お一人様)※当日、受付でお支払下さい〉と記述されている。

 しかし、参加者の会費5000円だけでこの盛大な「前夜祭」が実施できたのか、甚だ疑問だ。

 ◆銀座久兵衛の寿司も出たのに会費5000円は安すぎ!? 公選法違反の寄付に当たる可能性も 

 実際、ホテルニューオータニHPにある「パーティープラン」を見ても、いちばん安い「立食プラン」でも1名につき1万1000円からの料金となっている。しかも、昨日おこなわれた野党4党による合同ヒアリングでは、オバマ大統領来日の際に訪れた高級店「銀座久兵衛」の寿司までふるまわれていたことが指摘された。ちなみに「銀座久兵衛」のHPによると、ケータリングの場合、料理代は1名につき1万5000円。200人分を用意したとしてもこれだけで300万円もかかる。ニューオータニには久兵衛の支店が入っているため、このケータリングのサービスを利用したかは不明だが、上記ニューオータニの「立食プラン」には久兵衛の寿司は含まれていない。

 このように、「前夜祭」はとてもじゃないが5000円の会費だけで賄われたとは思えないのだが、もし参加費で賄えていなければこれは公選法違反ということになる。たとえば、きょう放送の『ひるおび!』(TBS)では、政治資金にくわしい岩井奉信・日本大学法学部教授が「5000円(の会費)でニューオータニは無理だろう。私のゼミの催しで利用したときも最低で1万円だった。久兵衛のお寿司なんかが出れば、当然もっと高い」とした上で、こう指摘していた。

 「(会費では)足りない部分を安倍事務所なり何なりが補填をしたとなってくると、これは昔、小渕優子(元経産相)さんの問題が出たように、当然、(公選法で禁止されている)地元の有権者に対する寄附行為にあたると。これは大問題にあたるわけですよね」
「差額はどうなっているのかというのが、いちばん問題になりますよね」

 しかも、安倍首相が代表の政党支部や関係する政治団体の収支報告書には、この「前夜祭」にかんする収支の記載がない。政治資金規正法では「対価を徴収して行われる催物」は政治資金パーティーと規定されており、その収入や経費などは収支報告書に記載しなければならず、政治資金規正法違反の疑いがあるのだ。

 ◆安倍首相は「桜を見る会」大量招待問題を国会で追及された夜も、公邸に支援者を招き入れ… 

 いくら安倍官邸が幕引きをしようとしても、これら安倍首相に持ち上がっている違法疑惑について自ら国会の場で説明しなくては、納税者である国民は納得のしようがないだろう。

 だが、この税金で自分の支持者に接待をおこなっていたという大問題に対し、安倍首相は事の重大さ、いや、そもそも自分がやってきたことが「国民に対する背信行為」なのだということを、まったく理解できていないのではないか。

 じつは、この問題に一気に火をつけた8日の参院予算委員会での追及のあと、安倍首相は信じがたい行動に出ていた。同日の首相動静には、こうある。

 「6時40分、公邸着。41分から42分、支援者と写真撮影。8時52分、全員出る」

 ついさっきまで地元の支持者への公金を使った接待を指摘されて追及を受けたていたというのに、誰もが入れるわけでもない公的な場所である公邸に自分の支援者を招いて、写真撮影のサービスをおこなっていた──。しかも、この動静の記述からは、支援者が公邸を出たのは写真撮影から2時間後のこと。時間帯を考えれば、夕食が振る舞われていた可能性もある。

 ようするに、いま一体、何が問題になっているのか、安倍首相はわかっていないのではないか。いや、森友・加計問題と同じで、「自分を支持してくれる人を大事にするのは当然だ」「税金をどう使おうが総理大臣である俺の勝手だ」とさえ考えているのではないか。そうとしか思えないのだ。

 はっきり言って、安倍首相によるこの国民を舐めきった態度が改まることはけっしてないだろう。ならば辞めてもらう。それしか答えはない(編集部

 元稿:LITERA・リテラ(本と雑誌の知を再発見) 主要ニュース スキャンダル 【不祥事・トラブル】  2019年11月13日  09:48:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【安倍首相】:「桜を見る会」で田崎史郎と産経が失笑のスリカエ詐術で安倍擁護…

2019-11-20 08:16:00 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【安倍首相】:「桜を見る会」で田崎史郎と産経が失笑のスリカエ詐術で安倍擁護…でも安倍後援会850人招待には田崎も「多いな」とポロリ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【安倍首相】:「桜を見る会」で田崎史郎と産経が失笑のスリカエ詐術で安倍擁護…でも安倍後援会850人招待には田崎も「多いな」とポロリ 

