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好き好きネモ船長

2007年05月30日 | SF
「海底二万海里」 ジュール・ベルヌ作の長編プレSFです。魅力はいくつもあって、万能潜水艦ノーチラス号、海底の神秘、大タコとの死闘、などなど。 ノーチラス号は海水から電力を取り出す超科学を持つだけでなく、パイプオルガンまで備えるエレガントさ。出てくる料理は海の幸を使ったヘルシー&ティスティ。それと、なんといっても「ネモ船長」というキャラクターが登場しなかったら、こんなに映像化されなかったでしょうね。 . . . 本文を読む
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北一輝

2007年05月28日 | ノンフィクション
まだ読了前ですが、北一輝という人物がナニモノであったのか。 ほかに北一輝のことを著したものを読んだことがないので、刷り込み状態であるとはいえ、この本は相当に攻撃的です。30年前に書かれたのですが、その時点で世に出ていた北一輝論をことごとく粉砕して、相手の耳の穴に原稿用紙をつっこむぐらいのイキオイで自説を展開していきます。 でもオモシロイ。 「革命帝国」(!)「明治憲法は民主的」(!)「西郷は日本的 . . . 本文を読む
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ウォンドルズ・パーヴァの謎

2007年05月24日 | ミステリ
もしかしたらミッチェルは筋の通ったプロットを書けなかったのかもしれない。「錯綜したプロット」という言い方は誉め言葉に近いのだが、彼女の場合はちょっと違う。キャラクターが奔放に動きまわるせいで、筋の通った1本のプロットは見出せず、あちこちを引っ張りまわされるのは読者ではないか。そのため謎がどこにあるのか分からずに、ただ最後まで付き合うしかない。でもキャラクターが面白いので、OK。 【ウォンドルズ・パ . . . 本文を読む
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深夜あにめ

2007年05月24日 | アニメ・特撮
ひとひら ★★★★ SFでもエロでもないですが、なにかこう思春期の蹉跌を芝居にかける若さ、みたいな感じが伝わってきて、オジサンは大好きです。脚本、台詞、声優さん、いいです。しかし、あんたら高校生かよ。 ぼくらの ★★★★ ジョージ秋山の「ザ・ムーン」のオマージュのようですが、なんて暗い。徹底してリアルで冷たいストーリです。戦って死ぬか、戦わずに地球が滅ぶか、どちらかを選べと言われたらどうする。いや . . . 本文を読む
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「三つの棺・密室講義」の真実

2007年05月16日 | JDカー
ジョン・ディクスン・カー、「三つの棺・密室講義」の真実 逆転プロット カーはいわゆる本格ミステリ小説における「画一的展開」をさかさにしたようなプロットをときおり使用しています。「画一的展開」とは「殺人→警察登場→尋問→探偵登場→第二の殺人→解決」といったような(展開内容は多少前後するにしても)お決まりのパターンを思い浮かべてもらえばいいでしょう。 たとえば「パンチとジュディ」では、ありきたりな展開 . . . 本文を読む
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