3月4月に新規入会してくれた生徒の皆さんの表情が、ここにきて漸く少し柔らかくなってきました。
どの子も大体そういう経過をたどるものですが、入会したてのころはその表情が硬く、たとえば入・退室の際に講師たちが「こんにちは!」「さようなら」と声をかけても、それに対する返答が
「…こんにちは」「…さようなら」
などと、消え入るような声です。
最近は、そんな彼らも元気に挨拶してくれるようになってきました。
それに伴って、勉強の方もペースを掴んできたようで、それは「今、自分は何が分からないか」を臆することなく講師に質問してくれるようになってきました。
学習塾では、この「質問する」という行動が結構大事なファクターで、これが出来るようになることが、それ以降勉強が上向いてくるかどうかの分かれ目であるとも言えます。
ただ、そうは言っても、子供の個性によっては、まだまだこの部分が完全に出来るようになったとはいえないケースもあり、そういう子に対しては、私たちはちょっとした場面でこちらから彼らの方に近付いていき、そこで「ここの部分はどうかな」「この問題は少し難しかったかもしれないけど、分かったかな」などと、水を向けて彼らが質問し易い空気を醸成するようにしています。