朝方は、曇りがちで肌寒かったですが、
昼頃になってくると、雲も晴れ、
一気に暖かくなりはじめた日曜日。
上野の国立西洋美術館で行われている
『プラド美術館展』に行って来ました。
“プラド美術館”と言う有名美術館の展覧会の上に、
ベラスケスの絵画が展示されると言う事で、
「これは混むよね」と予想して、
開場間もない9:45頃の到着。
チケット売り場には少し列が見られましたが、
入場待ちと言う事はありませんでした。
ですが、中には行ってみると、中々の客の入り。
“激込みで、人の頭しか見えん!”と言う事は、
ありませんでしたが、各作品の前には、
数名の人が常にいる状態。
まぁ、このくらいなら許容範囲かな。
見る側も見ることが出来ますし、
興行元側も、ガラガラと言う心配は無いと言う
双方が、得する感じでしょうか(笑)
見どころと言えば、上記にも記しましたが、
ベラスケスの絵画でしょうね。
まずは、ポスター・パンフレットにもなっている、
ディエゴ・ベラスケスの《王太子バルタサール・カルロス騎馬像》
5-6歳頃の姿らしいのですが、中々堂々としています。
でも彼は、王に即位することなく16歳で亡くなっています。
あと興味深かったのは、「なんだこのオッサン」と不敬な事を
思ってしまった《マルス》
描かれているのは、軍神マルスでした!
解釈的には、戦いの神の、こう言う姿を描く事で、
王国が戦いに巻き込まれることなく平和である=国王が素晴らしい
と言う事を示しているのだそうです。
なるほど。
他に興味深かったのは、《狩猟服姿のフェリペ4世》
この作品、むしろ落ち着いた姿で国王を描く事で、
国王の権威を増していると言う事も興味深いのですが、
私が興味を引かれたのは、フェリペ4世の顎。
スペイン・ハプスブルク家は、近親婚を繰り返しために出てきた
下顎前突症がはっきりと見られるんですよねぇ。
いやぁ、興味深い。
結構忠実に描いているんですね。
ベラスケス以外に興味深かったのは、
ビセンテ・カルドゥーチョに帰属の《巨大な男性頭部》
本当に、男の物凄く巨大な頭だけ。
こう言う作品は初めて。
城郭で、女性達がいる部分に繋がる通路(階段だっけかな?)の
所に掲げられていたので、睨みを利かせていたと言う説も(笑)
クロード・ロランは《聖セラピアの埋葬のある風景》と言う、
風景画を描いているのですが、描かれているのが古代ローマっぽい風景で、
なんか、「ユベール・ロベールっぽいな」と思ってしまいました。
面白かったのが、デニス・ファン・アルスロートの
《ブリュッセルのオメガング、もしくは鸚鵡(オウム)の祝祭:職業組合の行列》
人の行列が延々と描かれているんですよねぇ。
職業組合の人たちの行列らしいので、その職業を象徴するものを
掲げながら行列していると言うのも、面白いです。
あとは、いままさに、東京都美術館で『
ブリューゲル展』が
行われていますが、こちらでもブリューゲルの作品が展示されていました。
父のヤン・ブリューゲルの《花卉》
“花のブリューゲル”の面目躍如ですよ。
今回、音声ガイドをレンタル。
550円とちょっとお高いおねだんでしたが。
“王子様”こと及川光博さんが、プレゼンター。
ミッチーが耳元で・・・(笑)
その他、解説ナレーションは平田栞莉でした。
いやぁ、見どころ沢山の展覧会でした。
よかったです。
こちらは、パンフレットのもう一面
名称 | 日本スペイン外交関係樹立150周年記念
プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光
https://artexhibition.jp/prado2018/ |
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会期 | 2018年2月24日(土)~2018年5月27日(日) |
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会場 | 国立西洋美術館 |
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当日観覧料 | 一般1600円、大学生1000円、高校生800円、中学生以下無料 |
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開館時間 | 09:30~17:30
※毎週金・土曜日は20:00まで開館
※入館は、閉館の30分前まで |
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休館日 | 月曜日(ただし、3月26日(月)と4月30日(月)は開館) |
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巡回展 | [兵庫展]2018年6月13日(水)~10月14日(日) 兵庫県立美術館 |
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