昨年初めてシード権を獲得し、新シード選手として今季のLPGAツアーに参戦する8名の選手たちを紹介していきます。
最終回は、柏原 明日架 です。
柏原 明日架 <カシワバラ アスカ>
1996年1月30日生まれ 宮崎県出身
7歳で、「父と一緒にゴルフをしたかった」とキャリアをスタート。コーチをつとめる父・武道さんから「習い事の感覚ではやらせない。中途半端で辞めるなら、最初からやるな」と厳しく申し渡されたという。つまり、クラブを握った時から、プロを目指したことになる。
'09年、九州中学校ゴルフ選手権春季大会に優勝。'10年には全国中学校ゴルフ選手権春季大会を制して、日本女子アマチュア選手権で2位に。'11年か らJGA女子ナショナルチームで活躍。また、'12年は英国で開催された男女混合16歳以下のジュニアオープン選手権で女子初の優勝を飾り、世界一になっ た。
プロテスト受験資格を得る'14年、アマチュアながら最終日最終組でプレーしたアクサレディス宮崎で4位タイ、ほけんの窓口レディー ス6位タイなどの実績をひっさげ、トップ通過を目指したプロテスト。ところが、3日間を振り返り、「ゴルフって、こんなに難しいのかと思った。手が震える パッティングがいくつもあった」と話した。9位で一発合格を果たしたが、喜びよりも悔しさが…。
プロテスト合格後、'15年の全試合出場 を目指したが、ファイナルQTで58位と予想外の苦戦。出場試合がかなり限られてしまった。「出られる試合に合わせて、どういう感じでモチベーションをあ げていくかがテーマ」という一方で、「同期合格の選手の多くがファイナルQTで成績が良く、レギュラーツアーへ出場チャンスを得た。
負けたくないというラ イバル意識があるから、前半戦は、優勝を目指すことより、他の選手と細かいところを比較するなど、自分本来のスタイルではなかったと思います」。ほけんの 窓口レディースで6位タイに入った以外は、消化不良のラウンドが続いた。
浮上のきっかけをつかんだのは、NEC軽井沢72ゴルフ第2日。 第1日、91位タイと大きく出遅れ、「予選通過を果たすには、5アンダーで回らなければならない。スタートから、すべてのホールでピンを狙った。
'15年 で初めてです、トライをしたのは。あの日、何が足りなかったのかに気がついた」そうだ。
そして、次の出場試合、ゴルフ5レディスでは開幕前、「コーチの父 と、シードを獲るには、この試合から、あと1000万円を稼がないと…。そう話した。あれからです。賞金について明確な意識が出てきたのは」。
'15年を 語る上で、ハイライトは日本女子オープンだろう。第1日から好調で、最終日の中盤、首位へ浮上した。が、17番で痛恨のトリプルボギーを叩き、脱落。4位 タイに入り、賞金シード獲得には大きく前進したものの、「しばらくは、あのシーンの夢を何度もみた」。大王製紙エリエールレディスで、賞金シード50位が 確定したが、反省の言葉ばかりを口にしたルーキーイヤーだった。
'16年の目標は、ツアー初優勝。同時に「ここだけは負けませんというも のが、今の自分にはない。
他の選手に負けないものをつくりあげる」と語った。というのは、「イボミさんと練習ラウンドをご一緒すると、ショットメーカーだ なぁと思う。試合のどんな緊張した場面でも、それはブレることがない。確かに年齢差はあるけど、同じプロ。そんなことはいっていられません」。最終戦、 LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップをギャラリーとして観戦し、強く感じたことだった。
以上、日本女子プロゴルフ協会記事
期待の新人、柏原明日架は、実力がある。
観戦して気になる点は、長いクラブは力強くで飛ぶが、PW以下のショット精度がイマイチかも知れない。
今シーズン調整していると思うが、PW以下のショットの精度次第で優勝争いができるレベルの選手だと思う。
是非、イボミが意識してくれるレベルの選手になってほしい。