NOTEBOOK

なにも ほしがならなぁい なにも きたいしなぁい

02007年008月014日(水)アイウォンタモーターサイクル

2007-08-15 | 休み
ムービープラスの今月のラインナップに
『マルホランドドライブ』があったので
待ちに待ってたら、待ちすぎてしまって
いつの間にか放送終了。

代わりといっては何なんだけれど
借りてた『モーターサイクルダイアリーズ』を
やっとの思いで観る。何で借りたんだろう。


基本的にロードムービーが苦手だのに何故。
ロードムービーって大概がどこか説教臭いし
場面を変えるための適当な逃げ口上のように
思えてならなかった。

で『モーターサイクルダイアリーズ』を見たら
冒頭で、「これは偉業の物語ではない」という
ナレーションの通り、特段にゲバラも偉業を
成し遂げるわけではなく、淡々としてる。

本当に淡々としてる。いや、嫌になるほど。
バイクで旅して、人にあって、悪いことしたり
良いことしたり、何もしなかったり。
その中でゲバラの挫折やその後の彼の人生に
結びつくような経験が描かれてた。


やっぱりロードムービーは馴染めなかったけれど
ゲバラがどうして社会主義運動に身を投じるように
なったかと云うことを極めて全うにあんまり前面に
表さずに描いているとこに好感が持てた。

あと、ハンセン病施設でのゲバラとアルベルトの
振る舞いと施設の担い手である修道女たちとの
振る舞いとの差がなかなか面白かった。

口では偉そうなことを言う修道女は患者と触れ合う
時には必ずゴム手袋をつける。原因は分かってるのに。
それに対して、医者であるゲバラと生物学者である
アルベルトはそれを馬鹿げた行為だと非難し
手袋無しで患者と触れ合う。で、打ち解けあう。
そこがゲバラの将来の暗喩のように思えた。


見終わった後のこの感じは何だろうか。
映画を見たあとのそれではなくて
ドキュメンタリーのそれでもなく
誰かと話した後、もしくは家に帰ってきた
ような後味だなぁ。



まぁ、そんなことよりも集団ロコモーションが見たいっ!
恵比寿に行きたい、恵比寿に行きたい
新宿でも良いけど、恵比寿で観たいっ!