谷川岳ー天神峠からの眺め

「すみません、谷川岳にこれから登ることができますか」
私が、谷川岳ロープウェイの土合駅でチケット購入のために並んでいた時、二人連れの女性にこのように尋ねられました。
「いやー、それなりに準備をしていないと無理だと思いますよ」と私は答えました。
彼女らの姿はどう見ても観光客、普段着に普段履きの靴ですから、どう見ても無理に感じました。
彼女らは私の返事に納得できなかったのか、チケット売り場の人に確認していました。
「これから谷川岳を登山しても、今日中に帰れません」とすげなく言われていましたよ。

ロープウェイ山頂駅から見る谷川岳は、リフト乗り場の向こう側にしか見えません。
山頂駅のある天神平からリフトに10分ほど揺られると、天神峠に到着します。
今日の写真は、その天神峠から見た、谷川岳を撮影したものです。
谷川岳は特徴的な二つの頂点を持っています、向かって左側が「トマの耳」、右側が「オキの耳」と命名されています。
一番上の写真をよく見ると、頂上付近の雪原を登ってゆく3人のパーティが見えます。
ズームレンズを300mm近くまでズームして撮影しても、登山者はこんな点にしか見えません。
天候にも恵まれたので、こんな景色を色々な角度から楽しむことができました。

リフト代は往復で720円でした。
谷川岳の絶景を楽しむには、リフトに乗らざるを得ません。
ロープウェイ代と合わせると一人三千円弱です、これを高いと見るか妥当と見るかは個人の価値観でしょうね。
天候に当たれば、写真のような絶景を見ることができるので、私は仕方ないかなと思いました。
実は、リフトを利用しなくても天神峠には行けます。
ロープウェイ山頂駅からゲレンデに作られた登山道を登ってゆくことができます。
しかも、登山用の無料貸出ポール(どう見てもお古のストックでしたが)や長靴が置いてありました。
まあ、登りはリフトで、下りは歩き(15分くらいだそうです)というのが、妥当なプランかなと思います。

天神峠から谷川岳頂上へは4時間近くかかる健脚向きのコースです。
だから、彼女らの挑戦は無謀に近いというわけです。
でも、なぜ私に質問をしたのか不思議でした、どう見ても私は登山の支度をしていませんでしたから。
ただし、ウォーキング用に購入したポールを持っていました。
多分、軽装でポールを持っていたので、てっきりこれから谷川岳へ登山に行くのだなと見られたのでしょうね。