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GR始動か?

2006年08月31日 | アニメ・特撮
今川泰宏監督のジャイアント・ロボが始動す? HPに「2007年」とあるので、期待したいところです。 http://www.gr-anime.com/ 「地球静止作戦」の続編、ビッグファイア(バビル2世)が復活してくるんでしょうか? 十傑集(補充されて)対九大天王(あばれ天童、大塚署長も登場!)の激突なんでしょうか? コケないことを切に願いつつ。 . . . 本文を読む
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岐阜の古本屋

2006年08月30日 | others
仕事で岐阜に行ったおりに市内の古本屋へ。ここはいかにも古本屋らしい品揃えでいいですね。民俗学や歴史、宗教関係の本がそろっていて、掘り出しものがありそうな期待感を感じます。と言いつつ、買ったのは「評伝山中峯太郎 夢いまだ成らず」(尾崎秀樹著)、「昆虫図」「地底獣国」(久生十蘭著)の文庫3冊。どれも最後のページに張ってある値札に「切」と書いてありました。版元品切という意味ですが、文庫までしっかりチェッ . . . 本文を読む
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シムーン その6

2006年08月29日 | アニメ・特撮
深夜百合アニメ「シムーン」も佳境に入ってきて、なんとシムーンの謎が明らかに。ええっ!と驚くタイムマシーン、だったんですね。「シムーン」は時間SFアニメだったのかあ! 過去の戻ったキャラ2人はどうするのか。シムーンを平和利用すると、自分たちの存在が無かったことになるやもしれぬ、というタイムパラドックスがからんできそう。作画のクオリティがやや低下しとりますが、ストーリーで引っ張れ!  . . . 本文を読む
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「ドラキュラ紀元・戦記・崩御」3部作

2006年08月27日 | others
いわゆる「IFもの」というジャンルがあるのですが、ドラキュラがヘルシング教授に勝ってしまった世界を描いたのが、キム・ニューマンの「ドラキュラ紀元・戦記・崩御」の3部作です。 無数の実在あるいは架空のキャラクターを縦横無尽に配置して織りなす、もうひとつのヨーロッパ。どれも巻末のキャラクター一覧表がないとなんだか分からなくなってきます。 人間と吸血鬼との不気味な共存状態でありながら、ニューマンの筆は妙 . . . 本文を読む
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隠れちょい佳作

2006年08月26日 | SF
誰でも知ってる傑作ではなく、隠れたちょい佳作みたいなところで思い出すのは(翻訳SFで)リチャード・ルポフ「宇宙多重人格」(創元推理文庫)。大きなストーリーがシリアスなディストピアものと、アメコミ調のヒーローものと2つあり、並行して展開していくのだけれど、微妙に互いに侵食しあって、最後には「おお」と驚くラストに至るんです。 で、どこか雰囲気が似ているような気がするのがこれ、「フリーゾーン大混戦」(チ . . . 本文を読む
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『ベータ2のバラッド』

2006年08月24日 | SF
わが青春のアルカ…じゃなくて、故サンリオSF文庫の現代出現体、国書刊行会の未来の文学、『ベータ2のバラッド』。 ディレーニイの「ベータ2のバラッド」は肩透かしに普通のSFでしたが、それはこちらに教養が無さすぎるから?。時が経てばもしかすると「衝撃の1作」になるかも。 「四色問題」は収録作中いちばんのニューウェーヴ。ということはいちばん意味不明に近い? J・G・バラードの「残虐行為展示会」につなが . . . 本文を読む
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翻訳家列伝

2006年08月22日 | ミステリ
田村隆一、田中融二、鮎川信夫…、ミステリを読みはじめたころ、こういった翻訳家の名前はクリスティ、クイーン、カーなどの名前と「込み」だったんです。こういった翻訳家たちがじつは詩人、ということを知ったのはずいぶん後でした。詩人というのは夢見るような別世界のヒト、なんて思いこみを粉砕してくれるのは『戦後「翻訳」風雲録 翻訳者が神だった時代』。田村隆一、田中融二、鮎川信夫、などの真の姿をかいま見せてくれう . . . 本文を読む
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谷崎潤一郎

2006年08月20日 | others
「乱菊物語」は谷崎潤一郎が『乱世に「菊」という名前の女性の一生を描くつもりで、この題をつけた』そうです。ところが、この長さ(文庫で400ページあまり)で、まだその「菊」という女性は登場してきていないんです。となると400ページはまだプロローグ? 谷崎潤一郎が伝奇作家になりきって書いた作品なので、やたらにおもしろい! 続きを、誰か続きを! 古川日出男さんいかがですか。 で、山田風太郎が「あと千回の . . . 本文を読む
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ぼくがカンガルーに出会ったころ

