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横溝正史を読むなら その1

2006年08月10日 | ミステリ
戦後では「悪魔の手毬唄」(昭和30年)まで、というのが個人的な意見です。カーにも言えるんですが、ストーリーテラーが高齢になると老人性饒舌体が炸裂する確立が大きいですね。「悪魔の手毬唄」にも饒舌体が見え隠れしていますが、緊迫した構成でなんとかバランスをとっている、という感じです。 でも、ケチつけているんじゃないですよ。「悪魔の手毬唄」はロウソクの炎が消える寸前に明るく燃え上がるように、探偵小説作家 . . . 本文を読む
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