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チラシの裏

姿なき招待主

2024年03月15日 | ミステリ
この作品を読んだか、芝居か映画で観たアガサ・クリスティはこう思ったに違いありません。
「わたしのほうが面白く書ける」

アイデアは素晴らしいかもしれないけれど、構成がずさん、あるいは筆が足りない感じです。
犯人が「コレ」ならば、冒頭の電報パートはもうちょっとヒネリがほしいところ。
ミステリへの革命的作品ではなく、あくまで商品的作品なので、
ルネ・クレール版の例の作品や、著者本人版戯曲的な展開は当然でしょうね。
ビギナーズラック以上に発表が1930年なので、年代相応かもしれません。
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