よみびとしらず。

あいどんのう。

旅人の詩〜7月26日

2017-07-29 13:25:22 | 散文(し)
何のあてもなくここへきた
この地に目的はなにもない
なにもないわけがないまま 時が過ぎれば
また流れる

見つめても気付かないふりをしているあなた
私の視線の背後をとって
見つめた先にあなたはいない

こんなにもあなたの気配は満ちているのに
私の前にあなたはいない

冬にかわした約束は
夏になっても保たれたままで
あなたはあなたの居場所を守る

たとえ夜空に大輪の花火があがろうとも
あなたは私の前には現れない

お互いの目的を果たすため
視線はかわさず背をむけたまま
私たちは再会し 私は去りゆく

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