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蝋人形館の殺人

2012年03月25日 | JDカー
創元推理文庫からカーの「蝋人形館の殺人」新訳版が出ました。 こんな話だったのかと新鮮な気持ちで読んでいます。 (ポケミス版を読んだときは、どんな話なのかさっぱり分からなくて…) 雰囲気が横溝正史の『三つ首塔』を思わせるのは、 退廃したパリの夜が、戦後の混乱時となんだかダブるからか。 訳者がディー判事ものの和邇桃子さんで、 文体も乱歩や正史を思わせるのは、そのあたりの線を狙ったんでしょうか . . . 本文を読む
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海底5万マイル

2012年03月20日 | SF
「海底2万海里」ファンとしては、昔から気になっていた「海底5万マイル」。 古書店で安く売っていたので衝動買いしました。 しおりがまったく使われていないようなので、ショタレか在庫品ですかねえ。 ところで、東映動画には石森章太郎原作の劇場アニメ「海底3万マイル」という作品がありました。 海底3万マイル 予告編 「海底2万海里」とも「海底5万マイル」ともまったく関係ない話で、 海底国と地底国 . . . 本文を読む
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捕虜収容所の死

2012年03月17日 | ミステリ
本格ヲタクからすると、自分のエリアに引っ張りたい気持ちは分かるけれど、 本格ミステリなのかなあ。 面白いんですけどね。 因数分解したら、 サスペンス(収容所からの脱出)+ 本格ミステリ(犯人とスパイ探し)+ 戦争小説(収容所の生活描写とイタリアからスイスへの脱出行) のミクスチャーノベルですかねえ。 どの線が本筋かと言われれば、サスペンスか戦争小説のどちらかで、 ミステリの部分は本筋に従属し . . . 本文を読む
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木曜の男ってどんな話? 

2012年03月08日 | ミステリ
昔の創元の解説を読むと、 「おどろおどろしいオカルト秘密結社の暗躍を描いた話」 というように思えてしまうのは私だけでしょうか。 そこで思いきって読んでみたのですが、こ、これは? 創元版の「木曜の男」を訳しているのは吉田健一だけど、文章がちょっとヘン。 しかし、後半になるとそのヘンな文章にも慣れてくるから不思議。さすが。 それはそれとして、オカルトはどこに行ったんでしょうか。 これはただのドッキリ . . . 本文を読む
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