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「緋色の研究」

2006年08月13日 | ミステリ
「緋色の研究」はホームズものの第1作目でいちおう長編なんですが、昔読んだとき(小学生のころ)あまり好きじゃなかったんですね。ホームズものの長編は、長編と言いながらホームズの活躍するのは全体の3分の1くらいで、あとはその事件がおきることになった過去の因縁話を延々語っている。

アメリカモルモン教徒の話、インドセポイの乱とか、アメリカ炭鉱の秘密結社とか。小学生には詰まらないでしょうが、今読むとけっこう面白い。ドイルの偏見や適当なでっちあげ話も含まれていますが、この部分だけでも冒険小説として充分に楽しませてくれます。大人になったなあ。
緋色の研究 コナン・ドイル著 日暮雅通訳 光文社文庫
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