Cool Japan Academy&ACE KIDS ACADEMY

主として、学習塾「岡村ゼミナール㈱」・日本語教師養成講座「CJA」に関することについて、気ままに書いています。

小が大をしのぐ方法=「先手必勝、そしてその連打!」

2018年10月20日 | お知らせ
 今の世は、過酷なビジネス戦国時代だと思うなら、

 時間・空間・技術のスキを突く「先手必勝!しかも、その連打!」こそ、

 小が大をしのいで生き残り続ける道

ところで、約30年前において、私が故郷の姫路で学習塾を経営する過程で、四千人近くを数える多数の生徒を直接的に惹きつけるのみならず、その家族を合わせれば、全体で毎年2~3万人前後もの人たちの心を惹き続けていかなければならないことに気づいた時、それを実現するために学んだものは、宗教の大衆吸引力であり教団への凝集力でした。

丁度その頃、京都で個別指導塾を始めて成功しておられた今は亡き久保田先生から勧められて読んだ京都・一燈園の三上和志著「人間の底」に強い影響を受けて、禅宗が大きな魅力を持って私の心に迫りました。

禅宗は、老荘思想の「憐みの心・節約・謙虚さ」の3つを基に発展した「自然と共に生きること」を理想とした思想です。

そこで、私は、これらの心の要素を基盤にしつつ、学習への姿勢づくりに最も必要な要素として、「素直さ・真面目さ・感謝の気持ち」の3要素を選び出し「塾是」としました。後ほど、これに「優しさ」という要素も加えました。

しかし、こうしたヒューマニズムを土台にしつつも、経営の合理性といった側面をも同時に追求しかつそのバランスを図ることに意を注ぎました。

経営の合理性というのは、事業体の発展と売上高の持続性維持という観点からの戦略と戦術の採用でした。
その基本は、事業所拠点の三角形配置であり、他の一つは、ドーナツ状に事業所を配置してその円形の中心点に位置する競争相手への補給路遮断でした(包囲作戦)。これらの作戦は、(ほとんどの場合に於いて)すべて見事に成功しました。

これらのことを考えるとき、経営におけるヒューマニズム・人間性追求という視点は、顧客のみならず友人や同業者仲間の結集にも、極めて有用でしたが、他方、経営戦略思考は、ビジネスの過酷な競争に於いてライバルに追いつき追い越して行くために不可欠の手法でした。

しかし、こうやって33年間にわたってビジネス拠点としてきた故郷の姫路を単身で後にして、学生時代からの9年間を過ごした馴染みのある東京に出てきて、訪日客相手のビジネスで一旗揚げようと試みましたが、取り組んでみれば、そのマーケットの余りもの巨大さに気づき、実は、自分はほとんど素手一本で市場と戦っているのだということをしみじみと感じました。

そこで、全く新たな戦略思考を考え出し、採用することにしました。

それは、「先手必勝、しかもその連打」という、市場のスキを突き続ける、スピードと意外性・独自性第一の戦法です。

ところが、この方法が、たまたま、その当時(2009年)の年末・暮れの時期に出版された母校・一橋大学大学院教授の沼上幹先生の著書「経営戦略の思考法」第三部においてそのネーミングと共に内容が詳細に説明されていることに気付き、大変驚きました。

私の場合においても、ほとんど素手一本同様の状況で、大企業群と闘わなければならない自分に出来ることはと言えば、先ずは、他人がほとんど手掛けていない、いわゆる既存のビジネスが取り扱っていないビジネス谷間にあるニッチな「オンリーワン」事業を選び出すことでした。

そして、その分野で、1日の休憩もなく1時間の休憩もなく、とにかく次はこうやらなければならないという理屈で考え抜いた次の一手を徹底的に実行していくことであり、それができるや否や(直ちに)又もや次の一手は何かを考え抜き、川上あるいは川下の関連事項に再び突っ走って行くと言う疾走に次ぐ疾走の「連続戦法」でした。

その結果、広い語学業界でも唯一の政府2省の認可を得て、医療通訳士の育成と派遣業を担う協同組合クラブ・メデカルツーリズム・ジャパンを設立・運営するに至っています。

この経験が、4年前に故郷の姫路に帰ってきてからの早期知能開発:ACE Kids Academy(珠算・習字・英会話・ロボット科学教育講座)の設立と運営に大きく役立ちました。

そして、ACE Kids Academy事業が、多くの職員・講師の努力のお陰で念願の総生徒数1,000名目標を達成した今、次なる事業目標は、この播州地域で初の社会人対象の教育講座:日本語教師養成講座であり、更にその次の段階での留学生向けの日本語学校の設置と運営となっています。

 そこでも、同じ「先手必勝、そしてその連打」という戦法で疾走してゆきます。

 皆様のご支援を何卒宜しくお願い致します。

   資料

 沼上幹(2009)「経営戦略の思考法」: 社会人再入門

 2009年12月2日 ... 沼上幹(2009)「経営戦略の思考法」.


