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隠れちょい佳作

2006年08月26日 | SF
誰でも知ってる傑作ではなく、隠れたちょい佳作みたいなところで思い出すのは(翻訳SFで)リチャード・ルポフ「宇宙多重人格」(創元推理文庫)。大きなストーリーがシリアスなディストピアものと、アメコミ調のヒーローものと2つあり、並行して展開していくのだけれど、微妙に互いに侵食しあって、最後には「おお」と驚くラストに至るんです。
で、どこか雰囲気が似ているような気がするのがこれ、「フリーゾーン大混戦」(チャールズ・プラット著 ハヤカワSF文庫)です。
SFをたく魂が爆発の、改変世界、エイリアン、時間旅行、アトランティス、知能増幅ウィルス、不老不死等なんでもありの一見コメディだけど、話の芯はけっこうシリアス。惜しいのは、テーマすべてがプロットにはまりきっていないので未消化感があるところです。でも楽しいですよ。
2作とも品切れですかねえ。古書店で見かけたらサルベージをおすすめします。
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