ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

娘よ(47)

2014-06-14 17:49:49 | 生き方
予想もしていなかったことが頻発したり、出張が毎日あったり…。
日々慌ただしく一日一日が過ぎていく。
時間的な余裕、精神的な余裕がない毎日が続く。
心がすさみそうな1週間がようやく終わった。

そんな中でも、夜の会合があった日以外は、勤務後は、極力毎日娘の病院を訪ねている。
私よりも遠いところから、妻は車を運転して駆けつける。
そんな訳で、夕食はいつも8時半ごろからになっている。
それでも、娘の顔を見ると安心する。
最近は、どういう訳か、化粧をする習慣が結構あるようになってしまった。
まゆはわかるけど、チークはやめなさい。
病院に入院しているのだから、顔色が分からなくなる化粧はいけないんだよ。
そんなことを毎日のように話している。
でも、リハビリの成果もあって、歩く歩幅はずいぶん大きくなった。
おやつの食べ過ぎで、やせていたはずが体重は、標準体重を上回ってしまった。
めざせマイナス5kgとか本人は言うけれど、「明日からがんばろう」なので、毎日毎日おやつの誘惑に負けて、やせることはないようだ。
なんだか、情けなることもあるけれど、とりあえずけいれんが起きずに毎日過ごせているのがよいと思う。
ただし、認識の程度は毎日毎日変動する。
ただ、さすがに1年前ほどではない。
昨年秋にはもっとよくなっていたのに…といつも悔しくなる。
ではあるが、いつも明るさを忘れず、楽しく過ごそうとしている姿はほっとするものがある。
心が許せる看護師さんには、わざとおかしな顔をしたりおかしなことを言ったりして、気を引こうとしているのがわかる。
基本的に、明るく楽しく生きていきたいという娘の姿は、病気の前と変わっていない。
そのことがうれしく感じられる。
たまに1年前の様々なことを、私は真剣に娘に話したりするのだが、そういう時は、話をしっかり聞いてくれる。
そういう時は、純粋に病気を治したい、と思ってくれる。
そういう姿は、なおさらうれしく感じられる。

だから、少しでもよくなっているという手ごたえを私たちは感じたいのだ。
が、前日に行った化粧の禁止を忘れてまたやっている顔に会ったりすると、がっかりしたりするのである。
ただ、去年の6月の今頃は、いったいどうなってしまうのだろうという不安に襲われていた毎日であった。
今は、すっかり“omanuke”な様子になっているけれど、命が助かっていること、これから記憶に関することは少しでも状況が改善することに期待していることなどは、大きく違うと思っている。

さて、妻、息子に次いで、今日3人目の訪問者となりに、病院まで車を飛ばしてくることにしよう。
今日は、どんな娘に会えるか、と期待して…。
コメント
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