                         平成30年10月20日 土曜日
                         岡村ゼミナール&CJA日本語学校:岡村寛三郎

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CJA日本語学校・講座説明会 次回は、11月3日(土)

2018年10月20日 | お知らせ
       CJA日本語学校・講座説明会

 次回は、11月3日(土)午前10時~、姫路商工会議所403号室にて

 今日:10月20日(土)の説明会を終えて

 さて、今日の説明会には、事前にご連絡を戴いた2名の方々が出席されました。

 説明会後のアンケート調査によれば、二人ともが分かりやすかったという感想でしたが、

受講コースについては、一人は通学制の最速・短期3か月講座、もう一人は、週2回通学・半年単位のコースが

もしあれば嬉しいというご希望でした。

 しかし、お二人とも、11月13日(火)の教室お披露目会にご出席ただけるそうで、私どもも2回目のお出会

い機会を楽しみにしています。

                        岡村ゼミナール&CJA日本語学校:岡村寛三郎

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今日、10月20日(土)は、CJA日本語学校・講座説明会

2018年10月20日 | お知らせ
今日、10月20日(土)は、CJA日本語学校・講座説明会

 皆様のご健勝と清栄をお慶び致します。

さて、今日は、岡村ゼミナール姫路駅前校(〒670-0921 姫路市綿町126)にて、午前10時から日本語教師養成講座の説明会を開催します。

まず、教務主任から、講座内容等の詳細をご説明させていただきます。

次いで、受講修了生向けの就業先のご紹介については、理事長より、CJA日本語学校の交流先である日本語学校の中から、特に次の3校=❶明日香学園、❷岩永学園グループさん、❸ISI学園さんにつき、具体的かつ詳細に説明させていただきます。

なお、先日から何度もご報告していますように、政府が来年4月から新しく単純技能労働者の受け入れ制度を開始しますが、この点においては、受け入れに際しての日本語や日本文化・社会生活上のルールなどの広範囲な知識の紹介や教育指導の内容・基準等について、具体的な内容の発表がまだ行われていないため、国民側には多少の不安があります。

この場合、昨日のブログ記事において、《参考資料》として紹介させていただいたドイツの移民政策における645時間にも上る初期導入教育が、ほぼ国費で賄われている点などが大いに参考になります。

そういった移民大国での実施例を参考にした制度が、もし我が国においても導入されるなら、「日本語学校」や「日本語教師」への社会的需要などは、極めて大きくなるでしょう。

ここにおいて、ドイツの移民政策を再度《参考資料》として掲載しておきますので、その内容の再度のご検討を宜しくお願い致します。

平成30年10月20日 土曜日
岡村ゼミナール&CJA日本語学校:岡村寛三郎

《参考資料》
移民問題とドイツの課題

移民の背景を持つ住民が、全人口の19%を占めるドイツ。
この割合は年々増加しており、これからも増え続けていく。
ドイツの将来は移民にかかっていると言っても過言ではない。
そんな中、言葉や文化の違いなどから、ドイツ社会に統合できていない移民の存在が問題となっている。
今回は連日のように議論が繰り広げられている移民とドイツの将来について見ていこう。

移民の受け入れ

ドイツは第2次世界大戦後、移民国として発展してきた。

旧ドイツ領土から強制的に追放された人々やその子孫には、「帰還移住者」としてドイツ国籍を付与。

1970年代まで続いた奇跡の経済復興期には、トルコなどから多くの外国人労働者およびその家族らを呼び寄せた。

政治的に迫害を受け、庇護を求める難民も積極的に受け入れてきた。

こうして今日では全人口8213万5000人のうち1556万7000人(2008年)、5人に1人が「移民の背景(→用語解説)」を持つ住民となっている。

移民の背景を持つ人々は、2世、3世などの出生や新しくドイツに移住してきた人などで、年々増加。

一方、それ以外の、いわゆる“ドイツ人”の人口は、少子化などを背景に年々減少している。

移民の割合が増加しているのは、このためだ。5歳未満の子どもに関してはこの割合が34.4%(3人に1人以上)にも上っている。

さらに少子高齢化、人口減少、労働力人口の減少が進む中、ドイツは将来のために、これからも移民を受け入れていかなければならない。移民の割合が今後も増えていくことは明確であろう。

移民をめぐる問題

しかし現実はそう簡単ではない。移民の背景を持つ国民の中途退学率は13.3%で、“ドイツ人”(7%)の2倍、移民の失業率は12.4%で、こちらも“ドイツ人”(6.5%)の2倍。ドイツ語ができない、十分な教育を受けていないなどの理由から就職できず、生活保護を受けて生活している移民が多いのだ。

移民男性による犯罪率が高いことも統計で明らかになっているほか、「名誉の殺人」や「強制結婚」といった女性差別も、大きな問題となっている。

このような諸問題を背景に、国内では移民論争が繰り広げられている。

最近世間を騒がせたザラツィン元連銀理事の「ドイツは滅びる(Deutschland schafft sich ab」や、ゼーホーファー・キリスト教社会同盟(CSU)党首の「ほかの文化圏からの移民はもう要らない」発言が、さらに論争を激化させた。