 深まりを見せる安倍首相主催の「桜を見る会」疑惑。国民の血税を使って自民党議員の後援会関係者や御用文化人たちを“接待”しているわけだが、昨日、本サイトで報じたように、会のケータリング業者も安倍夫妻の“お友だち”の企業が毎年落札いることが判明した(https://lite-ra.com/2019/11/post-5086.html)。

 まさに、公私混同や利益誘導の加計学園問題を彷彿とさせる疑惑の伏魔殿だが、その一方で、ネトウヨ安倍応援団は苦し紛れに矮小化を図っている。曰く、「民主党政権も『桜を見る会』をやっていたじゃないか!」というのだ。たとえば産経新聞は〈会は旧民主党政権でも行われ同党議員の後援会幹部も招待されたとの証言がある〉〈旧民主の流れをくむ現在の野党も「返り血」を浴びかねない〉(産経ニュース12日)などと煽り立てている。

 まったく、だからなんだというのだ。たしかに民主党政権下も総理主催の「桜を見る会」は開催されたが、開かれたのは鳩山由紀夫政権時、2010年の一回だけ。2011年は東日本大震災を受けて取りやめ、2012年の野田内閣では北朝鮮が4月12〜16日の間に弾道ミサイルを発射すると予告していたことを受け「対応に万全を期す」として中止にした。

 一方、安倍政権は2013年以降7年連続で開催しており、とりわけ2017年は北朝鮮情勢の緊張が高まっていたなか、安倍首相は「北朝鮮はサリンを弾頭につけて着弾させる能力をすでに保有している可能性がある」(同年4月13日参院外交防衛委)など答弁するなど、散々“今日明日にも北朝鮮のミサイルが撃ち込まれてもおかしくない”と煽りまくっていたにもかかわらず、そのわずか2日後の4月15日に「桜を見る会」(約17000人参加)を開催。支持者や芸能人たちと写真撮影までしてご満悦だったのである。

 いずれにしても、安倍政権になってから“招待客”の数もかけられた税金も爆増していることは、揺るがない事実だ。実際に、鳩山政権の2010年に約1万人だった参加者は、安倍政権の2018年には約1万8000人とほぼ倍増。何度でも繰り返すが、予算額は2014年度以降約1767万円で固定されていたのに、支出は年々増え今年2019年度は5519万円と約3倍に膨らんだ。しかも、このことが問題になると、2020年度予算の概算要求で内閣府は「桜を見る会」の関連経費として本年度の3倍を超える5729万円を計上。無駄遣いを見直すのではなく、逆に予算額を増やしているのである。

 この問題の本質は、明らかな国民の血税の私物化と、公職選挙法違反すら疑われる安倍首相による支持者・後援者への接待、そして“お友だち優遇”の疑惑だ。民主党政権を持ち出してくるのは、まさに安倍応援団による問題の矮小化としか言いようがないだろう。

 すでに「桜を見る会」疑惑は、普段は腰が引けて政権批判につながるネタを忌避するテレビのワイドショーですら取り上げざるを得ないほど、大きな問題になっている。ところが、そんななかでまたぞろ怪気炎をあげているのが、ご存知、“官邸御用ジャーナリスト”の田崎史郎氏だ。

「桜を見る会」で田崎史郎と産経が失笑のスリカエ詐術で安倍擁護…でも安倍後援会850人招待には田崎も「多いな」とポロリの画像1

        『モーニングショー』に出演する田崎氏

 田崎氏は昨日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日)と『ひるおび!』(TBS)にはしご出演。予防線を張りつつ、必死に安倍政権をフォローしまくったのである。

 ◆玉川徹は「田崎さんが呼ばれて青木さんが呼ばれてない、それに全てが現れてる」 

 たとえば13日放送の『羽鳥慎一モーニグショー』(テレビ朝日)では、MCの羽鳥慎一から「田崎さんは招待されてない?」と訊ねられ「ぼくは招待状をいただいてますね。まだ行ったことはないんですけれども。数年前から、最初はね、僕は自民党担当のキャップの時に、何か手渡された記憶があるんです」と“告白”。政治取材をしている記者にも招待状が送られてくるという話をし始めるのだが、そこで羽鳥がコメンテーターの玉川徹氏に「玉川さん、呼ばれていないですよね」と振る。すると、玉川氏はいったん爆笑して、すぐに真顔になり、火曜レギュラーのジャーナリスト・青木理氏にこう聞くのだ。

