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グリュフォンの卵 2

2006年04月30日 | SF
「グリュフォンの卵」でしたね。 著者マイクル・スワンウィックの尊敬するのはディレイニーとジーン・ウルフ。 おお、いいぞ。 読んでみると、解説にあったようにディレイニーというよりゼラズニイ。 ハードボイルドのような主人公を突き放したような文章で描写しているのは、 たしかにゼラズニイのような。 . . . 本文を読む
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グリフォンの卵

2006年04月29日 | SF
なんとマイクル・スワンウィックの短編集「グリフォンの卵」がハヤカワSF文庫から。ノーマークでしたね。 マイクル・スワンウィック。しぶい。 日本では「大潮の道」という長編が1つ同文庫から出ているだけですが、どこで誰が考えたのか今回は短編集。 まだ未読なので、読み終えたらまたひとくさり。 . . . 本文を読む
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明治村SFミステリ園遊会2

2006年04月28日 | others
明治村の話の続きです。漱石などの明治の文豪展みたいなことを、いつだったか明治村でやっていたはずです。 ならば明治の冒険小説(大きく広げて探偵小説、SF、秘境小説等)展みたいなことはどですか。そのときは、明治の冒険小説の第一人者、横田順彌氏に監修をお願いしたいです。ドラゴンズファンですしね。 押川春浪をはじめとする明治のSFバンカラ群像、明治の快男児、怪人の話を講演してもらいましょう。寄席では、落語 . . . 本文を読む
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「刺青殺人事件」 2

2006年04月16日 | ミステリ
「刺青殺人事件」ビデオ観ました。ほぼ原作にそった筋です(もう原作の細かいところは忘れてしまいましたが)。 刺青がテーマなので半裸の女性が乱舞する画面にくわえて近藤正臣、大和田獏、仲谷昇、志垣太郎、高田美和、叶和貴子らの濃い雰囲気がいやがうえにもB級くささを醸し出します。 「ああ、頭が痛い」と推理の途中で言い出して入院する神津恭介(近藤)、「刺青は世界にほこる日本の文化だヨ」と目を輝かせて激昂す . . . 本文を読む
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『渇きの海』

2006年04月15日 | SF
近年はラジオドラマなんてのは流行らないのでしょうか。 20年くらい前にNHKFMで放送されていたラジオドラマの一つが、この『渇きの海』というSFドラマです。原作はアーサー・C・クラーク。映画『2001年』の原作者としてあまりにも有名ですが、SF史上に残る小説作品も多く執筆しています。 この物語の舞台は近未来の月面、月の海といわれる場所で月観光船が砂に飲み込まれる事件から始まります。この月面の砂は . . . 本文を読む
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ワイドスクリーンバロックこそSF

2006年04月14日 | SF
読んでいて、この感じどこかで同じものを読んだ気がする...と思ったら、それは小さいころに読んでいた光文社版鉄腕アトムのノンフィクションページでした。当時アトムは月刊ペースで出ていて、毎号本編のあとにアトムの中で出てきたガジェットをテーマに解説するページがあったんですね。『ホットドック兵団』ならばサイボーグテーマ、『コウモリ伯爵』なら都市伝説、『ロボット宇宙船』なら惑星間用宇宙船、というみたいに。 . . . 本文を読む
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ビートルズの研究

2006年04月12日 | ノンフィクション
たいていのビートルズ本は「ビートルズサイコー!」で終始しているものが多いのですが、この本はちょいと違います。海外の研究者が社会学的、言語学的にビートルズの楽曲とその社会におよぼした影響を分析しています。言葉は難しいですが、論旨は明確です。 目ウロコだったものの一つに「ホワイトアルバム」の意味が。散漫、不統一、エゴのかたまりなどとイマイチ評判の良くない同アルバムですが、なんとポストモダン手法の萌芽 . . . 本文を読む
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明治村ミステリ園遊会

2006年04月11日 | others
テーマパークが集客に苦戦しているそうです。そういえばわが愛知県には明治村という明治の建築を集めた博物館があります。モノがモノだけに集客が難しいのかと思いきや、最近はいろいろとイベントも組んでお客さんを集めているそうです。村長は小沢昭一ですしね。 そこではたと思いついたのが、明治村ミステリ園遊会。明治の建物を使ったミステリ劇の上演です。たとえば江戸川乱歩「怪人二十面相」。明智小五郎役と中村警部役の . . . 本文を読む
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ゼラズニイよふたたび

2006年04月06日 | SF
ちょっと前にゼラズニイの「光の王」が再刊されました。表紙のイラストが萩尾望都ではなくなったのが惜しいですが。 80年代はけっこう翻訳されていたのですが、最近はとんと出ませんね。本人はすでに亡くなっているし、有名どころはほとんど翻訳されているので仕方がないのですが、まだ残っているでしょう。「新アンバーシリーズ」とか「闇と光の生物」とか。創元で出ていた「チェンジリングシリーズ」は誰かが書き継げば、そ . . . 本文を読む
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刺青殺人事件 1

2006年04月05日 | ミステリ
近所のスーパーのロビーで中古ビデオの投げ売りが。 で、見つけたのが近藤正臣主演、名探偵神津恭介シリーズの1編「刺青殺人事件」。 原作は高木彬光のデビュー作にして、横溝正史の「本陣殺人事件」とならぶ戦後本格ミステリの曙光となる作品です。神津恭介は「犯罪を経済学的に」解決する天才ですからね。 ちょうど光文社文庫から高木彬光コレクションが始まって、この「刺青~」「人形はなぜ殺される」とかが出ています . . . 本文を読む
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編集長を出せ!

2006年04月04日 | ノンフィクション
「編集長を出せ!」(ソフトバンク新書・岡留安則著)は、2年前に休刊した「噂の真相」編集長、岡留安則が当時の舞台裏をあかしています。 さまざまな有名人を俎板に載せていれば、抗議クレームは当然やってくるわけで、そこをどうのりきったのか、という危機管理の指南書とも読めるところがミソ。 . . . 本文を読む
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「ジャイアントロボ」

2006年04月01日 | アニメ・特撮
最近、何度も繰り返し観てるのが「ジャイアントロボ」(アニメ版・監督:今川泰宏)。もう10年以上も前の作品なんですが、なんでこんなに好きなのか自分でも理解できません。 同監督の「鉄人28号」のビデオを観ていたら宣伝が入っていたので、ちょっと観てみるかと軽い気持ちで手にとったら、もう止まりません。 時間無いのに、「鉄人」の続きも「アストロ球団」も観ないといけないし。 ちなみに「ロボ」のどの部分が一番 . . . 本文を読む
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