両氏の度を超えた発言には非難が集中したが、「もっともな意見」だと支持する声も上がっている。

ヴルフ大統領は移民との共生を訴え、「(移民の多く─約400万人─が信仰する)イスラム教もドイツの一部」と明言したが、これに対しても国民の半数が懸念を示すなど、移民との未来に不安を抱く国民が多いことも露呈している。

移民との将来

移民がドイツで生活し、“ドイツ人”と同じ機会を得て、社会に関与していくためには、ドイツ社会に統合していく必要がある。

それにはドイツ語の習得が大前提だ。

政府はこのため、2005年から、外国人にドイツ語などを学ぶ統合コース(→枠外記事)の受講を義務付け、幼稚園からのドイツ語教育も徹底するようにした。

またフェアプレーやチームワークの精神を養うことができるスポーツを通した統合促進に力を入れるなど、各種政策にも乗り出している。

実際、そこから成果が現れてきてはいるが、まだまだ十分ではないのも事実だ。

現在ドイツではすでに、労働力不足、特にエンジニアや情報技術関連、医師などの専門家不足が深刻な問題となっている。

この問題を解決するためには、さらなる移民の受け入れが必要だ。

まずは300万人を超える失業者に職業訓練を施し、それによって労働力不足を補うのが先決だとする意見もある。

後者は極端に言えば「もう移民は要らない」ということになるが、どちらもドイツで教育や訓練を受けた資格のある人材を必要としている点では共通している.

政府は現在、出身国で取得した学歴、職歴などの資格をドイツでも認可し、移民が就職できる可能性を高めていくこと、それと同時に、資格を持つ有能な人材を厳選し、国外から呼び寄せていくことを検討している。

欧州連合(EU)拡大やグローバル化も進む中、移民政策の改善が急がれる。

移民の背景を持つ人口の出身国別内訳

統合コース(Integrationskurs )とは

2005年1月1日に「移民法(Zuwanderungsgesetz)」が施行されたことに伴い、移民には、「統合コース」の受講が義務付けられることになった。ドイツで生活するに当たり必要不可欠なドイツ語。

そして、ドイツ社会に統合するには、ドイツの歴史、文化、法秩序なども理解する必要がある。

統合コースは、これらを教授するもので、連邦、各州、市町村が協力しあって行っている。

対象者にはもちろん、我々日本人も含まれているので、読者の中には受講された方も多いことだろう。

受講対象者: 基本的に統合コースが開始された2005年1月1日以降、ドイツでの滞在許可を取得した外国人に受講が義務付けられる。

それ以前に滞在許可を得た外国人でも、必要と見なされれば義務付けられることも。

国外出身者でも、ドイツ国籍保持者、欧州連合(EU)加盟国籍保持者は受ける必要はないが、希望すれば受講することもできる。

コース内容: 基本コースで、ドイツ語600時間、オリエンテーション45時間の合計645時間。ドイツ語は、中級に当たる「B1」レベルへの到達が期待されている。

オリエンテーションでは、信仰の自由、男女同権など、ドイツで尊重されている権利や義務などについて学ぶ。

基本コースのほか、女性向けや若者向けのコース、十分に読み書きができない人、特別な支援が必要な人のための特別コースも用意されている。

逆に基礎知識がある人向けの短期集中コースもある。

受講料: 1時間当たり2.35ユーロだが、国家が大半を負担するため、受講者が実際に支払うのは1ユーロのみ。

つまり通常コースの受講料は645ユーロとなる。

第2種失業手当(ハルツ4)を受けている人などは受講料免除の申請も可能。

受講場所: コースは全国の市民大学(VHS)や語学学校など約1500施設で開講されている。

午前か午後の半日コースや1日コースなど、個人の生活スタイルに合わせて選択できるよう、顧慮されている。

修了テスト: ドイツ語およびオリエンテーションの修了試験に合格した受講者には、統合コース修了証書が発行される。

オリエンテーション試験は、先に発表されている全250問( www.integration-in-deutschland.de からダウンロード可能)から25問が出され、そのうち13問以上正解で合格。

2005年1月1日の開始以来、60万374人が統合コースを受講、31万9456人が修了した(2010年4月現在)。

移民の背景 Migrationshintergrund

ドイツに居住している外国人、ドイツで生まれた外国人、ドイツ国籍取得者、帰還移住者、両親のうち少なくともどちらか一方がこれらに当てはまる人をまとめて、「移民の背景」を持つ人と呼ぶ。

“ドイツ人”と比較調査する便宜上、2005年からこの呼称が使われるようになった。

移民の背景を持つ人の過半数(829万7000人)がドイツ国籍を取得している。

<参考文献>
■ Beauftragte für Migration, Flüchtlinge und Integration 
■ Bundesamt für Migration und Flüchtlinge
■ Bundesministerium des Innern  
■ Die Welt „Regierung will qualifizierten Migranten helfen”(19.10.2010)ほか

内田 由起子(うちだ・ゆきこ)

東京外国語大学ドイツ語学科卒業。

在学中、卒業後とドイツを行ったり来たりしながら語学勉強を続けた後、英語ニュースの翻訳に携わり、ジャーナリズムの世界に入る。

04年1月からハンブルク在住。渡独後は主に、ドイツニュースの発信に努めている。

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