雨降りだった11/23勤労感謝の日は、
東京都美術館の『
ゴッホ展』に行きましたが、
晴れ上がった日曜日の今日は、国立西洋美術館の
『北斎とジャポニスム展』に行って来ました。
正直、勤労感謝の日に行くとき、どっちに先に行くか、
迷ったんですよねぇ。
で、“ゴッホは、有名だし、人気があるから、
雨で出足の悪そうなときに行くべきかな”と思って、
雨の11/23にゴッホ展、そして、晴れた今日、
北斎とジャポニスム展に行ったわけですが、
う~ん、選択間違えたかも(苦笑)
いろいろあって、10:10a.m.頃現地に到着したのですが、
入場券を買う人々の列が(だいぶ短くなりましたが)ありました。
そのうえ、入場者を規制するガイドロープが、
まだ張ったままの状態の上に、
国立西洋美術館の通常の入口ではなく、
横わきの通常開いていないドアを開けて、
北斎とジャポニスム展専用の入口が!
そこまでの混雑か、と。
覚悟を決めて入場。
でも、実際に行ってみると、覚悟したほどでは無かったです。
確かに、入口直ぐ近くは、まぁ、結構な混雑ぶりですが、
それは、普通入場口付近は混むものですし、
通路が狭いと言う要因もあって、中に進むにつれて、
混雑具合は解消の方向へ。
良かったです。
でも、あの厳重な体制から鑑みるに、混むときは混みますね、
あれは。
この展覧会の面白いところは、西洋の画家が参照あるいは参考、
あるいは影響を受けたと思われる北斎の浮世絵と、
画家が描いた絵画がすぐ横に並べられて展示されているところ。
比べてみると、北斎の影響がアリアリ。
って言うか、そのままコピーしたような作品も多数。
模写なら、著作権侵害ともならないかもしれませんが、
それを翻案して、陶磁器の図柄に使った場合はどうなるんでしょうね?
モネやゴッホが、北斎の浮世絵に影響を受けていたのは知っていましたが、
メアリー・カサットやジョルジュ・スーラ、ピエール・ボナールまでもが、
北斎の影響を受けていたとは知りませんでした。
上記に記した通り、影響を与えたと思われる北斎の作品と並べてみてみると、
確かに!と言う感じでしたね。
勉強になります。
それと、セザンヌですが、明示的に北斎の作品をどうこうしたと言う
形跡は無い様ですが、有名な《サント=ヴィクトワール山》が、
《冨嶽三十六景》の影響がみられるというのは、興味深かったです。
確かに、見てみると、円形に山があって、しかも連作だったりするって
そうなんですね。
いやぁ、でも、本当に北斎って、すごいですね。
数々の有名な画家に、これほどまでに影響を与えているとは。
しかも、画家の絵画だけではなく、上にもちょっと記しましたが、
陶磁器の図柄にパクられたり、あるいは、アールヌーヴォーの
ガラス製品などの形や図柄にも使われていたりと、
本当にすごい。
混んではいましたが、今回も音声ガイドを借りました。
550円と、強気な値段でしたが。
ナビゲーターは、松重豊さん。
上手でしたよ。
公式図録も買っちゃったんだよなぁ。
3000円もしたよ。
そうだ。
最近、国立西洋美術館での展覧会では、
入口前に撮影スポットがある事が多いですが、
今回もありました。

意外に誰も撮っていなかった。
名称 | 北斎とジャポニスム―HOKUSAIが西洋に与えた衝撃
http://hokusai-japonisme.jp/ |
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会期 | 2017年10月21日(土)~2018年1月28日(日) |
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会場 | 国立西洋美術館 |
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当日観覧料 | 一般1600円、大学生1200円、高校生800円、中学生以下無料 |
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開館時間 | 9:30~17:30(金曜・土曜:9:30~20:00:ただし11月18日は17:30まで)
※入館は閉館の30分前まで
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休館日 | 月曜日(ただし、1月8日(月)は開館)、2017年12月28日(木)~2018年1月1日(月)、1月9日(火) |
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