プレミアムフライデーの昨日は、上野に出没。
本当は、夜桜見物と思っていたんですが、生憎の雨。
と言う事で、東京国立博物館で行われる、
フライデー・ナイト・ミュージアム@上野のイベントに
参加してみました。
まずは、腹ごしらえ。
平成館のラウンジで、eatripの軽食を調達。

税込み500円。
“軽食”と言っても、簡単な弁当位ありますね。
中々美味しかったです。
これで、500円か。
お得に感じました。
さて、参加したのは、Friday Night Sessonと言う、
トークセッション。
アーティストと博物館・美術館関係者とでトークし、
博物館・美術館での体験・過ごし方を考えるセッション
なんだそうです。
このセッションは、最初のプレミアムフライデーの2/24から、
トーハクの他、科博や国立西洋美術館で、
3/10、3/17と行われてきたそうで、今回が最後。
もっとチェックしておくんだったなあ。
最終回のこの日は、2セッションが予定されていたので、
どちらにも参加してみました。
まず、3/31最初のセッションの
Friday Night Sesson #5
テーマは『視るをデザインする』と言う事で、
アーティストの鈴木康弘さんと、
東京国立博物館デザイン室長木下史青さん、
そして進行で、NPO法人インビジブルの
マネージング・ディレクター林曉甫さんが登場です。
取っ掛かりとして、木下さんのこれまでの仕事の
・『プライスコレクション 若中と江戸絵画』
・『国宝 阿修羅展』
・『平等院ミュージアム鳳翔館』
の三つについてプレゼン。
『プライスコレクション 若中と江戸絵画』では、
「日本画をどう言う光で見るか」と言う事を考えたそう。
その為に、カリフォルニアのプライス氏の邸宅に行ってみたりも
したそうです。
また、その結果を中学3年生の国語教科書の
『光で見せる展示デザイン』と言うエッセイに書いたそうです。
『国宝 阿修羅展』では、ただの見世物にしても仕方ないので、
見せ方に苦労したみたいです。
ただ、「トーハクの場合、展示物の作者は大体死んでいるので、
どう言う意図を持っているかを、勝手に解釈するのが楽しみ」とも
言っていました(笑)
それに対して、アーティストの鈴木さんが、「作者が生きていても、
あまり意味はない」と言っていました。
最後の『平等院ミュージアム鳳翔館』は、
照明のLED化に際して、ライティングを監修したんだそうです。
展示物のライティングに関しては、担当学芸員によっては、
形而上学的な議論になるとも言っていました。
鈴木さんのプレゼンは、これまでのアート作品などの説明。
最初に出てきたのは、2001年の作品『遊具の透視法』
回転遊具を高速に回転させて、そこに昼間の回転遊具の様子を
投影するという作品です。
投影しているのは夜で、言わばドライブインシアターみたいな、
感じになるんですが、映像だけは昼間なので、不思議です。
また鈴木さんは、「回転遊具を使うことで、地球の自転を意識した」とか、
「回転遊具で遊んでいる子供たちの影が、(地球の)大陸に見えた」とか
面白いことも言っていました。
さすがアーティスト。
二つ目は、『ファスナーの船』
これは、羽田から飛行機に乗った時に見えた船の航跡が、
海を開くファスナーに見えたのでやってみたんだそうです。
そして最終的には、人も乗れるファスナー型の船まで作っていました。
『まばたきの葉』とか『まばたき眼鏡』と言う作品も話していました。
人間の視点をどう変えるかと言う事がデザインすると言う事で、
見ると言う事を、自分のフィルターを通してみると、
違う事が見られるのではないかなど、いろいろと話が広がってきたところで、
タイムアップ。
1セッション50分しか時間無いんで、ちょっと短いよね。
最初のセッションが押して終わったので、
次のセッションも微妙に押し気味に始まりました。
この日二回目で、且つ、
全体でも最後のFriday Night Sesson #6のテーマは、
『土偶からパンダへ』と言うもの。
出演は、エッセイスト・ラジオパーソナリティの藤岡みなみさんと、
東京国立博物館学芸企画部長の井上洋一さん。
そして、進行はNPO法人インビジブルの林曉甫さん。
Friday Night Sesson #5とは違い、
話すことがお仕事の人の出演だったので、
最初から結構話が盛り上がりました。
それと、井上部長も、話好きの方の様です。
こちらのセッションは、本当に完全に、
トークショーで、なかなか面白かったです。
藤岡さんが、土偶に興味を持ったきっかけが、
「北海道唯一の国宝、中空土偶を見て」土偶に興味を持つになり、
「トーハクで遮光器土偶を見て」なんだそう。
また、「トーハクの考古学展示室には、縄文、弥生といろいろと
展示されているが、グッと来たのは、縄文時代の土器だけ」とか、
藤岡さんが話をされたのに対し、井上さんが、我が意を得たように
「博物館で比べると言うのは重要。博物館でたくさん並んでいるのは
比べて見るため」と言っていました。
あとは、「火焔土器は、実際に使っていた。」と言う話には、
“えっ!マヂ?”とびっくり。
火に掛けた跡があったり、
中に煮炊きしたような跡があったりするのだそうです。
Webをスクリーン表示して、話題に出てくる土偶を表示しながら
話を進めたりと、中々盛り上がったセッションになりました。
話は盛り上がったんですが、こちらのセッションも50分の時間が来て終了。
もっと聞きたかったですね。
盛り上がりに欠けると言われているプレミアムフライデーですが、
ちょっと時期が悪いんじゃないですかね。
年度末は、いろいろと忙しいのですよ。
このまま廃れないように願い、夜のトーハクライトアップを見ながら、
帰還です。
本当は、夜桜見物と思っていたんですが、生憎の雨。
と言う事で、東京国立博物館で行われる、
フライデー・ナイト・ミュージアム@上野のイベントに
参加してみました。
まずは、腹ごしらえ。
平成館のラウンジで、eatripの軽食を調達。

税込み500円。
“軽食”と言っても、簡単な弁当位ありますね。
中々美味しかったです。
これで、500円か。
お得に感じました。
さて、参加したのは、Friday Night Sessonと言う、
トークセッション。
アーティストと博物館・美術館関係者とでトークし、
博物館・美術館での体験・過ごし方を考えるセッション
なんだそうです。
このセッションは、最初のプレミアムフライデーの2/24から、
トーハクの他、科博や国立西洋美術館で、
3/10、3/17と行われてきたそうで、今回が最後。
もっとチェックしておくんだったなあ。
最終回のこの日は、2セッションが予定されていたので、
どちらにも参加してみました。
まず、3/31最初のセッションの
Friday Night Sesson #5
テーマは『視るをデザインする』と言う事で、
アーティストの鈴木康弘さんと、
東京国立博物館デザイン室長木下史青さん、
そして進行で、NPO法人インビジブルの
マネージング・ディレクター林曉甫さんが登場です。
取っ掛かりとして、木下さんのこれまでの仕事の
・『プライスコレクション 若中と江戸絵画』
・『国宝 阿修羅展』
・『平等院ミュージアム鳳翔館』
の三つについてプレゼン。
『プライスコレクション 若中と江戸絵画』では、
「日本画をどう言う光で見るか」と言う事を考えたそう。
その為に、カリフォルニアのプライス氏の邸宅に行ってみたりも
したそうです。
また、その結果を中学3年生の国語教科書の
『光で見せる展示デザイン』と言うエッセイに書いたそうです。
『国宝 阿修羅展』では、ただの見世物にしても仕方ないので、
見せ方に苦労したみたいです。
ただ、「トーハクの場合、展示物の作者は大体死んでいるので、
どう言う意図を持っているかを、勝手に解釈するのが楽しみ」とも
言っていました(笑)
それに対して、アーティストの鈴木さんが、「作者が生きていても、
あまり意味はない」と言っていました。
最後の『平等院ミュージアム鳳翔館』は、
照明のLED化に際して、ライティングを監修したんだそうです。
展示物のライティングに関しては、担当学芸員によっては、
形而上学的な議論になるとも言っていました。
鈴木さんのプレゼンは、これまでのアート作品などの説明。
最初に出てきたのは、2001年の作品『遊具の透視法』
回転遊具を高速に回転させて、そこに昼間の回転遊具の様子を
投影するという作品です。
投影しているのは夜で、言わばドライブインシアターみたいな、
感じになるんですが、映像だけは昼間なので、不思議です。
また鈴木さんは、「回転遊具を使うことで、地球の自転を意識した」とか、
「回転遊具で遊んでいる子供たちの影が、(地球の)大陸に見えた」とか
面白いことも言っていました。
さすがアーティスト。
二つ目は、『ファスナーの船』
これは、羽田から飛行機に乗った時に見えた船の航跡が、
海を開くファスナーに見えたのでやってみたんだそうです。
そして最終的には、人も乗れるファスナー型の船まで作っていました。
『まばたきの葉』とか『まばたき眼鏡』と言う作品も話していました。
人間の視点をどう変えるかと言う事がデザインすると言う事で、
見ると言う事を、自分のフィルターを通してみると、
違う事が見られるのではないかなど、いろいろと話が広がってきたところで、
タイムアップ。
1セッション50分しか時間無いんで、ちょっと短いよね。
最初のセッションが押して終わったので、
次のセッションも微妙に押し気味に始まりました。
この日二回目で、且つ、
全体でも最後のFriday Night Sesson #6のテーマは、
『土偶からパンダへ』と言うもの。
出演は、エッセイスト・ラジオパーソナリティの藤岡みなみさんと、
東京国立博物館学芸企画部長の井上洋一さん。
そして、進行はNPO法人インビジブルの林曉甫さん。
Friday Night Sesson #5とは違い、
話すことがお仕事の人の出演だったので、
最初から結構話が盛り上がりました。
それと、井上部長も、話好きの方の様です。
こちらのセッションは、本当に完全に、
トークショーで、なかなか面白かったです。
藤岡さんが、土偶に興味を持ったきっかけが、
「北海道唯一の国宝、中空土偶を見て」土偶に興味を持つになり、
「トーハクで遮光器土偶を見て」なんだそう。
また、「トーハクの考古学展示室には、縄文、弥生といろいろと
展示されているが、グッと来たのは、縄文時代の土器だけ」とか、
藤岡さんが話をされたのに対し、井上さんが、我が意を得たように
「博物館で比べると言うのは重要。博物館でたくさん並んでいるのは
比べて見るため」と言っていました。
あとは、「火焔土器は、実際に使っていた。」と言う話には、
“えっ!マヂ?”とびっくり。
火に掛けた跡があったり、
中に煮炊きしたような跡があったりするのだそうです。
Webをスクリーン表示して、話題に出てくる土偶を表示しながら
話を進めたりと、中々盛り上がったセッションになりました。
話は盛り上がったんですが、こちらのセッションも50分の時間が来て終了。
もっと聞きたかったですね。
盛り上がりに欠けると言われているプレミアムフライデーですが、
ちょっと時期が悪いんじゃないですかね。
年度末は、いろいろと忙しいのですよ。
このまま廃れないように願い、夜のトーハクライトアップを見ながら、
帰還です。
