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秘密結社の時代 鞍馬天狗で読み解く百年

2010年04月26日 | ノンフィクション
大仏次郎の書いた「鞍馬天狗」作品の中から、 秘密結社(つまり●●党と名のる敵組織)が登場する作品を選んで (鞍馬天狗シリーズは十数作ある)、 秘密結社と覆面のウラにあるものをあぶりだす、 みたいなお話です。 鞍馬天狗自身が謎であり、敵組織以上に秘密結社然としているわけですが、 鞍馬天狗の舞台となっている幕末と、 大仏次郎が「鞍馬天狗」を書いていた時代が、 二重映しとなっているわけです。 と、まあ . . . 本文を読む
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複眼の映像―私と黒澤明

2010年04月24日 | ノンフィクション
黒澤明や野村芳太郎、森谷司郎、山田洋次らに脚本を書いた、 たぶん日本でトップの脚本家、橋本忍の自伝です。 「七人の侍」の脚本が出来上がる顛末がやたらに面白いのは、 企画自体が頓挫の連続の末に生まれたものであった、からかもしれません。 「侍の一日」なる地味な話が、「七人の侍」へと変貌したのは、 橋本忍と小国英雄の2人の力あってのもの、ということがよく分かります。 なんですが、 松竹で野村芳 . . . 本文を読む
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アニメ HEROMAN

2010年04月16日 | アニメ・特撮
夕方からテレビ愛知で放映されている「ヒーローマン」は、 原作スタン・リー、製作ボンズというアニメです。 ※裏焼きですけどね。 ストーリーは、もう正統ヒーローもの、正統侵略もの、正統青春もの、 「正統」が3つも4つもつくぐらいの真っ向ストレートなお話です。 絵もハイクォリティ。 細かい設定も楽しくて、主人公ジョーイの祖母はどうやらロックおたくで、 レコードを聞く場面ではきっちりアトランティッ . . . 本文を読む
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名古屋シネマテーク「生誕百年 映画監督 山中貞雄」

2010年04月06日 | others
『「新青年」ゆう雑誌おましたやろ。しょっちゅう読んでいる。仕事しとるんかいアレ』 (「鞍馬天狗のおじさんは」竹中労) 鞍馬天狗こと、嵐寛寿郎が山中貞雄を評した一言です。 山中貞雄についての興味は、この一点につきます。 山中貞雄が読んでいたその頃の「新青年」は、 編集長が横溝正史から延原謙、また水谷準へとバトンされ、 モダニズムを売り物にする若者向けの、 いまで言うカルチャー雑誌の相を呈していたと . . . 本文を読む
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