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NOTEBOOK

なにも ほしがならなぁい なにも きたいしなぁい

警視庁失踪人捜査課SP

2011-12-27 | 授業
「警視庁失踪人捜査課スペシャル」(ABC公式)

前作というか、連続ドラマ時の「警視庁失踪人捜査課」の印象は「オープニングは格好良いが、ドラマ部分の映像は凡庸で、脚本は丁寧ながらも地味で面白みに欠ける。」というものでした。

ですが今回、寒竹ゆりというミュージックビデオ畑出身の女性が演出を手がけており、連続ドラマ版とは異なり連続ドラマの版のOPの同様にフォーカスをきつくした海外ドラマに良く観られる画作りに変更されていました。『モテキ』の大根仁監督も述べていましたが、フォーカスをきつくするだけで大概”きれいな”映像になります。しかも焦点が登場人物のみに合うので画的に集中しやすく、映像としての理解もし易くなるのだと思います。そのため大根監督以外にも日本のテレビドラマで海外のテレビドラマのように強いフォーカスを用いた映像表現が増えつつあります。


脱線しますが、漫画に置いても線のタッチや質感が違う方が画として強く見えます。そのため安彦良和のようなすべて自分で描けてしまう、書いてしまう漫画家の絵は背景も登場人物も描線がほぼ同じなため、画として観辛いことになっています。画はものすごく上手いのに背景も登場人物も安彦良和節の有機的な線のため、両方が同一の存在として見えてしまうのです。


ありふれた失踪と思われた失踪事件と失踪人捜査課室長の失踪が実は何者かによる連続拉致事件だったという筋でした。その実は息子を死に追いやられた父親の復讐譚。ありふれてはいるけれど、この話の味噌は死に追いやられた息子というのが遺書を残してその後遺体が発見されていないという点。要は失踪しているという設定。だからこそ息子の失踪が最後の方で作用してくる。ただちょっと扱われ方が遅くて、死が明らかになるのも急だった気もするけど。


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