 玉川「そこですよ、ポイントは、まさに。聞きたいんですけど、青木さんは呼ばれたことあるの?」
 青木「呼ばれるわけないじゃないですか」
 玉川「そこ、本質なんですよ。(青木さんは)呼ばれたことないんでしょ。で、田崎さんは呼ばれているわけですよ。(机を叩きながら)ここに全てがあらわれているじゃないです」

 周知の通り、安倍首相主催の「桜を見る会」には、政治記者だけでなく、ネトウヨ番組『真相深入り!虎ノ門ニュース』(DHCテレビ)のご一行など、安倍応援団文化人たちが多数招待されている。玉川氏が指摘するのは、まさにしく青木理氏のような安倍政権に批判的なジャーナリストは排除して、田崎氏のような“御用”だけを選んでいるということだが、田崎氏はシレっとこう言い出すのだ。

 田崎「(最近も自分には)招待状はきてます。だから僕らの仲間にけっこうきてますよ。そこで、あの、政権に批判的な方も、批判しない人もそれほど区別なく来てますね、僕が見るところでは」

 本当かよ、と思わずテレビ画面に突っ込みたくなる話だが、案の定、玉川氏から「フリーは別でしょ」と追及をうけると、田崎氏は「それはちょっと。あの、全員調べてるわけじゃないですね。わからないけど、自分の知ってる範囲だと、割合来てますね」としどろもどろ。

 そして、安倍首相が「桜を見る会」を私物化していることや、安倍政権でかけられる費用が膨れ上がっているという批判に対して、こう話を逸らしにかかった。

 「これはですね、『桜を見る会』ってのは先ほどご紹介であったように、ずっと続いてるんですよね。自民党ではない政権、細川非自民連立政権とか民主党政権の時代も開かれる。だからいろんな見方もあるかもわかりませんが、政治の許容、与野党の枠を超えた、共産党は政権に参加したことないから別ですけれども、多くの政党が許容してきた行事だと思います」
 「繰り返しになりますが、安倍政権になってやってるのではなくて、ずっとやってきて。歴代の総理大臣はおそらくね、地元の後援者の人を呼ばれているのだろうと思いますよ。鳩山さんの時も一回調べたほうがいいと思うけども、鳩山内閣でやってますから、民主党政権下で。その時にどういう形で招待者を選んだのかっていうのをね。まず自分たちはこうしましたっていうことを言われるとわかりやすいと思いますね」

  “民主党政権も「桜を見る会」をやっている”というのは、まさにネトウヨや産経新聞と同じ矮小化のロジックだ。だが、さすがに安倍首相の地元後援活動になっているのではとの疑惑について聞かれると、田崎氏も苦しくなって「これはちょっと多いな」とこぼしていた。

 「おそらくはね、法律違反にはならないようにしてるんだと思うんです。で、なってないんだと思うんです。でも何か安倍総理の後援会の人たちだけ、うまい汁吸ってるねっていうイメージを与えていることが問題なんですね。少なくとも850人の方が来てるっていうことで。これはちょっと多いなっていい印象は、正直持ちますね」

 ◆田崎は「酒を振舞ってるというのは間違い」と主張も、会場には山口の酒「獺祭」がずらり 

 それでも、あくまで安倍政権をフォローしようとする田崎氏。安倍政権が「桜を見る会」の招待者リストを明かさず、記録も破棄されたと強弁するのに対し、天皇皇后主催の園遊会の招待記録が30年間保管され、すべてオープンになっているという違いについて聞かれると、やっぱり「民主党時代もやっていた」を繰り返すのだった。

 「まあ、あの、天皇皇后両陛下が行われることと、政党が行われることでは、やっぱりそこは厳しさが全然違いますから。だから民主党政権時代はこうでしたよ、と。で、今はどうなってるんですか、と。そこで比較するとわかりやすいと思いますね」

 いちおう突っ込んでおくと、「桜を見る会」は“政党が”おこなっているのではなく、“政府が”おこなっているもので、その公的性格はほとんど変わらないはずだが……。

 この調子で、田崎氏の必死な安倍政権擁護のためのスリカエ論法は、続いて出演した『ひるおび!』(TBS)でも同様だった。安倍後援会幹部ら850人が招待されていることについて「度が過ぎてますね、やりすぎだっていうことじゃないかと思いますよ、私ですら」と発言するなど、“安倍御用ジャーナリスト”であることを逆手に取った自虐ネタでスタジオがどよめく場面もあったが、すぐに「法律法律違反では、どうもなさそうですよ。調べてみると」などとフォロー。

