わん太夫の迷路

気ままに人生を送りたいな~、との希望的観測と共に

味覚の秋

2006年09月14日 15時41分37秒 | グルメ

味覚の秋に思うこと
味覚は人間にとってとても大事な感覚です。
今から4~5年前のことですが、わん太夫が耳の中の手術を受けた時、全身麻酔をしました。
麻酔が解けて初めての食事は、全て流動食、3~4種類の品が配膳されました。当日の昼食時は未だ手術中でしたので、晩餐にしては、ちと寂しい気もしました。
ところが、どれを飲んでも同じ。同じどころか、全くがしない。
「むむっ」なんか変だ。全種類とも『冷まし湯?』
要するに手術の後遺症。次の日の回診で先生に聞いてみたら、それは予想外だったらしい。
『直ぐ治ります、安心して下さい』との言葉がなかった。
とにかく薬を処方されたのですが。
2週間後に退院する時も、未だ覚無し。
酸っぱいものだけ、かろうじて分かる程度。
もう残りの人生が本当に『気ないもの』に感じられました。悲しくなりますよ。
退院後もしばらく通院しながら薬を飲んでいましたが、
一向にを感知しませんでした。
そんな無な食生活が3~4ヶ月も続いていました。
5月に会社の健診を受け、その結果を見て、目の玉が飛び出るほどびっくりしました。
高血圧、血糖値は急上昇、コレステロール等の肝機能指数の悪化、尿検査も異常値を示す。
健診の結果の問診で、先生にこのままの生活では数年先が心配です、とのこと。
皆さんお分かりでしょう。
覚が完全に麻痺しているということは、塩分、糖分の取り過ぎ、脂っこいものの摂取過多、
香辛料も使いすぎ。
これだけのことで、こんなに短期間で成人病の予備軍になってしまうのですよ。
恐ろしい。
でも酸っぱいものを感知することが出来ていたのは、
生命体として生き抜くための天から授かった本能、最低限の覚なのでしょう。
何故かといえば、自然界において『酸っぱいもの』は腐っている食べ物である場合が殆どだからです。
健診で指摘されましたのでその後は味に気をつけるようにしています。
お蔭様で2年程で覚は完全に戻りました。
皆さんも覚を大事にしてください。『グルメ』するためだけのものではありません。

よ~く考えよう、覚は大事だよ~