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チラシの裏

活字で読むウルトラQ

2007年10月30日 | SF
編者のコンセプトが「活字で読むウルトラQ」&怪物テーマのホラーSF。おおこれは!と思ったのですが、過剰な期待は失望の母とも。 たしかに怪物テーマであることは間違いないのですが、ウルトラQとはかなり乖離しているような気がします。 ウルトラQの本質は、怪物その他宇宙人怪獣超常現象と、いかに人類が対峙するか、というサスペンスにあると思います。ですが、こちらの短編集には怪物が登場し自滅するあるいは存在 . . . 本文を読む
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小峰元の学園ミステリ

2007年10月21日 | ミステリ
学園ミステリなんてラノベも含めるといまや掃いて捨てるほど書かれているでしょうし、新本格なんてほとんどが学園ミステリあるいは学生が主役だったりするのでしょうね。新本格もラノベも読まないのに決めつけてはいかんですが。 そういえば小峰元という人が「アルキメデスは手を汚さない」という学園ミステリで話題になったのはわたしが中学生の頃。もちろん読みました。 でも、つまらなかったんです。わたしは、ね。 ミステ . . . 本文を読む
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刑事コロンボ

2007年10月10日 | ミステリ
あのデ●●ティ●ニからムックで「刑事コロンボシリーズ」がDVD付で隔週火曜日に発売、なんてCMやってるので心がコロンボに向かって上の空。 でもちゃんと計算したら1冊約1500円×45話分=60000円。 DVD-BOXと同じ値段じゃん。 中学校以来いままでコロンボの無い生活をしてきてなんの支障もないし、これからもnoコロンボでOKなわけで、デ●●ティ●ニも商売がうまいのかどうなのか。 でも当 . . . 本文を読む
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ウルトラセブンXの「X」って何。

2007年10月09日 | アニメ・特撮
『ウルトラセブンX』という番組が始まりました。地元CBCが制作なので、ひいき目に見ようと思っているのですが、どーもいけない。 なぜに今頃『ブレードランナー』の真似? 水のイメージも手垢のついたような演出で首をかしげたくなります。 主役が失くしたアイデンティティを求めつつ、状況の中であらがうというのは、ディックをはじめSFの(でなくとも冒険小説一般に)よくある話ですが、「ウルトラセブン」にその設定 . . . 本文を読む
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ミステリも範疇だとは

2007年10月06日 | ミステリ
石上三登志という人は映画評論家(アニメ・マンガ評論も)と思っていたのだけれど、ミステリも範疇だとは思いませんでした。 どうもどこかで読んだような話が。 クイーンのドルリー・レーンシリーズ全体を「実は○○○が犯人」である壮大なミステリ、という話もたしか正史がエッセイに書いていたような気がするし、フィルポッツについても乱歩が書いていること以上のことは何もないし。カーの「三つの棺」について小説への放 . . . 本文を読む
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悪役二代

2007年10月05日 | アニメ・特撮
■ぼくらの 前半のたとえようのない絶望感の中ですすむ物語にくらべて、後半は迷走気味だったような感じです。でも、ハイライトシーンはマチがコエムシを射殺する場面で、視聴者も監督も快哉を叫んだのではないでしょうか。 ■瀬戸の花嫁 始まったときはただの学園ギャグかと思ったのですが、絵も崩れることなく水準を保ちながら、おバカで高度(?)なギャグを繰り出す力技に感服。 とくに最終回に登場した源義魚は最低のキャ . . . 本文を読む
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ヒロイック・エイジ

2007年10月02日 | アニメ・特撮
途中で設定変更もなく新キャラ投入もなく、地味な展開で最後まで来ましたが、最後のエピソードまでの数回は緊迫したストーリーで意外と面白かったですね。今年上半期で化けた作品が「ひとひら」ならば、下半期で化けた作品はこの「ヒロイック・エイジ」だと思います。 クラークの長編SF「地球幼年期の終り」(「2001年宇宙の旅」の副読本としても傑作)に登場する「オーバーロード」が「銀の種族」、オーバーマインドが「 . . . 本文を読む
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黒の契約者

2007年10月01日 | アニメ・特撮
各エピソードは凝った演出と緻密なストーリーでとても面白かったのですが、そのエピソードの裏に全体を貫くストーリーを設定して最終回に向かって盛り上がる必要があったのか。 各話がリアルで細かい演出がなされていただけに、世界が滅ぶようなストーリーは介入せずに静かに終わっても良かったと思うんですが。 探偵やラーメン屋の親子という庶民が知らないところで、契約者たちと組織の戦いがある、という設定にしたかった . . . 本文を読む
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