 さらには、国会共産党の田村智子参院議員が「『桜を見る会』は参加費無料なんですよ。会場内でも無料で樽酒、その他のアルコール、オードブルやお菓子、お土産をふるまうんですよ。これを政治家が自分のお金でやったら明らかに公職選挙法違反」と追及したことが紹介されると、田崎氏はこんなトンデモな反論をし始めたのだ。

 「ただ新宿御苑内は禁酒、酒飲んじゃいけないんで、樽酒をちょっと舐める程度なアレで。アルコールをふるまっているっていうイメージを与えるのは間違いですよ」

 そもそも「桜を見る会」の問題は酒をどの程度飲んでいるかの問題ではないが、税金で酒をふるまっているのは事実だ。たとえば、2017年の安倍首相主催「桜を見る会」に出席した人物のブログには、樽酒や山口県の高級日本酒「獺祭」の写真がアップされており、〈高級日本酒の獺祭がズラリと並んでいます!こちらもフリードリンク状態~〉〈さてさて、安倍総理が到着!本会場に向かう通路で握手をしてもらいましたーーー!〉〈昭恵夫人にも握手してもらいました♪〉などと記されている。「樽酒をちょっと舐める」程度どころか、獺祭がフリードリンク状態だったという。

 おまけに、和菓子と酒升の写真をアップして〈和菓子のお土産もいただいて夢のような一日でした♪〉と締めくくられていた。血税を使って、政権が選んだ一部の人たちだけにタダで飲食させ、お土産までもたせているわけで、普通に考えておかしいとしか言いようがないだろう。

 繰り返すが、「桜を見る会」の問題は、公選法違反や“お友だち優遇”が濃厚な、政権を揺るがす重大疑惑だ。だからこそ、田崎氏のような“御用ジャーナリスト”も、かばいきれないところは一線を引きつつ、世論を「たいした問題ではない」という方向へ誘導しようと必死なのだろう。

 ◆三原じゅん子は玉川徹、青木理に逆ギレし、「厳重に抗議します」と報道圧力の醜態 

 いや、必死ヅラをしているのは田崎氏だけではない。当の政権の政治家たちも、わけのわからない失笑モノの開き直りや逆ギレを見せている。その筆頭が、自民党三原じゅん子参院議員だ。

 前述の『モーニングショー』では、萩生田光一文科相や松本純・元国家公安委員会委員長らが自身の後援会関係者を「桜を見る会」に招待したことをブログで報告していた件も取り上げたのだが、そのなかで、三原じゅん子議員も2014年4月18日のブログで〈「桜を見る会」に出席してまいりました。今年は母や叔母たちも参加し喜んでおりました〉と記していたことを紹介。玉川氏と青木氏は、政府が「各界において様々な功績・功労のあった方々などを幅広く招待している」などと説明していることを念頭に、「三原じゅん子さんのお母さん、どういう功労なんだろう」とツッコむ一幕があった。番組は三原じゅん子議員の事務所に、母親や叔母を招待した理由を質問したが、一昨日までに回答はなかったという。

 ところが、である。番組放送後、三原じゅん子議員はTwitterでこう逆ギレしたのだ。

 〈この件は内閣府のルールに則って、招待された人が出席したまでです。
しかしながら番組での二人の母への発言は許しがたい侮辱発言だと思います。
厳重に抗議します!〉

 愕然とせざるをえない。どういう神経をしたらこんなことが言えるのか。玉川氏と青木氏は招待基準の曖昧性を指摘したに過ぎず、三原議員の母親を「侮辱」などしていない。しかも番組は招待した理由をちゃんと聞いているのに、それには説明せずに「内閣府のルールに則って招待された」などと言うのは誤魔化しもいいところ。ガバガバな「ルール」が問題になっていることを、この安倍ヨイショ政治家はまったくわかっていないらしい。 

 まして、三原議員は与党の政治家であり、国民の税金で飯を食っている存在だ。納税者の疑問を率直に代弁した『モーニングショー』に対して「侮辱」などと難癖をつけ、「厳重に抗議します!」とは勘違いも甚だしい。正当性のかけらもないイチャモンであり、報道圧力だ。いま、「侮辱」されているのは納税者である。この逆ギレツイートだけでも、三原議員は議員辞職に値する。

 いずれにせよ、安倍首相主催「桜を見る会」は、安倍政権によるお友だち優遇・利益誘導政治の腐敗の象徴だ。野党はもちろん、全メディアが徹底的に追及せねばならない。いまこそ、このつけあがった政権に突きつけてやるべきだ。国民をなめるのもいい加減にしろ、と。(編集部

 元稿:LITERA・リテラ(本と雑誌の知を再発見) 主要ニュース スキャンダル 【不祥事・トラブル】  2019年11月13日  01:24:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする