[東京 27日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ややドル安/円高の111.21/23円だった。きょうの米連邦公開市場委員会(FOMC)や、あすの日銀会合の結果発表を控えて様子見ムードが強まり、方向感を欠く動きとなった。
東京時間のドル/円は、朝方の111.40円付近から正午にかけてジリ安の展開となった。ただ、111円に接近した午後には下げ渋る動きとなり、111円前半でのもみ合いが続いた。「下がれば押し目買いが入るが、持ち直せば売られる」(邦銀)との声が出ていた。
イベント前の短期筋の調整的な売買は一巡し、東京市場は「エアポケットに入った状態」(国内銀)との声が出ていた。
株価の動きにも反応薄で、方向感を欠いた。
FOMCについて、市場では政策据え置きが見込まれ、声明変更の有無に関心が寄せられている。
6月の早期利上げを強く示唆するような変更は見込まれないが、世界経済のリスクへのスタンスが改善されるなら、早期利上げに期待がつながり、ドル高が促されやすいとみられる。
年初からの金融市場の混乱の背景には、中国経済の減速や原油価格の下落などがあった。
足元では、人民元・中国株相場は一時期に比べ落ち着きを見せているほか、原油価格も持ち直してきている。
ニッセイ基礎研究所のシニアエコノミスト、上野剛志氏は、こうしたリスクの後退を示す声明変更があった場合、6月利上げへの市場の思惑がどの程度高まるかがポイントになるとみる。
株価や金利、原油相場の反応が鍵になるとみられ、上野氏は「(利上げへの思惑が)じわりと上がるならドル高/円安につながりそうだが、跳ね上がるならリスク回避の円高になる可能性がある」と指摘している。
豪ドルは、第1・四半期の豪消費者物価指数(CPI)が前期比0.2%低下で、予想の0.3%上昇に反してマイナスとなったことを受けて下落した。豪中銀が5月3日の政策理事会で利下げする確率について、市場では48%とみられており、CPI発表前の12%から上昇した。
ドル/円JPY= ユーロ/ドルEUR= ユーロ/円EURJPY=
午後3時現在 111.21/23 1.1295/99 125.62/66
午前9時現在 111.21/23 1.1294/98 125.61/65
NY午後5時 111.30/32 1.1301/06 125.71/75
以上、ロイター記事
アメリカ経済も原油安があり、そんなにいいとは思えませんが、円安になることは日本企業にとっていいことです。