今の世は、過酷なビジネス戦国時代だと思うなら、
時間・空間・技術のスキを突く「先手必勝!しかも、その連打!」こそ、
小が大をしのいで生き残り続ける道
ところで、約30年前において、私が故郷の姫路で学習塾を経営する過程で、四千人近くを数える多数の生徒を直接的に惹きつけるのみならず、その家族を合わせれば、全体で毎年2~3万人前後もの人たちの心を惹き続けていかなければならないことに気づいた時、それを実現するために学んだものは、宗教の大衆吸引力であり教団への凝集力でした。
丁度その頃、京都で個別指導塾を始めて成功しておられた今は亡き久保田先生から勧められて読んだ京都・一燈園の三上和志著「人間の底」に強い影響を受けて、禅宗が大きな魅力を持って私の心に迫りました。
禅宗は、老荘思想の「憐みの心・節約・謙虚さ」の3つを基に発展した「自然と共に生きること」を理想とした思想です。
そこで、私は、これらの心の要素を基盤にしつつ、学習への姿勢づくりに最も必要な要素として、「素直さ・真面目さ・感謝の気持ち」の3要素を選び出し「塾是」としました。後ほど、これに「優しさ」という要素も加えました。
しかし、こうしたヒューマニズムを土台にしつつも、経営の合理性といった側面をも同時に追求しかつそのバランスを図ることに意を注ぎました。
経営の合理性というのは、事業体の発展と売上高の持続性維持という観点からの戦略と戦術の採用でした。
その基本は、事業所拠点の三角形配置であり、他の一つは、ドーナツ状に事業所を配置してその円形の中心点に位置する競争相手への補給路遮断でした(包囲作戦)。これらの作戦は、(ほとんどの場合に於いて)すべて見事に成功しました。
これらのことを考えるとき、経営におけるヒューマニズム・人間性追求という視点は、顧客のみならず友人や同業者仲間の結集にも、極めて有用でしたが、他方、経営戦略思考は、ビジネスの過酷な競争に於いてライバルに追いつき追い越して行くために不可欠の手法でした。
しかし、こうやって33年間にわたってビジネス拠点としてきた故郷の姫路を単身で後にして、学生時代からの9年間を過ごした馴染みのある東京に出てきて、訪日客相手のビジネスで一旗揚げようと試みましたが、取り組んでみれば、そのマーケットの余りもの巨大さに気づき、実は、自分はほとんど素手一本で市場と戦っているのだということをしみじみと感じました。
そこで、全く新たな戦略思考を考え出し、採用することにしました。
それは、「先手必勝、しかもその連打」という、市場のスキを突き続ける、スピードと意外性・独自性第一の戦法です。
ところが、この方法が、たまたま、その当時(2009年)の年末・暮れの時期に出版された母校・一橋大学大学院教授の沼上幹先生の著書「経営戦略の思考法」第三部においてそのネーミングと共に内容が詳細に説明されていることに気付き、大変驚きました。
私の場合においても、ほとんど素手一本同様の状況で、大企業群と闘わなければならない自分に出来ることはと言えば、先ずは、他人がほとんど手掛けていない、いわゆる既存のビジネスが取り扱っていないビジネス谷間にあるニッチな「オンリーワン」事業を選び出すことでした。
そして、その分野で、1日の休憩もなく1時間の休憩もなく、とにかく次はこうやらなければならないという理屈で考え抜いた次の一手を徹底的に実行していくことであり、それができるや否や(直ちに)又もや次の一手は何かを考え抜き、川上あるいは川下の関連事項に再び突っ走って行くと言う疾走に次ぐ疾走の「連続戦法」でした。
その結果、広い語学業界でも唯一の政府2省の認可を得て、医療通訳士の育成と派遣業を担う協同組合クラブ・メデカルツーリズム・ジャパンを設立・運営するに至っています。
この経験が、4年前に故郷の姫路に帰ってきてからの早期知能開発:ACE Kids Academy(珠算・習字・英会話・ロボット科学教育講座)の設立と運営に大きく役立ちました。
そして、ACE Kids Academy事業が、多くの職員・講師の努力のお陰で念願の総生徒数1,000名目標を達成した今、次なる事業目標は、この播州地域で初の社会人対象の教育講座:日本語教師養成講座であり、更にその次の段階での留学生向けの日本語学校の設置と運営となっています。
そこでも、同じ「先手必勝、そしてその連打」という戦法で疾走してゆきます。
皆様のご支援を何卒宜しくお願い致します。
資料
沼上幹(2009)「経営戦略の思考法」: 社会人再入門
2009年12月2日 ... 沼上幹(2009)「経営戦略の思考法」.
