O's Note

いつまで続くか、この駄文

スロウダンス-彼女は、あきらめない。

2007-10-01 21:36:55 | 感激観劇
 昨日は3回目のサンピアザ企画公演がありました。
 出演はMARUさん率いる劇団32口径
 昨年秋のSENTENCE、今年4月のONEに引き続いて、劇団32口径3作目の観劇でした。
 会場となったサンピアザ劇場は満員の入りで、当日券はないという盛況ぶりでした。
 今回の「スロウダンス-彼女は、あきらめない。」は、早老症という普通より4倍速く肉体が老いていくという難病を患った女の子を中心にして、その友達、お母さん、医師らとのかかわりを描いた内容でした。

 さて、例によって会場でアンケート用紙をいただいたのですが、提出しませんでしたので、ブログでお答えすることにします。

Q1.あなたはこの公演をどのようにお知りになりましたか?
 サンピアザ劇場で芝居を観る会会員なので(当たり前過ぎる・・・)。

Q2.印象に残ったものはなんですか? それぞれの感想をお書きください。
1.役者
 32口径の演劇によく出演している高井ヒロシさん(32口径所属ではないらしい)。今回は医師としてシリアスな役柄を演じており、予想どおりいい役者さんだなあと思いました(SENTENCEの時のナメクジとは大違い。苦笑)。
 井口浩幸さんは今回はおかま。(笑)
 てっきり医師役で出演するのかなと思っていただけに意外でした。もう少し出番があれば良かったのになあと、個人的なファンとして残念でした。
 今回、主治医役として客演(?)したのはロミオマシーンの大森俊治さん。ロミオマシーンというバンドは知らなかったのですが、いい演技をする方だと思いました。ただ、若手医師にしてはキャラクターがやや軽かったかな。真剣な時と弾ける時のメリハリをもっと付ければよかったかなと思いました。
 三富香菜さんは良かったです。今度、握手してもらおうっと。(笑)
2.脚本
 事実をもとに取材して構成したというだけあって真実味あふれるストーリーで、個人的には大団円をどう迎えるのかに関心がありました。
 時間の経過とともに年老いていくという流れがうまく出ていたと思います。
 ただ、お母さん(三富さん)が夜の工事現場で働いていた、というのには驚きでした。唐突すぎませんかねぇ。(苦笑)
 そういえば、「彼女は、あきらめない。」なんですね。誰の目で見てるんでしょうか。「私は、あきらめない。」としなかったのには深~いワケでもあるんでしょうか?
3.演出
 今回もシンプルな舞台装置ながら、役者さんの出と入りに変化があり、いい演出だったと思います。
 ただ、大団円は主人公が担当医とダンスを踊ろうとして力尽きて終わる方がより多くの涙を誘ったのではないかなと思いました(事実、あの場面でウルウルでした)。
 Janis IanのWill You Dance?。久しぶりに聞いてプチ感動。「岸辺のアルバム」の主題歌としても使われていましたよね。歌詞の意味はよくわかりませんが、曲の最後で「Stop」といって終わるのがスキです。今度借りて来ます。
4.照明
 こちらもシンプルでしたね。
5.舞台美術
 役者さんが大きな動きをするたびに舞台中央の可動式台座(っていうんですか、アレ?)が左右に揺れていたのには、観ている方が不安定になってしまいました。構造上仕方ないのかもしれませんが。
6.音響
 悪くなかったと思います。
7.VTR
 MARUさんの演出では、VTRが効果的に使われていて、いつも感心します。
8.メイク
 今回は、主人公(上田あやさん)の老け顔を作るのが大変だっただろうなと思いました。
 とくに、後半では病魔に冒されて声もかすれ声になってしまったという設定で演じた上田さん。お疲れさまでした。あれって、地声をつぶしていたのでしょうか。それとも何か特殊な小道具を使っていたのでしょうか? 地声をつぶしながらの演技だとすれば、3回の公演はしんどかっただろうなと思いました。
9.衣装
 三富さんの作業着、ダボダボでしたね。(笑)

Q3.ご意見・ご感想をご自由にお書きください。
 MARUさん始め、ご出演の皆さん、お疲れさまでした。
 セクシーな演技で笑わせてくれた屋木さん、満たされない思いを演じたカトユミさん、ぽわわーんとした中村さん。そして金澤君。力の入った演技で好演(吃音も難しかったでしょう)。
 皆さん、ステキでした。
 上演時間120分。