よみびとしらず。

あいどんのう。

2022-12-11 12:12:28 | 散文
嵐のなかを
誰の目にも触れられずただ
わたしはとんだ
羽の無い身体で
その顔は滂沱(ぼうだ)に濡れている
雨か涙か
どちらもおなじと大きく息を吐き
冷たい身体に心を燃やした
誰が認めるでもなくただひとつ
わたしは青色の見えない空を飛ぶ
知らない声に名前をつけて
この目はずっと先にいるあなたまで
知っている世界を見つめてた

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