平成30年10月20日 土曜日
岡村ゼミナール&CJA日本語学校:岡村寛三郎
時間・空間・技術のスキを突く「先手必勝!しかも、その連打!」こそ、
小が大をしのいで生き残り続ける道
ところで、約30年前において、私が故郷の姫路で学習塾を経営する過程で、四千人近くを数える多数の生徒を直接的に惹きつけるのみならず、その家族を合わせれば、全体で毎年2~3万人前後もの人たちの心を惹き続けていかなければならないことに気づいた時、それを実現するために学んだものは、宗教の大衆吸引力であり教団への凝集力でした。
丁度その頃、京都で個別指導塾を始めて成功しておられた今は亡き久保田先生から勧められて読んだ京都・一燈園の三上和志著「人間の底」に強い影響を受けて、禅宗が大きな魅力を持って私の心に迫りました。
禅宗は、老荘思想の「憐みの心・節約・謙虚さ」の3つを基に発展した「自然と共に生きること」を理想とした思想です。
そこで、私は、これらの心の要素を基盤にしつつ、学習への姿勢づくりに最も必要な要素として、「素直さ・真面目さ・感謝の気持ち」の3要素を選び出し「塾是」としました。後ほど、これに「優しさ」という要素も加えました。
しかし、こうしたヒューマニズムを土台にしつつも、経営の合理性といった側面をも同時に追求しかつそのバランスを図ることに意を注ぎました。
経営の合理性というのは、事業体の発展と売上高の持続性維持という観点からの戦略と戦術の採用でした。
その基本は、事業所拠点の三角形配置であり、他の一つは、ドーナツ状に事業所を配置してその円形の中心点に位置する競争相手への補給路遮断でした(包囲作戦)。これらの作戦は、(ほとんどの場合に於いて)すべて見事に成功しました。
これらのことを考えるとき、経営におけるヒューマニズム・人間性追求という視点は、顧客のみならず友人や同業者仲間の結集にも、極めて有用でしたが、他方、経営戦略思考は、ビジネスの過酷な競争に於いてライバルに追いつき追い越して行くために不可欠の手法でした。
しかし、こうやって33年間にわたってビジネス拠点としてきた故郷の姫路を単身で後にして、学生時代からの9年間を過ごした馴染みのある東京に出てきて、訪日客相手のビジネスで一旗揚げようと試みましたが、取り組んでみれば、そのマーケットの余りもの巨大さに気づき、実は、自分はほとんど素手一本で市場と戦っているのだということをしみじみと感じました。
そこで、全く新たな戦略思考を考え出し、採用することにしました。
それは、「先手必勝、しかもその連打」という、市場のスキを突き続ける、スピードと意外性・独自性第一の戦法です。
ところが、この方法が、たまたま、その当時(2009年)の年末・暮れの時期に出版された母校・一橋大学大学院教授の沼上幹先生の著書「経営戦略の思考法」第三部においてそのネーミングと共に内容が詳細に説明されていることに気付き、大変驚きました。
私の場合においても、ほとんど素手一本同様の状況で、大企業群と闘わなければならない自分に出来ることはと言えば、先ずは、他人がほとんど手掛けていない、いわゆる既存のビジネスが取り扱っていないビジネス谷間にあるニッチな「オンリーワン」事業を選び出すことでした。
そして、その分野で、1日の休憩もなく1時間の休憩もなく、とにかく次はこうやらなければならないという理屈で考え抜いた次の一手を徹底的に実行していくことであり、それができるや否や(直ちに)又もや次の一手は何かを考え抜き、川上あるいは川下の関連事項に再び突っ走って行くと言う疾走に次ぐ疾走の「連続戦法」でした。
その結果、広い語学業界でも唯一の政府2省の認可を得て、医療通訳士の育成と派遣業を担う協同組合クラブ・メデカルツーリズム・ジャパンを設立・運営するに至っています。
この経験が、4年前に故郷の姫路に帰ってきてからの早期知能開発:ACE Kids Academy(珠算・習字・英会話・ロボット科学教育講座)の設立と運営に大きく役立ちました。
そして、ACE Kids Academy事業が、多くの職員・講師の努力のお陰で念願の総生徒数1,000名目標を達成した今、次なる事業目標は、この播州地域で初の社会人対象の教育講座:日本語教師養成講座であり、更にその次の段階での留学生向けの日本語学校の設置と運営となっています。
そこでも、同じ「先手必勝、そしてその連打」という戦法で疾走してゆきます。
皆様のご支援を何卒宜しくお願い致します。
資料
沼上幹(2009)「経営戦略の思考法」: 社会人再入門
2009年12月2日 ... 沼上幹(2009)「経営戦略の思考法」.
平成30年10月20日 土曜日
岡村ゼミナール&CJA日本語学校:岡村寛三郎