根拠の無い楽観主義

2009-08-12 13:16:32 | 日記
人間は動物とは異なり、本能的に危険を察知することが苦手なようです。


古い話で恐縮ですが、昔山一證券という大手証券会社がありました。

あの会社の関係者の方には申し訳ないのですが、当時、自分の会社が危険水域に入っていたことを察知していた一般社員の方が何人いたでしょうか。

個人的に私が知っていた方々のほぼ全員がそれを察知しておらず、あれは土曜日午前のニュースでしたが、「山一證券自主廃業」の報を見て驚愕された方ばかりでしたし、私は偶然彼らの何人かとその前日の金曜日に話をする機械があったのですが、今思うと哀れを通り越してこっけいなほどの楽観さで、自社株購入がどうのというようなことを誇らしげに言っていたことを思い出します。


で、何がいいたいかというと、それは勿論受験生たちの心情についてです。

受験生一人ひとりというよりも、問題は彼らが属する集団の魔力の方です。

受験生たちの集団、がすなわち当時の山一證券です。

そこには、みんなで乗っている大きな船が座礁する筈も、ましてや沈没するなどありえないといった、後に振り返れば危ういまでの楽観主義があります。

ここでいう楽観主義、それは「まだ大丈夫。みんなもまだ本気を出して勉強していない。まだ受験までは時間がある」、こんな感じのものです。

勉強するという行動そのものにそれほどの困難はありません。

本当に困難だとおもうのは、このような根拠の無い楽観主義から子供たちがなかなか抜け出せないでいること、これに尽きます。


ACSでも、常にこの楽観主義を壊すこと、これを日々のルーチンワークにしています。

●ACSアカデミー 保土ヶ谷天王町校 045-461-9674

●  〃     藤沢校     0466-47-8349

●  〃     永福校     03-6908-1664


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