music一本道

60年代から70年代のポップスを

Cook&Greenaway

2012年03月03日 | 英国
60年代にアメリカで活躍した「ヴォーグス(The Vogues)」というコーラスグループがありました。
そのヴォーグスがどういう経緯でカバーしたのか分かりませんが、
イギリスのシンガーソングラーターデュオ「David and Jonathan」の作品「Lovers Of The World Unite」をシングルカバーしました。
いい出来でしたが、ヒットしませんでした。
この「David and Jonathan」の二人が、がのちにソングライターチーム、プロデューサーとなるCook&Greenaway(Roger Cook&Roger Greenaway)です。

「David and Jonathan」は、かのジョージ・マーティンがプロデューサーとなり(聖書から採られた抹香臭いネーミングはマーティンの奥さんによるものだそうです)、
この「Lovers Of The World Unite」をUKチャート7位に送り込みます(1966年)。
「David and Jonathan」のもう一つの大ヒットは、
マーティンつながりのビートルズカバー「ミッシエル」(1966年UKチャート11位)です。
「Lovers Of The World Unite」はフォークロックの隠れた名曲だと思います。

David and Jonathan - Lovers of the world unite 1966





じつはRoger Cook&Roger Greenawayの二人は「ケストレルズ(The Kestrels)」というボーカルグループのメンバーでした。
活動を始めたのはビートルズより古く、デビューシングルは1959年に出ているそうです。
そして、なんとこのケストレルズには、「トニー・バロウズ(Tony Burrows)」が参加していました。
この3人は古い顔なじみだったんですね。

でもビートルズをはじめとしたビートバンドの隆盛に、
R&B(とくにドゥーワップ)あたりの音楽をやっていたケストレルズはいっぺんに古臭くなってしまい解散してしまいました。
それでもRoger Cook&Roger Greenawayの2人はソングライター、プロデューサーに転身して
「フォーチュンズ(The Fortunes)」に「You've Got Your Troubles」を提供、UKチャート2位に入りました(1965年)。

本人たちも「David and Jonathan」名義で「Lovers Of The World Unite」「ミッシエル」をヒットさせましたが、
それ以降はいまひとつで、1968年に2人はシンガーをやめてソングライターに専心することにしました。
「David and Jonathan」名義の作品は、
ブリティッシュインヴェンジョンより以前のアメリカンポップスのイミテーションで、
よく言えば懐かしい、悪く言えば古臭く、「ライチャスブラザーズ」を思いさせるような曲もあります。

Roger Cook&Roger Greenawayの二人はソングライターとして多くのシンガーに作品を提供していますが、
個人的に一番好きなのは「Green Grass (Gary Lewis & the Playboys)です。

Gary Lewis & The Playboys Green Grass




Roger Cookは「マデリーン・ベル(Madeline Bell)」と組んで「ブルー・ミンク(Blue Mink)」というバンドを結成して
「Melting Pot」という曲をUKチャート3位に送りこみます(1969年)。

Blue Mink - Melting Pot (1970)



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The marmalade

2012年02月25日 | 英国
The marmalade
「マーマレード」というグループはスコットランド出身のポップグループで、
60年代後半から80年代までのキャリアの中で一番ヒットした曲は、
ビートルズのカバー「Ob-La-Di, Ob-La-Da」(1969年1月UKチャート1位)でしょうね。

これだけみると、ビートルズ人気にあやかったヒット曲を持つ
ただのポップグループみたいなイメージですが(正直わたしもそうでした)、
じつは意外に芯の通ったバンドだったようです。

60年代末、同じようにイギリスで活動していた「ラブアフェア(Love Affair)」というバンドがありました。
こちらはマーマレードより少しアイドル系な感じで
「Everlasting Love」というUKナンバー1ヒット(1967年)を持っています。

実はこの「Everlasting Love」、イギリスではマーマレードがカバーする予定だったそうですが、
バンドが「ポップすぎる」と歌うのを拒否したため、ラブアフェアに回ってきたんだそうです。

任侠(おとこ)ですね〜、でも惜しいことしましたね。

その後、「Everlasting Love」と似たような曲の「Lovin' Things」をリリースしてUKチャートの6位をゲット、
溜飲をさげました(かどうか)。

The marmalade 「Lovin' Things」




60年代にヒットさせた曲はビートルズ、ビージーズのカバーに加えて、トニー・マコウレイ作、
バンドメンバーのジュニア・キャンベルの曲などチャート10位以内に送り込んだのは6曲におよびます。

70年にオリジナルメンバーとしてのマーマレードは分解しますが、
メンバーを入れ替えてなんと現在もバンドとしての活動を行っています。
オリジナルメンバーは誰も残っていないので、トリビュートバンドとか言われているみたいですが。

メンバーが入れ替わった70年代は、メンバーの音楽的趣向によって方向性が大きく揺れていますが、
このアルバム『The Only Light on My Horizon Now』(1977年)はTony Macaureyがプロデューサーで、
サウンドもAOR風に変身します。
60年代の曲もいいのですが、70年代もがんばっていたマーマレードでした。

The marmalade「Falling Apart At The Seams(Tony Macaurey)」from『The Only Light on My Horizon Now』



The Marmalade 「 Walking A Tightrope (Tony Macaurey)」from『The Only Light on My Horizon Now』


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