2006年08月17日 | ノンフィクション
この人の訳した本を読まないSFファンはいないと思うほど、名作傑作を手がけていることは、巻末の翻訳作品リスト(!)を見れば一目瞭然。本人が思いいれのある作家についての後書きを集めた章は良かったなあ。ヴァンス、ティプトリー、スミスあたりはの後書きは何度読んだか。 本人がとくにお気に入りのディックとカート・ヴォネガットは独立した章があてられているが、ヴォネガットはエリアから外れているので読み飛ばし。 . . . 本文を読む
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アイルランド/ネイティブアメリカン/ロックをたく

2006年08月16日 | others
アイルランドのケルト・ミュージックの人気が高いのですが、ヒーリングミュージックとして聴かれている一方、ブルース、ロックをふくめた大衆音楽のルーツの一つがアイルランド音楽にあるということと、その伝統様式が他の国(アメリカ、イギリス、日本など)では失われてしまったものだからでしょうか。 アイルランドでは、音楽はすべて口伝で伝えられ、すべて耳で覚えるそうです。しかも、年配のマスタークラスミュージシャンと . . . 本文を読む
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王朝物語/色好みの構造

2006年08月14日 | ノンフィクション
たとえば「源氏物語」のほかに、その当時の同時代小説はあったのかどうか、知っている人はとんどいないと思う。ぼくたちの一般的なイメージの中では、平安時代に不毛な散文の広野に孤高の塔としての「源氏物語」があるような気がしていたが、実はそうではなかった。時代としてはやや下るけれど、「源氏物語」のエピゴーネンやアンチ「源氏物語」が相当輩出していたようだ。不毛な広野だと思っていたら、それはただの思い違いで、中 . . . 本文を読む
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「緋色の研究」

2006年08月13日 | ミステリ
「緋色の研究」はホームズものの第1作目でいちおう長編なんですが、昔読んだとき(小学生のころ)あまり好きじゃなかったんですね。ホームズものの長編は、長編と言いながらホームズの活躍するのは全体の3分の1くらいで、あとはその事件がおきることになった過去の因縁話を延々語っている。 アメリカモルモン教徒の話、インドセポイの乱とか、アメリカ炭鉱の秘密結社とか。小学生には詰まらないでしょうが、今読むとけっこう . . . 本文を読む
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横溝正史を読むなら その3

2006年08月12日 | ミステリ
屁理屈ならべてきましたが、なにが面白いかと言われれば、ノンシリーズ(探偵が金田一でも由利でもない)の「びっくり箱殺人事件」です。 背景からすると、戦後すぐに書かれたようですが、カーにたとえれば「盲目の理髪師」のようなユーモアミステリというところでしょうか。 「盲目~」ほどプロットが錯綜していませんし、なにより最後の犯人指摘が論理的に開陳される場面では、とぼけた感じの探偵役が殺人という緊張感を気持 . . . 本文を読む
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横溝正史を読むなら その2

2006年08月11日 | ミステリ
戦後の「金田一耕介もの」にくらべて、いまひとつ人気のない戦前の「由利麟太郎もの」ですが、戦後作品にあまり見られない「ロマン」ふんぷんなのが「由利麟太郎もの」です。 「由利麟太郎もの」の一番の傑作はたぶん「真珠郎」でしょう。クイーン「エジプト十字架」に触発されたとおぼしい、連続首切り殺人事件を信州と東京を舞台に綴り、最後は洞窟の中で終わる短めの長編。戦後では「八つ墓村」ぐらいに顔をのぞかせるロマン . . . 本文を読む
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横溝正史を読むなら その1

2006年08月10日 | ミステリ
戦後では「悪魔の手毬唄」(昭和30年)まで、というのが個人的な意見です。カーにも言えるんですが、ストーリーテラーが高齢になると老人性饒舌体が炸裂する確立が大きいですね。「悪魔の手毬唄」にも饒舌体が見え隠れしていますが、緊迫した構成でなんとかバランスをとっている、という感じです。 でも、ケチつけているんじゃないですよ。「悪魔の手毬唄」はロウソクの炎が消える寸前に明るく燃え上がるように、探偵小説作家 . . . 本文を読む
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